知事記者会見 令和3年8月3日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

令和3年8月3日 知事記者会見

令和3年8月3日 記者会見室

 今日は発表事項がたくさんありますが、一番初めに、新型コロナの話をまとめてやりたいと思います。

 最近、非常にたくさんの新型コロナ陽性者が出るようになり、これはちょっと容易ならざる事態であるというふうに思っています。そういう意味で、ぜひ県民の皆さんも、一般的な行動を完全に制約してしまうことまで、私どもは言いませんが、従来から言ってるような注意事項は、ぜひ守って欲しい。若い人も、結構重症化することもあるので、ぜひ皆さん注意をしながら生活をして欲しい。安全な生活、安全な外出を徹底してもらいたいというふうに思っています。

 具体的には、(お願い事項が)10いくつありますが、特に先週から重要だと思ってることを申し上げています。一つは、オリ・パラの応援は、例えば、スポーツサークルみたいなものを結成して、飲食店で遅くまで酒を飲みながらみんなで応援するのは止めて、それぞれ静かに応援してもらいたいというふうに思います。飲食店に行かないようにと言ってるわけではありません。飲食店で、みんなでまとまってオリ・パラの応援をするのは止めましょうということだけで、飲食店で、静かに食事や飲食されることを全部止めてるわけではありません。

 それから、特に、緊急事態宣言が出た大阪、あるいはまん延防止等重点措置が発出された兵庫、京都、首都圏は全部緊急事態宣言ですが、そういうところに、不要不急の外出は控えましょうというのは当然ありますが、特に会食です。仕事で行くなということはできませんが、用事があって行く時でも、せっかく行ったんだからお仕事の仲間と会食とかは、次回に回したほうがいいのではないかということで、会食は控えて欲しいというふうに思います。

 それから、帰省は慎重にと言っています。帰省は、おばあちゃんの顔を見たいとか(があるの)で、絶対いけませんというのは、なかなか人情に忍びないのですが、いろいろな意味で、感染が一番拡大する経路になりやすいから、慎重にお願いをしたいと思います。今の状況を見ると、県外から結構感染が入ってきていて、多いのは、古くからの友人・知り合いが持ち込む、あるいは古くからの友人・知り合いに会いに行ってもらってくる。それと、仕事で大阪などに通ってうつってくる、あるいは仕事の仲間がやってきてうつることが多い。一見の観光客よりも圧倒的にそっちのほうが多いので、帰省は、例えば、和歌山へ帰って来られた時に、この機会だから、一杯飲むかと(いって)みんなで集まってワイワイ(する)というのは、普段だったら微笑ましいことだと思いますが、東京などはかなり感染者の密度が高いので、皆さん、ぜひ慎重にお願いをしたいというふうに思います。

 それから、ワクチン接種後にもううつらないと思って、気を緩めたり、あるいはマスク、手洗い、その他、きちんとやっておかなければいけないことを怠ると、とても危ないので注意しましょう。念のため申し上げますと、ワクチン接種一回で罹っている人も結構いるし、二回接種して、もう罹らないかなと思ってる人も、結構罹った人はいますから、ぜひ気を付けて欲しい。実は、ファイザーにしろモデルナにしろ、よく効くと言われていますが、それでも95%と言われています。ということは、(全員がワクチン未接種の場合に)100人(感染する人が)いる(とする)と、(全員がワクチン二回接種の場合は)5人が罹ります。現に、和歌山県でも、そこまではいきませんが、数字的に言うと、そこに近いぐらいの、二回接種した人が罹っているというデータが出ています。幸い、亡くなった方はいなくて(症状の)軽い人が多いのですが、それでもやっぱりとても注意をしなければいけない。ワクチンを接種しても、やっぱり用心はきちんとやって、羽目を外すようなことは止めてもらいたいというふうに思います。

