知事記者会見 令和4年11月9日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

令和4年11月9日 知事記者会見

令和4年11月9日 記者会見室

県営射撃場(仮称)の整備について

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 今日は、発表事項が二つ、話題事項が三つです。発表事項は、県営射撃場ですが、私の経験で言うと16年ぐらい、ずっと悩んだり揉めたりして上手くいかなかったのですが、上手くいきそうな感じになってきていて、多分できると思いますので発表します。ただし、まだ完全に全ての人とちゃんと合意したり契約したりしていないので、今のところ固有名詞は秘すということでお願いしたいけど、ものすごくいい話なので発表だけします。
 射撃場を整備する必要性は、そこ(資料)に三つ書いていますが、(一つ目は)鳥獣害が大変です。二つ目は、銃を用いて鳥獣を退治してくれる人は、昔は、趣味でハンティングもやっているのですかというぐらいの感じでしたが、今は、どちらか言うと、そういう人にも頼らざるを得ないような状況になっている。それが、だんだん高齢化して、当然かもしれませんが結構規制も厳しいので、そう簡単に(銃猟者が)現れない。(三つ目は)その規制は、たくさん撃って訓練をしないといけない。新しくなる人もそうだし、すでに免許を持っている人も、たくさん撃って練習しておかないと、免許を更新してくれない。従って、射撃の需要はどんどん増えている。
 一方、和歌山県には、射撃場が、小さいところは少しあるけど、本格的な場所はなくて、(新しくできれば)国体でクレー射撃という種目がありますが、ここで練習もできます。そういうことで、今(資料の)三つ目も申し上げましたが、二つ目に銃猟者が減少傾向にあるので、担い手を作らないといけない。三番目は、規制が厳しくなって、どんどん打っていかないと免許の更新もままならないから、需要がある。
 では、作ったらいいのではないかとなりますが、結構大変です。第一に、お金が掛かります。第二に、やっぱり音もするし、上手く(対策を)やるので、鉛公害は出ないように設計して建設しますが、そういう問題が過去にあったので、嫌だなという議論もあります。それから、実際に作るのはいいとして、県としては維持経費がものすごく掛かって、不良資産にならないか、コスモパーク加太みたいにならないか、という議論がある。そうなったら大変で、それもちゃんと見極めておかないといけない。三番目に、地元の方が嫌だと言った時は、その地元の市町村がちゃんと説得してくれないといけない。ということで、我々は、ずっと、射撃場整備の3条件を満足するような形で進めてきました。
 もう一回言いますと、適正な整備費で、県の財政がこれで壊れてしまうことがないか、ちゃんと見ておかないといけない。二番目は、県が作るのはいいけど、運営経費がずっと県の財政負担になって不良債権化するとまずいので、誰かがちゃんと運営して、後の維持経費などは自分たちの運営で収入も得て賄いますという人が出てこないと困る。三番目は、地元の方々がいろいろ心配している時に、市町村がちゃんと説得してくれないと困る。こういうことになります。
 歴史的に言うと、実は2ヶ所、可能性がありましたが、上手くいきませんでした。この3条件は、元はもっと条件があり、例えば、国の補助金がもらえること、市町村が土地を提供すること、がありましたが、あまり厳しいことばっかり言っていたらできないから、最後に言った二つは止めました。県議会でも、こういう条件を説明して一生懸命進めてきましたが、今、言えませんけど、ほぼいけるのではないかというふうに思います。運営主体は、猟友会が決議をしてくれまして、自分たちが運営する。きっとこれは需要あるから儲かるはずだという確信の元に、ちゃんと迷惑をかけないから自分たちでやらせてくれという話になっているので、それは非常にいい話ではないかと思っています。あとは、地元の説得をきちんとできれば、予算の議論は議会でやってもらいますが、いけるのではないかというところまできています。そうすると、鳥獣害被害に対しては切り札になるから、いいと思います。

企業のDX化を支援するエコービジネスソフトウエア株式会社が和歌山市に新オフィスを開設

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 二番目は、企業のDX化を支援するエコービジネスソフトウエア株式会社が、和歌山市に新オフィスを開設します。富士通製の業務システム開発、或いはそれの備え付けなどのサービスをやっておられる。或いは、ホームページを作ったり、ECサイトを作ったり、そういうビジネスもやっておられるそうです。本社は、今、大阪市ですが、和歌山オフィスを作って、ソフトウエアを作ったり、同じようなシステムを提供したいということです。11月15日13時15分から社長さんに来ていただいて、知事室で進出協定を行います。場所は、ワカヤマ第2富士ホテル内のサテライトオフィスブースになります。

