知事記者会見 2025年10月14日
知事記者会見
記者会見での発表事項等を紹介します
2025年10月14日 記者会見室
「株式会社くらこんが「コスモパーク加太」に進出!
それから発表事項ですが、大阪府の枚方市に本社を置く株式会社くらこんがコスモパーク加太に進出することになりました。こちらの会社は、塩こん部長のキャラクターでおなじみの会社でありまして、主力商品である塩こんぶは、発売以来50年以上愛されている家庭でも馴染みのある商品です。今回、国内外での高まる塩こんぶへの需要へ対応するために、新たな生産拠点を探しておりまして、和歌山を選んでいただきました。10月21日火曜日に、知事室で進出協定の調印式を行いますので、ぜひとも取材いただければと思います。よろしくお願いします。
「世界津波の日」制定10周年記念事業の開催について
それから、世界津波の日です。まず、(「世界津波の日」制定)10周年の記念事業の開催についてですが、これは既にプレスリリースしているのですが、今年、平成27年の国連における「世界津波の日」の採択からちょうど10年目の節目を迎えます。この節目に当たりまして、改めて命を守るために欠かせない知識や取組について考え、さらにはそれを後世に伝えていく大切なタイミングであると考えます。「世界津波の日」制定10周年記念事業として、広川町と共催で2事業を行います。まず、10月25日土曜日、広川町の稲むらの火の館とか広村堤防などの史跡を巡る現地体験ツアー、これを実施いたします。それから11月21日金曜日には、県民文化会館でシンポジウムを開催します。内容は、拓殖大学特任教授・防災教育研究センター長の濱口先生からのご講演、その後のパネルディスカッションにおいて、津波防災の原点に立ち返り、いかに速やかに津波避難行動をとるか、そして次世代を担う若者に伝承していくかなど、「2018世界津波の日in和歌山高校生サミット」で議長を務められた伊森さんなど交えて様々な視点で議論していただくことになっております。現地体験ツアーは10月20日まで、シンポジウムは10月31日まで申し込みができますので、ぜひご参加をお願いしたいと思います。
11月5日「世界津波の日」関連行事について
資料3(PDF形式 563キロバイト)
それでは、11月5日の「世界津波の日」の関連行事についてです。これ(資料)1枚見ていただくと、たくさん関連行事があります。県と市町村(等)において、県内各地で地震・津波避難訓練や各種行事を実施していきます。県民の皆様には、それぞれの地域で行われる訓練等にぜひ参加していただきたいと思うとともに、日頃の津波・地震への備えについて点検いただくこと、そういったことを「世界津波の日」を意識して防災意識を高める契機にしていただきたいと思います。報道陣の皆様方には、訓練等ありますので、ぜひ取材をお願いしたいと思います。
世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」認定10周年記念式典・シンポジウムの開催について
それから3つ目の話題事項ですが、世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」認定の10周年となりますので、シンポジウムを開催いたします。この10月17日にシンポジウムを開催いたします。シンポジウムの場所は、ガーデンホテルハナヨ(田辺市)です。シンポジウムでは、東京大学の八木教授からの基調講演をはじめ、和歌山でのウェルビーイング第一人者である島田由香さん、脚本家の小山薫堂さん、それぞれ世界農業遺産である梅にまつわる取組をご報告いただくこととなっておりますので大変楽しみです。梅栽培について、今年2年連続で甚大なるひょう被害、非常に広範囲にわたってあたりまして、被害額が約48億円となっています。2度3度のひょうが降りまして、大変季節外れといいますか、そういったことで大きな被害を受けております。これが2年連続若しくは3年連続という形になっていますので、農家としても大変な状態です。県では、うめ生産安定緊急対策として、肥料購入費の一部を補助するなどの支援を行うなど、次期作に向けて意欲的に営農を続けていただくことを考えて取組を進めております。このピンチを乗り切り、400年もの歴史があるみなべ・田辺地域が、次の10年に向かって維持発展し続けることを切に願うものです。私も参加する予定にしています。シンポジウムには、ぜひ取材の方をよろしくお願いしたいと思います。
