知事記者会見 令和4年11月22日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

令和4年11月22日 知事記者会見

令和4年11月22日 記者会見室

和歌山県行政手続オンライン化整備計画(原案)の策定について

PDF形式を開きます資料1(PDF形式 1,380キロバイト)
 今日は、発表が二つ、話題事項二つです。発表その一は、DX、オンラインです。DXと言ったら広いですが、それのオンライン化の計画、県庁が、オンライン申請とかをこれからがんがんやりますというようなことについて、検討してまとめました。これからこんなふうにしますということが、詳細に書いている。どちらかというと、自分で自分の手足を縛って必ずやるという計画ですが、そういうのができました。
 ここ(資料)の下にありますが、299の重点手続があり、そのうち99はもうやっていますが、今後、47やります。それから、技術の進歩とともに、少しずつオンラインに入る可能性もあるけど、今のところちょっと無理だと思っているのが153ある、そんな分析をしました。
 どこからやるかというと(資料の)上に書いていますが、令和4年12月から令和6年度末までにやってしまいます。現状、オンライン化の予定がない手続の要因で、(その)要因の分析もしていますが、例えば、電子申請システムの機能が不充分であるというのは件数が少ないですし、国の法令等で添付資料が定められているのが36(あります)。これも、添付書類をオンラインでさっと送れる(ように)、例えば通信のスピードが速くなるとか、いろいろ世の中が進んでくると、ひょっとしたらこれ(オンライン)に加わってくる可能性があります。それから、警察本部が所管であるという間抜けた分析ですが、警察も国の動向を踏まえて検討しているので、これもだんだん入ってくるだろうということになります。
 それで、ここ(資料の2ページ)に要約したことをやりますが、具体的にやる時には、(資料に)書いていませんが、できるだけマイナンバーカードで、手軽に簡易手続ができるように配慮したい。企業の申請はちょっと意味はないですが、中には、パスポートの申請とか、県民個人が申請するようなものもあります。そういうものは、マイナンバーカードの情報でパッとできるようにしておくと、いちいちいろんなものを入力しなくていいので、バイパスを作ってやるというようなことも考えておくべきではないかということで、これから中身の検討をいたします。
 三番目に、市町村のDXを進めましょうということで、総務部長が中心になって、いろいろ市町村を集めて、一緒にやろうという話をしています。(一緒にやると)何がいいかというと、その一、行政のDXに最も向くのは、個別の申請事項で、それは市町村にすごく多い。二番目に、みんながその気になってやるでしょうが、個々でやると結構お金が掛かる。人口も少ないので、お金が掛かって随分持ち出しになると、そんなのはちょっとしか(申請者が)いないから、コスト的にはいちいちデジタルでやらないほうがいいのではないかという話になります。或いは、やる気になっても、ベンダーさんにガバッとお金を取られてちょっと辛い。こういうことになるので、コスト的にはみんなでやった方がいい。三番目は互換性。勝手にそれぞれやると、みんな互換性が無いようなシステムをそれぞれが作ってしまうことになるので、県内どこに行っても申請ができる、例えば、銀行のATMは、その銀行のものでなくても別のところへ飛ばせますが、そういうようなことを考えていった方がいいのではないかというふうに思います。
 これは、デジタル庁が中心になって、オールジャパンで、今、そういう話をどんどん進めていこうとしています。だけど、それが全てではないので、残りのものについては、県でまとめてやっていったらいいのではないか。それぞれの市町村だと、それを考えるのも大変で、個々の話をベンダーさんに持っていくと、独立したシステムを作られてしまうところもあって、これについて一番知識がありそうなのは市町村課長だから、市町村課長が中心になって、みんな集めて、一緒にやろう、こういう話をしようということです。
 ちょっと、和歌山県庁の特に総務部の鼎(かなえ)の軽重が問われますが、これから上手くやってくれるだろうと私は期待しています。すでに話は大分進んでいます。

奨学金返還助成制度」の対象を拡大します!