アドベンチャーワールドのジャイアントパンダ『永明』中日友好特使任命式

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 その次に、すでに昨日資料提供していて話題事項になりますが、パンダの『永明』を、中国大使館(正しくは、中国総領事館)から中日友好特使に任命をしたいと言ってこられまして、大変いい話なので、『永明』さんを、中日友好特使として任命させていただきます。11月13日16時からアドベンチャーワールドで任命式を行います。永明さんのことを語ると、ものすごく時間が掛かるので、それは省略をしておきます。

令和4年度紀州材ベストユーザー賞表彰式の開催について

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 紀州材ベストユーザー賞は、11月2日に資料提供していますが、そこ(資料)にあるような形で、木をいっぱい使って頑張ってくださった、湯快リゾートに大賞を差し上げることになります。あちらこちらで、ホテルの木質化を一生懸命やってくださっていて、紀州材をどんどん使ってくれているので、ベストユーザー賞大賞、湯快リゾートということです。

関西広域連合「関西 次なる波への備えの充実宣言」

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 それから、11月3日に関西広域連合があり、その時に、府県市民に対して、新たな呼びかけをやりましょうということで、「関西 次なる波への備えの充実宣言」を決めました。活動との両立というところは変わらないのですが、やっぱり早くワクチンを打ちましょう。併せて、インフルエンザも一緒に打ちましょう。インフルエンザと(新型コロナが)いっぺんに流行して、病床が逼迫したら大変なので、そこが新たに強調されている。和歌山県も、これはいいと思うので、皆さんにご披露させていただきます。   
 以上です。

質問と回答

毎日:県営射撃場についてお聞きします。条件が満たされれば整備を進めていきたいという文言の資料ですが、これは、すでに条件が満たされたのか、或いは満たされる目途が立ったということなのか。

知事:目途が立ったぐらいかな。でも、最後にこけることもあるから、条件はやっぱりきちんとしておいた方がいい。そんなに難しい条件ではないと思います。10数年前から、この条件でやるといって実際に詰めていったらシュッと消えるということが、私にとっての経験でした。今回は、何とかなるのではというふうに思っていますが、まだ、具体的にすべての契約ができていないので、予告編的な発表に止めておきます。

毎日:具体的な発表でないのは、どのあたりが一番、最後の詰めとして懸念されている部分ですか。

知事:いろいろな書式も整えておかないといけない。予算のことは、当然議会の話ですが、予算案を出すという点について、二つ障害があります。一つは、私はこれで上手く整えば出したいと思っているが、新しい知事がこんなの駄目という可能性はあり、それは知事の判断です。二つ目は、議会が通らないといけません。この二つが、今年に関しては、障壁ではないけど予算面で乗り越えないといけない壁です。
 二番目の話は、猟友会がやろうというふうに言ってくれているので、後は、契約をきちんと結ぶというのが問題になっていくと思います。
 三番目は、市町村と我々で、最終的に全ての人たちに納得してもらえるように詰めの作業に入っていかないといけない。どこと言ったら、俺は聞いていないという人が出てきたらまずいので、和歌山県のどこかに作れると思うという感じで、私は申し上げています。

毎日:いつまでに整備するという予定は。

知事:今の(条件が)クリアできたら、予算措置をしていって、数年以内にはできてしまうことになります。

毎日:12月議会に議案を提出される。

知事:そんなことはないです。これは、2月議会です。

毎日:昨日、元和歌山市長の大橋健一さんがお亡くなりになられました。在任期間が重なっていたところもあったと思いますが、何か印象に残っていることは。

知事:大変、人柄がいい、尊敬すべき方だったと思います。特に、市役所もいろいろ悩みを抱えていた。和歌山県も、私が知事になった時は前任者の逮捕ですが、市役所は、直接ではないけど、何人かの市長さんが逮捕されたりするような市政だったから、そこのところをきちんとしないといけない。非常に清潔な方だったので、それを一生懸命やるわけですが、苦労は多いです。
 それから、財政が大変だったと思います。和歌山県も危なかったけど、和歌山市の方がもっと大変だったのではないか。そういう意味では、財政の再建に、目途を立てるところまでいったか、目途が立ちそうだというところまでいったか、よく分からないけど、その次の尾花さんの時代も含めて、今は随分、きっちりしているのではないかと思うので、それは大橋さんの功績も大きかったと思います。
 何よりもやっぱり、清潔な人柄がみんなに好かれたと思います。自分もそうです。私の中学校の先輩ですが、四つか、五つぐらいしか違わない。まだ若いので、今の(時代の)流れからいうと残念です。
 明日はお通夜に行って、明後日はお葬式に行かせてもらいます。

