知事記者会見 令和5年6月8日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

令和5年6月8日 知事記者会見

令和5年6月8日 記者会見室
 

 まず、先週末の台風2号によって被災されました皆さまに、心からお見舞いを申し上げたいと思います。それから、行方不明の方もまだ捜索中ですが、お亡くなりになった方もおられ、ご遺族の皆さまには、改めてお悔やみを申し上げたいと存じます。
 その上で、今日ですが、皆さんも報道でご承知のとおり、本日の夜遅くから明日の朝にかけて、県内では再び激しい雨が予想されています。特に、先週末に被災された地域では、土砂災害や浸水害、洪水害の危険度が再び高まる恐れがあります。夜なので、できれば明るいうちに避難できる場合は、今後の雨量の予報等を見ていただきながらですが、対象になる地域は、明るいうちの避難もご検討をお願いしたいと思っています。まず、冒頭、災害関係について、私の方から申し上げます。

大阪・関西万博における和歌山ゾーンの出展基本計画を策定しました!

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 その上で、お手元の発表事項をご覧いただければと思います。まず、大阪・関西万博における和歌山ゾーンの出展の基本計画が策定できましたので、ご報告をさせていただきます。この前、方針は発表いたしましたが、より詳細な基本計画ができました。これにつきましては、今日同席していただいている吉本英樹さんが、県との関係で、和歌山未来創造プラットフォームの文化・芸術ワーキングチームのチームリーダーもしていただいていますが、今回、併せて「和歌山ゾーン構築総合ディレクター」にご就任をいただきました。この基本計画は、吉本さんのご指導のもと、県の職員と一緒になってお作りいただいたものなので、詳細なご質問等ありましたら、同席していただいているので、吉本さんにもご説明をいただきたいと思います。
 出展テーマは、この前申し上げたとおり、「和歌山百景―霊性の大地―」で、スピリチュアルな和歌山県の特徴を活かした展示にしたいということで、コンセプトも「“上質”のつまった和歌山」でいきたいと思っています。集客目標は30万人です。
 内容は、この前(基本方針で)見ていただいたものと変わっていませんが、新たにコンテンツイメージを付けさせていただいたり、或いはユニバーサルデザインや多言語対応というソフトの部分についてもあります。それから、来場前の(観光客の)誘致計画や、万博が終わった後にどうやってこのレガシーを活かしていくのかという事後活用の可能性についても、少し説明をさせていただいているところです。これは、ぜひ吉本さんにご質問いただければと思います。

「第2回和歌山県人会世界大会」開催

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 二つ目ですが、第2回目の和歌山県人会世界大会が開催されます。ちょうど4年前に第1回目が開かれたのですが、和歌山はご存知のとおり、移民が大変多い地域として、日本の中でも進んでいる地域であったわけですが、そういう意味で、全世界から和歌山県人会の皆さん、国内外含めて700名のご参加を予定しています。4年前が450名でしたので、倍近い参加をいただいて、ぜひ、和歌山県にルーツを持つ皆さんといろんな交歓をしながら、交流をしながら、もう一度、私たち和歌山県民にとって、ある意味、歴史と文化、伝統に心を馳せ、誇りをみんなで共有していきたいと思っています。詳細スケジュールは資料のとおりなので、ご覧いただければと思います。

「宇宙シンポジウムin串本」を開催

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 三つ目ですが、「宇宙シンポジウム in 串本」を、8月20日に開催することになっています。皆さんの方でご取材していただいていると思いますが、串本古座高校の宇宙探究コースのいろんなカリキュラム等々が決まってきています。そういうことで、今回は、串本古座高校の生徒さんたちと一緒にこのイベントを盛り上げていきたいという趣旨なので、ぜひご参加、報道をお願いしたいと思います。現地参加の定員400名ということでスタートさせていただきたいと思っています。
 以上です。

質問と回答

NHK:冒頭のお話をもう一度改めてですが、一義的には、気象台や県の河川情報などに基づいて自治体が出す避難についての情報を、住民の方が参考にして行動して欲しいということだと思いますが、2日の(状況を)見ていると、警戒レベルが4から5に上がったりした時など、時間的に余裕がなく引き上がったケースもあったように見受けられます。改めて、今回の雨について、県民の方に留意いただきたいことをお話いただけますか。

知事:先週末については、線状降水帯が昼間の2時間から2時間半の間に急に集中して、例えば、学校で給食を11時に食べてから下校させるなど、いろんなことがあったのだろうと思いますが、急なことで、なかなか対応ができなかった部分もあると思います。それは、今後の課題として、県のみならず市町村の皆さんと課題意識を共有しているので、次の対応で改善しようと思っています。