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 その次は、奨学金返還助成制度の対象を拡大いたします。これはどういうことかというと、特に、理科系の人材が採れないということで、理科系の人材が和歌山へ帰って来やすいように、しかも大学に行きやすいようにしてあげようということを考えました。(資料の1枚目の)「これまで」というところを見たら分かるのですが、製造業と情報サービス業については、理工系、情報系、農学系、薬学系の学部を対象にして、そういうところへ行く人は、県から助成します。その助成は、最終的には半分企業からいただきます。こんな考え方です。
 これは、そっち(制度の詳細)を先に説明した方がいいので、(資料の)次のページを開けてください。一番最後に、(参考:制度の詳細)があります。理系学生、(つまり)理系に行きたい、でも奨学金をたくさんもらわないと辛いという学生は、まず、県庁に応募していただきます。ごめんなさい、ちょっと間違ったことを言いました。理系学生というのは、理系に行きたいというだけではなく、もう行っている人も含めてです。それで、(応募して)書類選考をして合格すると、③の交付対象者に認定します。そうすると、どこへ行きたいかの企業研究をしてもらいます。それで、企業のインターンなんかに行ったりして、A社という企業が良いと思ったりしながら、どこへ行きたい(か決めて)、卒業したら(この制度の)参画企業に勤めますという話になると、今度は⑤で、3年間そこへ勤めていただいたら、⑦で助成金を奨学金貸与機関に交付をして、本人は、返さなくてもいいことにする。
 ちょっと言葉が変でしたが、理系の学生が、奨学金貸与機関からいっぱいお金を借りて、学業を続けて、和歌山の企業に入って3年間勤めたら、それはもう返さなくていいことにしましょうという制度です。3年間勤めたら、和歌山県が、借りた分の全部を払ってあげて、企業から(金額の)半分をもらいます、こういう制度です。
 その制度を、今度はどうするかというと、(資料1枚目の)参画企業の拡大で、業種の追加があり、「農業・林業」、「漁業」、「建設業」、「医薬品小売業」等の業種を拡大します。従来は、「製造業」、「情報通信業」だけでしたが、「農業・林業」、「漁業」、「建設業」、「医薬品小売業」、「等」があるので、もうちょっと(業種が)ありますが、そういうところにいってもいいことになります。
 学生の拡大は、「保健」学部等を対象にするということで、例えば、和歌山大学の社会インフォマティクス学環は、見事にこれに当てはまります。
 今、割と起こっているのが、理系と文系の違いがなくなっていて、理系の学生が、商社に行って、従来、文系だった営業をやっているのも結構多いけど、逆に、文系の学部を出た人が、コンピューターが好きだから、情報系の企業に就職するというのも、たくさんある。従って、学部でやるというよりも、要するに、中身理系で縛る。そのためには、例えば、情報処理技術者試験に受かっているとか、企業に情報職として入るとか、そういうことを申告してもらったら、経済学部や文学部を出た人や(学部に)いる人でもOKです。
 そういうことで、募集もしますし、説明会の開催もします。一番、初めに始めたのはいつからでしたか。

労働政策課:平成28年度に創設しました。

平成28年度に始めて、今度、こうやって拡張します。

わかやまジビエフェスタ2022-2023開催!

PDF形式を開きます資料3(PDF形式 2,310キロバイト)
 話題事項で、ジビエフェスタ2022-2023を開催します。いつもだと、皆さんをお呼びして、ジビエフェスタ開幕オープニングセレモニーをやって、美味しい料理を作ってもらって、記者の皆さんに食べてもらって、気に入ったものを報道してくださいということをやるのですが、ちょっと、今、新型コロナの時期なので、そこは止めて、でもお店はやっていますからということで、今年は行きたい。ただ、PRイベントを、(ジビエフェスタは)始まっていますが、(資料の)一番下に書いているところでやるので、よかったら取材をしていただいたらよろしいかと思います。

タイ国政府観光庁との観光交流促進に係る趣意書の更新について

PDF形式を開きます資料4(PDF形式 120キロバイト)
 その次は、今日ですが、タイ国政府観光庁との観光交流促進に係る趣意書の更新です。2018年11月に、タイ国政府観光庁と、和歌山県及びタイ国における観光交流の促進を目的とした趣意書を締結して、(タイ国政府)観光庁と組んで、お互いに観光客の行き来を図ろうというふうに決めたのですが、実は、新型コロナの間に、一回期限を迎えていて、その時はオンラインで更新を行ったわけです。それで、もう一回、また2年が(経って)きて、今、渡航制限もこういう時にはほとんど取れているので、ユタサック総裁が和歌山に来てくださっていますが、11時から署名式を行うことになっています。皆さん、ぜひ取材をしてください。
 以上です。

質問と回答

産経:奨学金返還助成制度についてです。制度趣旨として、若者の県内就職促進が大きな文脈かと思うのですが、ここに書いている業種に広げた理由と、今回の期待というところは、いかがですか。

