知事記者会見 令和3年9月29日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

令和3年9月29日 知事記者会見

令和3年9月29日 記者会見室

県民の皆様へのお願い

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 今日は、(昨日まで)議会がありまして、議会中は記者会見をしないことになっているので、いっぱい溜まっております。それを順次申し上げたいと思います。

 まず、緊急事態宣言あるいはまん延防止等重点措置が、9月30日をもって解除されることになっていますので、10月1日から全国的に新しい秩序になります。和歌山も、大分感染も収まってきているので、非常事態で県民の皆さんに不要不急の外出の自粛をお願いし、他県に比べれば少ないけど、いろいろ事細かく、いろいろな要請をしてきましたが、感染の状態を見ると、もう改めたほうがいいというふうに思いましたので、次のようにさせていただきます。

 皆さんの、お手元に、こういう青い紙(資料1の3枚目)が出ていると思いますが、10月1日から、皆さんにお願いしたいという要請です。

 重点を申し上げますと、基本的には、こういうふうな(資料1_1の1枚目)秩序に戻そうということです。8月中旬ぐらいから一ヶ月半ぐらい、不要不急の外出の自粛をお願いして参りましたが、ようやく、元のスタイルに戻せる。こういうのがいらなくなる時代が来るのを望みますが、当分は新型コロナと上手く付き合っていかないといけないので、安全な生活・安全な外出というモードに、また戻します。和歌山県は、大体このモードでずっとやってきましたが、余りにも感染が多くて、保健医療行政と病院だけでは対応できかねることが予想されたので、他県でやっているものの何分の一ですが、自粛をお願いして、県民の方々に、ある意味では犠牲を強いたことになります。しかし、こういう形で、また戻せることは良かったというふうに思っています。ただし、安全な生活・安全な外出なので、お手元の資料にあるように、いくつかまだ守っていただきたいことがあります。それを、重点を絞って解説したいと思います。

 まず、県外の外出は、当然、政府レベルでも、不要不急の外出・往来は自粛とかなり強く言われたし、和歌山県もそのようにしていましたが、全体的にはいろんな措置が消えるので、目くじらを立てるわけにはいきません。しかし、基本的な感染予防対策、例えば、密を避ける、マスクをちゃんとする、手洗いを心がける、そういうことはちゃんとやってもらわないといけないということです。

 あわせて、行き先の自治体の要請に沿った行動をしてもらいたいと思います。一例を挙げると、大阪ですが、報道によると、まだお酒を出す時間は時短だというふうに言われています。そうすると、和歌山県人としては、大阪府知事の要請を守らないところへわざわざ出かけていって、和歌山の人がワーワーやっているのは、あまりよろしくないので、やっぱり、大阪府が定めた要請や秩序に沿って行動して欲しいということです。

 飲食・カラオケは、いくつか注意事項を細かくしていましたが、大いに省略して統合して、皆さんのご判断に任せたいと思います。そのご判断は、気を付けてということです。気を付けてというのは、飲食やカラオケをしてはいけないとは思っていませんが、仮にも、まだ感染者はいます。そういう方と一緒に、こんなことをしたらうつるというようなことは、今まででお分かりだと思いますから、密を避けて、特に、換気に注意してもらいたいと思います。ごく最近、久しぶりにクラスターが起こったライブハウスについて言うと、我々の見立てでは、やっぱり換気が不足していた。全く意識がなかったとは言えないけど、やっぱりこの換気では不足だったのではないかというようなことが分かります。従って、お店も、換気に十分気を付けて欲しいというふうに思います。

 それから、もう書かないことにしましたが、気を付けての中には、大勢でワイワイと深夜まで、あるいは朝まで飲んでいると、どうしても感染リスクが高くなります。お店が駄目なら、人の家に行ってワーワーやろうというのも同じです。そういう点は、特に気を付けてということですが、事細かく書かないで、皆さんのご判断に任せます。

