知事記者会見 令和4年5月31日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

令和4年5月31日 知事記者会見

令和4年5月31日 記者会見室

「宇宙シンポジウム in 串本」を開催します

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 いくつか発表事項と話題事項があります。まず、「宇宙シンポジウム in 串本」を開催します。7月24日、最近ずっと(場所は)一緒ですが、ホテル&リゾーツ和歌山串本で、13時30分から16時20分までやります。定員は200名ぐらいですが、オンライン配信をしますので、1万人でも2万人でも見てもらえる。目標は1万人ぐらいというふうに私は言っています。今回は、もうじき宇宙探究コースができる和歌山県立串本古座高校の生徒さんに、全面的に助けていただいて、やろうと思っています。実際に出ていただくのは、次の資料にありますが、中須賀先生は、衛星の第一人者で、和歌山のロケットをずっとサポートしてくださっていますが、宇宙或いは衛星、そういう部分でいろいろ活躍をしている人が、日本の中でいっぱい出てきています。そういう方々は、いわば串本の小型ロケットのお客さんになっていくのですが、その世界がどんなふうになっていくかということを、皆さんにしゃべってもらうことになろうかと思います。詳細は、こういう紙に書いていますから、見てください。違います。これは手持ち(資料)でした。

VALUE-WAKAYAMA Design Management-デザイン経営シンポジウム開催のお知らせ

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 その次は、和歌山県は、今年の新政策で、デザイン経営というのを打ち出しています。中小企業の方々に、ぜひ、デザインのことも考えてもらいたいということで、キックオフイベントとして、シンポジウムを開催することになります。この後は、例えば、個々の指導にその道のプロに来ていただいてお願いするとか、アドバイスをいただくとか、そういうのが最終的に入ってくるのですが、関心を持ってもらわないと、よろしくということにもなりません。従って、大いに関心を持っていただくようにしようということで行います。7月1日13時から17時まで、ホテルアバローム紀の国で行います。これも、オンライン配信をします。会場は大体300人ぐらい入ってもらおうというふうに思っていますが、その10倍ぐらい県内で見てもらおうということで、それを実現すべく、企業振興課長が一生懸命頑張って、できなかったらひょっとしたらなくなるかもしれない。そうならないと思いますが。デザインというと、何かちょっと、昔の考え方によれば、奇をてらって、格好だけで勝負するというふうなところに意識が向きがちですが、決してそうではない。例えば、ユニバーサルデザインという言葉があって、障害を持っている人とかお年寄りとか、そういう方々にも使いやすいような製品の設計というようなこともデザインです。純粋に技術という部分とデザインという部分があって、デザインと技術が融合している部分もあるし、デザインの中には、性能そのものだというようなデザインもあるし、パッケージが綺麗な方がいいとか、人目を引く方がいいと、そういう議論もあり、デザインというのはいろいろある。そういう意味で、最終消費財を作って売っているだけではなくて、中間材も含めて、設計みたいなところからデザインということで、自分の製品を見直したり、或いは次の製品企画を考えたり、そういうことをいたしましょう。こういうことが、私たちが言いたいところです。
 基調講演で、株式会社中川政七商店という、京都(正しくは、奈良)で頑張っておられる会社の社長、オピニオンリーダーでもあり、色々デザインの問題の大事さを今発信している、非常に有名な人に基調講演をしてもらって、パネルディスカッションは、その下にございますように、和歌山県内外の企業の商品企画をやっている人に来ていただいて、お話をいただくことになっています。
 VALUE(バリュー)という名前がついていますが、これがなぜついたかは、企業振興課長に聞いていただければ分かります。