知事:元々、なかなかの制度を作ったつもりでした。その時の理科系は、例えば、製造業で研究開発をするとか、いろいろなラインの設計をするとか、そういうような感じのイメージで、もう一つは情報系の技術者です。そういう想像力で我々は制度を作ったのですが、パッと気が付いたら、農業はどんどん高度化しているし、我々はスマート農業をやろうとしている。そうすると、まさにスマート農業の大変な要素は、情報系の技術を導入することだし、農薬とか或いは農業の生産性とかについて、農学部を出た人は、今やもう技術者そのものです。一方、建設業は、技術者そのものです。
 いずれの業種でも、やっぱり多くの良い人材を採りたい気持ちはあるので、こういう制度を使わせてくれませんかという要望も結構来ています。それで、いろいろ考えた結果、できるだけ業種或いは対象となる学生を広げようということで、今回やったということです。

特に、文科系の学部でも、僕らが理科系と今まで考えていたような職種に就く人は結構多いので、それは理科系の学部を出た人と同じと考えていいのではないかということで、それも追加しました。
 期待は、こういうことをできるだけきっかけにして、優秀な学生が、県内企業のところへ来てくれるといいなというふうに思っています。

産経:「農業・林業」、「漁業」、「建設業」は、特に、後継者不足とか人手不足を、結構言われている分野かと思いますが

知事:後継者というよりも人手です。

産経:人手不足解消というのも、やっぱり大きな要因ですか。

知事:もちろんそうです。どこの業種もそうで、製造業や情報サービス業だけではなく、こういうところでも人手不足で、特に優秀な人を採りたいというのはものすごく強いので、制度を拡張しました。

NHK:鳥インフルエンザについてお伺いします。昨日、アドベンチャーワールドが25日から再開予定という話が出ています。地域経済にとっても大きな存在だと思うのですが、再開についてはどのようなお考えですか。

知事:よろしいのではないですか。元々、獣医さんの塊で、和歌山県(庁)にいるような人たちが、どっさり中にはいるわけです。そういう人たちが、専門的な知識でこれはもう大丈夫だといって、完璧に隔離もしてくれているから、まず、そんなにバタバタと他の鳥さん達に伝染することはないだろうし、人間に感染して、人間が被害を被ることは全く考えられないので、大いに結構なことではないかと思います。

NHK:鳥インフルエンザの問題で、今後、何かしらの県としての関わり方として、どういったものがありますか。

知事:アドベンチャーワールドみたいなところに関わるというよりも、向こうの方が実力があるから、それはいいと思うのですが、向こうも、ふれあい広場みたいなところがある。そういうところには野鳥も降りてくるわけですから、伝染する可能性はあったし、現実にそうだったのでしょう。だけど、これはやばいということで、それぞれの鶏舎や畜舎とかがありますから、感染しそうなところはちゃんと隔離をしているのが現状で、そこは、我々がいろいろ話を聞けばいいので、そんなにああしろ、こうしろと言う必要はないと多分思います。
 一方、一般の養鶏家で言えば、いつも(鳥インフルエンザが)発生してからよく調べたら、穴が空いていたとかがある。こういうのがあったら、アドベンチャーワールドだってうつるぐらいだから、他のところだって、野鳥が降りてくるし、野鳥からねずみなどに媒介することがあるので、その穴を防ぐとか、防疫には十分注意してもらうように、このところ、ずっと我が農林水産部の精鋭部隊があちこちに行って、一生懸命チェックしたり、お願いをしたりしています。それは、この冬ずっと続けていかないといけないかもしれません。

NHK:新型コロナですが、前回の会見で、今、第八波に入っているというふうにおっしゃっていました。今も感染者の増加傾向が続いていると思いますが、今後、改めて、どういった呼びかけといいますか、対策が必要になってくるとお考えですか。

