知事記者会見 2025年11月25日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

2025年11月25日 記者会見室

「データ利活用シンポジウム~データから読み解く地方の将来像~」を開催します

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 本日、記者発表事項は1つ、話題事項が1つです。まず発表事項ですが、「データ利活用シンポジウム~データから読み解く地方の将来像~」を開催します。今回で8回目となりますが、「データ利活用シンポジウム」を総務省、独立行政法人統計センターと共催で、来年の1月29日に和歌山城ホールで開催します。今回のテーマは「データから読み解く地方の将来像」です。最新の研究などを通じて、地方の将来やデータの有用性について、いろんな方の考えるきっかけになれば良いなということで、このテーマを選びました。詳細はチラシのとおりですが、和歌山大学の足立先生など、データサイエンスや地域振興の分野で活躍されている皆さんに、講演とパネルディスカッションを行っていただきます。会場参加の申込の締切は1月14日ですので、皆さん方ぜひご参加いただきたいと思います。

わかやまジビエフェスタ2025-2026を開催します!~わかやまジビエをおいしく食べてプレゼントを当てよう!~

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 次は話題事項なのですが、「わかやまジビエフェスタ2025-2026」を開催します。「わかやまジビエをおいしく食べてプレゼントを当てよう!」ということがキャッチフレーズになっています。わかやまジビエの認知度向上及び消費拡大を目的とした「わかやまジビエフェスタ」を今年度も開催いたします。「わかやまジビエフェスタ」は、12月から来年の2月に開催いたしまして、県内で捕獲したイノシシ、シカの肉を各店舗のシェフたちが腕を振るい調理したジビエ料理を味わうことができます。開催中は、参加店舗を巡るモバイルスタンプラリーに参加した方に、抽選でわかやまジビエのプレゼントなど様々な企画を準備しております。今年度は15回目になりまして、キックオフイベントを11月29日土曜日にイオンモール和歌山で行います。キックオフイベントでは、わかやまジビエを幅広く皆様に知ってもらえるよう、お笑い芸人の麒麟の田村裕さんと、古座川ジビエ山の光工房のジャイアン貴裕さんによるトークセッション、わかやまジビエの試食などを予定しております。また、12月1日の月曜日(午前)11時半からは、きいちゃん食堂にも協力いただきましてジビエキーマカレーの試食会を行います。私ときいちゃんがPRに行く予定にしていますので、ぜひこの機会にわかやまジビエをご堪能いただきたいと思います。


 昨日(11月24日)は、皆さん方休みにもかかわりませず、たくさん(貴志川線の鉄道存続に向けた合意書締結式に取材に)来ていただいてありがとうございました。

質問と回答

産経:昨日のことになって申し訳ないのですが、貴志川線存続に向けて、知事、今後も(貴志川線が)継続していくようにまちづくりとかも考えていくということなのですが、そういうようなまちづくりのプランとかは何かお持ちでしょうか。

知事:あの場合ですが、鉄道のあるまちということで、そういった鉄道を中心としたまちづくりというのを考えていかないといけないということを申し上げたので、全体的なまちづくりというのは、それはまた別の話かと思います。

産経:今後、分担金の割合、それからそういうまちづくりのビジョンとかを(貴志川線運営)協議会で話していくことになると思うのですが、だいたい今も始まっていると思うのですが、いつぐらいまでに上げたいとお考えですか。

知事:南海(電気鉄道株式会社)から引き継いで、今、和歌山電鐵(株式会社)が持たれている財産の査定がいりますので、まずそこからなので、できるだけ早くしていきたいと思うのですが、やはり2年という年度を見積もっている(完全上下分離方式での運行開始は令和10年4月1日を予定)とおり、そのぐらいかかるのかなと思います。

産経:財産の査定というのは、それについてはどういうことが関係してくるのでしょうか。その支出金とか、それと地方税とか国税とか、線路の関係とか、そういうことが関係してくると思うのですが、どういう点が今後査定のポイントになるのでしょうか。

知事:一番問題は、鉄道にしても車両にしてもだいぶ老朽化しているのですね。どういった形で、例えば新規の車両を買うとしても、新規の線(路)を引くことはないのでしょうが、そういったことを慎重に考えないといけないと思っていますので、今のところは詳しい話までは聞いていないです。ただ老朽化しているということはよく認識していますので、それをどういう費用割にしていくのかということも含めて、これから協議していくのだろうと思っています。

NHK:「わかやまジビエフェスタ」にどのようなことを期待されるかという思いをお願いできますでしょうか。

知事:ジビエというのは、一応シカとイノシシが中心になると思うのですが、やはり獣害みたいな形でかなり深刻な話になっているということも含めて、しっかりとジビエを食べましょうということを言っているわけであって、(わかやまジビエフェスタが)15周年になりますので、もう定着はしてきたのですが、もっとジビエを皆さん方に周知していただいて、まだまだそんなに食べたことないとか、ちょっと苦手だという方も多いと思いますので、いろんな所で食べやすい形にしていただいて、ぜひ味わっていただいたら、本当にジビエは食べやすいと思っていただけると思うので、ぜひともこの(わかやま)ジビエフェスタに1つでも参加していただけたらと思います。