「第10期わかやま塾」開講のお知らせ

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 その次は、わかやま塾を開講します。募集を締め切って、54人の方がエントリーされていて、その54人の生徒さんを対象に、第10期わかやま塾をします。一番最初は6月15日で、だいたい6月から2月まで、月1回ぐらい行います。大体、仕事が終わって、軽く食事をして、途中で空腹で倒れないような感じで出席してもらいます。18時30分から行います。
 初回は、私が挨拶をしますが、プレゼンテーション技術で野口朋美(のぐちあけみ)さん株式会社営業会議代表取締役と、株式会社アワーズでアドベンチャーワールドの山本将史(やまもとまさふみ)さんに、お話いただくことになっています。例年、知識編と心がけ編になっていましたが、分類を変えまして、ノウハウ編もつけました。例えば、プレゼンの仕方とかは、知識でもないし、心がけでもないし、ちょっと分類に合わないということで、ノウハウ編を作りました。
 従って、今、3分類になっていて、全体でどんな構成になっているかというと、次の年間スケジュールを見ると分かります。久しぶりに、私も国の政治行政制度について、2回目の知識編で語りたいと思っています。第6回は、島田晴雄(しまだはるお)先生がまた来てくださって、ぶっ通しでディスカッションをしながら話を進めるということで、島田先生も本当ご苦労様ですが、大変評価をしてくださっていて、喜んで来てくださる。時間的にはここしか取れませんが、そういうふうになっています。取材は、始めの挨拶だけ取材していただいて、後で概要を発表します。

県内小学校等への県産農水産物(うめ)の提供について

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 その次は、県内小学校への県産農水産物の(提供)、今年度第一回目、「うめ」をやります。6月10日から6月24日ですが、青梅ができ、子供さんなので、梅酒というわけにはいきませんし、梅干もちょっと大変ですから、うめジュースを作っていただくということで、うめジュースの作り方が中心になります。出前授業として、県職員などが、そこに書いているようなところへ行ってしゃべって、残りは先生方にしゃべっていただくわけですが、よかったら取材に来てください。それから、贈呈式を行います。6月10日、海南市立内海小学校で行うことになっています。取材の場合は、果樹園芸課に連絡ください。
 これは、何でこんなことをやっているかというと、子供の頃から、美味しい果物とか魚とかを食べ慣れてないと、なかなか大人になってそういうものを買おうとしないかもしれない。例えば、果物なんて、美味しいから買うけど、生の果物を買ってきて剥くとかをしないで、カット果物とか、或いは加工された物とか、ケーキになったものとか、そんなのしか食べない子供達がいたら、栄養上も或いは我々の産業としても、なかなか辛いものがある。従って、子供の頃から食べ慣れているあの味というのを、やっぱり覚えてもらわないといけない。魚は、スーパーに行くと骨を取って切り身で売っているわけで、子供からすると、魚はああいう姿で、トレイに入った姿で泳いでいるのではないかというような子供だっています。実は違って、ちゃんと尾頭がついていてというところで、どうやって、骨をうまく取って、美味しい魚をいただくかということを、やっぱり身をもって体験しないとまずい。
 私がこれを始めた10年前ぐらいになると思いますが、ある小学校で、実際に、一番初めの給食の時に参加しました。そしたら何と、元気満々、ジャイアンみたいな子供が一番前にいて、みかんを剥く時に、人差し指をがっと突っ込むから、なかなか剥けないわけです。「こうやるのだよ」と言って教えたりしたのですが、君は、家でみかんは食べないのと言ったら、食べるけど、おばあちゃんが全部剝いて房にしてくれるというわけです。だから、自分で剥いて食べるというノウハウが身についてない。全員がそうとは思いませんし、たまたまですが、そういう子供さんもいます。魚なんか、もっとそうかもしれません。従って、食べ慣れているというのが大事なことではないかということなので、JAなんかにもご協力いただいて、良いものを提供していただいて、出させていただいています。もちろん県費も投入しています。
 最近は、果物、すなわち和歌山の非常に有力な県産品である、うめ、もも、かき、みかん、これをグルグル回していくのと、骨のある魚を食べてみようということでやっていましたが、平成29年から、クジラ肉とジビエを追加しました。今は、全体で7つあり、ずっとやっています。新型コロナで、学校が閉まったとか、いろんなことがあって、十分にできない年もありましたが、基本的にはそういう形で、これからもやっていきたいと思っています。

「Team WAA!」が、世界農業遺産活性化プロジェクトとして「梅収穫ワーケーション」を実施します!

