知事記者会見 令和4年4月6日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

令和4年4月6日 知事記者会見

令和4年4月6日 記者会見室

新型コロナウイルス感染症への対応について

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 まず、コロナです。ちょっとリバウンドしている感じがありまして、皆さんに、ちょっと心配なので、申し上げたいと思っています。

 まず、最近ちょっと数が増えているのは、皆さんもご存知の通りだと思います。どんな感じでうつっているかについては、3月14日の発表以降で、3月後半から4月にかけて、こんな感じ(参考資料1ページ)になっています。

 これは、割とたくさんうつったケースですが、三つぐらいあり、クラスターがたくさん出ているところです。まず、飲酒・飲食を伴う送別会などでのクラスター。これは、どちらかというと、人数の多いケースがやっぱり多いです。

 それから、学校の部活動や遠征などでのクラスター。学校活動が少し再開になりましたので、再開すると少しはうつるということになります。

 その次は、保育所、学童保育などでのクラスター。ごく小さい子供さんにバーンと広がってしまう。そうすると、それぞれ多くの人に広がると、それぞれの家族に容易にうつります。それから、これの発見が遅れると、例えば、(資料の)一番上の送別会などで感染してしまった後、発症までの間、みんなが歩き回って、職場なんかでまた多くの人にうつすということもあります。 従って、やっぱりちょっと注意をしておいてもらわないといけない、というのがあります。どんなふうに注意して欲しいかというと、特に今言いたいのは、この3点です(参考資料2ページ)。 

 まず、大人数・集団での会食は控えてもらいたいと思います。今、飲食店の時短なんかも止めているし、そういうのをいちいち、「会食してはいけない」というようなことを言うつもりはありません。ただ、この季節、もう歓送会は無いかもしれませんが、歓迎会なんてまだまだいっぱいあると思います。それの大きいもので、この間は35人いて何人か感染者が出たというのはありますが、割合、大勢でいる時や飲食している時に、35人いたら向こうに声が届くように大きな声でしゃべります。それから、結構、一杯飲もうかなんて話になり、割合、感染しやすい雰囲気がそこで出るので、やっぱり、例えば、35人の中に1人感染している人が入っていたら、今は、少し危ないから、小人数で静かに楽しんで欲しいと思います。

 それから、基本的な感染予防対策の徹底ということです。そろそろあんまり怖くないからマスクはもう止めたとか、従来はちゃんと消毒していたのに、だんだん怠けてきて手を洗うのも怠ってきつつあるとか。別に、そうやったからといって経済活動が落ちる訳ではないので、そういう点でちゃんと注意をしていただいて、基本的な感染予防対策をもう1回やってくださいということです。

 それから、追加接種を早く予約するということです。追加接種は、やはり大分効くということで、皆さんのところに資料(参考資料3ページ)を配っていますが、こういう結果がすでに出ています。オミクロン株が流行り始めてから、特に、高齢者施設でオミクロン株がバーンと爆発したのが多い。高齢者の方というのは、割合、ワクチンを2回打っている人が多いのですが、疾患がある人で、免疫が出来にくい人もいるし、打ってから結構時間が経っているので、S抗体なんかが随分減っている人もいます。そういう人には、結構うつるし、うつったら、元々体の弱い人なので、お亡くなりになる方も中にはいらっしゃって、ものすごく大変だった。

 ところが、この赤い線が高齢者のワクチン接種ですが、ワクチンの接種がどんどん進む、70%を超えて80%に届こうかと。これはちょっと前の資料ですから、手元の資料では、現在では80を超えています。

