知事記者会見 令和5年10月24日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

令和5年10月24日 知事記者会見

令和5年10月24日 記者会見室

柔軟で効率的な働き方の実践に向けて

PDF形式を開きます資料1(PDF形式 652キロバイト)
 それでは、定例会見を開きたいと思います。資料に基づいて、発表事項を順番に(説明します)。まず最初は、いくつかの項目がありますが、県庁内の業務改善を就任以来ずっとやってきましたが、柔軟で効率的な働き方の実践に向けて、新しい制度改革がありましたので、ご報告したいと思います。

一つは、在宅勤務制度の拡充に向けての制度改革です。いわゆるリモートワークですが、新型コロナの間は、一般的な自宅等でのリモートワークが認められていましたが、新型コロナが、いわゆる指定が解除されて5類になったので、在宅勤務制度が元に戻りました。これを、10月1日から、原則的には所属長の許可を前提に、自由に在宅勤務制度ができるような制度を新たに作って、リモートワークを推奨しています。
 それから、少し前からやっていますが、ワーケーションが和歌山県の売りで、ワーケーション発祥の地でもありますが、県庁職員自身がワーケーションをしていない現状があったので、私たちも自らワーケーションを実践する必要があるのではないかということです。ただ、ワーケーションはワークとバケーションなので、県民の皆さんのご理解をいただく必要もあるということで、地方創生リモートワークという形にしました。県内のコワーキングスペースや振興局のサテライトオフィス、或いは昔の小学校や中学校を改築して、それぞれの市町村が新たにワーキングスペース、宿泊スペースを作ったような場所を活性化するというようなことを前提に、それぞれ所属長の許可をもらって、和歌山県内で、地方創生を兼ねたリモートワークができないだろうか、今、試行をしています。特に、部長で行っていただいた方がいますが、できるだけみんなでリモートワーク、特にワーケーション的な働き方をしながら、地域の活性化に資すればどうかというのが二つ目で、これは実施しています。

それから、10月いっぱいでクールビズが終わります。しかし、県としては、環境問題を考えると、11月から5月の間もウォームビズということで、社会的常識の範囲内で、執務環境に合わせて、できるだけカジュアルな服装で仕事をしてもらいたいということを徹底しています。従いまして、和歌山県庁は、1年間を通じてノーネクタイ・ノージャケットということを、これから推奨していきたいと思っています。もちろん、TPOをわきまえて、必要な場合には必要なドレスコードを守ることが前提ですが、基本的に、庁内では、できるだけ働きやすい格好で、かつ暖房も冷房も効かない状況の中で、夏はクールビズ、冬はウォームビズという形で、年間を通じたノージャケット・ノーネクタイ運動を推進していきたいと思っています。
 それから、実は、県人事委員会の勧告で、いわゆるフレックスタイムの導入の勧告をいただきましたが、令和7年4月1日に実施しなさいということで、大変重く受け止めています。今、人事課も含めて、令和7年4月1日から完全なフレックスタイムを導入できるように準備しなければならないというふうに考えています。

知事のタイ訪問

PDF形式を開きます資料2(PDF形式 126キロバイト)

 16日から20日まで、タイのバンコクを訪問してきましたので、そのご報告です。今回の目的の一つは、ビジネスミッションとご一緒して、ビジネスマッチングをやりました。かなり成約もあったと聞いていて、成功したと思っています。
 それとの関連ですが、タイの投資家を3グループ訪問し、いわゆるファイブスターの高級ホテルを和歌山県に投資していただけないかということで、私が直接交渉、プレゼンテーションをして参りました。担当課は、すでに水面下で接触が続いていて地ならしをしていたわけですが、興味をお示しいただいて、まずは和歌山に行ってみようということで、一歩前へ進んだというふうに思います。できるだけ高級なラグジュアリーホテルを、和歌山に誘致していく。私たちは、上質な観光ということで観光政策も変えましたので、そのことの交渉が二つ目です。
 三つ目は、タイ王国政府の投資委員会と、お互いの投資を促進するということで覚書を結びました。これが大きなミッションで、これまで、工業省、商務省、観光庁とは覚書などを含めた良好な環境を作っていますが、それぞれのトップ、工業大臣、商務大臣、観光庁総裁とお会いし、もう一度それを強化するという合意をして参りました。

知事のスペイン訪問

PDF形式を開きます資料3(PDF形式 128キロバイト)
 11月ですが、今度は、スペインに行かせていただきます。ご存知のとおり、サンティアゴ巡礼道と熊野古道は姉妹道提携をしていて、その25周年ということで行って参ります。スペインからも来ていただくという形の、相互での訪問の一環となっています。スペインでは、熊野古道の世界遺産登録20周年のPRをさせていただいて、スペインからの誘客をアピールしていきたいと思っています。

令和5年度和歌山県名匠表彰について

 PDF形式を開きます資料4(PDF形式 241キロバイト)
 4番目が、和歌山県の名匠表彰についてです。資料のとおりで、資料に作品の写真が載っていませんが、池田さんの紀州高野組子細工は、私も、国会議員の時に展覧会へ行かせていただき、見せていただきました。本当に繊細なすばらしい組子細工で、しかもそれを現代的なデザインにされていて、本当に感動するような作品だったのを覚えていますが、今回、名匠表彰をお受けいただくことになりました。