 それから、テレワーク。先ほど、結構大阪に通ってる人がうつっていると申し上げましたが、近隣の県も含めて、ぜひテレワークを申告したり徹底したりするようにして欲しい。それぞれの職場で、言いにくいかもしれませんし、仕事柄、無理なところはしょうがないと思うので、可能であればですが、一般的にはそういうふうになってるので、ぜひテレワークにさせていただけませんかというようなことは、大阪に通ってる人も言っていただければいい。それから、和歌山へ通って来られてる人も、可能であれば、テレワークをできるだけ入れてもらいたいというふうに思います。

 最後に、全部守って欲しいけど、これがひょっとしたら一番守っていただきたいことかもしれませんが、症状が出れば必ずすぐにクリニックへ行ってもらいたい。熱が出ない、単にけだるいだけ、咳だけ、臭いがちょっとおかしい、いろんなケースがあって、症状が軽い場合も結構あります。若い人が多いので、頑張ろうと思ったら頑張れる場合が多いのですが、それは頑張らないで、直ちにクリニックへ行って、新型コロナではないでしょうかとちゃんと明言して、お医者さんに検査をしてもらいたいと思います。そこで見つかった人が随分いますし、我々、いわゆる囲い込みという積極的疫学調査をすべての陽性者にしますが、遅くまでお医者さんに行かなかった人、つまり、後から考えるとあの時から症状が出てるというような、遅くまで放っておかれた方は、結構(症状が)重くなってることが多いし、周りにも結構たくさんうつしてることがあります。それは、やっぱりあまりよろしくないので、ちょっと症状がある、体調悪い、だるい、なにかいつもと違うというような場合は、ぜひクリニックへ行ったら、検査体制は完備してますから、ぜひよろしくお願いしたいと思います。それから、クリニックのお医者様も、こんなものは(大したことない)と思わないで、一応検査をしていただきたい。公費で検査ができますから、ぜひそうしていただきたいというふうに思います。

 皆さんのお手元に、同じような趣旨で、いろんなところから注意が出てます。関西広域連合でも、みんなで申し合わせて、同じような種類の声明を発出しました。全国知事会でも、このあいだの日曜日にありましたが、声明を発出しました。お手元にお配りしていますので、まだ記事になってない場合は、こういうのを引用していただいても結構だし、ぜひ、県民の皆さんに目を通していただいて、全国的にそうなんだということを考えていただきたいというふうに思います。

 特に、もう一回、ちょっとしつこいようですが言いますと、毎日、福祉保健部技監が会見で申し上げていますが、最近の感染の原因をまとめますと、上から順番にと言ってもいいと思いますが、感染の原因と考えられる大きな要因が三つあり、(一つは)県外との交流です。一見の観光客とかもあるかもしれませんが、必ずしもそうではなく、どちらかと言うと、前々からの知り合い、仕事相手、通勤が結構多いので、そういう時はぜひ注意をして欲しい。

 二番目は、県内の飲食店です。飲食店について、時短要請や飲食自粛、酒を止めろとかは、和歌山県は言っていませんし、まだ言うつもりはありませんが、飲食の際は一番うつりやすい状況なので、うんと注意をしてもらいたいと思います。認証店舗はものすごく気を付けてくれてますので、そういうところをできるだけちゃんと評価して欲しいと思うし、その他のところも、それに準ずるような飲食店では、感染防止対策をしてもらいたいというふうに思います。特に、飲食店の場合、お客さんが感染していて、そのお客さんが発症することもありますが、今の状況は、お客さん(のグループが)数人ぐらいで、大人数でワーワー騒いでるケースは少ないと思います。そうすると、発症した人(がいたら)、お客さん仲間を調べにいけばいいんですが、問題は、飲食店のマスター、女将さん、あるいは従業員とかにうつってしまうと、たくさんの人にうつす可能性があります。だから、うつることもあるかもしれませんが、体調が変だと思う時は、タダなので、ぜひすぐにクリニックへ行って調べてもらいたいというふうに思います。

