知事記者会見 令和4年10月17日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

令和4年10月17日 知事記者会見

令和4年10月17日 記者会見室

職員のメール誤送信防止対処方針について

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 まず、皆さんにお詫びとともに対応を申し上げないといけないのですが、最近、職員のメール誤送信が続発していて、これはいけない。先週も申し上げたのですが、どうも原因をきちんと突き止めないと、精神訓話だけではいけないという話をして、徹底的にやりましたが、少し分かりましたので、その対応策についても、ご説明を申し上げたいと思います。その前に、どんな原因があろうとも、誤送信をしてはいけないので、トップとして県民の皆さんにお詫びしたいと思います。
 そこ(資料)にありますように、普通のメール、旧来のメールですが、ToとBccとCcがありますが、その違いを理解していない若手職員、年寄り職員だと思ったら逆で、若手職員がいっぱいいることが分かった。これは、何のことか分からないわけですから、(誤送信を)やってしまうことがあるので、徹底的に研修することにしました。何でかと言うと、若い人は、どちらかというと普通のメールはあまり使わず、LINEやSNSを多用している。SNSは仲間内なので、みんな仲間だからグループでポンと送ってしまって(いるので)、(メールでも)どれで送ってもいいだろうということでやってしまうという感じが、原因の全部ではないけど大きなところでした。従って、それをちゃんと教えないといけないのが、第一です。
 それで、全職員対象の緊急研修を行います。今のような話を動画で撮って、ちゃんと皆見ろというふうにします。さらに、全員にレポートを書いてもらいます。文章には書いていませんが、レポートを書いて思うことを言っても、適当なことを書いて終わりになる可能性があるので、あなたは、たくさんの人に対する一斉送信を、文書も含めて何をやっていますか、自分がやっていることを全部書きなさい、ということをしようと思います。そうすると、ああそうか、私がやっているこれでこういうことを言われているのか、ということが分かるので、そういうことをしようかというふうに思っています。
 それから、現行システムをちょっといじくって、誤送信がされにくくしようというふうに思っています。令和4年度のところに書いていますが、システムの対応でメール送信の遅延機能追加。これは、今、送信ボタンをピュッと押すと、プッと行ってしまうのですが、少し時間が後で行く。できればそこに何か噛ませたいのですが、そうすると全体でものすごい改修になるので、それは後年度に譲ることにして、パソコン起動時に、メールを送る時は慎重に注意してやって(ください)という注意事項が出るようにする。
 とりあえずその二つをやって、今申し上げましたように、以降、いろいろ変えていこうということです。
 強制BCC機能の導入を検討というのは、グループがあっても、最終的にはこの人に本当に送るのですか、いいですかと、極端なことを言うとレスポンスが出てきて、いいですとなると、BCCで送られる。そうすると、必ずしも誰にどう送ったか、最終的には分かりにくくなるという欠点はありますが、今回のようなことはあり得ないことになる。実は、この間、財務局の人と話をしていたら、財務局はそうなっているそうです。かえって不便ですと言っていたけど、不便なのと間違いを減らすのと、どちらが大事かを考えて、不便は目をつぶって間違いをしないようにしていますと言っていました。これから、それをどのぐらいのレベルで設定したらいいのかは、情報政策課が中心になって考えて、次の改修の時にそれを全部導入するようにしたいと思っています。
 いずれにしても、どんなシステムでも、注意をすればちゃんと運用できるはずなので、職員の心構え半分、システムと知識が半分ということで、間違いをしでかさないようにしたいと思います。

令和4年度和歌山県ジュニア文化表彰について

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 二つ目は、和歌山県ジュニア文化表彰です。昨年行いました、紀の国わかやま文化祭のレジェンドとして、きのくに文化月間を作りましたが、その文化月間の重要な行事として、ジュニア文化表彰をすることになりました。審査員がいろいろ慎重に審査して、次のような方々を表彰します。なお、この間の(開催された)きのくに音楽祭は、県庁主催ではなく、民間有志の澤先生などがやってくださっていますが、そこで、柴田陽(しばた ひかる)さんが、弦楽器グループを背にして弾いていました。個人的なことを言おうとしましたが、止めときます。
 その次に、三つ目について、きのくに文化月間の11月12日にオープニングをしますが、そこでこの表彰もします。また、昨年度の文化奨励賞を受けた谷口賢記(たにぐち まさのり)さんと、読売日本交響楽団がコンサートをして盛り上げてくださる。たくさん行事がありますが、それについては、パンフレットもあるし、ホームページに載っていますから、ぜひ、たくさん参加して欲しいと思っています。
 ごめんなさい。谷口賢記さんは、平成29年度(文化奨励賞)受賞です。

