知事記者会見 令和4年10月4日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

令和4年10月4日 知事記者会見

令和4年10月4日 記者会見室

令和5年度 新政策と予算編成の方針

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 久しぶりの記者会見ですが、意外と発表事項が少なくて、そろそろまたいっぱい溜まってきますから、次週ぐらいは多いかと思います。
 まず、毎年のことですが、この時期に(発表している)、令和5年度 新政策と予算編成の方針を発表させてもらいます。これは、エンバーゴは関係なく今日から(記事にして)結構なので、どうぞ報道してください。こういうの(資料)を作ってお配りしていますが、見ていただきますと、令和5年度は二つの柱を立てようということです。

一つは「魅力ある和歌山の創造」、二つ目は「くらしと経済を支える基盤づくり」、この二つの柱でいこうと思っています。前半は五つ、後半は三つの内容にわたっていまして、第一の「魅力ある和歌山の創造」からいうと、魅力あるまちづくり、人と企業を和歌山に呼んでくる、DX、GXの推進、魅力ある産業づくり、地域経済をけん引するプロジェクトを推進しよう、というふうに内容分けをしています。後半は、たくさんのものがありますがくらしと経済を守りぬく、安全・安心で心豊かなくらしづくりが二つ目の内容で、三つ目は、次代を担う人と発展を支える基盤づくり、こういうふうな分類でやっていこうと思っています。
 それぞれ、思いの丈をギュッと詰め込んでいて、いちいち説明するとものすごく時間がかかるので、これは何やねんという話を皆さんがお考えになったら、企画総務課でも結構ですし、私でも結構ですし、これはどこ(の課)だなというふうに思ったら、そこへ取材をしていただいても結構です。
 あらかじめ、予定を申し上げますと、これを県内に情報発信します。もちろん、県議会議員の方々、市町村長の方々、そういうところにもこれをどんどんまいて、ご意見を聴取します。今はまだ議論の段階なので、来年度、更にこんなことをやって欲しいという話をどんどんいただいて、これを充実させるのを片側でやります。同時に、それが完成するまで待っているとちょっと時間がないので、予算付けをいたします。柱や政策内容に沿って、予算を割り付けて、最終的に予算の辻褄が合うかどうかを考えるということをやります。それで、来年の1月ぐらいに知事査定をして、2月ぐらいに作り上げて、2月下旬ぐらいの2月議会にかける。それで、また4月から次の年の事業が始まるといっても、私はその頃にはいないので、次の人がどういう運用をしていくか、お決めになるでしょう。
 今年の中身について若干ご説明いたしますと、まず、魅力あるまちづくりを表に出しました。これは、これから人を呼んでくるとか、産業を作るとか、そういうことがいろいろ重要になってきますが、まちが魅力あるものでないと、なかなか人が来てくれない、或いはそんな所へ行くのは嫌だなとか(になります)。(まちの)中でいろんなものが相乗作用で刺激を与えあって、いろんな創造的な仕事が生まれてくるかというと、そうでない場合が多いので、まちを魅力的にしようということを考えようということです。そのために、(資料2ページの)真ん中の方に書いていますが、「まちの構想図」を作ろう。これは、市町村と一緒になって作ろうというふうに思っていて、この構想図に沿って、例えば、未利用建築物の除去や土地活用とか、そういうようなことを市町村と一緒になってやっていこうということが第一です。
 それから、まちとまちを繋ぐというか、まちと山村や農村を繋ぐということで、公共交通機関が大事になってきますが、どうも空っぽで走っているようなものが多いので、これをきちんと再構築していかないと、人々の暮らしも守れないことになります。従って、そういうことを頑張るのが、大きな柱になっていきます。
 その次の、人と企業を和歌山へ呼び込むというのは、従来から、企業誘致や移住・定住とかいろいろやっていますが、特に、先ほどのまちもそうですが、移住・定住などを考えると、家というのが大変大事になってきます。和歌山は空き家がたくさんあり、廃墟みたいになっているものは片付けたらいいのですが、十分住めるような空き家がいっぱいある。そういうのを、どうやって新しく来た人に使っていただいて、実は住環境がいいというふうに思ってもらえるかが勝負になるので、そういうことを頑張りますというのが、真ん中の方に書いています。
 その他、新しい産業(の誘致)とか、それから、いろいろな民間企業の人材が本県の各種プロジェクトに携わる制度を構築する。これ、なんのこっちゃ分かりにくいのですが、副業をやってもいいという雰囲気にどんどんなっています。そうすると、どこかで非常に力量のある人が、和歌山県をちょっと助けてやろうかということで、週に一回とか副業としてちゃんと仕事をしてくれることもあり得てきます。そうすると、県庁の諸君も一生懸命頑張っていて、なかなかのものだと思うけど、満足しているとだんだん廃れてくるので、新しい刺激を得るためには、こういう人を活用したらいい。それから、(県庁の)若い人たちをどんどん頑張っている企業に出して、そこからまた新しい血も導入して、あまり出しすぎるとこっちの人がいなくなってしまうので、交換もしながら、いろんなプロジェクトをどんどんやっていこうではないか、こんなふうに思っています。