朝日:昨日のことで昨日聞けばよかったのですが、そもそもなぜ(貴志川線の鉄道存続に向けた合意書締結式の開催が)24日の祝日になったのですか。

知事:その辺はごめんなさい、私自身はよくわからないのですが。

総合交通政策課長:皆さんの日程調整の都合の関係で、昨日とさせていただきました。

知事:休みにすみませんね。

朝日:いろんな政治的な何かがあるとか議会があるとか、そういうことではなく。

知事:おそらく私と両市長(和歌山市・紀の川市)とそれと(和歌山電鐵株式会社の)社長との4者の日程がなかなか合わなかったのだと思います。

朝日:単にスケジュールの問題というところ、全員で4人いてるので、全員のスケジュール見たら、ここしかないねって話、そういうことだけでいいのですかね。

知事:はい。

朝日:完全上下分離ということが、ついにというか合意して、小嶋さん(和歌山電鐵株式会社 代表取締役社長)も当初から言っていらした話ですが、この20年かけてこういう形になったというので、行政というか自治体の方できっちり公共交通について責任を持って、鉄道会社は運行に注力していただくという分かれる形になったというのは、結構転換点だと思うのですよね。20年前でいけば民間の企業努力にどれぐらいお金を突っ込むのかという意味でかなり慎重だった、特に県は慎重だったと思うのですが、この完全(上下分離)に至ったことについて、この節目ということについて知事はどう考えますか。

知事:最初20年前に(貴志川線の運行について小嶋社長に)お願いに行って(上下分離方式を)ご提案いただいたといういきさつがあったと思うのですが、そのときから小嶋社長自身はやはり公設民営という上下分離ということにだいぶこだわりを持っておられました。ただ、その時点でははっきりとそれができないということもありまして、まず10年間(状況を)見ましょうとやってきた中で、案外良かったということで、もう10年やってよということが前々任者(の知事)からお願いがあったと(思います)。それはそれで途中、駄目かもしれないがやりましょうということになりましたということで、その10年経ったときが1つの節目でもあったのかもしれないし、でもちょうど(貴志川線の)調子が良かったということもあって、小嶋社長には一旦我慢してもらったのだろうと(思います)。今回20年経って、(完全上下分離方式での運行開始予定までの期間を含めると)22年になるのでしょうが、まさに正念場に来ていると(思います)。いわゆる地方鉄道がこれからどうやって生きていくかという正念場にあるのだろうということを、私どもも市長さん方もしっかりと腹を括っているのだろうと思いますので、そこは下(鉄道施設の保有管理)は下、第3種鉄道事業者(自治体)の部分と、それを上で(列車を)動かす和歌山電鐵の、今のところ和歌山電鐵なのですが、腹の括り方というか、それをしっかりと両者とも覚悟を決めて頑張れると思います。そういう覚悟ですね。

紀伊民報:鉄道繋がりなのですが、(JR紀勢線)新宮-白浜(区間)についてなのですが、これについてもJRの和歌山支社の方から上下分離も1つの選択肢という話があったと思うのですが、この辺について知事のお考えを教えてもらえますでしょうか。

知事:基本的には、元々の国鉄改革ということから話は戻ってくるのだろうと思っています。そのときには国費を投入して、その経営を安定させることが大事だということで、(会社)内部の補助によってローカル線を維持していくということも視野に入れてやったということです。そのために、そういうことが基本となったにも関わらず、JRの西日本さんの自分たちの勝手な区間で、いわゆる白浜-新宮(区間)、その区間で収支や(輸送)密度というのを計算されても、それはちょっと(鉄道)存廃の議論とかそういったことをされることは県として決して受け入れることができないと思っていまして、そこでその上下分離とかそういう話では全くないのかなと思います。これからは、やはりできるだけ(鉄道に)乗らないといけないというのは当然両者とも思っている話なので、乗らないと鉄道というのは意味がないので、新宮から和歌山ということでしっかりと皆さん方が活用できるような仕掛けというのをどんどん作っていきたいと思います。

産経:JR紀勢線も、それから今回の貴志川線も含め、もう完全に人口減少に入っている中で、今後どういうふうに、今回は貴志川線については支援を行ったし、JRについても今後協議があると思うのですが、人口が減る中で、地域鉄道というものを存続させるために大事なもの、もしくは存続させるだけの価値とか理由とかそういうものについてどう考えているかをもう1回お願いできますか。

知事:大変難しい問題ですね。やはり今、車社会になっていると思うのですが、鉄道がなくなると、それでいいのかという話になったときに、やはりそれはまだまだ時期早尚なのではないかと思いますし、確かに人口減少で(鉄道に)乗る人がどんどん減っているかもしれないのですが、今、(鉄道)存廃を、まずもちろん和歌山県ではなくて他のところで存廃の議論はあるのだろうとは思いますが、今その鉄道をなくしていって違う代替手段でやりましょうという話では、和歌山県としてはないのかなと思っているんですね。いくら人口が減っても、今のところはですよ。

NHK: 発表外のことになるのですが、(11月)21日に政府が経済対策を閣議決定していて、その中には自治体で使える物価高対策、おこめ対策などに使えるような交付金も盛り込まれていますが、今回の閣議決定された経済対策についての所感をお願いできますでしょうか。

知事:地方に対しての重点支援地方交付金というのが増額されたということがあって、非常にいろんなメニューがあります。その中でも、市町村さんに交付されるお金、割と経済支援に対するお金とか、県に対してはやはり全般的な減税に対する支援という形をとっていただいているので、県に対しては使い勝手悪いことはないのだなと思いますし、非常にありがたい交付金だと思っています。まだまだこれからいろいろ考えていかないといけないところもあるので、まだ最終結論ではないのですが、非常にありがたいと思っています。

NHK:県としてはどういうふうに活用していきたいかといった思いはありますでしょうか。

知事:それはもちろん交付金でありますので、今まで減税された分も含めまして、皆さん方が不自由されないような形でしっかりと大事に使っていきたいと思います。

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