明治安田生命保険相互会社との包括連携協定締結式及び「私の地元応援募金」寄附目録・知事感謝状贈呈式について

PDF形式を開きます資料5(PDF形式 754キロバイト)
 企業との包括連携協定ですが、明治安田生命と結ばせていただきます。明治安田生命とは、いろんなウォーキングイベント等をご一緒させていただいていますが、これを体系的にやろうではないかということで、健康増進、スポーツ振興、子供・子育て、高齢者福祉・障害者福祉等々についての包括連携協定を、10月27日、永島社長においでいただいて結ぶことになりました。

ワコン株式会社が和歌山市に工場を増設します。

PDF形式を開きます資料6(PDF形式 559キロバイト)
 ワコン株式会社が、和歌山市に工場を増設していただくことになりました。資料を見ていただければと思いますが、協定の調印式は、11月7日、ワコン株式会社の西田社長と和歌山県商工観光労働部長、和歌山市の尾花市長で調印式をさせていただく予定です。


 最後になりましたが、10月3日の記者会見の訂正をさせていただきたいと思います。自然博物館の移転の件で、移転を最初にご要望されたのが海南市と申し上げていて、それは間違っていないのですが、その前に、2017年4月にできた今の和歌山県長期総合計画の中に、県立自然博物館を移転・リニューアルするという文章がありました。それが先だということで、和歌山県長期総合計画を受けて、海南市から移転のご要望いただいたということで、誤解のないようにそこだけ追加をさせていただきたいと思います。
 以上です。

質問と回答

読売:働き方改革のところで、それぞれ、いつから実施されているのか教えてもらえますか。

知事:在宅勤務制度の拡充は10月1日です。地方創生リモートワークは、いつでしたか。担当者お願いします。

行政企画課長:県庁内へ通知したのが6月28日です。

知事:ノーネクタイは年間を通じてです。

読売:地方創生リモートワークです。旅行命令により実施と書いていますが、別の公務で出張が発生した時にサテライトオフィスで働くことを想定しているのか、それとも、サテライトオフィスで働くことを目的として旅行命令が出るのか、どちらになりますか。

知事:ケースバイケースだと思いますが、担当者の方からお願いします。

行政企画課長:両方を想定しています。

読売:両方を想定しているということは、サテライトオフィスで働くことにより、こういうメリットがあるというのを上司が認めた場合は、旅費が出るということですか。

行政企画課長:はい。その通りです。

朝日:今の質問に関連して、6月下旬から地方創生リモートワークの通知を出しているということですが、今のところ実施状況はどのようになっていますか。

知事:担当の方から。

行政企画課長:今、5つの所属で9名が利用しています。まだ少ないのですが、今後また増やしていけるように努力しています。

朝日:5つの所属で9名ということですが、自ら申し出たというような想定ですか。

行政企画課長:所属長に申し出ていただいて、所属から行政企画課に計画をいただき、その計画に基づいて実施していただいているという流れです。

NHK:関連して、在宅勤務等の件です。知事は、就任後から、県庁内の働き方を大きく変えていこうということに取り組まれていますが、こういった改革を経て、知事の中で、どの程度改革が進んでいるというご認識なのか、お伺いできればと思います。

知事:目的は、あくまでもライフワークバランスを保った働き方を職員にしていただきたい。ワークライフではなくライフが先で、ライフワークバランスを保つ働き方を皆さんにしていただきたいし、和歌山県をウェルビーイングな県にするためには、県庁の中がウェルビーイングでないといけない。ウェルビーイングは、社会的にも、精神的にも、身体的にも、生き生きとした状況ということで、そのためにいろんな改革をお願いしていますが、始まったばっかりなので、これからだなあと思っています。
 ただ、前提としては、業務量を減らすのも大きな前提だと思います。業務量が減らないで無理に改革しても、結局どこかにしわがよると思います。ですから、来年度予算編成に向けても、予算の金額も大事ですが、むしろ予算編成の中で、旧来やっていた効率の悪い事業や古い事業そのものを止めてしまう。そうすれば、業務がゼロになります。予算を2割カットしても業務が残りますが、私の感覚からいうと、予算を2割カットぐらいしても業務量は変わらない。それでは意味がないので、とにかく業務量を減らす。少なくなった業務も、リモートワーク或いは地方創生リモートワークをしたりするような形で、楽しくリフレッシュしながら効率的にやっていただく。そういうことの合わせ技なので、効果が出てくるのはもう少し先かと思いますが、一度チャレンジをして、試行錯誤で、よりよいやり方があればそれを取り入れていくということだと思います。
 最終的には、総務部で庁内DXを進めていて、課によってできるできないがあるかもしれませんが、私のイメージでは、リモートワークを徹底して、将来的には、全庁フリーアドレスにすると、狭い県庁にスペースができます。今、スペースがなくて、職員の休憩場所すらない。これは本当に残念なことですが、常時3割ぐらいの人がリモートワークをしていれば、3割分の執務スペースが減ります。そうすると、県庁の中に3割分のスペースが空いて、職員の休憩室、或いは、今、本当に足りない会議室を作るようなことができる。そういうことも含めて、トータルで任期中には成果を出したいと思っています。

NHK:スペイン訪問の件ですが、三つ目の項目に、現地での観光プロモーション等を実施されるとあります。もし今わかっている範囲、決まっている範囲で、どういった内容のものが予定されているのか、その狙いについて教えていただけますか。

知事:スペインの観光関係の皆さんに集まっていただき、まさに、熊野古道或いは高野山、いわゆる世界遺産の魅力をプレゼンテーションさせていただく。那智勝浦町長も一緒に来ていただきますので、那智勝浦町の熊野古道の魅力を含めたプレゼンテーションもしていただく。ともかく、私たちも巡礼道に行きますが、スペインからも来てくださいというようなことをやっていきたいと思っています。

関連ファイル

このページの先頭へ