国重要文化財(建造物)の指定について

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 話題事項で、もう発表されていますが、重要文化財が新たに指定されました。湯浅のお醤油でよく出てくる角長の建物一式が、重要文化財になりました。改めて、お祝いをしたいというふうに思います。

第35回全国「みどりの愛護」のつどいの開催地が和歌山県和歌山市に決定しました

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 これも話題事項ですが、第35回全国「みどりの愛護」のつどいの開催地が、和歌山県和歌山市に決定いたしました。行事をいっぱいやりまくって、もうないかと思ったら、まだあったということで、令和6年春、和歌山城で「みどりの愛護」のつどいが行われます。皇族の方もよくお見えになるということです。和歌山城ホール、和歌山城公園で行われて、国は国交省ですが、和歌山県、和歌山市が共催となります。近年の開催状況は、次のページの通りです。

関西広域連合「関西 Withコロナに向けた社会経済活動との両立宣言」

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 新型コロナの関係で、10月15日に関西広域連合委員会で宣言が出ました。今回は、「関西 Withコロナに向けた社会経済活動との両立宣言」についてです。今、ちょっと(感染者が)減ってきて、経済活動、特に観光なんかを盛り立てていかないといけないけど、注意をしながらやっていきましょうという考え方です。

関西広域連合「関西広域産業共創プラットフォーム事業がスタートします」

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 その次も、関西広域連合委員会で発表していますが、11月1日から、関西広域産業共創プラットフォーム事業がスタートします。これは、私が関西広域連合長になって、ぜひやりたいと思っていたことの三つのうちの一つです。

 何かというと、和歌山県にも工業技術センターがありますが、関西には、それぞれの自治体の公設試験場が幾つかあります。それを、関西全体で統合して運用していこうではないかという考え方です。関西経済連合会では、ずっと、これを一つの組織に統合してしまえという議論が要望としてあったのですが、そこまでしなくても、いろいろたくさんやらないといけないことがあるので、運用を統合しましょうということが一つ目です。その意義を言うと、和歌山県工業技術センターも頑張ってやっていて、和歌山県の産業構造に合ったような分野に、割合強みを持っている。そういう研究をしたり、或いは支援をするのが得意です。例えば、機械は、高額なものを買って置いていますが、割合、和歌山県にレアな業種から言うと、ちょっと不足という感じはあるかもしれない。ところが、関西全体で言うと、他所の県へ行くとその産業が多いので、その分野が充実していることがある。逆に、他所の県から見ると、和歌山県のあの領域はなかなかのもの、例えば、皮革や繊維とかは、結構、他所はあまりないと思いますが、うちはそういうのも、例えば、皮革の実験ができるような装置はバッチリあるし、食品もそうです。そういうところがあるので、お互いにあっちに良いものがあると思ったら、そこへ行って指導を受けたらいい。今でもそれはできますが、きちんとしたネットワークをつけて、交通整理をする本部を作ってやろうというのが、一つの流れです。

 もう一つの交通整理は、技術開発支援だけではなく、例えば、販売支援や経営の充実の支援とか、その他の産業活動についても、ハンズオンで手に手を取って指導していこうという考え方でいます。場合によっては、大企業に紹介して、大企業と良い関係を結んで、そこにたくさん品物を出す、なんてこともあってもいいわけです。そんなことになっていて、担当は大阪府が中心ですが、みんなでネットワークを組んでやって、民間の力も借りる。そこのトップは統括ディレクターですが、住友電工顧問の伊藤順司さんを出していただいて、さっきの交通整理役として常設の連携コーディネーターを4名置いて、それぞれの公設(試験場)にも窓口があって、例えば、和歌山の業者さんが、こんなんありますか(と聞いたら)、うちにはあまりないのですが、実は、滋賀県にものすごくいいのがありますから(といって)、このシステムを使って、滋賀県に紹介してもらって、いろいろ助けてもらいましょう、販売促進は、和歌山県の制度を使って応援もできます。そのような話を、全体としてやろうということです。

言い始めたのは関西経済連合会ですが、これはいいなと思ってそれをいただいて、若干、換骨奪胎して、強化して、ハンズオンの研究開発以外の支援は、私が付け足した感じがしますが、ようやくできました。紙1枚では地味なので、大シンポジウムでもやろうという話を今提案していますが、とりあえずできましたというのを発表させていただきます。11月1日から機能しますから、業者さんの方は大いに利用してください。