時事通信:県営射撃場の件ですが、整備費はどのぐらい掛かりますか。

知事:まだ予算を設定してないので、ちょっと言わないことにしておきます。

時事通信:概算だけでも伺えないですか。

知事:それも言わないことにしておきます。

産経:射撃場の件で追加です。今回発表に至るまでに、長年、準備されてきたというところで、条件の中で、どこが障壁になっていて、今回、どこが最後クリアになったから、今日に至ったのですか。

知事:一番初めの時から考えると何回かこけていますが、一番初めと今回で言うと、ちょっと条件が緩くなっているのはあります。地元市町村が誘致したかったら(土地を)出してくださいということも言ってきましたが、それは言わないことにしたのが第一です。
 第二に、三つぐらいありますが、幾らぐらい掛かるかといって本当に(計算を)やってみたら、ものすごい金額になって、それおかしいのではないか、何をしていたんだという、県庁の内部の問題です。いい加減なコンサルの言うことをそのまま信じて持ってきて、実際に設計する段になってきたら、予備段階でウワーッと金額が上がって、何ということだ、話が違うから駄目と言った時もあります。

 それから、猟友会の方々が、これは絶対に儲かるから私たちに任せてもらったらいいと言っておられたのですが、じゃあそれをきちんとしてくださいと言ったら、ずっと今日までできなかったというのもあるのですが、この間、機関決定してくださいました。これは随分進歩です。
 それから、地元のところについて言えば、市町村からどうですかとか、お願いしますと言ってこられたことはありますが、ちゃんと説得してくれますかと言ったら、全然できなくて、やっぱり駄目でした、終わりというのは、現にありました。
 今回はそんなことはなくて、県も頑張っていますが、市町村も一生懸命やってくれていますから、今回、ここまで進んだ原因ではないかというふうに思います。

産経:猟友会の決定は、事実上の運営事業者の決定なので、大きな判断だと思いますが、市町村あるいは地権者の合意みたいなものは、取れていますか。

知事:いやいや、ですからそれを全部取らないと(できない)。それが全部取れたら発表します。

産経:それがまだ途中の段階で。

知事:そうです。だから、「僕は、まだうんと言っていないのに」と言われたらまずいので、具体的な地名を皆さんが察知されても、できるだけ言わないようにお願いします。

産経:見通しはある程度ついている状況ですか。

知事:もちろん、そうです。だから、今日に至っています。駄目だと思っていたら、そんなこと絶対言いません。でも、気を悪くして、こけてしまったらまずいから、皆さん、ぜひ、あっ分かった、特ダネだと思っても、あんまり言わないでください。

朝日:県営射撃場に関連するかどうか分かりませんが、銃猟者の担い手の確保とおっしゃいました。例えば、銃の更新や維持にもお金が掛かりますし、今、鳥獣の補助金を、例えば自治体の方でさらに上乗せするとか、或いは(解体)処理場へ補助するなど、そういったことは検討されているのか、お考えは。

知事:今、言われたすべての項目について、県はすでに予算措置を全部していますが、今まで、例えば、練習のために大阪或いは他県に行かないといけないので、コストが掛かったという点がある。それについては、コストの部分を一部補助していましたが、地元に(射撃場が)できれば、それはいらないので無しになっていきます。

残りのところは、これからも大事なことだと思うので、無しにはならないと思います。具体的に、どんなことをしていて、幾ら予算措置があって、実績がどうだというのは、農業環境・鳥獣害対策室に聞いてください。今、言葉をじっと聞いていたら、全部(予算措置して)あるというふうに思いました。

読売:明日、知事選が告示になります。特定の固有名詞、候補者を挙げられて、支援の考えも示されていますが、一方で、県政をバトンタッチする立場として、3人の方にどんな論戦を期待するか、もしあれば教えてください。

知事:ありません。

読売:どういう選挙戦になることが県民の利と言いますか、そういうのになるかは。

知事:イメージはありません。当選される人については、こういうことをやって欲しいということはありますが、論戦してくれ、選挙戦やってくれというのは、私が申し上げることではないと思います。引き継ぎ資料というか、これは大変ですとかを、今、一生懸命、作っています。

読売:もしあればでいいのですが、この辺りが争点になるだろうというお考えは。

知事:全くありません。無いというのは、無いのが正しいと思っているわけではなくて、私が分かりませんということです。

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