 それから、DX、GXの推進が三番目になり、DXは、いつも言っているように、産業のDXと行政のDXの二つがあります。産業については、今どんどん進めているようなものを加速する。特に、電子商取引はものすごく儲かる手段になりますから、こういうところができませんというようなところがあったら置いていかれるので、助けていこうと思います。もう一つは、圧倒的に遅れている行政のDXで、特に、マイナンバーカードを上手く活用する。マイナンバーカードを使うと、ものすごく簡単にいろんな行政手続きができるというような仕組みを、ばっちり県内で作り上げていく。そのために、今、総務部長が中心になって、市町村を集めてゴリゴリと勉強しているので、そういうのをみんなで作り上げて、行政のDXを進めようということです。それから、もちろん、グリーントランスフォーメーションも大事なので、これも頑張っていこうということです。
 四つ目の柱は、魅力ある産業づくりです。従来から、産業政策はいろいろ多岐に渡ってやっていますが、追加的なものとして、外国人の留学生の県内就職促進とか、特に農業については、まだまだスマート農業というかDXというか、そういうところで伸ばせるところがあると思うので、水産業や畜産業、林業も含めて、頑張っていこうということです。観光産業は、従来から結構一生懸命やっていますが、他所も頑張ってやるので負けないようにやるのと、やっぱりDXを観光業の中にもどんどん取り入れていかないと、世の中から遅れていくかもしれないので、それを頑張ります。それから、万博が一つの契機になるので、これにターゲット合わせていろんなものを準備していこうではないかということだと思います。それから、プロジェクト(関係)で、ロケット、大製造業の復活、蓄電池とかを契機にして、頑張っていこうということです。
 大きな二つ目の柱は、くらしと経済を支える基盤づくりで、まず、くらしと経済を守りぬく。ぬくというところで気分が出ていますが、気分だけに留まらないで、実際にきちんとした政策を作っていこうということです。
 特に、医療は大変大事で、和歌山県は、他県で崩壊しかかっているようなものに手を打って準備してきたので、とりあえず心配ないところまできていますが、いろいろな問題が出ます。特に、地域医療枠や県民医療枠の方々は、(義務年限の)卒業年次を迎えていて、もう束縛はない。そういう方に、今度は自由意志で病院に残ってもらって、中堅の立派な指導的な立場にある医師になっていただくのが、次の目標です。若い人たちは来るけど、指導員としての医師がそこにいないと、ちょっとやっぱり辛さが持続するので、そういうことも頑張ります。それから、癌とか、新型コロナで滞っているものを、もう一回ちゃんと立て直していかないといけないということもあります。
 それから、困難を抱える人への支援ということで、ヤングケアラーとか様々な問題がいろいろあるので、制度それぞれで、どこかおかしいところがないかどうかを含めて、きっちりやっていかないといけない。
 それから、事業者支援と雇用対策ということで、新型コロナで痛めつけられたりしているところがあります。今ちょっとまだら模様になっていて、業種によっては、新型コロナ前よりいいとか、実は、いろいろ工夫した結果、経営は随分立ち直りましたというところもある。だけど、それは全部ではなくて、やっぱり雇用が失われているところも随分あるので、国の支援も使いながら、もう一回、前より良くするような立て直しをやっていかないといけない。
 それから、安全・安心で心豊かなくらしづくりということで、特に、やっぱり大事なのは少子化対策で、結婚支援です。特に、若い時に、やっぱり恋をしてもらって、結婚してもらうのが、本当は一番いいのではないかというふうに思いますが、そういう機会をどんどん作っていく。それから、苦労とか悩みとかに向き合ってあげないといけません。ちゃんとそういうことになっても大丈夫だという安心感を与えることも大事なので、そういうことも充実していきます。高齢者・障害者はもちろんですが、特に、介護は、随分人手が足りない可能性が出てきていますから、介護未経験者の参入促進も、これから考えていかないといけないことだと思います。
 防災・減災は、いつの時代でもとても大事で、科学技術とかを動員して、レベルアップしていかないといけない。一つはドローンで、もっともっと全面的に使っていこうというふうに思っているのと、もう一つはDXで、皆さんほとんど忘れていると思うけど、和歌山県は、あっと驚くようなものすごい制度をいっぱい持っている。ところが、それを自動発動できるような形にしておかないと、例えば、県知事がボーッとしていたり、危機管理の担当者がボーッとしていたりすると、あれどうしたと言って、1日、2日遅れてからやることになったら、まずいわけです。だから、直ちに、いつもスクランブル状態にして発進するためには、やっぱりDXの助けを借りないといけないので、全面的に、防災対策をDX化していくことを考えています。
 それから、自然や文化も大事で、ジオパークはちょっとこの間は残念なことをしましたが、1年後にまた復活ということで、ちょっといろいろ問題と思われるところをお聞きしたので、そういうことをカバーするような努力をしていきたいと思います。
 それから、次代を担う人と発展を支える基盤づくりということで、まず教育です。そこに書いているようにいろいろやりますが、特に、読書がたくさんできるようにならないと、やっぱり学力は本当に付かない。それをどうやってやるかということで、いろんな工夫を、今年からやっていますけど、来年もっとやります。

