知事記者会見 令和4年6月28日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

令和4年6月28日 知事記者会見

令和4年6月28日 記者会見室

県内小学校等への県産農水産物(もも)の提供について

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 今日は、発表事項が二つ、話題事項が三つです。一つは、県内小学校などへ県産のももを提供いたします。お手元の記者発表資料、ももの絵が載っているものに書いていますが、県内の国公私立小学校及び特別支援学校、全部で231校にももを提供して、自分でももを剥いて、食べてもらうということをやろうということです。下に書いている学校で出前授業もやって、子供さん達に和歌山の農業の実態なんかも勉強してもらうということです。贈呈式は、そこに書いているような形で行います。全体231校みんなにあげるけど、(記者の)皆さんに画にしてもらおうと思って、贈呈式をわざわざやるということです。

知事監視製品の新規指定について

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 その次は、知事監視製品の新規指定をします。もう止めてくれというぐらい出てきます。いずれ、これを勝手に使っている人は捕まると思うのですが、大いに皆さん注意して、こんな物に手を出さないようにお願いをしたいと思います。この制度を知っていますよね。いろんなことを言って、違う用途だといって薬事法(現在の薬機法)を免れようとしているので、違う用途に使うのだったら、違う用途にちゃんと使ってくれと。それを徹底するように、販売者にも言って、それをやらない人はアウト。それから、消費者の方も、勝手に違法の状態で使ったら、いきなり捕まります。こういうことになっているので、県民の方々皆さん注意をしてくださいということです。

PCR検査等の無料化事業の期間延長について

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 その次は、話題事項ですが、PCR検査です。これは、ワクチン検査パッケージと一般検査の両方がありますが、一般検査の方は、知事の判断で、どのぐらい(の期間)やるかを選べるようになっていますが、まだ、ちょっといろいろ心配なこともあるし、皆さん、大丈夫かなといって、自分で調べに行きたい場合もあるでしょう。そういう時はやってもらえるように、7月31日まで延長いたします。

ワクチン検査パッケージは、基本的に国のイニシアチブでやっているのですが、8月31日までです。変更箇所は赤枠で、ほとんど変更していません。

どこで(検査を)やっているかというリストは、皆さんのところについていないけど、

どこでやっていますというのは、基本的に、薬局が多いのと、会社でやってもらえます。書いていませんが、症状のある人は、直ちにクリニックに行ったら、主としてPCR検査、抗原(検査)の場合もあるかもしれませんが、すぐ検査してくれます。これはタダですから、ぜひ行ってください。症状があったらお医者さん、症状が無い時は薬局なんかに行って、大丈夫ですかと言って調べてもらったらいいということです。

第21回わかやま環境賞表彰式を開催します

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 その次は、わかやま環境賞表彰式を行います。6月29日、和歌山県庁の正庁で行います。受賞者は、次のような方です。

関西広域連合「関西 感染防止と社会経済活動の両立宣言」

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 それから、関西広域連合がこの間ありまして、感染者が減っているかなということで考えたのですが、意外と盛り返してきていて、一進一退ぐらいの感じになって、下げ止まりぐらいになっています。そんなことで、そこを修正した上で、「関西 感染防止と社会経済活動の両立宣言」というのを作りました。和歌山県も、県民の皆さんに対して、(感染予防対策の)注意をするとかはやっていますが、これと矛盾するところは、今はありません。

 以上です。

質問と回答            

共同通信:(感染者が)下げ止まりという話もあったのですが、改めて、県内の新型コロナの感染状況について、どのようにお考えでしょうか。

知事:(感染者は)じわじわと減ってきつつあると思いますが、和歌山県は、ちゃんと検査をきちんとやって、疑わしい人は、症状がなくても自宅待機していただくとか、そういうふうにやっています。そういう意味では、ちょっと他所よりも、多く(感染者が)発見されている可能性はないことはないけど、結構(感染者が)たくさんいるなというのは、やっぱりあります。大都市も、大分減ってきて、今、ちょっと下げ止まっていますが、そういうこともあるし、県によってはウンと減ってきたところもあります。そういう意味では、全体としては、そんなに急上昇する感じはないが、感染力はしぶといなという感じはすごいするので、皆さんそれぞれのお立場で、行動を止める必要はない、八割おじさんみたいなことをする必要もない、家に閉じこもる必要もないけど、例えば、家にいても手洗いはちゃんとやるとか、人ごみでワーッとなるところへはマスクを着けていくとか、そういう工夫をそれぞれやっぱりやっておいてもらわないといけない。

それから、アレっと思ったらお医者さんへ行って調べてもらう。アレっと思わなくても、子供が保育園で流行っているらしいとかいう時は、さっき見出したように無料検査を受けられますから、調べてもらったら、それ以上、人にうつすことはない。