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 その次は、「Team WAA!」(チームワー)、チームダブルエーエーではなく、チームワーと読むそうです。WAA(ワー)というのは一番下に書いていますが、Work from Anywhere Anytimeということで、どこでも、いつでも働けるというプロジェクトだそうで、我々が標榜しているワーケーションとか、或いは移住政策のメニューである転職なき移住とか、そういうものの楽しさを訴えようということで、6月1日から30日まで、プロジェクトが開かれますが、6月4日に、意見交換会を実施して、皆さんにも取材していただける機会があります。どうぞ、いらしていただければいいのではないかと思います。この運動のリーダーとして頑張っていただいているのが、島田由佳(しまだゆか)さんで、ユニリーバ・ジャパンの役員です。人事本部長をやりながら、半分ぐらい和歌山に住んでくださっていて、半分ぐらい別のところに住んでいて、仕事は、人事本部長ですから結構大変な要職だけど、上手くオンラインでこなしている。そういうことができるということを実証してくださっている人です。大変明るい良い人で、その方が今回も来てくれると思います。もう、発表していますが、皆さんぜひ取材に行ってあげてください。

令和4年度きのくに文化月間連携事業を募集します!

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 その次は、これも発表していますが、令和4年度きのくに文化月間連携事業を募集します。昨年、(国民)文化祭が行われて、主催者ですから自分で言ったら変ですが、大変立派な文化祭だったと思います。特に、開会式の出来栄えは、ダントツ史上最高だと自分で勝手に思っています。そんな立派な文化祭は、何も県庁の企画だけで出来たわけではなく、和歌山中の文化人或いは普通の方々が、みんな「よし、文化活動だ」と、張り切っていろいろ盛り立ててくださったから、できたわけです。

この機運をなくしてしまうのはまずいので、月間を作りました。きのくに文化月間、(国民)文化祭が行われた11月に、できれば、目立つ文化行事を集中させて、皆で意識を高め合ったりして、相乗効果をもたらそうではないかということが、これの趣旨です。その期間に、こういうことをやりたいという話があったら、募集しますので登録してください。結構ですという話になったら、例えば、県のきのくに文化月間のパンフレットを作りますから、それでガンガン宣伝する。或いはホームページ、県が持っているフェイスブック、インスタグラムとかにどんどんと協力して宣伝するので、登録して申し込んでくださいというのが、今回の趣旨です。

 では、補助金はないのかということですが、もともと、我々は、文化事業をやる時は、一般的な競争下で補助金を差し上げますというのがあります。そういうのを利用していただいたらいいということです。

「わかやまジビエフェスタ2022-2023」及び「わかやまジビエ料理講習会」参加店舗募集!

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 その次は、わかやまジビエフェスタ2022-2023及びわかやまジビエ料理講習会参加店舗募集です。ジビエフェスタは、12月1日から2月28日までで、初めは週間で始まったのですが、月間になって、今度は、期間をさらに上回って4ヶ月間やるということです。寒い時にやろうということですが、登録参加店は、綺麗なパンフレットを作って、皆で笛や太鼓で宣伝をするということで、皆で行きましょうという話になっています。新型コロナでちょっと障害を受けたのですが、来年あたりは、新型コロナとあんまり関係なく、ひょっとしたら皆さんに楽しんでいただけるのではないかと、期待を込めて申し上げておきます。
 もう一つは、ジビエの料理講習会を、7月6日にマリーナシティーで行います。マリーナシティホテルの支配人で総料理長の齋藤実(さいとうみのる)さん、この写真の方ですが、随分立派な経歴のイタリア料理家で、ジビエをどんなふうに料理したらいいかを、実習して見せるということをやるので、レストラン、料理屋さんをやっておられる人は、大いに参加していただいたら良いのではないかというふうに思います。
 すみません、4ヶ月ではなく3ヶ月でした。それから場所はフリースペース「T-LABO」で(和歌山市)美園町です。