 それから、友人との集まりでの飲食も結構あるので、飲食をやってはいけませんということではありませんが、飲食の時は、特に注意をしておいてもらった方がいい。今のケースで言うと、スナックなどでクラスターが発生してます。どうも一部では、周辺の複数店を利用する、いわゆるはしご酒があって、こういう時にちょっと大きくなってる場合もあるので、一応申し上げておきます。

 飲食店については、助成金もあるので、ぜひ感染対策をきちんとして、かつ、認証も取得するようにしてもらいたいというふうに思っています。

昨日、菅総理が、入院は特に重症化リスクの高い人を重点化をして、残りの人は、自宅療養にしてくださいというようなことを言われました。これは、あくまでも患者が急増している地域に関することで、和歌山のように、入院率100%を目標にして頑張ってるようなところに、自宅に置いとけと言ってるわけでは決してありませんので、その旨申し上げておきたいと思います。

 それから、ワクチン接種について、よく新聞などで、7月末までに65歳以上の高齢者が全部終わることを、本当にできたか(どうか)があります。和歌山で言えば、8月1日現在で、一回目の接種をされた人が87.17%、二回目の接種をされた人が82.02%です。この数字をどう評価するかを考えますと、和歌山県については、87.17%を上げるのはかなり難しい。ひょっとしたら、(VRSの)入力が遅れてるので、もうちょっと高いかもしれない。だけど、病気その他があって打てない人と、どうしても打ちたくない人がいらっしゃいますから、これを上げるのは至難の技なので、これはもう終わってるというふうに思ったらいいと私は思っています。

 問題は、二回目が本当に終わってないといけないので、二回目を7月下旬までにということでしたが、和歌山県でも5%程度の差がある。これをどう考えるかですが、(VRSの)入力のタイムラグがあるのではないかと思っています。従って、これから二回目のワクチンを打つような予約が、後にどっさりあるわけではない。ひょっとしたら、ちょっと体を壊して、二回目を打てなかった人がいるかもしれない。それは後で打ったらいいんですが、組織的に、ちゃんと7月末まで終わろうということについては、終わってることは明らかであるというふうに思います。もうちょっとすると、82.02%の数字が上がってくると思います。結構、入力に時間がかかるので、和歌山県に関してはそういうことです。他所の県のことを言う必要はないのですが、一回目と二回目の差が余りにも大きいところは、ひょっとしたら二回目が終わってないかもしれないと思います。

 もう一つ、ワクチンについて本当に困ったことだと思ってるのは、和歌山県などは、体制を整えてどんどん打って、一部のところを除いて9月ぐらいには全部終わるぐらいの勢いでやってきましたが、ワクチンが供給されないので、リスケジューリングをせざるを得なくなっています。どういうふうに出てるかというと、どんどんこれ(接種者数)が上がって、7月初めの週ぐらいの水準でいうと、一週間に7万5000人ぐらいの方が打っていて、我々はこれぐらいの容量があります。ところが、ワクチンがないということで切られ始めてからは、リスケジューリングしたので、7月中旬以降は、一週間で5万人ぐらいに下がって、3割近い低下です。それで、終わるのが随分遅くなるということで、本当に残念なことですが、国としては、多分(ワクチンが)ないのでしょうから、テクニカルな問題ではなく、たくさんのワクチンを早く供給するよう、全力をあげて欲しいというふうに思っています。

 本当は、一週間に7万5000人打ってるところが、5万人ぐらいしか打てなくなってしまったのが、和歌山県の状況なので、早く確保して欲しい。外国とガンガン交渉しろというのが私の意見です。

 それでは、残りの事項に移ります。

「紀の国わかやま文化祭2021」公式ガイドブックが完成!