 そうすると、どんどんと感染者が減ってきます。この下の方で、青棒グラフと網目棒グラフがあります。網目棒グラフの人達は、実は3回目を打ってもうつってしまった人なので、中にはうつる人もいるけど、全体としてはうんと減っています。だから、3回接種を早く進めるということは大事です。今、高齢者はかなりの割合になっていますが、若い人はそれほどではありません。手元の最新の資料では、4月3日時点で、和歌山県の集計は、70代・80代・90代の辺は85%前後ぐらいがすでに接種済みです。しかし、若い人たちはまだそれほどでもなく、例えば20代・30代は20%台です。全部合わせると、5歳から11歳までは統計に入れていませんが、4月3日現在で52.6%になります。全国でいうと結構高く、全国の中では、今、4番手ぐらいで進んでいて、全国はこれより10%ポイントぐらい低いところで推移していると思います。和歌山県でも、大分ワクチンの確保も進んでいて、それぞれの市町村、或いは職域接種、県庁ももう始めていますが、どんどんそれを加速していただければ、うつりにくくなるし、うつりにくくなるということは、人にうつしにくくなる訳ですから、人のためでもある。それから、重症になる率は、うんと低くなるということで、命を縮めることがかなり少なくなるのではないかと思います。ですから、ぜひ、ワクチンを打ってください。今、予約はそんなに難しくないですから、どんどん予約をしておいてくださいということです。

産品販路開拓アクションプログラム2022

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 その次は、わかやま産品販路開拓アクションプログラムです。今年もまた、こういうものを作りました。これはもう何回目かになりますが、毎年、アクションプログラムを作って、初めから計画を立てて販売促進をしていこうというのが、和歌山県の方針です。他にも、農産品・食品の販路開拓アクションプログラムもあるし、観光振興のアクションププログラムもありますが、計画を立てて、それ行けと言ってやろうということです。

 構成は、一番目は、令和4年度の主な新政策で、販売促進のための新政策です。二番目に、デジタル社会に対応した販路開拓支援をたくさんまとめました。三番目は、県産品開発・販売戦略策定と販売促進支援~日本全国に売り込む~で、簡単に言うと、国内販売促進。四番目が、海外販路開拓支援で、世界へ販売促進をしていこう、こういうことです。

 バーッと(資料)をめくっていただくと、新政策のところは、ちょっと飛ばします。

 (4ページで)デジタル社会に対応した販路開拓支援ということでまとめているところですが、初めのところは、和歌山県で、今、デジタル革命推進プロジェクトということで、県内産業のDXを、販路開拓だけではなく、ガンガンやるぞということで、今、海外政策の柱を立ててやっていますが、そのことを説明しています。

 5ページから見ていただくと、特に、コロナ禍で、海外の展示会に出すことはできるが、海外の展示会にどんどん乗り込んでいって、或いは来てもらって、販路開拓をするのは、なかなか難しい。だから、逆に言うと、EC。オンラインを使って、いろんな工夫をして売り込んでいくのがものすごく大事になってきますので、それを固めて書いています。初めに書いているのは、デジタルマーケティング。まだちょっと、取っつきが悪くてという人たちが多いと思うので、そういう多くの人たちに、EC市場に参入してもらおうという話です。それから、大手通販カタログや有名ECサイトに乗っかっていって、そこの知名度で頑張るのも大事なので、順番に、ANA、吉本興業、フェリシモ、オンワード。それから、昔からある(旅行会社「ホワイト・ベアーファミリー」が運営する)千匠商店のEC。それから、三井住友海上(株)との提携です。

 7ページを開けていただきますと、百貨店との共同で、ムードマークというのを使わせてもらって、そこへどんどん入れていくというようなこともやっています。

 さらに、プレミア和歌山です。プレミア和歌山のカタログを作って、みんな見てくださいと言って、みんなにどんどん配ったりしていましたが、カタログはもう止めますか。


企業振興課長:一部は作ります。


 一部は作るけど、部数を少なくして(いくのか)。


企業振興課長:ペーパーレス化して、WEBバージョンにどんどん変えていく。


 それで、オンラインでプレミア和歌山のカタログがピョッと見られるようにしておくということに力を入れました。それから、海外市場向けにもECはもっと大事かもしれません。越境ECサイトの活用促進ということで、中国向けにはWeChatを使うとか、情報発信のためのPRのコンテンツを作るとか、オンライン商談会を海外の方々とやるとか、オンライン見本市も出来始めているので、そういうところに出展する。オンラインEC、DX、こういうものをガンガン使って特に頑張りましょうというのが、今年の大きな柱です。

 (9ページからは)国内、海外ということで、いろいろ書いていますが、もともと、我々は、ものはちゃんと作らないといけないので、ものづくりでも、売れるような商品を応援してあげようというのが、初めの方に出ている話です。さらに、ジェトロなんかと組んで、どこに行ったら売れるかというようなことを知的支援することも大事です。