 もう一つは、ワクチンです。ワクチンは、一応、努力して政府にいろいろかけ合った結果、大分、来始めています。一時、政府がかなり間違ったことをしたと私は思っていますが、ワクチン接種の周期を抑えるために、和歌山みたいに先行しているところの割当量を、ギューッと絞ったことがありました。今でも、そんな考え方が基準の中に残っていますが、調整枠という形で補充してくれているので、ワクチンがないわけではない状態になっています。だけど、当然、ふんだんにあるわけではないので、早めに予約活動をしてもらわないと、その分だけ、その人は後ろに回ることになります。例えば、あるお医者さんのところへ行ってお願いしますと言ったら、うちは予約がずっと後になると言われた時に、別のお医者さんは、ひょっとしたら早くやってくれるかもしれない。それから、市役所や町役場に連絡すれば、ここは割と早いとかを教えてくれるかもしれません。和歌山市などは、夜に集団接種している場合もあり、そういうことも教えてくれる。ということで、早く予約をしてもらいたいと思います。

 それから、いわゆるブレイクスルー感染がやっぱりあります。従って、ワクチンを接種したからといって、もう大丈夫とあまり思わないで、マスクの着用、密を避ける、お手洗いをする、そういうことは、ちゃんとやってもらいたいというふうに思います。

 学校活動については、すでに登校しています。県立学校もすでに平常授業になっていますが、部活について、特に対外試合などは、かなり厳しめに運用して参りました。県外とは止めしょうという感じでしたが、そこまでしなくてもよかろう。しかし、住民に外出移動の自粛等を要請している区域は、だんだん減っていくと思いますが、まだ、大都市を中心にしてあります。そういうところについては、わざわざそういう(ところの)学校と練習試合をしなくても、感染が少ないところの学校とやればいいだろうということで、そういうところの学校との練習試合は、引き続き禁止にしたいと思います。それ以外は、感染予防対策を十分に講じた上で、活動してください。

 いろいろ細かく聞くと、結構厳しく皆さんやっています。例えば、吹奏楽は、みんなで集まって管楽器を吹きまくると、自ずと空気がその辺に漂いますが、みんな練習しないといけませんから、合同練習なんかできるだけ止めて、みんながバラバラな方向に向かって、窓を見てやっているとか、そんなようなことをよく聞きます。そうやって工夫しながら、感染しないようにしてやっていただきたいということです。

 そこで、これ(資料1の3枚目)に戻りますが、コメントをつけて皆さんに(お伝え)しておきます。安全な生活・安全な外出を心がけるというのは、前は、不要不急の外出を控えるということでしたが、それをこのモードに変えます。これが大原則です。

 県外については、先ほど言ったみたいに、(外出は)やめましょうとは言わないけど、基本的な感染予防対策を徹底してやってくださいというのと、相手側の地域の秩序や要請に沿った行動をしてくださいということです。

 飲食・カラオケは、やっぱり少しリスクがあるところですが、気を付けて、換気にも注意してやってくださいということです。

 帰省の部分は、今、帰省の季節ではないので、とりあえず全部取りましたが、一般的な活動の中で考えていただきたいということです。

 症状が出たら、通勤通学を控えて直ちにクリニックを受診。これは、感染が大きかろうと小さかろうと絶対に必要なことで、新型コロナがまだ暴れている時は、必ずそうしてもらいたいというふうに思います。最近も、ちょっと固まってクラスターになったり、クラスターにならなくても、何人か感染しているところがあります。それは、大体、ここから入っていて、症状があまりないから、大丈夫だろうと思って勤務していたら、片っ端らからうつしていたというようなことがあります。通勤通学を控えて直ちにクリニックへ行ったら、PCR検査などをしてくれますから、すぐ分かります。

 それから、和歌山のケースでは、家族が陽性だったら、直ちに、我が保健所は、そのご家族の方々も外出を抑制してくださいというふうに言いますが、まだそこまでいってない時期でも、家族にちょっと熱があって、ずっとグズグズしている時は、やっぱり出勤・登校を控えて、家族に、早く診断してもらっておいでというふうに、先に言ってもらいたいということです。

 イベント関係ですが、イベントや催し物を行う場合も気を付けてということで、やってはいけないということではありません。

 在宅勤務(テレワーク)は、積極的な活用を相変わらずやってもらいたいというふうに思います。これは新しい働き方ということかもしれません。

 各事業所で感染拡大予防ガイドラインを遵守ということで、特に、出勤時の発熱チェックや勤務中のマスク着用等は、特に、それぞれのオフィスやお店で徹底してもらいたいということです。