それから、生活環境は、プラごみゼロを目標にして、条例を作ってゴシゴシやる。6日に、(県庁)正面で始業時に、見回りをしてくれる人たちの発進儀式をやりますが、そういうことを、やっぱり心を込めてやっていかないといけないだろうし、県民の皆さんもそういうことをやってもらいたい。捨てないで、合理的に燃やしてしまえばいいということです。もちろん、無駄なプラスチックは減量しないといけないので、つまらないところに使っているのは止めたらいい。
 それから、インフラはずっと大事なので、頑張っていくということです。
 予算編成方針は、令和4年3月に策定した「新中期行財政経営プラン」を着実に実施していかないといけない。ちょっといろいろ頑張って、国土強靱化対策とかをやってきましたから、そんなに財政が余裕しゃくしゃくではありません。下手をすると危ないところもあるので、一般の既存事業については5%シーリングをかけてシャッフルしていくということをやっていきたいと思っています。

南紀白浜空港展望広場(空港公園)内ビジネス拠点「Office Cloud 9」が開業

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 その次は、南紀白浜空港の展望広場、空港の丘の上に「Office Cloud 9」ができました。(株)オリエンタルコンサルタンツと(株)浅川組が共同事業者になって、ここの施設を運用してくれることになったのですが、これの完成をお祝いしたい。(株)網屋がもう入っていますが、これからどんどん(企業が)入っていくことを期待したいというふうに思っていて、10月11日に開業式を行います。皆さん、どうぞ取材にお越しください。

新型コロナウイルス感染症 全数届出の見直しに係る対応

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 話題事項ですが、福祉保健部技監が発表しているし、テレビ和歌山の「きのくに21」で大分細かく説明していますが、改めて、政府の方針改定に伴って、和歌山県の人の命を守るために、次のことをやります。リスクはあります、でもリスクがあることを周知されたいという、無責任なこと言っているようなことを、和歌山県がやってはいけない。和歌山県は、ちゃんとリスクを極小にするために、こういうことをやりますということを、県民のためにやっています。
 一つは、これ結構難しいのですが、今までは、全部の情報が保健所に入って、保健医療体制の元に、統合的に検査或いは入院調整とかを全部やっていましたが、他県で、全数把握をするのは面倒だ、もう止めたいという話があったので、政府がそこを舵取りしました。従って、発生届の対象者は、65歳以上、入院が必要な人、妊婦さん、重症化リスクのある人、そういうような人に限るとなり、これは、従来どおり陽性者が発表されたら、保健所に(情報が)きます。しかし、それ以外の方については、保健所に直接は来ません。どこへ行くかというと、陽性者に自分で入力していただくことになり、自己隔離をしていただくというようなことをします。自宅療養が中心ですが、ものすごく症状が悪かったら、もちろん入院をしてもらいます。そういう方は、陽性者登録センターに登録をしていただく。
 そうすると、陽性者登録センターと保健所の間で、自宅療養している人の中で、ちょっとこの人は危ないですというような人があったら、あらかじめ保健所に情報共有をしておくわけです。そうすると、そういう人も、そうでない人も含めて、熱が出てきたとか、助けてくれとか、そういう話が必ず来ます。新型コロナ患者が、自宅療養をしていて、お医者さんが保健所に届けていなくて、お医者さんに助けてくれと言った時に、どうしようかと言って本当に困ってしまいますが、先ほどのようなシステムの元に保健所はちゃんとわかっていますから、この人は、熱は出たかもしれないけど、割合、お医者さんの説によっても一時的なものだというふうに考えられて、他のところは悪くないということであれば、ちょっと我慢してくださいということにするだろうし、リスクのある人でちょっと危ないということであれば、救急車で優先的に入院調整をするということを、今まで通りできますので、ちゃんと登録しておいてくれれば、あんまり心配はない。放置されるのではないかという心配は、和歌山県に関してはありません。ただ、これ(陽性登録センター)に入れておいてもらわないと、どこの誰かわからない状態だと大混乱が起こります。
 それから、救急受診の時はもっと大変ですが、ここにあるように、救急でやってきた人の情報提供は保健所にしますし、発生届の対象者は発生届をする。救急受診の普通の人は情報提供をする。すでに陽性者として判明している人については、陽性者登録センターの情報で、これはこういうことかといって、さらに、救急は救急ですが、別の病気の救急もあります。そこで、保健所がいろいろと判断をして、しかるべく、こことか、あそことか、大したことないとか、そういうようなことを判断して、病院とやっていくことになります。そういうことを紙に書いたのが、次のページです。それから、救急のところを除いてより詳しく書いたのが、その次のページで、その次もそうです。
 それから、最後の2枚が変わっていて、もう一つの政府の決定は、療養期間の短縮です。今までは、症状のある人は10日、そうでない人は7日と言っていたのが、7日と5日に短縮される。そうすると、8日目に症状がなくなっていたら、もう終わりといって出ていってよろしいということになるのですが、政府のデータでも、16%は人にうつすウイルスを持っているということだそうです。従って、その人は本当に外へ出ていいのかという議論はあるけど、政府は、もうそこで出しなさいと言うのだからしょうがない。それに、考えたらいっぱい流行っているから、例えば、この瞬間でもオミクロンを持っておられる無症状の人も、結構いると思います。だから、陽性者と判断された人だけものすごく厳しくするのは、ちょっとやり過ぎという議論もあると思うので、政府のやり方に従わざるを得ない。だけど、お願いベースで、その人が、病院の従業員、或いは高齢者施設、福祉施設の従業員の場合は、元通り10日、7日のラインで、ちょっと家でいてくれませんか。使用者側にも、そういうふうにお願いできませんかということを、我々はお願いしています。これで、16%ではなく、ほとんどすごい小さいリスクになってくると思うので、そこだけは、そんなところに入ってしまったら、人が死にますから、やっぱりきちんとやらないといけないのではないかというふうに、我々は思っているということです。ただ、これは強制はできません。感染症法上の権限のないところでやっているので、ここのところはお願いベースです。
 それで、いろんな問い合わせ内容があります。例えば、自己検査が今オッケーですから、抗原検査キットの送付とか、陽性者登録はどうやったらいいのか、なんていう話がわからない時は、一番上(の連絡先)に聞いてください。My HER-SYSが分からない、療養証明書を発行してくださいというような時は二番目。医療機関受診や症状などに関することについては三番目で、元々あるものです。無料検査の条件や実施場所に関することは、特に、ワクチン検査パッケージの話で四番目になるのですが、皆さんのように、ものすごく頭の冴えている人だったらこれで分かるかもしれないけど、分からないとか、とにかくここへかけておこうとかがあると思います。そういう人は、今、一生懸命、電話窓口の人を我々教育していますが、違いますと言ってガチャっと切るなと。例えば、三番目の電話に出た人が、あなたのことだったら、二番目に電話してみてくださいと、言わないといけない。ただし、それが真夜中だったら、三番目は24時間ですが、二番目は20時30分で終わっている。だから、20時30分で終わっていますというようなことも、ちゃんと教えてあげないと、電話をかけたけどプープープーになってしまってどうしようもないというのは、やっぱりまずい。それと、本当にもう死にそうで助けてくれという時は、どこへかけなさいという話ではなくて、緊急の所へかけなさいという話を、オリエンテーションしないといけない。119番かもしれませんし、或いは自分が元々かかっているお医者さんかもしれません。そういうことを、制度をいい加減にしないためにやっているということです。