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 まず、文化祭関係で二つございまして、紀の国わかやま文化祭2021。今、高校総文をやってますので、和歌山中で高校生の方々が盛り上がってますが、今度は高齢者も入れて、和歌山全体で文化祭が秋にあり、開催まで88日間になりました。それで、公式ガイドブックができました。結構厚いんですが、中身を見ていただきますと、10月30日から11月21日までで、どんな演目があるかが全部載っています。これをご覧いただいて、ぜひ参加して欲しいと思います。あわせて、全国の問題ですが、この時あたりは、(新型コロナの)感染状況がグッと落ち着いて、みんなが安心して参加できるようになって欲しいと思っています。

『紀の国わかやま文化祭2021』県実行委員会主催事業 「世界遺産 高野山シンポジウム」・「よみがえりの地 熊野音楽祭」の出演者決定・観覧者募集!!

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 先ほど申し上げました中には、全プログラムが載っていて、和歌山県が主催するものばかりではありません。和歌山県が直轄で主催してやるのは、そんなにたくさんありませんが、主催するものについて、二つ申し上げたいと思います。

 一つは、世界遺産 高野山シンポジウムを11月3日に高野山大学でやります。夢枕獏さん、「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」というベストセラーが出て、日中合作で映画にもなりました。その方に、「祈りの聖地“高野山”の魅力」(下線部は誤りで、正しくは、「若き日の空海」です)ということを語っていただきます。その後、世界遺産について大権威の西村幸夫さんのコーディネートで、夢枕さんもですが、前金剛峯寺(下線部は誤りで、正しくは高野山真言宗です)の宗務総長で、今、高野山大学の学長をしておられる添田隆昭さん、仏像の権威で本を自分のイラストレートで出してる田中ひろみさん、モデルのはなさんに出ていただきます。フィナーレは尺八コンサートで、昨年の和歌山県の文化奨励賞の辻本好美さんの尺八です。

 後半は、よみがえりの地 熊野音楽祭を、三つやります。麻生内閣の時、あるいはその前かもしれませんが、その内閣の時あたりに、文化活動にたくさん、景気拡大という意味でもお金をくれたので、一遍に、大型の音楽祭を、高野山と熊野と和歌山市でやることにしました。その後、そのレジェンドとして、毎年、県でお金を出して、大型の音楽祭を、県はあまりお金がありませんから、熊野三山と高野山を順番に回っていくようなことをやってきました。今年は文化祭ですから、これをまとめて一遍にやろうということで、本宮の大斎原で、11月6日に、和歌山県出身の川島ケイジさんや本宮小学校の皆さんで音楽祭をいたします。速玉大社では、11月13日に、ピアニストで作曲家の西村由紀江さんと新宮の神倉小学校の皆さんに出ていただいて音楽祭をいたします。那智大社では、11月20日に、世界の無形(文化)遺産である那智田楽保存会と、JPOPシンガーの小柳ゆきさんに出ていただいて音楽祭をすることになっています。それぞれ、参加されたい方は申し込んでくださいというのが、メインのメッセージです。

和歌山電鐵貴志駅の執行役員ウルトラ駅長「ニタマ駅長」への和歌山県勲功爵(わかやまでナイト)称号授与式を開催します!

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 その次は、和歌山電鐵貴志駅の執行役員ウルトラ駅長「ニタマ駅長」さんに、和歌山県勲功爵(わかやまでナイト)を授ける儀式をいたします。8月21日土曜日、11時20分から12時ですが、感染が心配なので、いつもは一般の方々にワイワイ来ていただいて、ワーッと取り囲むような感じでファンが集まりますが、それは止めて、インスタグラムでライブ配信をすることにしたいと思います。報道陣は来ていただいて結構です。皆さん、勲功爵というのが何かご存知でしょうか。説明するのが面倒なので、この(資料の)下の枠の中に書いています。今度のニタマさんで三組目です。二つは書いていますが、残りの一つがお分かりになる人は手を挙げてください。宿題にしておきます。

土砂災害警戒区域(土石流)に関する盛土箇所の抽出が完了

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 その次ですが、熱海での悲劇があって、和歌山であんなことが起こったら大変ですから、あんなこと(が起こるかな)というふうにちょっと思うようなことが内心ありますが、和歌山県の昔のことで、ひょっとしたら、ああいう状態のものが放置されてることは無いと思うけど、可能性がないことはない。徹底的に調べたほうがいいので、7月3日にあれが発生してから、間髪を入れず、次の記者会見で、総点検をしますと申し上げました。その第一陣と、今後の予定について申し上げたいと思います。