 それから(11ページ、12ページもそうですが)、プレミア和歌山も大事です。

 それから、首都圏に活動拠点を作っているので、この中に、必ずしも消費財ばかりではないのですが、頑張るぞという企業が入って、商談をどんどんする本拠地に使ってもらっている。写真が12ページの下に出ています。

 それから、割合力を入れているのが、専門展示会です。専門展示会は、本当にやる気のある人、或いは買いたい、何か探したいというのと、売りたいという人たちが、実物を介していろいろ商談ができる。ものすごくいい機会で、日本でもどんどんとこの価値が高まっていますが、海外へ行くと、卸売流通の発達が実はいまいちなんです。そこで、見本市を活用して、みんな、拡販努力をする。注文を取るような見本市が、何十年も前から、そういうことになっているわけです。日本も卸売市場がだんだんと衰退してきますから、見本市に直接乗り出さないと、卸の方が引っ張っていってくれるということだけに頼っていられなくなる。そこで、こういう専門見本市に、みんなそれ行けと言って、県内の人たちを連れて行くというようなことをやっていますが、ここの選び方がノウハウです。ここの選び方を和歌山県は一生懸命努力していて、最近も、ちょっとこれ変えたほうがいいと言っているのが、新規で、「LIFE style Week 国際サステナブルグッズEXPO」に、インテリアや家具を出したら絶対いい、と我々は目星を付けて、今年から始めます。当然、入れ替えていくことは大事だと思います。

 それから(14ページ)、商談会もやるし、(15ページ)海外も同じように、見本市のウェイトがもっと高いので、これも、一生懸命調べて、あそこ(へ行こう)と言って、皆さんに、人間はなかなか行けないけど、出そう出そうということをお勧めして、もちろん、助成しています。

 それから、覚書等締結ですが、海外の、特に政府の専門部局と協力して、和歌山県の企業とのマッチングをするということを、やろうとしていますが、コロナで、この辺は、少し、なかなか活動できないというのがあることは事実です。

 それから、PRなども一生懸命やり、特にジェトロと組んで、情報提供とか相談体制も充実するということです。

 最後のページは、わかやま産業振興財団の案内で、こんなふうになっています。

 これで1年間頑張っていきたいと思っています。

高野山・熊野古道エリアにおける二次交通のインバウンド対応が進んでいます!

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 その次は、高野山・熊野古道のエリアでの二次交通ですが、二次交通とは何かと言うと、ここは基本的にJRが近くまでお客さんを連れてきてくれます。自動車で来る人は一遍に行ってしまうのですが、特に、海外のお客さんは、なかなか、日本で運転して行くのは難しいので、大量(輸送)交通機関を使う。すなわち、関空からJRを使って来るとか、新幹線でJRを使って来る、南海を使って来るとか、色々あります。そういう時に、そこからさらに観光スポットまでどうやって行くかというのが、二次交通です。この二次交通がちゃんと整備されていないと、えらく不便で、地方都市まで来たけど、そこからにっちもさっちも行かないということになると、あんな不便なところへは行けないということになるので、観光交流課長が一生懸命、数年にわたって考えてくれて、大分、この話が進みました。これは、それぞれ独立でやっているバス会社、中小のバス企業、みんなの話をまとめないといけないので、大変な作業だったと思うのですが、一生懸命やって、ここまで漕ぎ着けました。観光交流課長にこれから説明をしてもらうことにします。
 

観光交流課長:知事からも説明がありましたが、インバウンドが、今、来ていない状況ですけど、それを座して待つのではなくて、インバウンドが戻ってきたら、ストレスなく周遊してもらえるような環境を作っていくことが大事ということで、今日発表させていただいているのはその一環です。

 具体的に、どういった整備をしてきたのかというと、和歌山県の高野・熊野地域の難しいところは、奈良県だったら奈良交通という大きな会社が、三重県だったら三重交通という大きな会社がありますが、和歌山県は、いろんな会社が熊野地域へ出入りしているということがあります。龍神自動車さんや熊野御坊南海バスさんとか、明光バスさんとか、奈良交通も、奈良県から新宮まで結ぶバスもあります。こういったバス会社がいっぱいあって、それぞれがそれぞれに整備をしてきたということがありますが、観光客からすると、バス会社の壁は関係ありませんし、県の壁も関係ないので、奈良県とか三重県とかとも協調して、整備をさせていただいております。