和歌山県と株式会社読売旅行との大型観光キャンペーンに関する協定について

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 それから、和歌山県と読売旅行との大型観光キャンペーンの協定を、明後日やります。もう発表していますので、皆さん取材に来てくださいということです。

~「蘇りの地、わかやま」キャンペーン~「わかやまリフレッシュプラン」について

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 それから、リフレッシュプランは、県民割・ブロック割の利用期間を延長します。なんか短いですが、その後は、国全体の制度ができてくるので、それに引き継ぐというふうに思っていて、国全体の制度ができる10月11日までは、この制度でつなごうということです。

消費者シンポジウム「消費でつくる和歌山の新しい未来」~成年年齢引下げ、孤独・孤立対策、SDGs~を開催します!

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 それから、消費者シンポジウムを10月30日にやります。頼んだ時は、消費者庁長官ですが、消費者庁顧問の伊藤明子さんに来ていただく。この方は、桐蔭高校出身で、実は、国土交通省出身の人ですが、それ(基調講演)をやっていただいて、その後、私が、昔とった杵柄で、消費者契約法の話をします。それから、パネルディスカッションで、こういう(資料の)方が出てこられて、いろいろ議論をしていただくことになります。コーディネーターは和歌山大学の岡崎先生です。

10月は「和歌山県ごみの散乱防止強化月間」です。

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 それから、10月は「和歌山県ごみの散乱防止強化月間」です。この防止強化をするために、見回り隊の人たちに、行ってこいという話をしたり、それぞれの関係団体が頑張るぞというふうな大会をいたします。10月6日8時45分から始まります。

 以上です。

質問と回答

産経:新政策と予算編成を例年どおり発表されましたが、今年11月に知事選を控えています。最高責任者である知事が交代されている可能性がありますが、どのように、この実現を担保していくのですか。

知事:知事が12月17日から稼働しますから、そこからは、その方がすべて県庁をリードすることになります。ただ、「さぁ」と言って始めてもどうしようもないから、原案としては作っておいて、それを新しい方がご覧になって、これは止めとか、これは追加とか、それはできる限りでやっていって仕上げたらいいということです。
 私の場合、どうしたかというと、実はそうなっていました。前の知事は捕まっていないのですが、私が来るまでに、職員の人達が皆きちっとやってくれていて、その時は、新政策プロセスというのはなくて、予算編成プロセスがあったわけです。これを、秋ぐらいにずっとやっていて、1月の知事査定の時に原案を出してくれました。なかなかよくできていると思ったけど、選挙の時からずっと考えていることを、三つばかり足してもらいました。諸君たちが考えたことはそのまま踏襲する。全く新しい組織に私が就任したわけではないので、前任者がやったことも責任を持たないといけない。そういう意味では、仕上がりつつあるものはそのまま踏襲しましょう。しかし、三つぐらい足してくれ。一つはX軸で、要するに、X軸の道路のネットワークづくりを始めよう。それから、少子化対策に力を入れてやろうと相談して、今に繋がるような制度を大分つけた。それから、防災対策が喫緊の課題なので、それをどうやってやるかについて、ちょっと重点的にお金も余計につけて頑張りましょう。こんなことを、三つぐらい足してもらって、予算をまとめて議会に出した。次、どうされるかは、次の方のお心次第ですが、一応、原案はちゃんと作っておいて、判断に任せるのが一番よかろうと思っています。