 この関係で、イベントや催し物について、感染がワーッと盛んな時は、とにかく慎重にしないといけないのですが、例えば、ホテルや宴会場で行う飲食を伴う懇親会の類いも、人数だけで縛られているような印象があります。確かに、ものすごく感染が盛んな時は控えた方がいいのですが、これについては、感染リスクは非常に低いので、感染対策をちゃんとやることで、やっていいのではないかというふうに思います。

 それから、4人までと言っているのも、4人でなければいけないわけではないので、小人数という意味では、5人であろうと6人であろうと(構わない)。5人で会食していたらけしからんと言って、マスコミに叩かれている政治家がいらっしゃいましたが、そういう必要は必ずしもないだろうということで、内閣官房といろいろ打ち合わせをしたら、そのぐらいの感じでやってくださいということでしたので、県民の皆さんに伝えておきます。懇親会を全部禁止と言ったら、ホテルや宴会場は死んでしまいます。そこまでしなくてもいいけど、例えば、かつての宴会は、砕けてくるほど面白いというので、最後、みんなお酒の注ぎ合いになって、バーッとこうなる(距離が近くなる)ようなことが、割合多かったと思います。それはやっぱりちょっと危ないので、大人しく座ってシッティングの宴会をするなどは、別に構わないのではないかというふうに思っています。

 病院とか福祉施設サービスは、特に注意と書いていますが、これは相変わらず大事なことで、ここで一般名詞としてのブレイクスルーが起こったら、中にいる体の弱い方がうつってしまったりして、かなり深刻なことになるので、そこはやっぱり注意をしてもらいたい。かつて起こったことは、病院から退院した人だから絶対大丈夫だろうといって、今までのルールである、新しく入居された人、この場合は再び入居になりますが、そういう人に対して、入口でのPCRや抗原とかの検査をしてなかったケースがあります。これは病院から来たから大丈夫だろうと、勝手に思ったわけです。それは必ずしも正しくないので、慎重にいろいろやってもらいたいということです。

 医療機関、特にクリニックが中心ですが、体調が悪い、ちょっと鼻がグズグズという時は、今どき、いろんな症状の新型コロナがあるので、新型コロナと違うかと疑っていただいて、PCR検査や抗原検査とかを、どんどんやってもらいたい。これまでの我々の経験では、お医者さんに行って、なんか体調が悪いのですがと言った時に、大丈夫でしょうといって、解熱剤などを処方してもらって治った気になっていたら、実はまたぶり返して、何回目かに調べたら、実は新型コロナで、しかも肺炎になっていたというのが結構あります。そういう意味では、感染が世界中にある中では、今までの常識ではなく、まず新型コロナを疑ってもらいたいというふうに思います。

 それから、少し書いていますが、これは大した話ではなく、国がそんなことやってもいいと言っているところで、我々は保健所がきっちり(機能)しているので、保健所にご連絡いただいたらいいのですが、保健所が全く手がふさがっているような場合は、クリニックでどんどん検査してもらってもいいですと国が言っているので、それはその通りだと思って、一応書いています。

 ワクチン接種は早く予約する。(ワクチンは)一応ありますが、そんなに楽ちんにあるわけではないので、特に、受験を控えている子供さんとか、大事な仕事がある若い人とかが、その時にパチンと発症したら大変ですから、早めに打っておかれた方がよろしいと思います。そのためには、予約をしないとどうしようもないので、早く予約しましょうということを申し上げておきます。

 それから、ワクチン接種後も、マスク着用等を頑張ってください。

 学校現場の感染予防対策は、随分減らしてきましたが、最後に、感染がまだかなりあって自粛をお願いしているようなところの地域とは、練習試合は控えましょうということです。

 習い事、塾などでの感染予防対策も、学校と同じですから、(例えば)塾ではどうでもいいんだと言われたら、そこからうつるので、ぜひいろいろ注意して、うつらないように心がけて欲しいと申し上げておきました。

 それから、今、新しい方から言いましたが、減らした方の話を言います。新しい方にないので、減らした方を言い忘れたんですが、観光で、リフレッシュプラン2ndについて、新規予約を控えてくださいと言いましたが、解除します。それから、県外からの新規宿泊予約も控えてくださいと言いましたが、これも解除します。従って、制限を課さないで、それぞれのご判断でやってくださいということです。