 いろいろなやり方がありますが、まず、航空写真データで、昔と今と違う、何か現状をいじってるようなところがあります。それから、熱海の方でもたくさんありましたが、住民から、「あんなことして大丈夫か」とか(の意見)を、ひょっとしたら県や市があんまり重視しなかったところが大きかったかもしれない。そういう意味で、「あそこにあんなものがあるけど大丈夫か」というような話を、何でもいいから寄せてくださいという話があって、少しですが寄せられています。 さらに、国土地理院のデータを使って、もう一回チェックしようということがあります。これは、航空写真と似ていますが、昔の衛星情報と今の衛星情報にソフトウェアをちょっとかますと、結構いろんなことが分かってきます。高さが高くなっているものは、ひょっとしたら何か盛ってるのではないかと疑うこともできますから、それも入れていかないといけない。今回は、そのうち、航空写真データの比較と、住民からの情報の二つを基にして、過去の県及び市町村の規制情報を全部とりあえず入れて、今日時点で、一応、区切りをつけました。

 もう一つあって、土砂災害警戒区域とそれ以外のところを、ちょっと分けたほうがいいなと。つまり、土砂災害警戒区域で、これはひょっとしたら危ないかもしれませんと黄色や赤が出ているところがあり、そういうところについては、和歌山県は調べが早かったので、(危険なところが)分かってますから、そういうところをまず優先的にやろうということで、調査の絞り込みを土砂災害警戒区域についてやりました。土砂災害警戒区域は5,505区域ありますが、そのうち、盛り土がしてあるのではないかと思われるところについて、838箇所を摘出しました。これについては、今後、申請書等を精査し、一部、どんどん目視などをしていって、危ないか大丈夫かを、9月上旬ぐらいまでいろいろ考えてやっていきたいと思います。

 そこで、現地点検箇所、本格的にやるところを摘出していきます。現地点検箇所については、もちろん詳細に目視をしていったり調べますが、場合によっては、詳細点検と一応書いていますが、あやしいと思うところは、ボーリングをしたりして、大丈夫かをきっちり調べるということをしていきたいと思います。

 一方、その他のところは、わざと少し作業を後回しにしていますが、(資料2ページの)右の半分になります。今日発表した838箇所のレベルの摘出を、できれば9月上旬ぐらいまでにやりたいと思っていて、約一ヶ月遅れぐらいで、全体をどんどん調べていくことをやって参ります。

 なお、今日、皆さんに報道していただいて、住民から、「やっぱり危ないと思っているけど」という話があったら、締め切ることはあり得ないので、いろいろな情報をさらに寄せていただくことも歓迎ですし、先ほど言いましたように、国土地理院のデータを利用して、我々が航空写真とかで見てるものをさらに補足していくことで、追加したほうがいいと思うものは追加していきます。従って、今の時点で838ですが、それが増えていく可能性はあります。

 今、いろんなこと言いましたけど、若干順番を逆にしたら良かったんですが、資料2がついています。それを見ていただきますと、時期の異なる航空写真データが出てます。前と後で現状が変わっていて、きちんと変わっていれば別にいいけど、これはやばいと思うような変わり方をしてる場合は問題なので、それをあっち(838箇所)に入れたということです。同じく、航空レーザー測量データを用いて作成した微地形表現図があります。これはどんなふうになってるかと言うと、ここのところが変わってる(と分かったところに)、データ処理をすると、中段の右にあるような形にどうも今なってるということが分かります。そうすると、これ大丈夫か、水が抜けてるか、設備は大丈夫かとかについて、詳細に調べていかないといけないことになって、838の中に入る。

 最後に、国土地理院の衛星で調べるのが一番下で、5m以上(地形が)上がってるのはこんな感じのところで上がっている(ことが分かって)、これなぜだというのを調べて、838の中へ放り込んでいくかもしれない。