産経:拝見したら、副業・兼業の制度構築とかGXとか、具体的な事案が入っていて、5%のシーリングも、ある意味、政策決定の核となるようなものだと思いますが、そういうものを、あえて盛り込まれたのは何ででしょうか。

知事:これは、そうしないといけないと思っているから盛り込んだわけです。今言われた話だけではなくて、すべて、他のこともきら星のごとくいっぱい入っています。それは、今、これが県政としては大事だと思いますというのは、私が責任者ですが、私も含めていろんな人の議論の結果です。それを、今度は見てもらえばいい。見てもらって、説明責任はいるけど、気に入らないと思ったら止めてもらえばいい。そういう自由度は100%あります。

産経:知事の初当選の時のことを話されましたが、当時は、急に前職の方がいなくなったところからスタートしていて、今回とは大分事情は違うと思います。あえて、次の方に100%任せると言いながら新しいものを織り込んでいて、実現性を100%任せると言われていますが、実現が担保されないものを打ち出すのは、どういうことでしょうか。

知事:今のは理解できない。

産経:つまり、案を打ち出しましたが、実現されるかどうかは100%次の方に任せますと。

知事:実現するかどうかというよりも、このままその通りにするか、変えるか、それは100%、次の人が職員と相談して決めたらいいですよということです。

産経:それをなぜ公表されたのですか。

知事:公表。

産経:はい、今日発表されましたよね。

知事:公表するのは、今日しないといけないのです。まず、その前に、何もしないで、私は12月16日に辞めるのだから、後は野となれ山となれ、そんな無責任なことをしていいと思いますか。

産経:それは、例えば、市町村とかだったら、選挙を控えている時には骨格予算だったりするわけですが。

知事:それも言おうと思ったのですが、要するに、あまり何も考えないで骨格予算とか、骨格予算にもいろいろあって、ほとんどできあがっている骨格予算と、義務的経費これだけですと言って終わりというような何もしていない骨格予算があります。そんなことを県民が望んでいるかと言ったら、私に言わせると、それは県政の停滞です。そんな県政の停滞を県民が望んでいるかというと、そんなこと絶対あり得ないと信じているし、次の人だって、いきなり一から作れと言われたら、なんのこっちゃわからないから、せいぜいできることは、前年度踏襲ぐらいしかできない。そんなことをやったら、ものすごく気の毒ではないかと私は思う。産経新聞さんは違うかもしれないけど、100%そう思う。従って、ちゃんと、何事もなかったようにみんなで考えて作っておく。作っておくけど、判断は次の人がもう一回やり直せばいい。材料がなかったら判断もできないので、だから、そういうふうにした方が絶対いいと、100%思っている。

産経:あえての質問で恐縮ですが、次の知事選への対応で、出馬するか否かという判断は、特に変わりないですか。

知事:ありません。

産経:出馬されない。

知事:はい。今頃、そんなこと聞きますか。

産経:予算編成方針というのは、私の理解では、次の最高責任者しか出せないものだと思っていたので。

知事:それは、僕は100%間違いだと思う。行政とか政治とかは、やっぱり継続されるものです。もちろん、新しい人が変えていくことはあり得るけど、少なくとも、例えば、前の人が、組織として決定したこと或いはやったことは、次の人は知らないと言えない。私だって、そういうことはものすごくたくさんありました。それを背負いながら、次はどうやって変えていくか、これが行政です。ここまで来て、はい、さよならといって、月世界で別の国を作るんですと、そんな馬鹿な話はない。従って、産経新聞さんが言われたのは、100%間違いです。
 ただ、骨格予算みたいなことをやって悪いかというと、そんなことはありません。往々にして、判断を任せるところを大きくするということをやる時は、骨格予算ということもあり得ます。だから、程度の問題だと思いますが、100%後で勝手にやれというのは、100%間違い。大体、次は出ないといったら、急に力を抜いてしまって、次の人に任せると言って、ポストにいるという場合があります。それは、私は、それこそ職を汚すものだと思っています。というのは、まだ(責任を持つ人は)1人しかいない。次の人が就任したら、完全に変わるけど、それまでは、責任を持つ人がいないと困るでしょう。変わるのだから、もう何も考えないというのは、全く間違いだと思います。

産経:以前、知事選への応援体制のことで、総務官僚の方の支援を明言されていましたが、その時の前提条件として、自民党が応援する方を応援すると言われていたと思います。自民党が、岸本さんへの推薦を決定されましたが、改めて、知事の方針は。