 それから、この県議会で、リフレッシュプラン3rdの予算をいただいています。これについては、アクセルです。ブレーキはかなり解除しましたが、アクセルを踏むかどうかについては、もうちょっとだけ慎重に考えてみたいと思いますので、近く、できることを期待しています。

 お手元につけているのは、このあいだ(関西)広域連合委員会があった時に、緊急提言をみんなでまとめましたので、書いています。その中で、特に一番最後ですが、今後の感染拡大局面に向けた分析・検証。どうも、政府は同じことばっかりやっていて、皆さんマスコミなのでマスコミに対する批判にもなりますが、それを同じようなパターンで報道しているばっかりで、どうもええ加減にせんかい、ちっとも効かないではないかという、批判が多いと思います。それで、政府がおやりになったこと、あるいは国民の皆さんにお願いをしようとしたことで、効いたこと、効かなかったこと、あるいはもう一つ、足りなかったことをちゃんと検証して、次に繋げないといけないのではないかというふうに、広域連合は思っています。

 和歌山県は、いつも全員入院を上手く使いながら、データは多分日本一整備されていて、いろんなことが分かっている県ですが、大都会ではありませんから、大都会的な対策として何が必要だったかというようなことも、広域連合は考えていかないといけない。関西広域連合はいろんな府県があるから、府県のデータを持ち寄って、場合によっては、それを統合、つまり足し算をして、統計を作ったりデータを作ったりするし、場合によっては、それぞれの事例をいくつか足して、政府に対して、これは間違っていたのではないかというようなことを、言いにいこうというふうに思っています。当然、政府はそれを自分でやらなければいけない。あまりやっている雰囲気がないので、私たちがちゃんと教えてあげるということで言いにいこうと。今、作業していて、新内閣ができてからかなというふうに思いますが、そういうことをやっておかないと、第六波でまた同じことが起こるというふうに、私たちは思っていますと一言申し上げておきます。

多様性を認め合い誰もが活躍できる社会の実現

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 その次に、多様性を認め合い誰もが活躍できる社会の実現ということで、制度的に伝統的な外形標準でいろんな制度ができているのを、実質が同じであれば、少し緩めていこうではないかという検討を、ずっとやって参りました。特に、LGBTで触発されているところが多いと思います。しかし、同じようなことは、LGBTだけではなく、例えば、事実婚とかの場合もあると思います。そこで、いろいろ調べて、不便をきたしているような制度があったら、改めても合理的だという点については、改めていこうではないかというのが、今回の目論見です。

 第一は、夫婦等が対象のサービス制度。これについては、いろいろ調べました。県に関する限り、いろんな制度を調べて、次の四つについては、必ずしも法律婚でなくてもいいですというようなことを、これから制度化することにしました。

 一番端的な例は、県営住宅への入居があると思います。これは、結婚していると入れますが、事実婚の場合は、かなり厳しかった。LGBTで同姓カップルの場合は、全く難しかったということですが、それについては、いろんな手立てを講じて、事実上そういうことが証明されたら良いことにしようではないかということが、今回の改正理由です。

 もう一つは、申請書等の性別欄で、申請書には必ずあります。何でこんなのあるのというのがいろいろあり、書きたくない人もいらっしゃると思いますので、どうしても残しておかないと困るというのを立証できない限り、廃止ないしは記載方法の工夫をしようということです。継続するものもありますが、これはどうしても必要ですという時だけ、残しました。一個一個説明できるようになっています。

 よく、この関係で、県条例を作って、LGBTを法律婚と同じようにしますと言って宣言してしまう県があります。だけど、法律も判例も、必ずしもそれを許さない部分が多くて、和歌山県は、言うだけ番長をやってもしょうがないと思っていますので、実質的に、我々ができる限りにおいて、そういう不便を解消して差し上げようと思って、今回の措置に至ったということです。

育児・介護等を理由に退職した県職員を再度職員として採用します!

