知事記者会見 2025年9月1日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

2025年9月1日 記者会見室

和歌山県と大阪体育大学が連携協力に関する協定を締結します

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 本日は発表事項が1つと、話題事項が1つです。まず、和歌山県と大阪体育大学が連携協力に関する協定を締結しますということです。和歌山県と大阪体育大学は、相互の人的、知的及び物的資源の交流、活用を図るとともに、スポーツを通じて相互の振興を図ることを目的に、令和7年9月10日に連携協力に関する協定を締結します。連携協定の内容は、「1 スポーツ振興及びスポーツ交流に関すること」「2 スポーツを通じた地域活性化に向けた連携に関すること」「3 競技力向上に関すること」「4 体力向上及び健康増進に関すること」です。具体的には、市町村対抗ジュニア駅伝競走大会などのスポーツイベントへのボランティアスタッフの運営協力、障害者スポーツの普及・強化に関する指導支援、大阪体育大学運動部の県内合宿の誘致、運動部活動の地域移行・地域連携に伴う指導員の派遣、和歌山県スポーツマッチングプロジェクト「~やっChaる!!~」への指導者派遣、スポーツ指導者養成事業への講師派遣などです。都道府県が大阪体育大学とスポーツ振興に関する連携協定を結ぶのは、高知県以来2例目となります。(和歌山県)教育委員会とは連携をずっとしていたのですが、本協定をきっかけに相互のスポーツ振興に取り組んでいきたいと思います。

2025 大阪・関西万博 関西パビリオン『多目的エリア』に出展します!

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 次に話題事項で、2025 大阪・関西万博 関西パビリオン多目的エリアに出展いたしますということです。9月10日から9月15日に大阪・関西万博会場で東牟婁、日高、伊都エリアが地域の魅力を発信するイベントを行います。その他の地域は5月に実施して、非常に多くの方々にお越しいただいて好評でありました。既に資料提供もしておりますが、9月10日から11日においては東牟婁エリアが出展して、北山村の筏下りのVR体験とか高野曼荼羅絵解きの実演などを実施します。9月12日から13日においては日高エリアが出展し、「和食の源流は日高にあり」をテーマに、梅ジュースや金山寺味噌の試食・試飲を行います。9月14日から15日は伊都エリアがパイル織りなどの職人の技に触れる体験や、九度山真田甲冑隊による演舞などを披露しますので、ぜひ取材に来ていただけたらなと思います。


万博推進課長:1点訂正お願いします。話題事項の説明の中で、東牟婁エリアの出展内容で、「高野曼荼羅絵解き」とコメントがあったのですが、正しくは「熊野曼荼羅絵解き」ですのでよろしくお願いします。

質問と回答

NHK:和歌山県と大阪体育大学の協定に関連して、この連携協力の内容の中で、部活動の地域移行に関する指導者の派遣というのが含まれていると思うのですが、和歌山県も部活動は地域に移行していくというのを段階的に進めている最中だと思いますが、今の進捗状況と今後どのように進めていきたいかについてお願いできますでしょうか。

知事:私の認識では、今は土日で(部活動の地域移行を)やっていると思うのですが、その土日に対してのいわゆる報酬をどうするのかとか、そういった辺りがあまり国の方でも詰まっていないような話を聞いています。それと、もちろん同時進行というよりそれよりも早く進んでいるというのは全然問題ではないのですが、なかなか学校のクラブ活動との両立的なものが非常に難しくて、各地域ごとにいろいろ進捗の差があります。それなりに早く進んでいるところを参考事例として各地域にも紹介しているというような状況だと思うのですが、全く制度としてカチッと固まっていない制度でありますので、今後もっと固めていかないといけないと思っています。それは割と個人的な見解なのですが、前の教育委員会(教育長在任中)でも、それは少し苦労していましたので、そういうところが少し課題かなと思っているのですが、やはりもう少し国の方が引っ張っていっていただくような形の方がついていきやすいのだろうと思います。制度として、今まで学校スポーツということでやってきた制度がまるっきり変わるわけですから、非常に文化的な部分も違うし、戸惑いがあると思っているので、うまく移行できるような形を作っていっていただけたらと思っています。

NHK:今、地域によっても差があるというようなお話もありましたが、この協定を締結することによって、そういったものの少し格差が少なくなっていくような期待というのはありますでしょうか。