知事:私は、選挙は、選挙で助けてもらったら選挙で助け返すので、行政で忖度はあまりしませんというふうに言っています。ですから、前の時も、自民党が決定したというから、ああそうかといって、決定した人を応援しますというふうに言ったのですが、どうもそれはチャラになって、岸本さんが、決定された、されそう、どっちでしたか。

産経:昨日、党本部で正式決定されています。

知事:されたわけですから、岸本さんを応援することになります。やり方は、言ってこなかったら気持ちだけだけど、自民党がこんな形で応援演説に来てくださいとか言ってきたら、それに応じていろんなことをすることになると思います。従って、自民党がお決めになったら、岸本さんを応援しますということです。

共同通信:知事選の対応について関連する質問ですが、9月3日に自民党県連が総務官僚の擁立を決めて、その後、関係者から聞いた話ですが、仁坂知事が、県内の自治体の首長さんに、電話とかで支持の呼びかけとかがあったみたいですが、そういうふうに支持を呼びかけた意図は。

知事:全員ではないですが、町村会でこういう話があるみたいと聞いたので、それはちょっと止めてくれないかなと、電話はしました。その意図は、電話をした前日に、自民党が小谷さんを推薦すると決めたというので、それなら、私は小谷さんを応援しますと言ったばっかりで、いつも仲良くしている町村会の人達と対立するみたいになっても嫌だなと思って、小谷さんを応援しようと言ったわけではなく、誰をどう応援しようと別に結構ですが、そんなのを町村会で決めるなんて異例の事は止めてくれないかなと言ったわけです。
 実際はそうならなかったのですが、それに対して、そうだなというような人が6割ぐらい。3人ぐらいの方は、いや駄目だ、絶対決めると言って頑張っておられました。

共同通信:特段、小谷氏への支援を呼びかけたわけではない。

知事:そんなことは、あなたの自由ですから好きなようにしたらいいと思うけど、組織として対応するのは止めようと。いつも町村会とは仲良くしているから、止めてくれないかなと。知事と町村会が対立しているのは、何か嫌だなと思うけど、どうでしょうかと、こういう話です。

共同通信:町村会は、岸本さんへの推薦を決めていますが、岸本さんをどういった形で支援していくかは。

知事:それは全然(決めていない)。前も全然だったし、今回も全然。私は、選挙とか政治とかで、いつも大きなウエイトを占めて行動しているわけではない。だから、例えば、応援演説に来てくださいと言われたら、よっぽど仕事に差し支えのない限り行かせてもらって、岸本さんも頑張ると言っているからみんなで応援しましょう、そういう話をすると思います。

紀伊民報:岸本さんを応援する理由ですが、自民党から推薦が出たこと以外に、人物についてどう評価されるか教えてください。

知事:あまりそんなことをペラペラ喋るのも上品ではないので、止めておきます。

紀伊民報:上品ではないというのは、どういうことでしょうか。

知事:つまり、選挙を前にして、候補者のことを批判したり、批評したり、賞賛したりするは、私の今の立場からすると、知事として記者会見をやっているわけですから、あまりよろしくないと思います。従って、止めておきます。

紀伊民報:以前の記者会見では、小谷さんのことを評価するという話が。

知事:そういう意味では、会ったことはないけど、なかなかいい人物だと思いますと言った。なぜ言ったかというと、いくら自民党が推薦するといっても、知らない人だから、とんでもないような人だと止めてくれませんかという自由ぐらいはあるでしょう。だけど、電話で話をしたら、なかなかしっかりしているし、まあ良いのではないかと思いました、そういうことを言っただけです。
 岸本さんの場合は、野党だから少し頻度は下がりましたけど、私もしょっちゅう付き合っているような国会議員だし、元々よく知っているし、結構関係はあるし、別にそんなこと言わなくてもいいだろう、みんな分かっていますよねということです。

毎日:知事選に関して、今回、自民党が、県連が一度推薦すると決めた小谷さんを一回引っ込めて、また別な方にするという、なかなか異例の対応かと思います。知事選2ヶ月を前にして、ドタバタのようなことがあったという一連の自民党の対応については、どのように思いますか。

知事:これも、今の質問と同じで、純政治的な問題で、自民党のあり方みたいな話です。従って、そんなことを、私がこういう公的な立場からコメントすべきではないと思うので、回答を止めておきます。
 ただ、私は、あの決定で、ちょっと私自身が振り回されたところはあります。でも、それについてのコメントとかはしません。

毎日:別件で、読売旅行との協定についてですが、認識として、報道機関との協定なのか、或いは観光業としての読売グループとの。

知事:完璧に観光業です。

毎日:(資料の)文言見ると、「読売新聞グループが持つ多様なメディアを駆使した」というふうにありますが、取材する側とされる側の、報道機関としての中立性が保てるのかいう観点でいうと、どうですか。

知事:そうだけど、完璧に旅行社です。相手は旅行社だけど、その旅行社は、若干いろんなルートを持っている。そういうルートを使ってもらうのも、我々としては、若干、期待しているのだけどということを書いている。だけど、やるのは読売旅行社だから、我々は読売旅行社と約束する。別に、読売新聞社とやるわけではない。ライバル社だといって、いじめないように。