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 その次は、育児・介護等を理由に退職した県職員を再度職員として採用いたします。これは、県職員で、特に女性が多いのではないかと思いますが、やっぱり自分の手で赤ちゃんを育てたい。しばらく育児休暇が取れますが、それでは不足だから、もっと長くとにかく子育てに専念したいとその時に思っている。だけど、子育てが、だいぶ叶って参りますと、親の手を離れる時期は来ます。そういう時に、今度は、一度やめた公務員には、また戻れないので、戻ったらいいではないかと。その人の能力、才能、人柄とかは、採用試験の時にちゃんと審査しているのだから、何年間かのブランクがあっても、それは少し訓練すればすぐに直るはずです。そういうふうに私は信じていて、特に、少子化対策で、女性が、仕事を取るか子育てを取るかという選択を迫られるのでは、ちょっと気の毒だというふうに思っていて、子供さんをたくさん元気に育てていただくためには、こういう制度を作っといた方がいいというふうに思います。

 もちろん、皆さんに早く辞めろと言っているわけではなく、育児休暇なんかをたっぷり取って、夫の方もたっぷり取って、ちゃんと育てていただいて、というのも一つの手ですが、どうしても辞めて専念したい方が、その時の判断としてあったとしても、またちょっと働いてもいいと思う時期になったら、戻ってらっしゃいというふうにしようと思います。

 同じようなことは、ベンチャーを起こすのに、県庁を辞めて起業するようなケースがあります。そういう時も、上手くいく、いかないにかかわらず、やっぱりもう一回公務員をやりたいのであれば、県庁に戻ってきていいという制度は、すでに作っています。

 私は、国家公務員も含めて、このように戻れない制度というのが非常に良くないというふうに思っているわけで、例えば、私は、経済産業省出身ですが、若くして民間に出て、かなり成功して、生活も確保して、この際、後の10年間ぐらい、もう一度、国のために奉仕したいと思っている人が結構います。そういう人を今は戻せない。従って、そういう人に戻ってもらうようにしたらいいと思っていますが、県庁はすでにその制度を作っています。

 同じことは、ちょっと目的が違いますが、育児や介護などを理由に退職した県職員を、再度職員として採用したいということです。これは、戻ってくる時に、ちゃんと、私、育児をしていましたとか、介護で辞めざるをえなかったんですとか、そういうことをちゃんと証明してもらわないといけない。私、一流企業に転職したんですというような人は、ちょっと違います。

『高野山・熊野を愛する100人の会』高野山・熊野の魅力講座(オンライン)配信開始!

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 その次は、「高野山・熊野を愛する100人の会」のイベントをしようと思っていましたが、新型コロナの影響で、どんどん順延になっていました。そこで、高野山・熊野の魅力講座を、Webを使ってやってみようという事になりました。今日から約半年間、そこ(資料)にQRコードがついていますが、そういうところで配信を始めています。なかなか面白いと思いますので、皆さん見てください。出演者は、第1回目というべきでしょうか、荒俣宏さんで、「熊野の森の愛し方(突撃編)」と書いています。それから、山本まりこさん、NHKなんかでよく出てきますが、旅行写真家みたいな感じでしょうか、「熊野と私」。それから、旅行作家の石田ゆうすけさん、この方は和歌山出身だそうですが、「石田的熊野のみどころ」。ということをやってもらえますので、Webでどんどん見ていただきますようにお願いいたします。

和歌山県外国人サポートメールの開始について

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 その次は、和歌山県外国人サポートメールを開始いたします。これは、災害なんかが起こった時に、防災メールとかは、県民だったらいっぱい入ってきます。ところが、外国人でちょっと日本語がいまいちと言うような人とか、あまり周りの状況がよく分かっていないので、防災メールとかいろんな手段にアプローチするのが下手な人。そういう人も、やっぱり命を助けないといけないし、大事にしないといけないので、このサポートメールで、大事なことを、それぞれの言葉で送ろうというふうに思ったわけです。

 「やさしい日本語」、片言の日本語、ひらがななどで分かればそれでもいいし、「英語」、「中国語」、「フィリピノ語」、「ベトナム語」の5言語で、送らせていただきます。

県庁の職員、あるいは国際交流協会や一部の有志などに協力してもらって、たくさんの情報の中で、簡単にパッと送れるようなものを急いで作って出すということを始めます。従って、外国の方は、ここに(資料2枚目)QRコードがいっぱいありますが、こういうのを自分のスマホに入れとくと、入ってくることになります。ぜひ皆さんよろしくお願いします。

濱口梧陵偉業顕彰シンポジウムを開催します!