 今、そういう事態になってます。引き続き、県庁挙げて、市町村の協力を得てどんどんやっておりますので、発表をさせていただきます。

和歌山ならではのアウトドア観光ポータルサイト「わかやま遊び」を開設します

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 それから、すでに資料提供済みですが、和歌山ならではのアウトドア観光ポータルサイト「わかやま遊び」を開設します。今、なかなか、本当に遊びに行けるところは全部ではないんですが、別に行けないわけではありませんし、こういうところがあるとか、ふーんということで、いろんなことが分かります。安全を確認しながら運用してるところが多いので、「わかやま遊び」も参考にして欲しいと思います。

ワーケーション自治体協議会が、「令和3年度ワーケーション・コレクティブインパクト(WCI)」を開催し、和歌山県でも官民参加型ワーケーションツアーを実施します

PDF形式を開きます資料6(PDF形式 1,708キロバイト)

 同じく話題事項で、資料提供済みですが、ワーケーション自治体協議会があります。私が会長をさせていただいておりますが、ワーケーションに関心のある県や市町村がたくさん入っています。そのワーケーション自治体協議会と、経団連、日本観光振興協会、日本テレワーク協会、中央省庁に応援をいただいて、「ワーケーション・コレクティブインパクト」という事業をやりたいと思います。

 和歌山県が一番最初になりますが、今年の秋、お手元の資料の3ページぐらいに、どこでどんなことをやるか書いています。和歌山県では、白浜で、地域から発信するCX(コーポレートトランスフォーメーション)をテーマにして、ワーケーションでみんな集まってきて、少し遊びながら仕事もしようということをやっていく予定です。

 講師も予定していまして、冨山和彦さん、島田由香さん、入山章栄さんに参加してもらって、そんなにたくさんできないのですが、一般の参加者30名ぐらいと一緒に、時々お話をしていただいてやってもらう。9月27日から29日の二泊三日で、白浜と言いましたが、正確に言うと、田辺の東急ハーヴェスト南紀田辺と、SHIRAHAMA KEY TERRACE ホテルシーモアの二つでやります。

 以上です。

質問と回答

産経:盛り土のことで確認ですが、今抽出した838箇所は、あくまで昔のデータと最近のデータを見比べて、工事が行われた場所がこれだけありましたということで、直ちにこれが危険ということではない。

知事:全然違います。ほとんど大丈夫だと思ってます。

産経:実際に、その中から点検して、危ないかどうかをチェックして、危ないところは早急に手直しするということですか。

知事:もう一段、安全サイドです。まず、ちゃんと調べなければいけないところが838です。調べた結果、大丈夫なところと、もっと調べなければいけないところに分かれる。今言われたのは、もっと調べなければいけないところです。もっと調べなければいけないところは、例えば、最終的にボーリングをしたりして調べて、その結果、セーフということもあります。従って、それだけ慎重にやっとかないといけないということで、大々的にやっています。危ないので、手直しとか工事とかは、最後の最後に出てきます。

産経:そういう意味では、まだあくまで途中段階だと思いますが、その中で、土砂災害警戒区域が一番危ないから、ここから点検を始めてますという理解で大丈夫ですか。

知事:そうです。土砂災害警戒区域の定義は、まず、地形的に危ないかもしれないところを、名前を忘れましたが、航空写真その他で各県別に指定されます。その中で、本当にリスクがあるかどうか、警戒すべきかどうかを、具体的に、その箇所へ行って、地形やあるいは地質や建物とかを調べて、警戒区域のレッドとイエローに分けている。そこは和歌山県は終わっています。イエローの場合はソフトでいい。ソフトというのは、リスクがあるから、雨が降った時などに早めに逃げてくださいというようなことでいいのですが、レッドの場合は、擁壁をつけておかないといけないとか、裏山を固めようかとかがあり、少なくともハードウェアの手直しが要ります。そのイエローとレッドのところを併せて5,500ぐらいあり、そっちの方が、少なくとも地形的にリスクがあるところです。従って、先に、そういうところの中で、盛り土がどのぐらいあるかを調べたら、このぐらいあるので、それはよく調べようということが、これからのスタートです。