毎日:特にそれは全く関係ありません。

朝日:話が戻ってしまいますが、先ほどおっしゃっていた、県内の首長に電話でお話された時に、止めてくれないかなとおっしゃったということですが、止めてくれないかなというのは、岸本さんを支持することですか。

知事:違います。間違い。さっき言ったでしょう。誰を支持しようと自由だけど、町村会の決定をするのは止めてくれないかなと言っただけです。

朝日:町村会の決定を止めるというのは、どういう意味ですか。

知事:町村会で正式に決議をすると言っているから、それは止めてくれないかと。そうすると、町村会と、いつも仲良しの仁坂知事が、ある項目で対立している図式になるから嫌だなと思うけど、どうでしょうか、そう言った。

朝日:ただ、町村会は町村会で、誰かを支持することを決議する権利はあるわけで。

知事:だから、止めてくれないかなと言ったのは、止めてくれませんかねと、ちょっと打診してみたわけです。

朝日:他人が誰を支持するかに対して、止めてくれという権利はあるのですか。

知事:無いです。でも、権利というのは、どういうことですか。それを決定する、或いはそれについて命令をする権利は全くありません。だけど、お願いをする権利は、私にはあるでしょう。

朝日:それはお友達だったらあるかもしれないけど、あなたは知事なわけで、知事という立場の人間が、首長に対して、そんなことをお願いして、決議しないで欲しいみたいなことは。

知事:なぜ言ってはいけないのですか。だって、私は、ちょっと振り回されたけど、ほんの1日半前に、小谷さんを応援すると言ってしまった。そしたら、町村会が岸本さんを応援すると決議すると言っているから、例えば、Aという町長さんは、岸本を応援だと、そんなことまで文句は言いません。だけど、町村会全体で決議するのは結構異例のことだから、そんなことまでしなくていいのではないかと言って、何が悪いのですか。

朝日:あくまで、個人個人でどなたを推薦するかは構わないけども。

知事:文句は言っていません。聞いたら、ああそうかと。この町長さんは岸本さんを好きなんだなというようなことが分かるから、それはやってください、それでいいです。そんなことまで文句を言っているわけではないけど、町村会の組織としてやるのは、いかがなものですかねという意見を言ったら、何で悪いのですか。でも、それを聞いてくれなかったのだけど。

朝日:結果はそうなったわけですが、それを止めてもらえたらいいなということが、それぞれの首長に電話をした趣旨だったということですか。

知事:そうです。会としての決定を、別にしなくていいのではないですか。だって、してしまったら、町村会は岸本さん、私は義理人情で小谷さん、何か対立していますねという感じになるから嫌だなと思うけど、どうでしょうかと言ったのです。

朝日:そこは足並みを揃えることですか。

知事:いやいや、足並みを揃えなくてもいいけど、別に、わざわざこうしなくてもいいのではないかというふうに言って悪いですか。

朝日:それは、私がちょっと攻めた言い方をしたので申し訳ないですが。

知事:大体、そういう感じです。

朝日:どういう意味ですか。

知事:そういう感じの口調だったから、悪いですかと言ったのです。

朝日:私からしたら、選挙なので、誰が誰を支持するかはすごく大事なことで、それぞれ個人が決めるべきで、尊重される権利だと思います。

知事:そうです。本当にその通り。

朝日:それが、知事と町村会の足並みを揃えることにより、そんな(何かの制限を)感じられるようなことがあるのだとしたら、それは問題だと。大事な権利を、仲が悪く見えるようだから止めて欲しいとうのは、咎められるようなことではないかもしれないけど、私からしたら、何でそんなことをするのか、不思議に思ったので。
 知事からしたら、命令することはできないけど、お願いするのは自由だというスタンスだからされた。

知事:そうです。岸本さんを止めてくれと言った覚えは、一回もありません。

朝日:あくまで決議をするのを止めてくれと。

知事:そうです。どちらかというと、(いろいろ)話を聞いていると、いろいろな意見の人があったから、決めなくても良いのではないですかというようなことを言うのは、そんなに悪いことではないと思います。いろんな思いをみんな持っているでしょう。どちらかというと嫌だと思っている人と、あいつ良いなと思っている人がいますが、それは、それぞれの立場でやられたらいい。私は、小谷さんが絶対いいと言っているわけではなくて、選挙は義理人情でやっていますから、そういうことになってしまったから、応援することにしますと言っただけです。
 それで、いろいろあるでしょう。だから、いろいろある時に、何とか会はこう、何とか会はこう、そこまでやらなくてもいいのではないですかと言ったけど、言うことは聞いてくれないから、(そういう結果に)なってしまった。ただ、いくつか連絡していたら、そうですよねと言っている人の方が、本当は数が多かったけど、やっぱり最終的にはそういうふうになった。まあ、いいのではないですか。

時事通信:今のことに関連して事実確認ですが、県内すべての町村長に、先ほどお話されたような趣旨として連絡をしたのですか。

知事:いえいえ。誰が決めるのか聞いたら、ごく少数の人が代表で決めるというので、その人に電話しようとしたのです。だから、かなり少ないし、連絡が取れなかった人もいます。