第79回国民スポーツ大会「わたSHIGA輝く国スポ2025」総合成績38位
最後に4つ目(の話題事項)です。第79回国民スポーツ大会「わたSHIGA輝く国スポ2025」総合成績が38位でした。令和7年の9月6日から10月8日までの期間、滋賀県を中心に開催された第79回国民スポーツ大会「わたSHIGA輝く国スポ2025」において、和歌山県は、20競技37種別64種目で入賞いたしまして、795.5点を獲得しました。結果、総合成績が38位でありました。昨年の大会が656点で47位ということだったので、大きく躍進することができたと思います。最下位からですから躍進をして当たり前なのですが、ひとえに頑張っていただいた選手の日頃の努力の成果であるとともに、これまで選手たちを支えてこられた方々、応援してきてくださった皆様の声が選手の力となったのかなと感じております。中学から大人までが1つのチームとして、郷土の誇りを胸に活躍する国民スポーツ大会、これは大変意義深いものです。私も(開会式の)行進をしていて、つくづく思いました。今後も競技力向上に努め、スポーツの力で和歌山県をもっと元気にしていきたいと思います。
質問と回答
読売:万博のお話に関連してなのですが、和歌山ゾーンの集客ももちろんなのですが、それを和歌山ゾーンに来てもらうことをきっかけに和歌山の魅力を発信して、和歌山に実際に訪れてもらうということを目標にされてきていたと思います。そのあたりについての知事として成果の受け止めというのが1つと、あともう1点、来てくれた人たち、万博終わりましたが今後期間中だけではなくて、この財産をどう活かしていくのか、どのような姿勢で取り組んでいくのかというのを教えてください。
知事:内容的には同じような感じになるのですが、答えさせていただくと、昨日もご挨拶の中で言わせてもらったのですが、全部で、関西パビリオンは(来館者)148万人(目)の確か福田さんという方が入場していただいて、みんなでお祝いいたしました。そのときにも岸本前知事へのことも少し言及させていただいたり、それからこれからの和歌山というのをちょっとした体験を(和歌山)ゾーンでしていただけたと思うので、そういった体験を良いなと思っていただけたら、ぜひ和歌山県としっかりと交流していただけたらなということを申しました。和歌山ゾーンでも、ちょうど高野山の真言宗の声明がされていたところだったのですが、その前だったのですが、そこでもご挨拶をさせていただいたのは、やはり一番大事なのは、これから終わってもこのレガシーといいますか、和歌山が良かったよねと思っていただいて、和歌山をもっと深く知っていただけたらなと思いました。和歌山の古くからある精神文化とか、それから、それと同じように綺麗な景観ですよね。それと、その2つ両方からも生み出されるもの作りとか、食文化、そういったものをぜひとも皆さん方で実際に体験していただけたらなということを訴えていきたいと思うし、その場でも訴えてまいりました。これからも和歌山のブース(和歌山ゾーン)を少しでも気にしていただいた方がいらっしゃったら、それに呼応するような形で観光の方で仕掛けを作っていけたらと思っています。
朝日:万博に関連してですが、和歌山のPRにいろいろ資することがあったというのは、お話今伺ったとおりなのですが、もう少し引いたところでいくと、この万博そのもの、和歌山ゾーンに来た来ないということよりももう少し広い目で見て、この万博の意義にどういうことがあったか、特にあと和歌山ゾーン以外で知事例えばいろいろ回られたと思うのですが、こういうところが面白かったなとか、個人としてこの辺に未来を感じたとか、あともう1つ課題、和歌山県税もあれですが国税が多額に投資されていて、いろいろ課題も指摘されていました。これの課題がどういうことがあったかということと、この資産をどういうふうに活かしていくかと、広いところで見て、どうでしょう。