ただ、本日については、夜のことなので、いろんな報道等、テレビ、ラジオ、インターネットの情報が出ると思いますが、和歌山県にも防災わかやまという媒体があるので、そこも見ていただきたいと思います。ただ、少しゆとりを見て、できれば明るいうちに避難していただくという行動を、特に、ご高齢の方或いはお体の不自由な方などは、空振りをしてもいいと思うので、できれば少し前広に、明るいうちに避難しやすい時に避難していただいた方が、私どもとしてはありがたいと思っています。その辺は、マスコミの皆さんの報道でも、よろしくお伝えいただければと思います。

産経:大阪・関西万博の和歌山ゾーンのことで、吉本さんにお願いできたらと思いますが、今回、テーマに加えてコンセプトも発表されました。この辺り、テーマ、コンセプトに込めた思いをお聞かせいただけますか。

吉本氏:今回のテーマが、「和歌山百景―霊性の大地―」にしています。本当に、和歌山には、いろんな自然の景色も当然ですが、いろんな産業があり、いろんな人がいて、食や文化があって、そういう一つ一つが、まさに和歌山の百景を作り出す景色ということで、本当に面積も大きいし、和歌山といっても、いろんなことが日々起こっているので、それをぜひ伝えたい。それを伝える方法として、今回のコンセプトである「“上質”のつまった和歌山」ということですが、和歌山の上質な伝え方を、ぜひこの万博の中で表現していきたいというふうに思っていて、それをもって、世界の皆さんに和歌山の良いところを、本当に知っていただきたいと思っています。

産経:続いて、結構、集客目標や万博後の観光誘致であったりなかなか大きなテーマを背負ってされる、かつ、その中で、総合ディレクターという職責に就かれるということで、これから作っていくこともいろいろあると思いますが、それについての意気込みはいかがですか。

吉本氏:私も和歌山市出身で、11年間ぐらいイギリスのロンドンに住んでいましたが、海外生活もして日本に帰って、今このタイミングで、和歌山の大きな舞台を任せていただくのは、本当に光栄極みですし、ぜひ、1回のイベントということではなくて、まさにおっしゃっていただいたように、その後に繋げていく。この万博があったから、和歌山の観光や産業が、少しでも非常に良い形で上向いていったという流れを作っていくことの一助になればと思っています。

知事:補足すると、今、吉本さんがおっしゃったように、和歌山のご出身で、実は、プラットフォームを作る時に、ワーキングチームは、若手の30代、40代で、和歌山に縁のある、いろんな国内外で活躍される方ということで探していたら、まさに、11年間、ロンドンでデザイナーとして国際的に活躍されて、新型コロナで東京大学・先端科学技術研究センターに戻って来られて、ご縁もありましたし、大変、期待できる若手のホープということもあって、県としては、全幅の信頼を置いて、今回お願いをしたということになります。

産経:知事にですが、段々、具体的になってきたところの中で、改めて、万博にかける思いや今回の基本計画についての評価を、どういうふうに見られていますか。

知事:基本計画については、吉本さんと県職員で練り上げてきたものなので、今の段階ではベストだと思っています。それから、この前も申し上げましたとおり、和歌山県民総出で参加をしていただきたい。年配の方から小中高校生まで参加して、県民として、上質な和歌山というものを再発見していただいて、県民としての誇りをみんなで共有する素晴らしいチャンスだと思っているので、それを活かしていきたい。それを、事前にもたくさん国内外の方に来ていただくし、県民の参加もお願いし、終わった後も、そのレガシーを活かして、和歌山の良さを国内外に発信していきたいという思いが強くなりました。

テレビ和歌山:先日の大雨で、海南市に災害救助法の適用が決定されていますが、被害のあった他の市町については、県の方でどういうふうな検討をされていますか。

知事:災害救助法が適用されるには要件があって、海南市の場合は要件を満たしているので、県として国に申請するということで、まだ国の方では決定をいただいていないのですが、県としては、決定して申請しているところです。他の地域については、その基準にほど遠いので、災害救助法の適用が難しいというふうに考えていますが、特に、この前、私も視察しましたが、有田のみかん山の崩落のようなものについては、従来の国の施策としての災害の補助金があり、かなりほぼ全額に近く補助できる制度があるので、そういうものを全て総動員してやっていきたいと思っています。

県としても、6月の補正予算案を、今後、議会に諮りますが、もし可能であれば6月補正で間に合うものがあるのかないのか、今、検討しているところですし、間に合わなければ、9月補正で、県としても、できる限り補正予算は組んでいきたいと思っているので、速やかな復旧に向けて、できる限りのことはさせていただきたいと思っています。

福祉保健総務課長:災害救助法の話ですが、6月2日付けで、海南市に対してすでに適用されました。先ほどお話があったのは、被災者生活再建支援制度という、住家が全壊したという場合に、支援金を交付する制度がありますが、そちらについては、今、国と協議中です。

知事:災害救助法の対象になってなくても適用される可能性があるので、それを、今、担当の方で国と調整しています。

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