 地形的には大丈夫なところだけどというところが残りのところで、そこにもあるかもしれない。そっちの方はこれからさらに調べていきますが、緊急性から言うと、土砂災害警戒区域の方がリスクが大きいから、そっちを先に調べましょうというのが、我々の作業手順です。

NHK:全国知事会で、都道府県を跨ぐ旅行や帰省は、原則、中止・延期をというような呼びかけがなされてますが、和歌山県では、慎重にというような表現を使っています。これは同じような。

知事:(和歌山県は)旅行は言っていませんが。

NHK:帰省についてですが、それは同じような意味合いというような認識でよろしいですか。

知事:そうです。知事会になると、むちゃくちゃ流行ってるところもあるし、そうでないところもあります。流行ってるところは、とにかくステイホームと言って、動かないでくださいというのが、メインメッセージです。そうでないところは、県民の人にそこまで言うことはないけど、むちゃくちゃ流行ってる東京などから来られると嫌だというのもあります。ですから、ああいうメッセージになったので、基本的には、それぞれの県の県民に、ちゃんと守らせてくださいというのが趣旨です。ですから、和歌山県は、仕事などはしょうがないけど、感染の強いところにはできるだけ行かないようにしましょうということです。

NHK:感染者が今かなり増えてますが、知事は、ステージでいうと、県内は今どの辺りにあると考えていますか。

知事:予備知識がなくて質問したという気がしますが、ステージは、総合判断のレベルと、各項目ごとで客観的に基準が決まってる部分があります。客観的に基準が決まってる部分を全部足し合わせて、総合判断するのは私になっていますが、まだステージ4だとか3だとか言わなければいけない状況ではないので、そういうことは言いません。言う必要もないと思います。そのぐらいのレベルです。

 例えば、すべての項目についてステージ4を超えた場合に、もうステージ4ですかと言われたら、そうでもありませんとは絶対に言えませんが、ステージ0からステージ4の入口ぐらいまであります。和歌山県は、今、全体としての評価をするレベルではないというふうに申し上げたいと思います。要するに、入院率100%ですから、それと、病床の占有率との二つを合わせると、ものすごく占有率を割り引かないといけないので、そこは大分他県とは違います、というところもあります。

わかやま新報:発表項目とは違いますが、昨日、紀美野町の寺本町長が在職中に死去されました。どういう方であったかとか、受け止めをお願いいたします。

知事:入院しておられることも全然知らなかったので、突然、昨日の午前中に、今日の明け方に亡くなりましたという連絡を受けて、びっくりしました。

 素晴らしい方だったと思うので、非常に残念です。紀美野町のことを一生懸命やっておられて、人柄もいいし、そういう人柄が評価されたと思いますが、少し前に和歌山県の町村会長をやっておられて、そういう点でも、非常に立派な人だったと思います。

 具体的には、県で紀美野町のためにやらなければいけないこともたくさんありますが、そういうことを的確にいつもお願いをされて、特に最近では、国道370号線、紀美野町を通って高野山に繋がるルートですが、これについては、本当に情熱を傾けて我々に頼むと言ってこられたし、地元対策も一生懸命やってくれたし、本当に立派な、和歌山県を良くする戦友の一人を亡くしてしまったということで、大変残念な思いがいたします。

毎日:新型コロナの話に戻って恐縮です。節々の発言がありますが、念のためお聞きします。ホテル療養とリフレッシュプランのことでお伺いしたいのですが、まず、病床に関しては、昨日の時点で440まで上げておられて、一応、少なくとも470までは(増やす)と、福祉保健部技監を含めて前々からおっしゃっていますが、基本的に、ホテル療養よりも、病床を増やすことで対応していくという考えにお変わりはありませんか。