読売:追加で申し訳ないのですが、電話したというのは、つまり、前回の知事の定例会見で発言をなさった後ですか。

知事:もちろん。

読売:結局、8日に、9人の首長さんが集まって話し合われましたが、実際に電話されたのは何人の方に。

知事:忘れました。連絡を取れなかった人はいますが、それに近いぐらいの数字だと思います。

読売:その基準となるのは、そこの場に行く9人の中に入っている方ですか。

知事:誰がと聞くと、理事の方が集まるとか言っているので、理事の人に電話してみようという、そんな感じでした。結局、電話が繋がらなかった人がいるので、ちょっとマイナスかな。

NHK:話が変わりますが、新型コロナの全数把握の見直しの件です。当初、全数把握の見直しの話があがった時に、却って混乱するのではないかという話もあったと思いますが、こういう様々な施策をとられた結果、現状、今、業務が円滑に進んでいるという認識でしょうか。

知事:正確に言うと、円滑に進めるように対策をとって努力をしていますということです。だから、和歌山県にとっては、前も言っているように、制度の改革なんてしてくれなくても、特に、全数把握の方は良かった。10日、7日の話は、本当に議論のあるとこだと思っていて、10日、7日は、最終的に和歌山県がやることにしたものを追加した上で、7日、5日でも良かったかなという感じはしますが、追加のところは、政府から音沙汰なしです。リスクはありますと言われても、音沙汰なしだったら、困ります。そういう意味ではあれだし、今、現にどんどん減ってきているわけで、和歌山県で言うと、従来は2000何百人を入力しないといけなかったところを、200人ぐらいでいいかなというぐらいの感じになっていることを考えると、制度を変えなくてもいいのになと、今でも思います。でも、政府は変えると決めたわけで、有権解釈権、感染症法上の権限でやっているので、これの権限を限定されたら、それ以上のことはできません。ですから、それで悪影響が出ないように、ちょっとプラスの措置を講じて、苦労しながら県民の命を守っているということです。

NHK:悪影響とおっしゃいましたが、今のところ、何らかのトラブルですとか、重大な事態には、今のところは繋がっていないという状況でしょうか。

知事:それは分かりません。つまり、トラブルがないということは、我々が見ている時にトラブルがないので、後ろからトラブルがあるということを心配してやっているわけなので、本当はわかりません。ないように努力しています。

NHK:もう1点、今回の対策の肝として、陽性者登録センターにきちんと皆さんが登録してくれるかが重要なポイントだと思います。具体的に、どれぐらいの方が登録というのは、なかなか難しいと思いますが、規模感としては、皆さん登録していただいているような状況ですか。

知事:いや、これが分からないわけです。分からないけど、どうも、(感染者)数がガクッと減ったわけではないので、割と登録してくれているのではないか。My HER-SYSに入力するのは結構大変で、若い人だったら簡単かもしれないけど、お年寄りは大変ですが、その時は電話でもいいですというようなことにもなっているので、大丈夫ではないですか。ただ、それも、強制権がないから分からないわけです。そうすると、誰かが、まあいいやと思って登録しないでほったらかしにしていたら、物凄く悪化して、何でそんなところから電話がかってくるんだという話がみんなで起こって、混乱しているうちに最悪のケースになるということを、一番恐れています。ただ、今、病院の余地なんかも少しあるから、前ほど、入院調整が難しくない。つまり、空きがあるから、そんなに気分が悪くて大変なら入院しますかというのは、できないことはない。前は、それをやった瞬間に、命が危ない人を放り出してしまう可能性があったから、トリアージがものすごく大変だったのですが、今、その深刻度がちょっと落ちているから、何とかなるのではないかと思いますけど。

読売:本日、東北の上空を、北朝鮮のミサイルが(通過した)というような発表が政府からありまして、エリアとしては直接和歌山ということではないのですが、受け止めと、通常、こういった場合、県としてどういう対策を取るのかということと、今回はどういう対応するのかということがあれば、教えていただけますか。

知事:まず、とんでもないことで、やっぱり我が国の安全は、現実に今そこにある危機なんだなということを、県知事でもありますが一国民として思いました。次に、県としてしなければいけないことはありますが、ルールが決まっていて、北海道、青森、東京都の離島にピャーッと出ましたけど、和歌山県と出たら、直ちに招集ということになる。そういうようなルールが決まっていて、危機管理局の諸君たちは、常にそれを見守っているという状況なので、その状況になったらみんな参集してやります。
 それから、もちろん(ミサイルが)行ってしまったわけですから、例えば、北海道に被害はないだろうということになったら、スーッと解散していくのだろうと思います。もし、バラバラと上から破片が落ちてきたとなったら、そこから大騒ぎになります。

読売:特に、(範囲に)かすっていないというか、影響が大きくなさそうな場合、今回なんかは、どういう対応になるのでしょうか。

知事:今回は、何もなしではないかと思いますが、間違ったこと言ったかな。間違ったことを言ったかどうかの権威のある人が今ここにいないので、後で、危機管理監に聞いてください。多分何もなしだと思います。

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