知事:個人的にというより、どちらかというと各海外との交流をずっとやっているわけなのですが、そういったところの大使、総領事あたりとお話した上で、パビリオンを見せてくださいということで、何国か約10弱ぐらいですが行ってまいりました。そこでやはりいろんな各国の思いというのを聞かせていただいて、どういった点に、こういう展示はどういう意味があるんだということも展示の意味を見せていただいて、それからうち(和歌山県)との交流がこれからどうやってどういうふうな方向へ行くべきなのかということも考えながら、非常にその部分も成果があったと私自身は思っています。特に今まで交流のなかった国ともいろんな形で交流が始まる気配も感じていますし、非常に良かったのかなと(思います)。
それからいろんな国内の企業さんとの交流もできたし、なかなか、こういうことをやっているのですねというような話から、いろんな方向へ広がっていくのかなと(思います)。それから特に私自身が(万博の)経営に関連していたわけではないので、おそらく万博に対する反省点的なことはあまり浮かばないのですが、たぶん昨日終わってからすぐにも撤去に入るのだろうと思います。またこれからIRの方の地域になっていくと思いますので、それもしっかりと見守っていきたいと思うし、今後どういう形で決算をしていくのか、大阪府さんがどういう形の反省の仕方をするのか、そういったこともしっかり見極めていきたいと思います。
共同通信:万博関連なのですが、今回たくさん(の人が)和歌山ゾーン含めて来られたと思うのですが、以前から今回の万博を通じて観光にも活かしたいというのが岸本前知事も含めておっしゃっていたと思うのですが、この万博期間中、この万博に訪れた人が和歌山に来たりとか万博関連で来た人が和歌山に来るというような流れというのは、実際にあったのでしょうか。そういう何か数字とか、例えばどれぐらいいつもよりも多く来ていたとか、そういうのがわかるのであれば教えていただきたいというのが、まず1点です。
知事:おそらくまだそういう数字は出ていないと思いますし、万博に行っている間はあまり(和歌山に)来ていないと思います。ただ和歌山市へ泊まられている方が結構後半の方いらっしゃったと思っていまして、それの後、南の方へ行ったかどうかというのは、今のところまだ追跡ができていないという状況です。
万博推進担当参事:観光客の状況につきましては、観光局の動態調査の結果等を待たないとわかりません。現在のところ具体的なデータとしてあるわけではございませんが、和歌山市さんの宿泊の統計の状況とか見ていますと、市内の宿泊者はこの期間中増えたという発表をされているのは聞いておりますので、紀南エリア等につきましては今後検証かなと考えております。
共同通信:あともう1点が、先ほど知事もおっしゃっていましたが、観光などで教訓というか活かして更にやっていきたいということですが、具体的に重なってしまう部分もあるかもしれないのですが、今回の万博を通じて、そもそもそれ以外からも感じているところもあると思うのですが、どういうふうに観光で人にたくさん来てもらって豊かな経験をしてもらいたいか、知事なりのその観光での戦略なりなんなり今後の戦略なりを教えてください。
知事:まず万博で売り出すのは、まさに和歌山の古い精神文化、それから素晴らしい景観、そしてそれから生まれるいわゆる食文化というのをしっかりと宣伝していきましょうということで、本当に贅沢なおまんじゅうとかサイダーとかが、非常に飛ぶように売れていたというのが少しびっくりしたのですが、だからそれは万博であるということもきちんと感じながら考えないと、それはどこでもそれが通じるかというとそうではないのだろうとは思っているので、そういったことをしっかりとアピールできたことはできたのだろうと(思います)。関西パビリオンに来られた方の半分ぐらいは和歌山(ゾーン)へ来ているはずです。(関西パビリオンの来館者)148万人というのはさっき聞いたところによると、(関西パビリオンの)中へ入れた人ではなくて、いろいろな催事に来られた方も含めての148万人なので、90万人、80万人ぐらいが(関西パビリオンに)入っているのだろうなと、そのなかで47万人も(和歌山ゾーンに)来てくれたというのは非常にそういう意味があって、47万人も人が来てくれたというのはやはり大きなことだろうなと思います。