 それから、今日はこれが終わりますと、白浜のマリオットホテルへ行って、紀中・紀南の首長さんと、新政策の議論をします。何か欠けているところや、こんなことやりたいのですがどうですかとか、そのようなことを議論することになっているので、フルオープンですから、どうぞ皆さん、よろしかったら聞きにきてください。

その後は、知事室長にこき使われて、明日は、全国港湾知事協議会があります。港湾の関係で、和歌山県もRORO船が入るようになりましたが、港湾の設備投資を、国交省、政府にやってくださいというような話を言いに行きます。明後日は、和歌山県が永久に幹事をやっている半島振興大会があって、半島振興関係県が皆集まって、半島振興対策を忘れないでというような大会をして、要望活動をします。従って、しばらく、この辺にはいませんが、どうぞ皆さんよろしくお願いします。

 以上です。

質問と回答

産経:メールの誤送信対策についてです。これまで、個人情報管理の研修や教育を積み重ねてきていたと思いますが、メールに関しての項目は、これまでなかったのかどうか、その辺りはいかがでしょうか。

知事:なかったのでしょう。そんなものは当たり前だと、おじさんたちは思っていたのでしょう。そうしたら、あれっと思ったら何かやってしまった。何でそんなことをするのかと思ったら、馬鹿野郎と言って、以後注意しますと皆言うけど、以後注意します、二度と行わないように頑張ります、そういう精神訓話ばかりやっていると、問題は解決しなくて、太平洋戦争の時の竹槍みたいなものです。こういうのはあまりよろしくないので、どうもおかしい、こんなはずはないのにと、この間も言っていましたが、調べたら、やっぱりそういうことだというのが分かったので、それを徹底的にやるのと、ハードウェアも少し直すことで対応していきたい。もちろん、心構えも大事です。

情報政策課長:情報セキュリティ関係の研修は、新規採用の初任者研修で実施しています。

知事:右から左へ抜けるよね。そんな、不真面目なことを言ってはいけません。その恐れがあるということです。あってはいけないことです。

産経:使い慣れていない世代がいて、違いを分かっていない若手職員さんがいるという発言でしたが、短期間で続発しています。念のための確認ですが、これまで、漏えいしていたけど、自覚がなくて報告が上がっていなかったとかは、特にないですか。

知事:多分ないと思います。コラッと言われることが、結構、一般(の方)からあって、それは本人ではなく一般に県庁に来る。そうすると、何(があった)という話になり、調べたら、ああ(そういうことか)というのが、今期すでに14件(正しくは、15件)です。過去もそういうことは言われてきたと思いますが、割合、言われた後の行動統制センシティビティは、和歌山県は高いと思います。ほったらかしとか無視とかはないと思います。すぐ、僕の所に(報告が)シュッと来ますから、そんなことはないと思います。

朝日:9月に、メール誤送信の件数がすごく多かったと思いますが、知事が退任間近というところで、組織全体の緩みというか緊張感の糸が切れるというか、そういったことがあったのかなかったのか、ちょっと思ったのですが、その辺りは。

知事:さっきもご説明しましたように、この間、そんなことをしなくてもいいのではと産経新聞さんにも言われましたが、ちゃんと最後まで仕事はきちんとするということで、県庁中は、逆にピリピリしているぐらいの感じで仕事はしています。だから、親分が少しさぼり始めたので、僕たちもさぼろうということはゼロです。ただ、やっぱり不注意は起こる。道徳的には責められないが、やっぱりあってはいけないことなので、心構えと制度的な仕組みを、両方援用して対策していくのが大事です。
 皆レポートを書かないといけないから、ちょっと余計に忙しくなるかもしれません。自分が何を(情報として)出しているか。自分はルーティンとして、これだけの人たちに情報を発信する仕事を持っていますというのを全部書けと言っていますから、うわっ大変と思って忙しいかもしれないけど、それをすることによって、その時にこれ(がそう)だと分かります。これだと思っても、自分がやっていることと繋がっていなかったら、関係ないと思って惰性でやってしまって、こっちは分かっていますけどという話になっても困ります。そういうことを私は思って、指示をしています。だから、気の緩みはないと思います。