「わかやま産品商談会 in 和歌山2022×プレミア和歌山」出展者募集

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 その次は、わかやま産品商談会in和歌山×プレミア和歌山の出展者を募集します。この辺は、どうも新型コロナで上手くいかないということでしたが、11月24日に、もう1回チャレンジしようということです。いろいろな商談会やフェアが、いくつかありますが、我々は、日本でその分野の中心だなというような見本市や展示会を狙って、そこに和歌山の企業を連れて行って、全国の人に見せるというのが戦略のその一です。
 その二は、やっぱり関西圏における商圏は大変(多く)あるので、産品商談会in大阪というのをやっている。それから、産品商談会in和歌山をやっていて、これはバイヤーさんが、和歌山に来てくださる。和歌山に来てくださる人が全員だとは限らないので、こればっかりに頼っていると、独りよがりになるのですが、今の三本立てで、ドンドン良いものを売り出そうとしています。和歌山へわざわざ来てくださるバイヤーさんなので、もともと和歌山のことも知っておられるし、大変興味を持っておられる方なので、アピールする人がたくさんアピールしたら買ってくれるのではないかということです。in 和歌山でやると、出展者の方が、近くの人が出られるから便利なので、皆それぞれ一長一短があるわけです。ぜひ、皆さん参加をしてください。5月30日から7月14日まで申し込みをすることができます。
 それから、×プレミア和歌山があります。この間、プレミア和歌山の発表会がありましたが、新型コロナがあり、いつもだったら、皆さんも楽しみにしておられると思いますが、隣の部屋で試食会や展示会をやっていたのですが、ちょっとまずいので、あの時はそれを止めました。今回、ちょっと新型コロナも落ちついてきているという仮定の元で、プレミア和歌山のいろんな産品も、そこで展示、販売したらいいのではないかということで、それもウェルカムです。

「ウクライナ人道危機義援金」募集の受付期間の延長について

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 その次は、ウクライナ人道危機義援金募集の受付期間を延長いたします。3月7日から5月31日まででだったと思いますが、9月30日までに延長いたします。ウクライナの大変な困難は、まだまだ続いているわけですから、皆で支援をしようということについては、まだ意義を失ってないと思います。すでに、和歌山県が胴元になっている基金だけで、2,800万円以上集まっています。まず、大使館に500万円を持って行き、それから1000万円を持って行き、切りのいいところでまた持って行くということを、続々としていきたい。良かったら、まだまだやっていますので、ウクライナが気の毒という方は、寄付をしていただいたらいいのではないかというふうに思います。

 以上です。

質問と回答            

産経:きのくに文化月間の関連事業の件で、去年開かれた国民文化祭の、いわゆるレガシーという位置付けかと思うのですが、そういう理解でよろしいですか。

知事:結構です。

産経:その中で、どのくらいの団体数であるとか、イベント数とか、その辺り、規模感はどのぐらいを想定されているのでしょうか。

知事:あまり今、頭にありません。だけど、ある一定規模が集まったらいいと思っています。あんまり少ないと、ちょっとレガシーっぽくなくなるし、集まりすぎて全部、そこでやるとなると、会場の都合とか、あまり良くないことも起こります。ですから無理のない限りにおいて、ここ(きのくに文化月間)に集めてもらったらいいんだけどなというのが、私達の気持ちです。

産経:一応、関連事業という位置付けなので、県の主催事業も何かやる予定ですか。

知事:県としては、今、ちょっと考えていないのですが、何かすべきでしょう。

文化学術課長:11月に、県の主催として文化月間の創設記念事業を予定させていただいています。詳細は、詰まりましたらご報告させていただきます。

知事:考えている人がちゃんといました。11月です。

毎日:発表とは直接関係ないのですが、南海トラフの関係で、10県知事会議の政策提言として、6月7日に、仁坂知事が関係大臣と面談を予定されているかと思います。今回は、10県の知事ということですが、南海トラフの被害が懸念される和歌山として、特に、大臣に強調して訴えたいようなことは。

