知事記者会見 2025年9月30日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

2025年9月30日 記者会見室

和歌山県総合計画【原案】に対する県民意見を募集します!

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 本日は発表事項3つと話題事項2つです。まず、発表事項、和歌山県総合計画【原案】に対する県民意見を募集しますということで、この度、総合計画の原案をとりまとめましたことから、県民の皆様のご意見を募集いたします。原案の概要は、別途お配りしている資料のとおりでございますが、狙いは、我が国の人口構造が大きく変化する2040年を見据え、その頃の本県のあるべき姿を設定し、それに向かってアクションを起こし、その道筋をつけることです。今回の計画は、将来的に大きな変化やリスクを及ぼすことが予測される5つの社会の潮流に対し、どのように対応していくかという県の方針や考え方が、県民の皆様にわかりやすく伝わるよう総花的な内容とはせずに、それらの社会の潮流への対応に焦点を絞った内容としている点が大きな特徴だと思います。社会の潮流に適応して、少ない人口でも多様性に富んだ豊かな社会を構築していくために、この計画で展望する2040年に実現したい将来像は、「人口減少や気候変動に適応した、持続可能で心豊かな和歌山」「個人が尊重され、あらゆる分野で個性輝く和歌山」といたしました。その実現に向けた政策の柱としては、6つあるのですが、1つ目は「海外の活力を取り込む」、2つ目は「人への投資を強化する」、3つ目は「産業の創造力と生産性を高める」、4つ目は「つながりを拡げて、暮らしを守る」、5つ目は「誰にも居場所がある社会をつくる」、6つ目は「安全な社会基盤を築き、さまざまな脅威から命を守る」としています。これらを軸に施策を展開してまいります。社会情勢の変化が激しく、先の見通しが立ちにくい困難な状況においても、県民の皆様が将来に向かって、安心して希望を持って暮らしていけるよう、実施計画に基づき、地に足をつけて施策を着実に進めてまいります。パブリックコメントの受付は、10月1日水曜日から10月30日木曜日までの30日間といたします。県民の方からのたくさんのご意見をちょうだいしたいと考えておりますので、ぜひ皆様方の報道の方よろしくお願いいたします。

わかやまCO₂CO₂ポイント+」スタート!

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 発表事項2つ目です。和歌山県は、脱炭素先進県を目指して温室効果ガスの排出を実質ゼロにする「2050年カーボンニュートラル」の目標を掲げ、温室効果ガスの削減に取り組んでいます。消費ベースで見た場合、家計からの温室効果ガスの排出は全体の6割と言われるように、温室効果ガスの削減には県民の皆様の協力が欠かせません。そこで県民の皆様に地球温暖化対策、脱炭素の必要性を訴える取組を、まずはその名も「わかやまCO₂CO₂ポイント+」です。環境負荷の少ないライフスタイルへの転換、行動変容に繋げていただきたいという思いから、しっかりと取り組んでまいりたいと思います。本取組のポイントは、「普段の生活」「実感・気づき」の2つです。「普段の生活」というのは、取組実施場所は多くの方々が普段訪れるという所で、小売事業者の協力を得てスーパー等で実施いたします。「実感・気づき」というところですが、実際に温室効果ガスの排出量の少ない商品を購入していただくことで、スーパー等の固有のポイントにもう1個ポイントを上乗せしたい。普通の生活の中にも、脱炭素に繋がるものがあるとの気づきに繋げていきたいと考えております。こうしたポイ活を利用した県の取組というのは初めてであり、商品の例としては、簡易包装によるCO₂の排出を低減した商品、輸送に係るCO₂の排出を低減した県内農産物等が挙げられます。県民の皆様には、入口として「ポイ活=お得」という視点からで結構ですので、脱炭素の必要性について、少しでも意識を持っていただければと考えています。私も明日(10月1日)午後2時半から取組に参加しているスーパーのサンキョー和歌山駅前店に行きますので、よろしければ取材をお願いしたいと思います。

県有施設初!和歌山県立体育館への愛称の命名権者(ネーミングライツ・パートナー)を募集します!