読売:任期満了も迫っていますが、レポートは、いつ頃を目途にまとめさせますか。

知事:すぐ書きます。研修が終わったらすぐ書く。

総務課長:今月末を予定しています。

知事:今月末に出せか。その日のうちに出せと言えばいいのでは。

総務課長:職員が動画を見る機会がいるので。

知事:全部まとまるのが、今月末です。念のため、さらに言っているのは、専門家でもない上司がいます。普通は送信の専門家はいないから、そういう人たちが見てフーンと思っても、あまり気づくことはないかもしれない。だから、(結果を)情報政策課長に全部持って来いといって、情報政策課とかが、どこかに穴がないかどうか、全部きちんと見る。それから、研修してみて、こいつ分かっていないのではないかということがあれば、もう一回やらないといけない。そういうことで、情報政策課と総務課が忙しくなるけど、我慢してチェックしてもらうということです。

読売:今回、意図的なものはおそらくなかったでしょうし、ほとんどはメールアドレスですが、だからこそ逆に思ったのは、知識不足は当然ですが、個人情報の取扱に対する考え方の意識であったり、他部署で起きたことをある種対岸の火事のように思う、そういう意識の欠如みたいなのはあったというふうに思われますか。

知事:それは当然です。あったことは明らかなので、それでピリピリしていたら、いろんな知識がなくても間違いはしない。こんな大事なものを送ったらどうなるかとびびっていたら、人にどうやったらいいですかと聞きます。だから、そういうことがなくて、まあこんなものだろうとピッとやるのは、情報の中身について少し軽視していたところはあると思います。従って、精神訓話だけではいけないけど、精神訓話的なものも大事です。個人情報を扱うときは、注意してやらないといけませんということも、もちろん研修の中には入っています。

共同通信:発表項目外で大変恐縮ですが、関西広域連合について関連してです。次期連合長について、何かお話できることがあったら教えていただきたい。

知事:ありません。どこかの新聞に出ていました。共同通信でしたか。

共同通信:いえ、うちではないのですが。

知事:あんなことを言えるわけがない。言えることは、12月1日の連合委員会で、広域連合委員は府県市のトップですが、我々委員の中で、互選をすることになっています。従って、12月1日に行われる広域連合委員会で決まりますが、それまでは言えません。ちなみに、広域連合委員会の私の任期は12月3日までなので、12月1日に決まった方の任期は、12月4日からスタートになります。

共同通信:あと一点、発表項目外ですが、今週19日にスペースポート紀伊周辺地域協議会の臨時総会があります。現状、まだ発射時期については明らかになっていなくて、知事がもし把握されていることがあったら、お聞きしたいのですが。

知事:僕は、嘘は言わないので、基本的にはいろいろ把握していますが、どうなるかはスペースワンから発表してもらうのが正しいでしょう。ですから、これも口を謹んでおきます。

朝日:スペースポート紀伊の関係ですが、12月中ということで、知事としては、ご自身の在任中に飛んで欲しいとか、そういう思いはありますか。

知事:あまり、個人的にどうのこうのという気持ちは無いタイプなので、早い方がいいに決まっているけど、自分の任期中でなければ嫌だとか、そういう子供みたいなことは言わない。そういう人為的なことを考えて焦ったりすると、いろいろ不都合が生ずる可能性があるので、淡々と万全を期してやってもらったらいいのではないでしょうか。
 我々は、その間、今までずっと言ってきたように、渋滞が起こらないよう、見物客をどうやって捌いていくかが一番大事な仕事になると思います。従って、それを念には念を入れて、新しい手段もさらに投入できるかもしれないとかを考えていくのは、我々の仕事でしょう。
 私の得ている情報で、経営がおかしくなったとか、何か変だとか、そんなことは一切ありません。スケジューリングが変わるか変わらないか、それはあまり問題ではない。自分の間にやってもらわないと困るなんて、そういう子供みたいなことは言わない。

日刊工業:先週、JAXAがイプシロンロケットの打ち上げに失敗しました。カイロスも、IHIエアロスペースのシステムで作られますが、この影響をどのように受け止めていますか。

知事:これは分かりません。ちょっとぞっとしました。どちらかというと、最近、JAXAの方も完璧だったし、実際にJAXAの中でいろいろ事業しているのは言われた企業であり、こっちもそうなので、個人的に言えば、ちょっとぞっとしました。従って、我々もいろいろ聞いてどうなるわけではないけど、聞いていますが、まだ分からない。仮に何か分かったとしたら、我々のところでも同じことが起こるというよりも、そう起こらないように注意をする、或いはちょっと直すとか修正するとか、そういうことが期待できます。だから、むしろ、原因を徹底的に究明して、早く対策を考えてもらったら、それでいいのではないかと思います。

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