知事:それはもちろんそうなのですが、まずは市町村ごとに考えてみると、小さい市町村にとっては非常にしんどい、指導者が少ないということが考えられます。そういったことも含めて、そういうところは市町村をまたいで事業をしないといけないと(思います)。そうなると、また非常に難しい問題も出てきますし、学校をまたいでというような形になってくるので、今まで学校のクラブでやっていたというのが地域に移行していくというのは非常に難しいものがあると思います。例えば、野球チームとかサッカーチームは和歌山市内なんかを見ていると、結構、地域スポーツというのが盛んにやっているところがありますよね。そういったところの取り組みというのは先行事例なのかなとも思うし、そういうところの良さを少し取り込んだらいいのかなと、これも個人的には思っているのですが、なかなか制度と一緒になって取り組んでいくというのは難しいです。

NHK:改めてになるのですが、今回のこの連携協定を締結するにあたって、どのようなことに期待されているかお願いできますか。

知事:(以前は)スポーツ課が教育委員会にありまして、スポーツ課と一緒に大阪教育大学と連携をしていましたので、それに似たものというか、知事部局にスポーツ課が来たこともあって、それと同じようなことになるのですが、それの同じようなことにプラスもっと広く活動できる、知事部局に来たが故に広く活動ができると私は期待しています。

NHK:広くというのは、具体的にはどのような。

知事:今までだったら、やはり連携協定というのも最初のうちは目的があって締結していて、例えばゴールデンキッズ(発掘プロジェクト)の指導とかをやっていただいていたとすると、今まではゴールデンキッズの指導だけになってしまうところがあった。連携協定はそうなのですが、やはり常に更新していかないといけないと思っていまして、今回はスポーツ振興・スポーツ交流に関することという大きな見出しも付いていますので、そういう部分で、もちろん生涯スポーツに関してもそうだし、いろんないわゆる健康増進に関する、福祉分野にも関するようなことにも積極的に関与していけると思っていて、そういう部分が広いと思っています。

日刊工業:和歌山県と(大阪)体育大学の連携協定について、協定の内容の少し詳細になってしまうのですが、(連携協力の内容)2番目のスポーツを通じた地域活性化における連携で、和歌山県企業への就職勧誘という書き方なのですが、これはこの活動を通じて、具体的にどのようなことをして勧誘していくと考えたらいいのでしょうか。少し狙いなども含めて教えてください。

知事:スポーツ課どうぞ。意図を言って(ください)。

スポーツ課長:企業への就職に関する具体策というところなのですが、大阪体育大学には競技力の高いアスリートが多く在籍しておられます。そのアスリートが、県内企業さんとマッチングできるような何か仕組みを今後検討できればと考えているところです。

知事:企業チームか何かの話。

スポーツ課長:企業の方でスポーツの企業チームなどをお持ちになられているようなところ、またこれからそういった企業チームに興味を持たれているような企業さん、そういったところと選手とのマッチングができればと考えております。

知事:例えば、紀陽銀行のハートビーツ(バスケットボールチーム)とか、そういう意味かなと思うのですが、また新たに企業さんがチームを持ちたいと思っていただけたら、そういったところにという意味でもあると思います。

共同通信:今日は一応、防災の日ということだったと思うのですが、改めて知事として、和歌山県の防災対策、どのように取り組んでいきたいかということを教えてください。

知事:防災に関してはいろいろ起こっているので、私も緊張感を持っていつも取り組んでいるつもりなのですが、この間からも話をしていますように、日向沖での注意情報(南海トラフ地震臨時情報)が出たという件とか、カムチャツカ半島での地震に対する津波警報が出たとか、そういったことが連続して起こっていますし、能登半島地震もしかりであります。そういったことを常に注意しながら、いつも見直しを、見直しをというかどういう状況になっているかということを、今まで手掛けてきた話がどれだけ進んでいるかと、そういったことを危機管理部と一緒に話をしながら、常に緊張感を持って取り組んでいる、そういう感じです。

産経:関連した質問になるのですが、防災の関係、和歌山県は特に(対策を)進めていかないといけないと思うのですが、その中でこの前、関西広域連合で防災庁の地方(拠点)施設、それの設置に向けた要望活動があったということなのですが、和歌山県としてはどのような施設、具体的にどんなものが必要だと考えていらっしゃるのでしょうか。

知事:具体的には、防災庁を関西へ誘致したいという、防災庁を関西に持ってきて欲しいということをお願いに行っているのだと思うのですが、今まで防災庁というのはいわゆるなかったわけですから、地震に特化したものだけではなくて、津波も全て防災に関することでありますので、まずは和歌山県に南海トラフの地震が来る可能性というのが非常に高くなっているということも含めて、拠点が関西にあるというのは和歌山県でいうと非常に有利だと、有利というか、これはあまり良い話ではないので有利とは言わないのでしょうが、本当に助かる、ありがたい話であると思いますので、具体的な話というのは、全ての防災に関する政策・施策が近くにあるという、そういう頼もしさは持てると思っています。