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 その次は、濱口梧陵偉業顕彰シンポジウムを開催します。11月5日、世界津波の日にちなんで、シンポジウムをします。ちょっと今、感染が収まってきてるので、多分できるのではないかというふうに思いますが、県民文化会館の小ホールで行い、2人のメインゲストが出て参ります。1人は、「歴史から見える、未来の道」ということで、中江有里さんがしゃべってくださいます。女優、作家、歌手、いろいろやられている人です。それから、河田惠昭先生が、「濱口梧陵を世界の英雄にする!」ということで、何といっても、防災学会の第一人者ですから、その方にしゃべっていただくことになっています。若干の休憩を挟んで、耐久高校の生徒の事例発表、ユニタール(国連訓練調査研究所)の研究生が和歌山にもいますが、その方の事例発表です。広川町長も出てこられます。ぜひ、皆さん、ご出席ください。募集定員は、そんなにものすごくたくさん入らないので、募集期間に申し込みをしていただいて、入っていただく。Webの方は、例によって、幾らでもOKですから、それで見ていただいてもよろしい。例えば、学校で防災教育をする時などは、これをWebで学校で見てもらったら、ものすごくいいのではないかというようなことを考えています。

「KiiPass Koyasan(キーパス高野山)」の実証事業を開始します

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 その次は、KiiPass Koyasan(キーパス高野山)。新しい言葉が出て参りましたが、スマホ1つでラクラク周遊です。KiiPass(キーパス)という、こんなロゴマーク(資料中段右側)ですが、高野山に行ったら、鉄道、バス、観光施設、アクティビティ、土産物、そんなものが、このパスをスマホに入れておけば、全部簡単にピッといったら終わりでいけるので、これは面白い。それから、クーポンもたくさんのところが参加しています。

 実施期間は、10月1日から11月28日までで、まず、これ(資料4枚目)がパンフレットですが、ここのところ(資料4枚目のQRコード)をピッと(スマホに)入れていただくと、いろんな手続きが開始されます。有利なクーポンもついています。

 KiiPass Koyasan(キーパス高野山)の実証実験の説明会が、明日10時から、高野山観光情報センターで行われます。私が口でボソボソしゃべりましたが、それがビジュアルにパッと出てきますから、そんなもんかと言って見に行かれたら、これは絶対面白いので、皆さん、仮に記事にしようとしてなくても、面白いから見に行かれたらいいと思います。

剤盛堂(ざいせいどう)薬品株式会社が橋本市で「企業の森」による森林保全活動の実施を決定!

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 その次は、剤盛堂薬品株式会社が、橋本市で、企業の森の森林保全活動をやってくれることになりました。これについては、98ヶ所目になります。10月1日16時から、県庁で、剤盛堂薬品の会長さんをお迎えして、契約することになります。「ホノミの森」と言うそうです。

県立博物館施設「秋の特別展」のご案内

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 その次は、三つまとめてですが、県立博物館、県立紀伊風土記の丘、県立近代美術館の三つで、紀の国わかやま文化祭2021と、和歌山県誕生150年の二つを記念して、それぞれ大規模な展覧会を行います。

 そこ(資料)にあるように、紀伊風土記の丘では、「海に挑み、海をひらく-きのくに七千年の文化交流史-」です。

 博物館では、「きのくにの名宝-和歌山県の国宝・重要文化財-」をガサッと集めて、いっぺんに見ていただくということをやります。

 県立近代美術館では、「和歌山の近現代美術の精華」。明治以降の様々な名人に、一同にガーンと出ていただいて、展覧会をやることになっています。

 私も楽しみにしていますが、皆さん、この機会に、ぜひよろしくお願い申し上げます。

 以上です。

質問と回答

NHK:県内の感染状況は、今、一日あたり一桁の日が続いていて、第五波が終わったかは、第六波が始まってからの検証にはなると思いますが、改めて、県内の感染状況はいかがでしょうか。

知事:第五波は終わったのでしょう。第五波は終わったけど、新型コロナの感染が終わったわけではない。次の波は必ず来ると、私は思います。ただ、どのぐらいの波になるかは、不確定要素がいっぱいあり、私は、ワクチンの効果に期待しているので、ひょっとしたら第五波より小さいかもしれないという期待もしている。だけど、小さくするためには、人流(抑制)だけですと言っても小さくなるはずがない。和歌山県は、自分のところは一生懸命小さく抑えながら頑張っていますが、今回の場合は、波が、東京、大阪、和歌山とズルズルと押し寄せてきて、とうとう保健医療行政と病院だけでは守りきれなくなったから、他の地域より少ないけど、自粛もお願いせざるを得なかった。そういう意味では、和歌山だけではなく、日本のすべてのところで、感染が小さい時に、体制をきちんと整えて、感染した人をパッと抑え込むようなことを地道にやっていないと、第六波が、またものすごく大きくなる可能性があるということではないかと思います。