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 それから3つ目ですが、県有施設初、和歌山県立体育館への愛称の命名権者(ネーミングライツ・パートナー)を募集いたします。和歌山市中之島にある和歌山県立体育館への命名権者、ネーミングライツ・パートナーを県有施設で初めて募集いたします。命名権(ネーミングライツ)とは、施設等に企業や商品名を含んだ愛称を命名することができる権利を企業さん等に付与する代わりに、命名権料をいただくことです。県では、命名権料で得た新たな財源を備品の整備や施設整備・修繕などに活用したいと考えています。募集期間は、10月1日水曜日から11月19日(水曜日)までの間です。募集条件は、命名権料が年額300万(円)以上を希望して、愛称の使用期間が令和8年4月1日から3年以上5年以内としております。また、県民が親しみやすい愛称で、体育・スポーツに用いる施設であることをイメージできる愛称ということを条件としております。県立体育館は、年間を通じてスポーツ大会やイベントで多くの県民に利用いただいている施設です。宣伝やイメージアップに繋げていただけるものと考えておりまして、ぜひ多くの企業に応募を検討いただきたいと思います。

世界農業遺産「有田・下津地域の石積み階段園みかんシステム」のロゴマーク決定について

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 続きまして話題事項です。先月(8月26日)世界農業遺産に認定されました「有田・下津地域の石積み階段園みかんシステム」のロゴマークが決定いたしました。国内外の方322名、431作品もの応募をいただきました。このロゴマークですが、一見してみかんでありまして、このシステムの中心であるみかんがわかりやすく伝わる点や、ホオジロがあります。この段々の部分である石積み階段園とも組み合わされておりまして、非常にオリジナリティのあるロゴマークかなと思っております。作者のコンセプトは、みかんの果実に見立てたモチーフに、石積み階段園の風景を重ね、葉のように添えたホオジロは、自然とともにある暮らしの象徴ということです。モチーフを右肩上がりになるように配置することで、「これからも末永く継承され、愛され続けるみかんシステムであるように」そういう思いを込めて作られています。これから有田・下津地域では、極早生みかんの出荷が本格化いたします。世界農業遺産のシンボルとして、様々な媒体に露出し、世界で認められた地域で作るみかんというブランドの向上に繋げてまいりたいと考えております。

令和7年国勢調査が実施されます!

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 それから最後ですが、話題事項の2つ目、令和7年国勢調査が実施されます。明日の10月1日を期日として、令和7年国勢調査が実施されます。国勢調査は、日本国内にお住みの全ての方が対象となる国の最も重要な統計調査です。調査の結果は、子育て支援や高齢者福祉対策などの様々な施策に活用されており、皆さんの暮らしに密接に関係しています。調査の趣旨をご理解いただき、ご回答をお願いいたします。現在、全国的に国勢調査をかたる不審なメールも出回っているようなので、くれぐれもそういったものにはご回答なさらないように、ご注意いただきたいと思います。回答期限は10月8日水曜日となっておりますので、皆様、期限までの回答をよろしくお願いいたしたいと思います。なお、回答の際は、簡単・便利なインターネット回答というのもご利用できますので、よろしくお願いいたします。

質問と回答

NHK:発表事項の1項目目の総合計画についてなのですが、前の岸本知事のときのプロセスを取材していないのでわからないのですが、実施計画の前期(2026年度~2030年度)そのものは、宮﨑知事の宮﨑県政そのものですので、この計画の中に宮﨑色といいますか、宮﨑カラーみたいなことは、項目立てですとか、例えば実施計画の中に新たに盛り込んだりしたというような、そういった宮﨑さんのお考えを新たに付け加えたような項目ですとか、計画の中身とか、そういったことというのはあるのでしょうか。教えてください。

知事:岸本前知事がご逝去されて5ヶ月半ぐらいになるかと思いますが、その間ずっとこの計画については議論してまいりました。基礎的には岸本前知事に作っていただいたものであるとは思いますが、もうそれからかなりの議論を経てきていますので、それなりの私の色というのはどうしても出るのかなとは思いますが、そういうのを意識して作ったわけではなくて、皆さん方に先ほど申したような、これからの2040年までの和歌山県のことをわかりやすく具体的に説明できるようにということで作らせていただきました。合作ということで、一生懸命作ってきたということです。