NHK:防災に関連してなのですが、常に注意しながら緊張感を持って取り組んでいるということでしたが、知事が考えられている防災における和歌山県の一番の課題となっている部分と、これからそれに対してどのように進めていきたいかについてお願いできますか。

知事:防災に対してこれが課題だというのがあれば、本当にもうしっかりと対策できているはずなのです。やはり、たぶんなのですが、例えばひとたび地震が起こる、ひとたび雨がたくさん降って災害が起こる、そういったときに何が大事か、何をしていればよかったかというのを、きっと、もしかしたら反省しないといけない部分が出てくるかもしれない。そういう部分をできるだけ少なく少なくしていくことが、いわゆる課題じゃないのかなと思っていて、完璧に準備ができていますというところまでいけていないのは、たぶん否めないだろうと思っています。ただ、完璧というか、こんなことも抜けている、あんなことも抜けているということを、しっかりと抜けのないように1つ1つ検証しながら取り組んでいかないといけないと思っています。

NHK:特に南海トラフ巨大地震というところに限定すると、これから一番考えなければならないことというのはどういうことになりますでしょうか。

知事:だからそれも同じであって、こういう全てのことができているつもりであっても、抜けていることもあるだろうなと(思います)。例えば、能登半島の地震がありました。その中でやはり反省点、こういうところ注意しないといけないよねというのが100程出てきたというようなことが、実際はそういうものだと思っています。だから、いくら完璧にできていても、津波の関係でもそうなのですが、100%ではないだろうということで、100%にできるだけ近づくような施策というか考えというか、そういうのを積み上げていかないといけないと思っています。

NHK:例えば具体的な、道が遮断されたときの空路の関係であったり、避難所の熱中症対策、何かそういう事柄の中で特にこれから検討を早く進めていきたいというような項目はありますでしょうか。

知事:例えば、この間も国交省にも行ってきたのですが、高速道路のミッシングリンク(未整備で途切れている区間)をなくして、(紀伊半島を)全て一周回らないといけないというのは、これはもう早くしないといけない話で、これが早くできるかによって大きな違いが出てくる1つのことだと思います。それから、流域の河川がきちんと治水できているかというと全てが全て100%ではないと(思います)。そういったことを、岸壁もそうです。耐震(強化)岸壁ということで陳情もしてきたのですが、そういうものを全て揃えていくというのはやはり時間とお金がかかります。1つハード物にとってもそれだけのことが必要なのだろうと思うし、それが今できているかというと100%ではないということで、それが具体的な部分になると思います。ソフト部分というのはもっとたくさんあると思うので、ソフトの部分だったら何とか考えて、こういうこともあるよね、ああいうことになろうと言ってシミュレーションしながら考えていけるのだろうと思うので、そこはしっかりと考えていかないといけないし、時間のかかることは時間がかかることなりに、その前の対策というのをしていかないといけないのだろうと思っています。

朝日:今日から着任しております、よろしくお願いします。知事に就任されて、確か6月4日に初登庁されて、だいたい3ヶ月だと思うのですよね。だいたい、その就任から100日間がハネムーン期間(新政権の最初の100日間)みたいな話がありまして、ここからたぶん本格的に始動していくのだろうと思うのですが、この3ヶ月を経て、知事という仕事をされて、今思っておられること、課題、たくさんあると思うのですが、どんなことがありますか。

知事:もう全てが課題です。3ヶ月経ったということなのですが、まず最初からフル回転でなかったらあかんというのはずっと思っていたのですが、自分の体は動いているのですが、自分の頭の中がきちんと自分がやっていることに対する認識というのができているのかなというのは非常に最初気になっていまして、いわゆる地に足がついた仕事ができているかというのが非常に気にはなっていたのですが、ようやく最近はここらを歩いていてもきちんと歩いているなという感覚にはなってきています。それぐらい、やはり少し浮き足立っていたところがあると思っているのですが、今は1つ1つの政策の意図を考えながら、やはりこうあるべきだよねとか、いろいろ考えながら行動できているのかなと思っています。ただ、まだまだこれからエンジンをかけるかいがある部分がたくさんあるので、しっかりと頑張っていかないといけないと思っています。

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