三つ目はワクチンです。ワクチンを打っても、やっぱりうつる時もあります。ただ、ウイルス量とかいろいろ調べてみると、それは有意の差があります。ということは、仮に、ここにウイルス量の多い人がいて、私がワクチンを打っているけど、乗り越えてうつってしまった。うつって、陽性にはなったけど、(体の)中で、そんなにウイルスが爆発しているような感じで増えないので、今度は、例えば、広報課長の近くに行っても、広報課長はうつらなかったというケースが結構あります。そういう意味では、人のことも考えて、打てる人は打っておいてもらったらいい。特に、お年寄りはやっぱり重症化リスクがあるので、お年寄りと体の弱い人の4回目と、そうでない人の3回目は、是非、やられといたらいいと思います。三つぐらいでしょうか。

共同通信:もう一点。最近、暑くなってきて、熱中症との兼ね合いもあり、厚労省が外でマスクを外してくださいというような呼びかけもありました。今日の関西広域連合の資料や県民への皆様へのお願いを見ていると、マスクの着用を徹底してくださいということもあって。

知事:徹底と書いていないでしょう。適切にと書いているでしょう。それはそういう意味です。

共同通信:外ではマスクは外してくださいというような。

知事:今の答えは簡単には答えません。難し過ぎて、10分ぐらいかけて一から教えないと駄目だから。勝手なことを言うと、つまんでいい加減な記事を書くので言いません。

共同通信:適切な場で、外してとか。

知事:紙だけ見て、適当に写すような愚かな記者であってはいけません。つまり、元に戻って、厚労省も大分議論して、こういう場合、こういう場合とちゃんと分けています。そういう分けていることを、きちんと頭に置いてやってもらったらいい。一言で言うと、熱中症にもかかわらず、常にマスクをしていないといけないということはない。だけど、こういう時はやった方がいいし、こういう時はあんまり考えなくてもいいというようなのが、綺麗にちゃんと場合分けされていますから、そういうことを、きちんと勉強して良い記事にしてください。危ない、危ない、摘ままれるところだった。

産経:新型コロナに関連して、海外旅行客の受入緩和が6月10日にあって、徐々に、国内に入ってくるのが増えていると思うが、県内の状況をどのように見られていますか。

知事:まだ、そんなに増えているところまでいっていません。全体で、1万人が2万人になっただけで、毎日2万人続いても、渡航者が(年間で)720万になるだけで、(新型コロナ以前は)3000万人来ていた。その前でも、増えたといって1000万人超えたとこから、3000万人までブワッといっちゃったから、そのぐらいのイメージで言えば、或いはもっと増える可能性がある状況です。従って、まだまだ始まってもいないと思うべきではないか。

これに対しては、私は、外国人も、日本に来たら日本の流儀を守ってもらうということで、受け入れたらいいのではないか。流儀というのは、日本人が守っていることは、外国人にも守ってもらう。外国人だからといって傍若無人にやってもらったら、みんな困ります。それから、アレっと思ったら、外国人であろうと何であろうと、ちゃんと検査して、治療をしてあげるからすぐに言ってくることが大事だと思います。後は、自由に楽しんでいただいたらいいのではないでしょうか。

NHK:7月から、物価、油とかそういうものが上がってくるということですが、こうした状況を、知事は今どのようにお考えになられているのか、或いは対策があるのか。

知事:NHKも含めて、みんな現象しか見ない。現象を見ると、良いところも、悪いところもあるということです。今まで20年間、特に、安部元首相の金融政策が始まってから、すでに10年、2%ぐらい物価を上げようと思って、ものすごく苦労してやってきたわけです。逆に言うと、そのためにいろんな犠牲も払ってやってきた。それで、ついに、主としてコストプッシュだが、そういうことが現象として現れてきたら、人々のマインドも変わってくる可能性があって、そういう意味では、金融政策が効きやすくなってくる事態があって、そっちから見ると、ちょっとこれから希望も持てるというふうになる。だけど、一方では、物価が上がると、消費者としての立場からすると、上がらない方がいいに決まっています。景気が良くて、物価が上がらないというのが一番いいが、中々、そうはいかない。だから、物価が上がってどうですと言われたら、生活も苦しくなって辛いなというのは当たり前です。NHKが、大変だ大変だと、騒ぐだけでいうと、ちょっと鼎(かなえ)の軽重を問われるかもしれません。

NHK:そうした中で、今、参議院選挙の選挙戦が行われています、先ほど言われたこととか、或いは、いろんな議論が交わされています、今回の選挙は、知事はどのように受け止められていますか。

知事:よく分かりません。別に答えはありません。いい人を素直に選んで、そのいい人というのは、絶対的にいい人を考える人は、ものすごく少ないと思います。誰かのファンクラブみたいな人とか、熱狂的にあの人のファンだとかいうのはあるかもしれないけど、大体は相対的な問題です。だから、相対的にどうしたらいいのかということを冷静に考えて、投票はできればやりましょうというのが、私の意見です。