知事:私の意識としては、特に、今回、急に出てきているような話は、あまりないです。
 だけど、10県知事会はずっと続いていて、とうとう、今、私がリーダーになっているわけです。従って、右代表で、皆さんの意識を伝えなければいけない。趣旨は、やっぱり忘れられます。南海トラフの巨大地震や、地震津波が怖いというのは、もう、みんな、身に染みているのですが、東北の東日本大震災の直後は何か言うとすぐ対応してくれますが、段々と、他の大事なこともあるので、忘れられると困ります。和歌山県は、やっぱり人の命との関係でいうと、これの対策を進めておかないと、一番困ります。ですから、おさおさ怠りなく対策はしてください。まさか、お金を減らすとか、そんなことはしないでというようなことを、言いに行かないとまずいということで、右代表で行ってきます。

毎日:南陵高校の件ですが、今月初旬に、教員のストライキという報道があった後にも、様々な報道が出ていますが、法人の方から保護者に説明会がなかったり、法人側があまり取材自体にも答えないような状況が続いています。改めて、法人や理事長に対して、県或いは知事として、どのような対応を求めるかというのは。

知事:やっぱり、教育事業を営んでいる方なので、ただお金がどうのこうのだけではなくて、子供たちの理想になるような、模範になるような、教育者であって欲しいと思います。そういう意味では、教員の給与はとりあえず払ってくれたのですが、それだけではなくて、ちゃんと保護者に説明をしないといけない。それから、今後とも、経営がちゃんと成り立つように、一生懸命考えてもらわないといけない。それを、スケジュールをキャンセルしたり、或いは、ちゃんと取材に応じて説明責任を果たすということをしないのは、本当に良くないことだと思います。だから、猛省を促すとともに、今後も粘り強く、そういう所をきちんとしなさいと、指導していかないといけないというふうに思います。

NHK:南陵高校に関連してですが、先日、静岡県と合同で調査に入られました。法人に対しては、基本的には静岡県が一番権限を持っていると思うのですが、和歌山県としては、どのように今後対応されますか。

知事:法人の本社は静岡県に存するので静岡県、そんなものではない。現実に、静岡は学校機能が停止していて、和歌山だけでやっているわけですから、一番大事な所は和歌山です。和歌山の我々行政は、それがちゃんと成り行くように、子供たちのことを考えて、法人に臨んでいかないといけない。他所にあるといって、あれは静岡県やってくださいと言っているようなことではいけません。本当に大変なことだというふうに思っていますが、今の所、そう簡単にはいきません。そんな状況です。

NHK:新型コロナの感染状況についてですが、昨日、50人を切って48人ということで、現在の感染状況について知事はどう見ていますか。

知事:昨日は、ちょっと少なかったので、ちょっとほっとしたところはあります。その前も、ちょっと少なかったわけですが、実は、日曜と月曜の発表分は、土曜と日曜の集計分です。そうすると、土曜と日曜は、普通の一般的なクリニックが開いていないことがあります。そうすると、体調が悪くても、そんなに大したことなかったら、和歌山市の救急には行かずには、そういう人は今日行っていると思います。従って、今日はひょっとしたらデータが多くなっているのではないかと心配しています。
 一般的に言うと、結構、あっちこっちに散らばっている。どこだけが感染源だと特定しにくいような、いわば市中感染という現象だと思います。従って、どこでどううつるか分からないのですが、だからといって、我々は、家に閉じこもれというつもりはない。そうすると別のマイナスが出てくるので、気を付けながら普通の生活とか、普通の活動をしてもらいたいと思っています。
 ただ、一番リスクの高そうなことは、体調が悪いのに、お医者さんに行って診てもらわないで、出勤或いは通学をしてしまう。そういうのが、一番どんどん広がる元です。ですから、それはぜひ注意をして、それを自制することは良いことだという風土を作りたいと私は思います。例えば、今の時代で、「ちょっと熱っぽいからといって、(仕事に)来ないなんてとんでもない」と経営者が言ったら、大変なことになります。うつったのはしょうがない時が多いけど、例えば、子供さんの学校で感染者が出たとすると、子供さんが濃厚接触者で、まだ発症してないけど、割と足が早いから、自分もひょっとしたらうつっているかもしれない。そういう時は、ちょっと数日お休みしますということを、勇気を持って言うべきです。県庁の職員は、今そんなことを励行してもらっているので、県庁の職場でバーンと広がることは、今、大分収まっていますが、うつったのはいっぱいありますから、そういうところは注意して欲しいと思います。
 それから、大勢で集まって大騒ぎをする。特に、会食でそういうことが起こると、その中に一人感染している人がいると、大変多くの人にうつってしまうので、その後の感染防止が大変なことになります。ですから、あまりそういうことは避けていただいた方が良いのではないかというような注意事項を出しています。