NHK:来年度の予算編成の際に打ち出しができるようなものが既にこの原案の中に含まれているというふうに考えてもいいのでしょうか。

知事:来年度予算の基礎になるものには違いないと思います。全てが全てというわけではないのですが、そういったことを基本として、これから施策を作っていくと思います。

読売:先ほどの質問に関連してなのですが、宮﨑知事として総合計画の中で特に力を入れたいものなどがありましたら、どれも大事かとは思うのですが、もし特にというのがあれば教えてください。

知事:どれも大事だと思っていまして、岸本前知事が掲げてきたこどもに対する政策とか、先ほど少し申し上げたと思うのですが、政策の柱ということで6点挙げさせていただいたと思うのですが、まさにそういう部分が力を入れたいところであるということになります。だから、全体ですよね。

毎日:総合計画の策定、当初の見込みより少しだけ遅れたのかなという気がしているのですが、何か原因があればご説明お願いします。

知事:特にございませんが、皆さん方のご意見をもっと聞かないと(いけない)なということもありまして、十分聞けるような時間帯にしたのかなと(思います)。若干、議会1つぐらい遅れたのかなと思います。

毎日:岸本さんが亡くなられて宮﨑知事に代わられて、その辺の影響というのは特になかったということでしょうか。

知事:ないこともないかと思いますが、そういう意味では手続き上、遅れたのかもしれない。

毎日:改めて宮﨑知事のもとで再点検してというような作業をされたというようなことなのでしょうか。

知事:改めてというより、引き続いてという感じになります。

日刊工業:総合計画、続けてお聞きしますが、この計画は(20)26年度から(20)30年度の実施計画とあるのですが、この(20)25年度までの今の計画と比べて、この新計画の方に盛り込んでいる新しい内容だとか変更点みたいなところ、課題も含めて課題と取組とセットでどういったところが新しくなったのか、そこら辺を少し教えていただけますでしょうか。

知事:だいたい割と新しくなっています。詳しいことは、この後また企画課の方から(説明が)あると思うのですが、「海外の活力を取り込む」とか、そういった部分とか、「誰にも居場所がある社会をつくる」とか、そういう優しい政策とか、そういったところが非常に変わってきているのかな(と思います)。おそらく元々、全体を網羅するためのものであるということもありますので、謳(うた)っていることは謳(うた)っているのだろうと思うのですが、そういったところはやはり力を入れていきたいと思うところです。

紀伊民報:引き続き総合計画についてなのですが、県民の声をよく聞くということで、県民総参加プログラムを採用されていたと思うのですが、この計画の中で特にそれが反映されているところがありましたら教えてください。

知事:全般的に反映されているのではないですかね。ここが特にというのはないかなと思います。

共同通信:発表項目外になるのですが、和歌山市で2歳の女児が虐待死して、両親が逮捕される事件がありました。幼い命が奪われたという悲惨な事例だと思うのですが、率直な知事としての受け止めというのと、あと、こどもの命を社会で守っていくということは県としてもすごく大事なことだと思うのですが、児相(児童相談所)の対応を含め、今後どのような体制をとっていきたいかということを教えてください。

知事:このような事件が起こったというのは、大変悲しいことでありまして、知事としても大変重く受け止めているところです。幼いいたいけなこどもが、保護者から必要な処置を受けられずに死亡するに至ったということは本当にあってはならないことだと考えていますし、もう大変痛ましいなと思います。これからは、もちろんできるだけのことは県もやっていかないといけないと思うし、こういうことは二度とないようなシステムを作らないといけないと思います。今回のことで、尾花(和歌山)市長にもこの間皆さん方、取材をしていただいたと思うのですが、しっかりと和歌山市とも連携を深めながら、全市町村とも連携を深めながら、今後の対策というのを考えていかないといけないと思います。

共同通信:市町村との連携、それぞれの対応に関しては市町村がやっているところがあると思うので、虐待とかを認識するという意味で市町村との連携というのは大事だと思うのですが、具体的に連携というのは、より密にその担当課同士が話をして状況を把握したりとか、どういうことを想定されていますか。

