知事記者会見 令和6年7月9日
知事記者会見
記者会見での発表事項等を紹介します
令和6年7月9日 知事記者会見
令和6年7月9日 記者会見室
知事の中華人民共和国訪問
資料1(PDF形式 279キロバイト)
それでは、定例会見を始めます。発表事項が3点です。一つは、7月21日からの中国訪問です。資料のとおり、長年友好提携をしている山東省へ訪問して、山東省幹部の皆さんとの会談、山東大学での講義も予定しています。20年前に私が客員教授をしていました山東大学の経済学院という場所で講義をさせていただくことになりました。
その後は、四川省へ訪問して、四川省幹部の皆さんとの会談、それから、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地を訪問し、ぜひアドベンチャーワールドに雄のパンダをお借りできないかというお願いに伺いたいと思っております。
(次に)北京に訪問して、高野山大学と和歌山大学、それぞれの学長さんとご一緒に清華大学を訪問します。それぞれの大学と清華大学との(間で)提携の話ができないかということも含めて、交流をしてまいりたいと思っています。以上が全体の日程となっています。
【世界遺産登録20周年記念事業】令和の熊野詣 熊野古道中辺路リレーウォーク 参加者募集!!
資料2(PDF形式 2,320キロバイト)
世界遺産登録20周年記念事業をいくつかやっている(中の)一つで、令和の熊野詣です。今回は熊野古道中辺路リレーウォークの参加者を募集します。昨年の出立式は、私も参加させていただいて、第1回目(紀伊路)のリレーウォークは無事に行いました。今回、中辺路リレーウォークの募集をします。
株式会社玉林園が和歌山市に工場を増設します
資料3(PDF形式 771キロバイト)
株式会社玉林園が和歌山市に工場を増設するということで、調印式が(7月17日)に和歌山市役所で行われます。ご取材をいただければと思います。
第34回紀伊半島知事会議の開催について
資料4(PDF形式 242キロバイト)
話題事項で、第34回紀伊半島知事会議を(7月16日、17日)で開催します。紀伊半島は三重県、奈良県、和歌山県で、飛び地の北山村は、三重県、奈良県にも接しているので、こちらに場所を決めさせていただきました。なお、講演をお願いした日本郵政株式会社社長の増田さんには、大変お忙しい中おいでいただきます。総務大臣、岩手県知事もされていた地方行政のプロでありますので、いろんな見識をお伺いし、三県知事と増田さんも含めたディスカッションもしたいと考えていますので、ご取材よろしくお願いします。
世界との対話と協働 第10回アジア・オセアニア高校生フォーラム開催
資料5(PDF形式 125キロバイト)
第10回アジア・オセアニア高校生フォーラムを、7月29日から31日の日程で行います。今回は11カ国地域の高校生の皆さんにお越しいただきます。県内、県外の日本の高校生にもお越しいただいて、スケジュールは3日間のプログラムで、全て英語で行うということで、毎年行っています。10回目の節目で、しっかりとフォローしていきたいと思っています。ご取材をお願いしたいと思います。
以上です。
質問と回答
日刊工業:中国訪問で(和歌山県と)覚書を締結している清華大学に和歌山大学学長、高野山大学学長と一緒に訪問して、何か提携したいというお話でしたが、それに関して、狙いみたいなところを教えていただけますか。
知事:まさに、和歌山大学が国際的な活動にかなり重点を置かれている中で、本山和歌山大学学長がアジアを中心に各国の大学と精力的に連携協定を結ばれて、交換留学生のような仕掛けを作られています。そういう意味では、清華大学は中国でもトップクラスの大学で、できれば和歌山大学、それから何といっても宗教という意味で、高野山大学と何らかの提携が結べないかということで伺います。どのような状況になるのか、現地での話し合いの結果次第でいろんなバリエーションが考えられると思います。なお、清華大学では主として、添田高野山大学学長に講演をしていただくことを考えています。和歌山県として、高野山大学と和歌山大学が清華大学とうまく連携できるように後押しをしていくという状況です。