知事:行動の制約をしようという気持ちはないです。病院とタッグを組んで、行政が、保健所を統括するシステムで動かして、感染した人については、二次的に広がらないようにパッと抑え込むということを続けていくしかないと思います。
 その時に、一般県民はどうかというと、同じ行動をするにも、うつりやすい行動とうつりにくい行動がある。だから、同じ行動をしていいけど、うつりにくい行動をしてください。危ないと思ったらマスクをちゃんとしておくとか、そういうようなことは、注意をしながら行動してもらったらいいと思います。
 さらに、ちょっと体調が悪いと思ったら、無理をしないで、お医者さんに行って、ちゃんと診断してもらって、仮に陽性だったら、人にうつさないようにすることを徹底してもらうことが大事だと思います。
 そういうことをお願いしながら、何とか、生活と仕事を守りながらやっていきたいと思います。
 それと、ワクチンを打ってもらう。私は、5回目を打ちましたが、やっぱり打っておいた方がいい。今、具体的なデータを持っていませんが、やっぱり重症化するというか、熱の出方とかは、たくさん打っている人と、ほとんど打っていない或いは一回目で止めた人とは全然違うみたいです。それから、(罹った人を検査で)よく調べないと分かりませんが、ウイルス量が全然違うと言っています。ウイルス量が多いと、人にうつしやすい。近くに行った時に、バーッと出るものにたくさん(ウイルスが)はまっていて、(それを)吸い込んだ人の免疫機能が乗り越えられてしまうと発症するわけですから、人のためにも打つ、自分のためにも打つのは、大事だと思います。

朝日:今週の日曜日が、いよいよ知事選の投開票です。投票率が一つの関心にはなっていると思いますが、今のところ、盛り上がり状況はどういうふうに見ていますか。

知事:そんなものは分かりませんが、とにかく投票権というのは、権利だけではなくて義務ですから、皆さん(投票に)行きましょうということです。

朝日:投票率の低さは、知事自身の選挙で、多分、感じられてきたことだと思います。なかなか、投票率を引き上げるのは難しいことだと思うのですが、その辺、何か知事としての考えはありますか。

知事:ありません。

朝日:今、知事は知事公舎にお住まいですか。

知事:そうです。

朝日:引っ越しを進められていると聞いたのですが、どんな感じで進んでいるのか、ちょっと気になって。

知事:大変です。今、知事公舎に住んでいて、ものすごく忙しい。私が知事になった時は、きれいにしてくれていて、どうぞと言って(すぐに住めたので)、それで、家具を買い始めたり、東京の家に置いていた、ブルネイ以来の引っ越し荷物を持ってきたり、いろんなことをしたわけです。次の人にもそうしてあげようと思って、(住めるように)するためには、(知事任期が)12月17日が初日なので、初日の前に、お掃除をする期間を含めて、全部出してあげないといけない。私は、自分の家が西高松にあって、そこへ、後援会改め仁坂事務所が入ってもらっていて、それの離れみたいなところに入るわけですが、やっぱり長年住んでいると、持っていかなくて捨てようかというものもあるけど、そういうのを整理する暇がない。知事室長の苛斂誅求で、ものすごく仕事が忙しくて暇がないので、超大変で、今、一生懸命やっています。
 そしたら、今年はものすごく(要請活動が)多いのですが、この間、いつもからかわれる杉本福井県知事に、北陸新幹線(建設促進同盟会促進大会)で一緒に要請に回った時に、合間に「引っ越しで大変です」とこぼしたら、あの人は、総務省の自治省(出身)だから、そういう制度について私以上にものすごくよく知っているので、「何を言っているのですか。大体、そんなものは、仕事忙しいでしょう」と(言われて)、私が「忙しいです」と言ったら、「忙しい時に引っ越しなんかできるわけないじゃないですか。従って、制度は、目一杯働け、終わったら1ヶ月ぐらい余裕を取っていて、その間に荷物をまとめて出て行けということになっていますよ」と言って(いて)、そんなこと誰も言ってくれなかったとムカッとしたのですが、知事室長に聞いたら、そうですと。後で分かったらしいということで、今、大変ひどい目に遭っています。

朝日:知事公舎を出るのは、12月17日から1ヶ月後になるのでしょうか。

知事:言ったでしょう。1ヶ月後に出ればいいのだけど、私は、12月17日にきれいに次の方が入れるようにしてあげた方が親切だろう。それが(今までは)義務と思っていたが、義務ではないらしく、今はその方が親切だと思ってやっているけど、義務ではなかったことを知らなかったというお粗末な話がございまして、今、死ぬほど忙しい。総務部長と知事室長をちょっと恨んでいる。こんなことは記事に書かないでください。なぜ、お聞きになったのですか。

朝日:知事公舎を出る時をちょっと取材したい。知事公舎の中を見たいと思った。

知事:それは、まず、お断りいたします。いつ出るかを言うと、引っ越しの作業の邪魔になるので、朝日新聞は(来られると)ちょっと(引っ越し作業の)邪魔ですからお断りいたします。秘密にして、引っ越します。
 僕はそうですが、陳情して何か便宜を図ってもらうかどうかは、私は口出ししません。こんな、馬鹿な話は記事にしないでね。

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