知事:今までももちろんやっていることなので、それを確実に継続してやっていくということがまず前提(です)。でも、こういった事件が起こっているというのは実際事実なので、そういったことも含めていろんなことを考えていかないといけないと思います。

産経:今の件に関してですが、例えば(和歌山)市の方がその(女児が)検診を受けているべきものを受けていないとか、そういうのがあるところで(状況を)把握するような機会はあった中で把握できなかったと、そういうような難しいシステムがあると思うのですが、それ自体を責めるのでなく、県として、今回の事件があったということについて、児相が市と一緒に検証を進めたり、何らかのそういうような再発防止に向けた、きっちりとした調査というものを行うような意思はございますか。

知事:今回の事案というのは非常に重大な事案であると思っています。今後、県でのいわゆる検証するような場、そういった場を立ち上げるというのは、これから必要性とかも考えながら慎重に検討していきたいと思います。

産経:検討していくというのはわかるのですが、今事件が動いていて、これが起訴で公判とか、いろんなことがわかってくると思うのですが、必要性を検討していくということなのですが、どの段階で必要かどうかとかいうことの判断をされる考えをお持ちですか。

知事:必要であるということになれば、それはもちろん考えていきますし、どの時点でというのはよくわかりませんが、必ず考えていく話だと思います。

産経:いつという話でなく検証について考えるということで、このまま何もしないで置いておくということではないわけですね。

知事:やはり深刻な重大な事案でございますので、それなりに考えていかないといけないと思います。

テレビ和歌山:発表項目外で、先日(9月26日)、南海トラフ巨大地震発生確率が政府の地震調査委員会の方で新たなものが出ましたが、これについて知事の見解をお伺いしたいです。

知事:今回の長期評価の変更ですかね。それは地震の発生確率に直接影響を与えるような特別な現象が発生したというわけではないと理解していまして、計算方法が変更されたということなので、この数値がそういうふうになったからといって一喜一憂しても仕方がないと思っています。引き続き、南海トラフ地震は非常に甚大な被害が予測されますので、前は30年以内に80%(程度)となっていたのですが、それが緩和されたわけでも何でもなくて、引き続いて慎重な姿勢で同じような対策をずっと続けていかないといけないと思っていますので、少しわかりにくい数値になるとは思うのですが、県民の皆さんには、ぜひとも和らいだわけでも何でもないということをしっかりと気を引き締めて対策を続けていただきたい、そのように訴えていきたいと思います。

NHK:先週、御坊の関西電力の発電所の件で関西電力のレクチャーがあって、1号機、2号機についての廃止ということが明らかになったわけなのですが、3号機についてはみなべの梅林に影響するというので脱硫装置を100億円程度かけて付けて、1号機、2号機と少し違うような状況で、それには石油でなくて原油でも発電できるという状況だと思うのですが、今のところ3号機の機器についても廃止を検討するというような表現がされていますが、その辺について県としての受け止めと、それから県としての取組ということについて、(知事)コメントを(9月26日に)いただきましたが、改めてお考えを聞かせていただきたいと思います。

知事:3号機につきましては、おっしゃったように対策もしておりますし、今稼動しておりますので、運用が継続している限りはしっかりとそれを守っていきたいというか、継続してやっていただけるようにお願いしていきたいと思っています。

NHK:協議会とか、そういった話し合う場というのは地元でもできると思うのですが、それに向けての県としてのお考えというのをもう一度聞かせてください。

知事:御坊市と一緒になって、また県も対策というか、今後のことを話し合っていきたいと思っておりますので、その辺は一緒になってやっていきたいと思います。

毎日:ネーミングライツの件なのですが、厳しい財政を助けようという狙いだと思うのですが、今後、県立体育館以外にもどんどん拡大していきたいということなのか、その辺の知事のお考えをお聞かせください。

知事:もちろん、いろんなネーミングライツを公募することについての事前のアンケート的な、例えばいつも体育館を使っていただいている方々にどうですかみたいなことも伺ってきたこともあります。そういったことをやりながら、新しくここも大丈夫だというような施設があれば、どんどん拡げていきたいと思っています。

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