その二つぐらいを守っていただければ、普通に注意深く、例えば、手洗いやマスクとかをできるだけやりながら、ワクチンも一生懸命打ちながら、普通の生活を続けていただいたらいいのではないかと思います。

NHK:ワクチンについてですが、いよいよ4回目の接種が始まると思います。接種をしてもらうために、県としてやっていきたいこととか、呼びかけなどがありましたら、お願いします。

知事:ワクチンについては、ぜひ打つべきだと私は思います。ブレイクスルー感染は3回打っている人でも起こることもありますが、全く効かないかというと、そんなことはありません。それから、重症化リスクが減るという点では、かなり大きな効果あると思います。これも、全く重症化しないというわけではないけど、かなり違うというのは、福祉保健部技監の名前で、実証データを出していて、その辺でも明らかに違います。何より違うのは、人にうつす確率が減るということです。ですから、自分がそんなに悪化しないだろうから、もう(打たなくて)いいことにしようと簡単に考えないで、私は人にうつさないというためにも、打っておこうというふうに踏み切ってもらいたいと思います。
 特に、若者は、3回目(接種)が結構、今、まだ少ないので、ドンドンやってもらったらいいと思います。お年寄りに関する限り、3回目はかなり行き渡っているのですが、若い人が少ない。それで市中感染が完全に止まるわけではないが、市中感染の止まり方が緩いということになります。そうすると、いろいろな意味で、社会的な気持ちも持って、打ってもらいたいと思っています。

朝日:ロケットのシンポジウムの関連ですが、串本古座高校で、いよいよ宇宙の専門コースが始まる。改めて、具体的なカリキュラムはまだだそうですが、知事として、どんな教育を進めて行って欲しいか。それと、どんな高校生達に育って欲しいか、その辺はいかがでしょうか。

知事:どんな教育をして欲しいかというのは、具体的な話で、宇宙ということを考えた時に、どういうような基礎的な知識を身に付けておけば、宇宙ビジネスが盛んになった中で、いろいろなところで役に立つ人間になり得るかということだと思います。そうすると、どういうところに宇宙ビジネスが展開していくかとかについての、考慮がものすごく大事です。そこで、1回目はいつか忘れたけど、現地で、日本中の立派な専門家を集めて、宇宙探究コースの中では、どんなカリキュラムにしていったらいいかについて、議論をしてもらうことになっています。私も、全くイメージがないわけではないけど、そこを言うと、ものすごくごく僅かな領域でしかしゃべることはできないので、それに、大いに期待したいというふうに思います。これが第一番目です。
 第二番目は、宇宙というのは、これからものすごく伸びていくし、ロマンの対象です。つまり、これからどういうふうにして世の中が良くなっていくかということの、ターゲットの一つです。そのターゲットを追い求めようというのは、それ自体としてロマンです。だから、そういう情熱とか、やる気とか、献身とか、探究心とか、そういうものを沢山持った、積極的な子供が全国から集まってくれるといいな、そんなふうに思います。

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