 具体的に、どういった整備をしているかというのをパネルにまとめています。まず、一番としては、熊野古道の滝尻王子近くの滝尻バス停の例で、ここは龍神自動車・明光バスの二つが出入りしているのですが、それぞれの標柱が立っていたのを、バスの時刻表を統一のものに整備させていただいて、貼った。これによって、両方の会社が何時に出るのかが分かりやすくなって、乗りやすくなったということがあります。

 さらに、①の下側、このバス停から熊野古道のある入口へは、どこまで行ったらいいのかが、すぐに分からない状況でしたが、近くの周辺マップを付けて、バス停から歩き口まで分かりやすくしたということです。

 2番目は、そもそも、何時に出発するのかを事前に調べる必要がありますが、外国の方々は、多くの方々がグーグルマップを使って検索するということで、英語でしっかり検索できるように整備をさせていただいたところです。

 皆様も、海外に行った時に、どうやってバスに乗ったらいいのかが分かり難いと思いますが、その不安を取り除くために、バスの乗り方は会社ごとにちょっと違うところもありますが、バス停に、バスの乗降方法を置かせていただいて、これを分かりやすくしたというのが3番目です。

 4番目が、バス車内で、どこで降りたら良いのかが不安になる方もいらっしゃると思うので、次はどこだということをしっかり英語で言っていただく必要があり、各バス会社共通でこういった音声ガイドを使ったらいいのではないかというのを作らせていただいて、バス会社に共通で取り入れていただいています。

 次のスライドに参ります。5番目ですが、これは那智駅前のバス停の例で、バス停がバラバラに置かれている例が何個かあります。他にも、本宮大社前や新宮駅前なんかも同様で、こういった状況だと、ますます、観光客からすると、どこから乗ったらいいのかが分からないので、5番の図で、真ん中に黄色い四角があると思いますが、ここに集約させていただいた。いろいろと関係者との調整が大変だったところですが、駅前のロータリーに集約したことで、非常に分かりやすくなったという事例です。

 6番目は、乗り換え案内です。バス会社がいっぱい出入りしている分、行き先もいっぱいあって、非常に分かり難いところがあります。例えば、本宮大社前バス停ですと、北側の十津川に行くものもあれば、西の田辺に行くもの、南の新宮に行くものもあって、日本人でもなかなか分かり難いところです。さらに、温泉郷を廻るものがあったりなかったりなので、それを、乗りやすいように、発車時刻順に、あと何分ぐらいで来ますというのも併せて、サイネージを作って、主な観光地だとここを通りますということで、観光客が乗りやすいようにしたという事例もあります。

 7番目は、高野山と熊野という和歌山県が誇る二大世界遺産をつなぐ交通路がなかなか無かったところを、聖地巡礼バスとして、和歌山県の支援で運行しています。

最後のスライドですが、これまで、バス路線図につきましても、各バス会社がそれぞれ整備してきたので、なかなか、広域にどうやって移動したらいいのか分からないという点がありましたが、例えば、中辺路の路線バス図の例で、各バス会社を統合し、統一のバス路線図を作って、観光客に非常に分かりやすくなったということがあります。

 さらに言いますと、左下に小さくて見えないのですが、バス会社を越えて、各バス路線に系統番号を付けさせていただきました。これが、実際のバス車両の前面の行き先案内のところも何番と書いているので、これで、より乗り間違えが無くなるということがあります。こういったことによって、熊野古道とか高野山に、インバウンドの方々が、不便を感じることなく周遊できる環境を整えてきたというところです。

 私からは以上です。
 

 ということで、せっかくこうやってものすごく便利になったので、早くコロナが明けて、大勢の方がワンワンと和歌山に来てくださったらいいなと思っています。コロナが早く退散しますように、みんなでお祈りしたいと思います。

 以上です。

質問と回答

産経新聞:コロナの対策の部分で、新しく、送別会や大規模な会食を控えるようにということですが、大阪とかだと、1テーブル4人以内という人数制限を設けています。県としての考えはどうでしょうか。