NHK:投票率も、毎回、ちょっと落ちてということで、県民に対してどのように。

知事:投票はやっぱり行きましょう。民主主義は、やっぱり投票が前提です。だから、どうせ行ってもというふうに考えるのは、間違いだと思います。

さっき(物価)の話で、対策の方を聞かれると思ったのですが、やっぱり賃金が上がらないといけない。だから、物価(の上昇)を止めるというのは、中々、さっき言ったみたいな流れの中では難しいと思うので、賃金が上がらないといけない。特に、和歌山の賃金が上がらないといけない。もっと正確に言うと、和歌山のような地方圏の賃金が上がらないといけない。そうすると、和歌山のような地方圏というのは、どういう企業があって、どういうような人が働いているかというと、材料を作っているような企業とか、或いは、例えば高齢者福祉みたいな、或いは学校現場とか、そういうところで働いているような人が多いところです。もっと言うと、下請けのようなところが多いところかもしれません。ですから、そういうところにお金が回り、そこの経営者が、収入がコストアップよりも多くなるように持っていかないといけない。

そのためには、やっぱり露骨に言うと、輸出採算がある企業は、ほっておいても儲かる。そういうのが、自分の正社員の給料だけ上げるだけではなく、やっぱり今まで苦労をかけた取引先にも、利益は均てんしていかないといけない。そこの所の均てんが十分あったら、こちらの下請けの企業も、従業員は可愛いから、従業員と共に頑張っているのだから、利益を独り占めにして、従業員に一切均てんしないという人は少ないと思う。だから、そこが均てんできるように、地方の下請けとか、材料提供とか、或いは、サービスをやっている人とか、そういうところの給料が上がるように、ぜひ、輸出採算を持っているような大企業も政府も努力して欲しい。それは私が今言える唯一のことです。

NHK:そういった意味でも、今回の選挙は、県を良くしてもらう人は当然ですが、そういう人が選ばれて欲しいという思いはあるのですか。

知事:あんまりピンとこない質問だけど、そうなります。

毎日:参院選の投票率に関することが出たので、関連でお聞きします。3年前の和歌山の投票率が50.42%と50%を切る寸前のところまでいってしまったわけですが、今回、世論調査で、和歌山県内でまだ投票先を決めてない方が、比較的いつもより多く出るという結果がありました。そのことを踏まえて、今回の選挙戦で、知事として、投票率がどうなるだろうという、独自の分析なりは。

知事:そんな難しいこと。私は、選挙のプロ、評論家ではありません。毎日新聞が抱えている色んな事を言う人に聞いておかれたらいいのではないでしょうか。ただ、私が言えることは、民主主義というのは投票ですから、いろいろな思いはあるかもしれませんが、やっぱり相対的にいいなと思う人に、投票には行きましょうというのが、私のお願いです。

毎日:最近、投票率が和歌山でも非常に下がっているということに関して、知事としては、どういったような危機感を。

知事:危機感はあります。民主主義の根幹ですから。何度も言っているように、民主主義は投票から始まりますから、やっぱり投票には行きましょう。これで、4回目ぐらい言わされました。

時事通信:兵庫県尼崎市で、市民の個人情報が入ったUSBメモリが紛失する問題がありました。あの一件を受けて、県として、情報管理の方法で、今後改めることがもしあったら教えていただけますか。

知事:改める事があったら大問題なので、さっさと、それぞれの部署で改めろと言うだけです。改める事があるような事があったら大問題で、組織としてお粗末というべきでしょう。ヤバイかなと思ったら、それぞれの人がきちんと改めればいいということです。

組織全体として、お粗末になっているとは思っていません。
 その関連でいうと、聞かれてないけど、今日、新聞報道によると、受託している業者が、勝手に、次の人に委託して、それがまた次の人に委託して、そんなものを許しているような組織はひどい。ちゃんと委託する時は、この人にその権能があるかどうかをちゃんと調べて、その企業を信頼しているから委託しているので、その企業が勝手にトンネルしてどっかへ飛ばしているのを見過ごしていたというのは、大失態です。和歌山県は、例えば、公共調達をやった時も、そんなことは絶対に許さないということになっていますが、それぞれの部局で、「知事はあんなこと言っている、ちょっとヤバイ」と思ったら、すぐ直せばいいということです。私は、全体としては、そんなことあり得ないというふうに思うような組織を作ったつもりですが、「大丈夫か」なんて聞くのもバカバカしいから、きっと知事室長が、「大丈夫か」と聞きまくってくれるのではないでしょうか。
 あれは、本当にいけないことだと思います。とんでもない。誰かが失態を犯すことはあり得ます。ちょんぼ、失敗はあります。だけど、あれは失敗ではない。はっきり言うと、契約違反かどうか分からないけど、ひょっとしたらその匂いすらするし、契約違反でなくてあれが許されているとしたら、あの町は、組織の管理が全然無茶苦茶だと思います。そっちの方が僕は問題だと思います。

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