知事記者会見 令和6年4月15日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

令和6年4月15日 知事記者会見

令和6年4月15日 記者会見室

和歌山県・山東省友好提携40周年記念事業について

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 それでは、定例会見を開催します。発表事項1件です。お手元(の資料)にありますとおり、和歌山県と山東省の友好提携が結ばれてから、今年で40周年になりますので、記念事業を予定しています。まず、最初は山東省から記念の訪問団がおいでになります。資料のとおりですが、4月19日金曜日に和歌山市内で懇談会、その後夕食会。その前に日中友好協会主催の記念植樹ですが、御一行は17日から22日までの日程でおいでになります。
 一方でお返しということになりますが、(資料の)2枚目に書いていますように、私自身が7月21日から26日まで、山東省に伺いまして、山東大学で記念講義をし、山東省政府との意見交換、その後四川省に移りまして、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地を訪問いたします。その後、北京に行きまして清華大学、こちらもまたいろんな大学関係者とどのような協力関係ができるのか意見交換をしていきたいと思っています。山東省関係の記念事業については以上です。


 (資料にはありませんが)紅麹関連について、現状の最新情報だけリニュー(更新)したいと思います。4月12日現在ですが、相談件数は21、入院はございません。通院が9名で、そのうち7名の方に、先週、申し上げました厚生労働省の定義による頻尿、倦怠感というような症状がおありだということになっています。なお、厚生労働省から調査結果についてまだ、ご相談がございませんので待っている。調査結果が出れば、厚生労働省とご相談しながら対応していくということになろうかと思います。

以上です。

質問と回答

読売:発表項目外ですが、ちょうど1年前、岸田首相の雑賀崎での襲撃事件がありました。あれから今日(15日)で1年ということで、知事も選挙戦を何度も戦われてきたと思うのですが、改めて知事としてあの事件をどのように受け止めなのかということと、今後、裁判が始まっていくと思われますが、どんな審理を期待するかというところをお願いします。

知事:ちょうど、1年経ちまして、大変な衝撃を受けたことを思い出します。やはり民主主義というのは、暴力で選挙妨害するというようなことがあっては絶対いけないという意味で、今も強い抗議の思いです。今後も、そのようなことがあってはいけないと思っています。なお、新しく県警本部長にご就任された方の記者会見を私も報道で聞きましたが、しっかりとその辺の対応も和歌山県警として、してくださるということです。首長選挙もございますし、国政選挙も来年は参議院の任期もございます。衆議院は私の経験からしても常在戦場ということですから、国政選挙に向けまして、しっかりと警備をするとともに、模倣犯のような方がでないような、そういうことについての環境整備についても、県警中心にやっていただきたいと思いますが、日本政府、或いは国会としても、国政の立場からそのような観点で議論を深めていただきたいと思っています。

NHK:中国の訪問について一点ですが、山東省の後に、ジャイアントパンダ繁殖研究基地を訪れると思うのですが、繁殖研究基地の方は訪問目的というか、どういったことをされるかというのは何かありますか。

知事:基本的には、四川省とも協定を結んでいますので、それの強化ということで、四川省政府の関係者とも連携強化について話し合うということです。パンダにつきましては、ご存知のとおり和歌山県のアドベンチャーワールドにメスのパンダが4頭いらっしゃいます。「いらっしゃいます」と敬語を使っていいか分からないのですが、オスのパンダ、永明お父さんがいなくなってしまったので、和歌山県としてはぜひオスのパンダ、イクメンのパンダをお借りしたいものですから、そういうメッセージも込めて行ってまいりたいと思っています。

NHK:もう1点、発表項目外ですが、先日、総務省の人口推計で、和歌山県が去年10月時点で89万2000人ということで数値が出ていたと思います。人口減少が続いている状況かと思いますが、数字の受け止めと、今後どういうふうに対策を講じていきたいか、2点お願いします。

知事:まず、これは2040年に向けた新総合計画の策定を今から始めるのですが、その中で大きな問題意識を持って取り組んでいきたいと思っています。先週も申し上げましたとおり、人口が減るのはトレンドですので、もうどうしようもありません。国全体の人口が減っていくわけですから。既に、生まれる赤ちゃんの数が80万人を切る。半分が女性ですから、その数が減っていけば、出生率を上げても子供の数が減っていくわけです。従いまして、子供の数が減り、少子化しても対応できるような県政をどうやって作っていくのかということに主眼を置いた新総合計画を作っていきたいと思っています。
 その一方でやれることは何でもやる。例えば、子育て世帯を支援するという意味で給食費無償化に踏み込みました。或いは、移住定住を強化するための施策は今年度予算にもたくさん盛り込んでいますし、まさに地域振興部を作って取り組む。それから外国人労働者の方も仲間として、家族を連れて来ていただくような施策もやります。ありとあらゆる人口を増やす施策をするとしても、大きなトレンドをカバーするようなことはできません。その上で、人口が減っても、明るく楽しくウェルビーイングな和歌山県をどうやって作っていくのか、そういう問題意識で臨んでいきたいと思っています。

和歌山新報:山東省の40周年の件ですが、山東省と和歌山県、和歌山県にとって、海外との友好提携関係でおそらく一番長いかと思うのですが、40周年を迎えるということで、どのような成果あったかということと、また40年を機にどのようなことをしたいか、お考えがあれば教えてください。

知事:日本と中国の関係は政治的にも長い、40年という歴史の中で、良好な関係の時もあればそうでない時もありましたが、こういう草の根の地方公共団体レベルでのお付き合いとか、或いは私自身も実際、山東大学の客員教授を役人時代にやっていまして、草の根の国民同士の付き合い、それこそ和歌山でいうと日中友好協会がございます。今、中拓哉先生が会長です。岩橋延直先生がその前にやっていました。本当に和歌山県は山東省の人たちと民間レベルでの友好関係が非常に深いわけでありました。そういう政府同士ではある程度いろんな不協和音が起きる時も、地方公共団体レベル、そして国民レベルでの民間でのお付き合いというものが非常に安定感をもたらすと思っています。それがこの40年間の成果だったと思います。もちろん和歌山県職員を山東省に派遣し、いろんな意味での人材育成にも役に立っています。ビジネスマッチング等も行われたと思います。今後も、引き続きそういう民間レベルでの青少年交流、経済交流、それに地方公共団体レベルで、大きな政治の流れにできるだけ関係ないところで安定した友好関係を作っていきたいと思っています。

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