知事:まず、言葉尻で申し訳ないのですが、別に新しい訳ではありません。今も言っている話で、特にもう1回言って、強調しておかないとやばいということで、強調させてもらっています。

 それから、4人は良くて5人が悪いとか、そういうのはあまり意味が無いので、小人数ということで良いのではというふうに思っています。

産経新聞:感染者の人数で見ると、会食よりも学校や保育所のクラスターでの感染者の方が多い状況ですが、こちらに対する対策としては、どのようにお考えですか。

知事:これはものすごく難しくて、子供さんだから預からない訳にはいかない。かと言って、症状がある子供さんはとにかく来てもらわないで、お医者さんに行っていただくというふうに、どこでも指導しているけど、子供さんの場合、あんまり症状がきつくない。そうすると、バタバタうつってしまうというのが多くて、こういうふうになりますが、これはもう対症療法で、例えば、1人が発症したら、これはいけないと言って、保育園など、そこだけスポット的に閉めて、或いは休園にして、通っていたお友達の人や先生を徹底的に検査する。それで、しばらくじっと待機してもらって、一定の期間が経ったら多分うつっていないことになるので、また復活してもらう。これを繰り返していくしかないのではないか。学校がそうで、そういうふうに、今、しています。これはそうやって継続していくしかないのではないかと思っています。

産経新聞:ワクチンの関係です。3回目が、高齢者から先行して進んでいて、その層については一定程度進んでいる状況ですが、それに比べて、いわゆる一般接種の伸びが全国的にも県内でも、2回目に比べて遅いという体感もありますが、そのあたりについての受け止めと、一言いただけたら。

知事:これは、一番初め、(2回目の接種から)8ヶ月経っていないと駄目とか、6ヶ月でいいとか、ちょっと混乱したので、スタートダッシュの時に、フライングしそうになって後ろに戻ったり、スタートダッシュがうまくいかなかったところがあります。ですが、だんだんと、そのせいには出来なくなるような状態ですから、今、市町村の方々や、接種機関の人が、みんな頑張ってくれています。ところが、若い人たちの中で、あんまりオミクロン株はきつくないから打たなくていいかとか、ファイザーが無さそうなので、あっち(モデルナ)の方は副反応がきついとか、そういうような気持ちで、あまり熱心ではない人が多いような気がする。それは、本人のためにもどうかと思うし、社会全体としては、他の人にうつして、一番リスクのあるところにもうつりやすくなるので、ぜひ、打ってもらいたいと思います。

 当局側は、発破をかけて、どんどん進めようということで頑張ってくれていますが、お受けになる方のところが、ちょっと熱心ではない人が増えているかと。従って、ぜひ打ってくださいということです。

共同通信:先日の感染発表の中で、医師の送別会で2件クラスターが発生し、結構、大規模な参加とかもあって、医者の皆さんもこの時期言われますし、そういう権利もあるので何とも言いがたい部分はありますが、これだけ感染対策を、行政も各方面も頑張っている中で、こうなってしまったことに関して、知事として受け止めや発信を。

知事:これは、我々が今お願いしているものは、強制力は無いので、きついことは言えないのは分かっていますが、前から大人数の会食だけはちょっと危ないし、本当に誰か(感染した人)が1人入った時に、ドーッと広がるから止めてくださいと、ずっと言っていました。だから、それを聞いてくれなかったのは、残念だなという気持ちはあります。

共同通信:それに関して、改めて、公立病院とか、そういったところに何か呼びかけは。

知事:呼びかけをするほど、人の言うことを聞いていない訳ではないでしょう。だから、必要は無いと思います。実際に、そういうことになってしまったところは、しまったと思って反省はしておられるようですが、他の目を見ながら、自ら律していただければと思います。

広報課長:通知は送っています。

知事:通知は送った。ごめんなさい。

共同通信:クラスターの公表が土曜日だったと思いますが、それ以降ですか。

知事:そうです。気をつけてくださいと言って。それは病院(関係)だけですか。

広報課長:病院(関係)の方に。

知事:だそうです。

毎日新聞:先週の話になりますが、IRの件です。和歌山市議会で計画の提出について可決されたということで、この受け止めと、今月、県議会の臨時会が開かれるかと思いますが、その県議会に、知事としてどのように臨まれるのか、一言お願いします。