それと、先週(10月8日)の記者会見でやりましたが、この間からも少し和歌山の紹介してきましたという話をしていたのですが、和歌山のファンミーティングというのを東京でやって、やはり非常にこれはおべんちゃらかも知れないところがあるのですが、和歌山の素晴らしさというのを非常に感じている方々が、ぜひ取り上げていきたいと思っていただいているということで、今、いろんな意味でパンダもいなくなったという部分とか、非常に反省すべき点も、反省すべき点ではないかな、マイナスイメージも少しあるのですが、そういったものに負けずに謙虚に反省をしながら、何が足らないのかというのはしっかりと考えながらこれから取り組んでいかないと、やはり少人数だけの観光、それからインバウンドになってしまう恐れもありますので、今の流れをしっかりとどんどん増やしながらやっていきたいと思います。あまり具体的ではないのですが。
紀伊民報:万博期間中の県内への観光客数についてなのですが、動態調査を経てということだったのですが、元々その開幕前の試算では約189万人ということだったと思うのですが、それに近い数字になりそうな感じなのでしょうか。
万博推進担当参事:すみません、現時点でそこまでいくかどうかというのは、正直現在ではお答えしかねる状況です。和歌山市内の状況なんかを見ていますと、大阪に近いエリアでは宿泊者数が増えているというようなデータは聞いていますので、紀南エリアがどうなるかというところは、これから見極めていく必要があるのですが、基本的に増加するような方向での効果があったのではないかと考えています。
紀伊民報:あと(和歌山ゾーンで展示していた)トーテム等々なのですが、それの後利用というのはもう決まっていることあるのでしょうか。
万博推進担当参事:具体的には先日10月の3日(正しくは10月1日資料提供)だったと思うのですが、教育委員会の方から県立近代近代美術館の方で、2月から5月にかけて万博のレガシー展というのをやるのですが、その中にトーテムを持っていって、その3ヶ月間、県立近代美術館で展示されるということは具体的に現状決まっておりまして、その展示が終わった後、また県内のしかるべき施設で引き続き展示できるように、これから調整していきたいと考えております。
日刊工業:先ほど会見の中で、海外のパビリオンを10弱ぐらい回られたというお話ありましたが、その中で個人的にどこのパビリオンが具体的に印象に残って、例えばこれからレガシーというお話もあると思うのですが、何か一緒に組んでいきたいだとか、少し具体的に進めてみようかなとか、実際進んでいるとか、そういった何か動きというのはありますでしょうか。
知事:いや、そこまでは発表しにくい部分ですかね。そこまでいっていない。ただ、10弱行った中で、今までも交流してきたところにはもちろんいろんな成果を感じましたし、例えばポルトガルさんなんかが、たまたま和歌山の梅酒のときだったかな、一番初めの頃の5月か4月の初めかな。そのときに(ポルトガル)館の方が館長さんだったか来られて、すごく気に入っていただいて、ぜひポルトガルに来てくれと、ポルトガル館へですよ、来てくれというような話でご説明したいんだという話とかいただいて、何かできないかなみたいな話を少し、具体的な話でないのですが、なんか交流しようよというような話を少ししたとか、そういったぐらいとか他にもあることはある、そんなのがいくつかあります。それは今まで、例えばポルトガルさんとは全然付き合いがなかったにも関わらずそういうことができるというのは、やはりああいう場であるからできるのかなと思って、非常になんか嬉しかったなという感じがします。それが2、3そういうのもありますし、今までの交流をずっと深めていったという関係もあります。もっと行ければよかったのですけど、なかなかね。