NHK:県民へのお願いで、観光についてですが、県外への観光の自粛や、県外からの新規予約の受け付けを控えるというのが、削除されました。これまでは、県内の旅行は推奨というような形だったと思いますが、県外の旅行はどう考えたらいいでしょうか。

知事:まず、これは、基本的に、和歌山県民に対するメッセージです。和歌山県民に対するメッセージで、不要不急の外出はやめましょう、とりわけ県外への不要不急の外出、政府の言葉で言えば往来をやめましょうということで、観光はどう考えても不要不急ですから、基本的に、観光旅行はちょっと控えたほうがいいですというのが、我々の要請でした。だけど、それを止めて、目的は問いません。対応、やり方で、安全に外出し、安全に生活してくださいと言っているわけですから、観光で行こうと、遊びに行こうと、買い物に行こうと、別にとやかく言いませんということです。

 ただ、何もなしという和歌山と同じ(ところ)ならば、和歌山と同じマナーでやってもらったらいいけど、多分、大阪などは、まだ夜のお酒は自粛になるでしょう。それは、大阪がそうしたいと言っているのだから、そういうふうにして行動してくださいというのは、付けました。

 県外から来るのは、基本的に、県外の人たちに県外の当局がどのようにお願いするかにかかっていると、いつも言ってます。この間までは、我々は、そんなことは言ってられなくて、何とかしてというわけにはいかなくなってしまったので、新規予約だけは少なくとも(控えるよう)求めてくれというふうに言いました。だけど、全体的にそこまでやる必要はないので、何も言いません。

 それから、リフレッシュプランも何も言わないので、券を待っていて、使おうと思っている時は、目的は問わないわけですから、どうぞ(使ってください)ということです。

 その次に、もっとアクセルをガッと踏むかどうかは、もうちょっと様子を見て、パート3は、これから考えます。今日の時点では、パート3はなしです。

朝日:このタイミングで、県民の皆様へのお願いを変更されたことについて、先ほど、県内の保健とか医療の状況も良くなってきたという話もありましたが、このタイミングでというのは、あくまで緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置を、全国的に解除するということを受けてですか。

知事:そうです。和歌山だけ考えたら、別に10月1日ではなくてもいいけど、10月1日に、全国的なモードが変わるので、それに合わせてやったら一番よかろうということで、10月1日からです。

毎日:病床のことで伺いたいのですが、現在589床です。ある一定の段階まで減らされるお考えなのかという部分をお聞かせ願いたいのと、ホテルを使った宿泊療養について、どうされるのか教えてください。

知事:前者については、若干フレキシブルにしていくのだろうというふうに思います。他の病気で病床を使いたい人たちなどが、お待ちになっておられるケースもあると思いますから、無駄に病床をたくさん確保しておく必要はない。だけど、また新型コロナがバーッと流行ってきたら頼みますというような話はずっと継続しておいて、またお願いして回って、少し伸び縮みをできるようにしとけばよろしい。今は、ちょっと縮む方で、どんどん減っていくと思います。

 ホテルについてはもっと大変で、実は、ホテルを使わせてさしあげますと契約した時に、急に、もういいとか止めるとか言ったら困るので、長期に契約してくださいとしています。従って、その間は、ホテルさんは普通の客を取れない。そういうことにしているので、(感染者で)ホテルに出ていただくという需要がない場合でも、一応、新型コロナの出口としての位置付けを、今年度いっぱいは継続することになると思います。

読売:多様性を認め合い誰もが活躍できる社会の実現についてですが、もともと県営住宅への入居は、夫婦でないと難しかったというお話だったと思います。原則、今後の事実婚や同性カップルの方々に、自分たちがそういう関係であることを、どういうふうにして証明していただくのでしょうか。

知事:まず、事実婚については、例えば、前にすでに同じく住んでいる時は、住民票なんかを持ってきていただいたら、簡単に分かります。同性カップルも同じです。同じところへずっと住んでいますということだったら、そうだということがすぐ分かります。