知事:まず、市議会で可決していただいた。市議会は、法定事項ではなく、(法定事項は)市の同意になり、市長さんが代表しますが、市長さんが市議会の意見も聞いてみると言われて、それで可決されたので、市長さんの同意がいただけることになりました。あと残っているのが、県議会の議決です。県議会も、ぜひ議決をして欲しい。ここまで来た話を、まさか県議会が、自ら否決して潰してしまったら、大変なことになりますから、ぜひ、和歌山の将来のために、議決して欲しい。特に、これから和歌山は、投資をどんどん進めていかないといけない。IRだけではなく、全てのところで、多くの人たちに和歌山に来ていただいて、或いは和歌山の方々も和歌山で投資していただくことによって、新しい雇用が生まれていく。それが一番大事なことなので、和歌山に行ったらひどい目に合うなんてことだったら大変ですから、そういう機運を無くさないように、ぜひ議決して欲しいと思います。

毎日新聞:議決をするのは議員さんですが、知事としては自信のほどはいかがでしょうか。

知事:私が自信を持っていてもしょうがない。投票するのは議員さんです。私が自信を持っているのは、これは、多分、国の承認も得られるのではないかと思っているから県議会に出しています。(国の)承認が得られるかどうかは、私の責任です。でも、その前に駄目と言われたら大変で、それは、県議会の方の意思決定です。

毎日新聞:衆院選の区割り見直しについてです。先日の自民党の県連大会の中で、定数改定の削減に反対の決議がなされた訳ですが、知事自身のご意見として、この区割り見直しに対してどのような意見か。

知事:区割り見直しというよりも、10増10減には、はっきり言うと反対です。だから、自民党の決議がありましたが、あれには全く賛成です。だけど、法律で決まっているので、法律で決まっていることについて、私は権限を持って(いないので)どうしようもないからしょうがないのですが、ぜひ、立法の力で、別の解を見つけてもらいたいと思います。人数だけで決めるのはどうかと思うし、和歌山が二つの衆議院の選挙区にしろと言ったら、どこを立てても、他のところが問題になって、良い案はない。それ以上に、和歌山のような地方圏の人たちが、代表がうんと絞られていくのは、良くないと思います。そういう意味では、自民党(和歌山県連) の決議案に100%私は賛成です。ぜひ、自民党の力で、そういうのを実現してもらいたいと思います。

NHK:全国的に、ウクライナの難民の受け入れとかが始まっていますが、改めて、県として、難民の受け入れやウクライナの支援について、今考えていることを教えてください。

知事:まず、受け入れについては、こちらでどうしようもない訳ですが、いつも言っているように、ある(のであれば)ウェルカムです。お越しになったら、例えば、住居はちゃんと用意しますし、お世話をする体制なんかもちゃんと作りますという心構えと、それだけの目算はちゃんと出来ています。ただ、本当に来てくれるかどうか分からないし、そこは政府がいろいろお考えになったり、本人たちが繋累のいるところに行きたいとかがある。そういうことがあるので、和歌山へ来てくださるということだったらウェルカムで、ちゃんと世話しますというのは、初めからずっと言っています。

支援については、今、支援金を県が胴元になって募集しています。結構、貯まってきていて、第一陣は、3月23日に大使館へお届けしましたが、あるところまで(金額が)いったら、またお届けするというような地合いにはありますが、そういう意味で、県民の皆さんも、ウクライナの方々がお気の毒だということであれば、支援をしてもらいたいと思っています。

NHK:もし(ウクライナから)来るということになったら、準備も心構えもしているということですが、準備というのは具体的にどんなことをされているのか。

知事:準備は、「ここに住んでください。どうですか。」「お仕事どうしますか。」とかです。それから、ウクライナ語しか喋れない可能性がありますが、ウクライナの人が和歌山県に5人います。その5人の方々に、お世話いただけますかとか、時々行ってあげてくれますかとか、そういうようなことをあらかじめ言っておこうかと。「私は忙しくてちょっと無理です」と言われたら、無理矢理にはできない。だから、そこのところの見極めはつけておくということです。

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