産経:発表項目外ですが、京都にあるイセトーという会社から、和歌山市が徴収している市民税・県民税の対象者、15万件分(の個人情報)が流出する事態になりましたが、市との連携、(市から)県への連絡、それから県で、何か市に対して要望とか、対処を指導したというようなことはありますか。
知事:ご存知のとおり、市民税と県民税を併せて取り扱うのが和歌山市ということで、事務作業を全て和歌山市で行っていただいております。それで今回は委託先がいわゆるサイバー攻撃を受けた形で、個人情報が流出した事案です。和歌山市からはこの事案について、事件が発生してすぐにご連絡を頂戴しておりまして、連絡を密にとっております。再発防止を含めて、今後どのようなことが考えられるのか。ただ、これはあくまでも大規模なコンピュータ処理を委託した場合、委託先のセキュリティの度合いをどのようにして、発注側の私達がチェックできるのか、これも少し大きな課題であると思いますので、目先のいわゆる事案の検証、どういうことが起きたのかの調査に加えて、少し中期的な課題になるかもしれませんが、発注者側として、委託先のセキュリティ強度のチェックをどうしていったらいいのかというのは課題として残ると思います。これは県として委託している場合もありますし、市を通じて(業務委託)している場合も含めて、市町村とも連携をとって考えていかなければならないと考えています。
NHK:中国四川省のジャイアントパンダ繁殖研究基地への訪問の件で、確認ですが、雄のパンダというのは、アドベンチャーワールドで繁殖研究を進めていくためということでよろしいかという点、あとジャイアントパンダといいますと日中友好ですとか、観光面でもすごく力を発揮してくれていると思うのですが、そういった面から和歌山に雄のパンダが来て、これから研究が進んでいくことの重要性をどういうふうにお考えか、2点教えてください
知事:元々、アドベンチャーワールドがジャイアントパンダをお借りするのは繁殖目的です。それで、ご存知のとおり、中国側からアドベンチャーワールドの飼育スタッフの皆さんの繁殖技術の高さを評価されており、アドベンチャーワールドの飼育員の方が向こうへ行って指導するようなことも過去にあったと聞いております。それは非常に深い信頼関係があるというふうに伺っております。従いまして、繁殖目的でお借りするという、これまでの長い間の信頼関係に基づいたことを引き続き、お願いできるのだろうと考えております。その上で元々白浜のアドベンチャーワールドには私の知る限り最大9頭ぐらいのパンダがいたことがあったと思います。私の家内は冬に(アドベンチャーワールドに)見学に行ったら、パンダの数の方がお客さんより多かったというぐらいの時代もあって、上野動物園とは全然違い、あまり全国に知られていないので、割と間近で運動するパンダを見られるというような良さも(ありました)。これまではなかなか有名ではなかったのですが、(雄のパンダの)永明がお帰りになる際の報道もあって、白浜にパンダがたくさんいるということはかなりの認知度が上がりました。観光という意味でも私どもとしてはぜひパンダをお借りして、また増やしていくということで中国側にも貢献をしながら、和歌山の観光にも貢献をしていただきたいと考えています。
NHK:ジャイアントパンダ繁殖研究基地での日程として、どのようなことが予定されているのか、具体的な内容があれば教えてください。
知事:特に、具体的な事は今後だと思いますが、(繁殖研究基地の)中を視察させていただくのと同時に関係者の皆さんと意見交換会をします。その場で私の方からパンダをお借りできないかということをお願いするという段取りになっています。
私から補足ですが、この前から申し上げています万博のメタンガス(の発生)を中心とする教育旅行の安全対策の確保につきまして、本日(7月9日)、関西広域連合から日本万国博覧会協会に文書が発出されると伺っております。内容等については私どもの県担当者と博覧会協会の事務方ですり合わせていますので、和歌山県からお願いしていることと、ほぼ同じ新しい問いかけを入れていただいているという形になっています。