 さらに必要があったら、それぞれの戸籍謄本など、あるいは、同性カップルの場合、これからという場合もあります。そうすると、まだ住んでない、ここへ住みたい、ここが初めての同居ですというような場合も、別に構わないわけで、法律婚の場合の新婚さんみたいなものです。そういう時は、例えば、第三者証明をつけた誓約書なんかを持ってきてもらったら、そういうことですかというふうに認識することができます。そうやって、ご相談しながらやっていくということでしょう。

読売:それに関連して、各地でやってらっしゃるパートナーシップ条例などについて、法律や判例が許さない例があると言っていましたが。

知事:宣言してもしょうがない。どういう形の生き方をしてもいいのではないかというふうに私は思いますが、それを、社会が、法律や判例で、同じように認めろというところまでいっていない。いっていないことを、できないのにできるようなふりをして、そういう条例を作るのは、私はあまりいいことではないと思っています。ちょっと美意識の問題かもしれませんが、ええ格好してもしょうがない。本当に困っている人は助けてあげればいいというふうに思って、できる限りのことを考えました。もっとあるかもしれませんから、あったら追加しています。

 あとは、裁判で国民的な議論は違う意味がありますが、日本国全体が、法律なんかで国民的な議論をすればいいというふうに思います。

読売:育児・介護等を理由に退職した人の再採用の件です。今回一回きりの採用になりますか。それとも今後も継続的にされますか。

知事:これからもずっとです。介護で、お母さんやお父さんの面倒を見なければいけないので、もう辞めざるを得ませんといって辞めた人がいるとする。それは、時代とともにお亡くなりになったりします。そしたら、もう介護の理由がない。そしたら戻りたいと言ったら、戻してあげたらいいのではないかというふうに思います。だから、これからずっとです。ただ、定員を超えたら駄目です。

読売:今回の発表を見ると、募集人員が1名程度と書いていたので、年に一度、こういう人を1人採用してという趣旨なのかと思ったのですが。

知事:あまり、大した話ではない。1名でなくてもいいと思います。ただ、定員管理の問題もあるので、あんまりいっぱい入られたら、要するに予算がたまらないというのもあるのでしょう。ほとんど無視してください。

読売:今回は1名程度ですが、継続的に今後も行っていく意思がありますか。

知事:そうです。どんどんそういうのは続けていきます。365日ずっとというわけにはいきませんから、(職員に対し)うるさいよ。365日いつも試験をするわけにいかないので、そういう人は、人事課などに申し出ておくと、(試験をする)時間まで待ってもらって、面接(などの)試験をします。

 面接(などの)試験も、定員管理上の問題があるから1名程度と書いていますが、優秀な人から取るという趣旨ではない。採用試験は、優秀な人から採ります。だけど、県庁に入るだけの優秀さはちゃんとあると分かっているので、あとは、定員管理上の問題として処理すればいいということです。それと、「あなたは本当にそうだったの」というのもあります。つまり、遊びたいと言って辞めた人が、またやりたいと言い始めるのは、違います。だから、辞めざるを得なかった動機なんかをちゃんと審査するという意味では、一応試験をしますということになります。学力テストはありません。論文は、一応、自分の抱負なんかを書いてもらいます。

毎日:昨日、大阪がIRの運営事業者を決められて、一応、手を挙げられている3候補が出揃ったわけですが、その受け止めと、県としては、今のスケジュールどおり来年の4月下旬まで粛々と作業を続けていかれると思いますが、意外と時間がないと思う中で、そこら辺を含めてお願いします。

知事:その一、受け止めは何の考えもありません。なしです。なぜならば、そんなことは、何で今頃発表するのかというぐらい、大阪府・市は、発表しまくっていた。2年ほど前から、それに決めたと言っていたではないですか。だから、今頃何を言っているんだという感じがするから、それについては、何の感慨もない、何の考えもない、何の感動もない。

 それから、3者であろうと、4者であろうと、5者であろうと、とにかく三つまでは合格ということは全くなくて、良いものでなければ合格しない。だから、良いものに仕上げなければいけないので、2番目の話は、大変大事な質問です。大事な要素ですから、今、とにかく時間もあまりないけど、その時間の中で、できるだけいい形に仕上げていかないといけないので、和歌山県庁挙げて、一生懸命やっています。

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