知事:多分、今の質問の背後に重要な点が一個抜けてると思います。和歌山県のホテルをどこで使うかというと、いきなりホテルを使うつもりは前々からない。前の危なかった時に、ホテルは出口として使いますと言った。だから、ホテルを使うか病床数を増やすかというのは、オルタナティブ、二者択一のような気がするが、実は違います。今、二者択一ふうに質問されたので、その質問はちょっと変です。

 そういうことを前提にして申し上げますと、やっぱり全員入院をやった方が絶対にいい。若い人だって急に重篤化する可能性があるので、できるならばそこで頑張りたいと思っている。そこで頑張っている限りにおいては、感染者をむやみに亡くならせることはないだろうというふうに思います。命が尽きてしまうことはありますが、最近、若い人が多いので、特に、そういう点では心配は少ないと思います。

 それでも、どんどん(感染者が)増えてきたら、病床数が足りなくなる可能性はある。予算上は530までいただいていますが、話がついてるのは470ぐらいです。今、確か400ぐらいで運用していますが、これはフレキシブルに増やしていくことはできる。それでも足りない時にどうするかというと、出口でホテルを使うのが、次のステップです。それでも足りないことになると、入口でホテルを使うか、出口で自宅療養を使うかになると思います。

 新型コロナの勉強をずっとやってきますと、何日か経つと、まだ人にうつす可能性はあるけど、ぶり返して悪化しない領域があります。初めのうちは危なくて、(感染してから)4日から6日に肺炎になって急速に悪化するのは結構ありますが、一週間とか10日経つと、まだ微熱があったりして、退院基準には達しないけど、ウイルスも随分減ってるし、あんまりうつす可能性が少なくなってる人は、病床を開けてもらうために、ホテルに出ていただくとか、自宅に出ていただくとかがあり、それも、ホテルの方が見れるからホテルの方がいいわけで、そういう順番で我々は考えています。(和歌山は)一番安全サイドに立ったところで頑張っていて、それもまだ少し余裕があるのが現状なので、まだ2段3段4段、東京都の例なんてあっちの端ですから、そういう意味では、全然レベルが違います。ホテルも、必要になってきたら、またもう一回リクルートしたらいいと思いますが、まだその段階ではないと思います。

毎日:リフレッシュプランですが、ステージについては今申し上げる段階ではないということをおっしゃっていたので、今、見直すなりの段階でもない。

知事:執行を止めるかどうかという点について言うと、県内のお客さんですから、県内も結構(感染者が)たくさんいますが、割と元気な人が観光なんかでうつしまくってる感じはあまりないので、気を付けて行っていただければ、止め立てすることもない感じはあります。従って、かなりアクセルを踏んでたものをブレーキに変える必要はないと思いますが、様子を見て、ひょっとしたら、(止める)可能性がないことはないとだけ、あらかじめ申し上げておきたいと思います。今は、使っていただいて結構です。

 次に、9月にどうするか。9月になると、議会が始まります。今は売り切れですが、たくさんやってくださいという話があります。これについても、その時の感染状況と観光業者がどのぐらい困ってるかにより、考えていかざるを得ない。ちょっと感染が多い状況では、なかなか追加で出すのは難しいかもしれません。

産経:知事会の提言の中で、全国一律の緊急事態宣言とかロックダウンの手法を検討みたいなことも、議論に上っていましたが、その辺りについて知事の見解をお願いします。

知事:私自身は、全国一律を止めといた方がいいと言いました。結論で言うと、一つの知事さんがやるべきだと言われましたが、大勢は、全国一律に緊急事態宣言をする、昨年の4月、5月ぐらいのあれは、止めましょうということで、全体として取り上げられることもなかったというふうに理解してます。

 なぜ反対したかというと、いろいろ(各都道府県で)やり方があるだろう。和歌山県は、保健医療行政、積極的疫学調査を中心として、感染の拡大を一生懸命止めようとし、県民の生活や外出は、初めから家におれというようなことを厳しく言わないようにして、そのバランスで両方やっていこうというふうに思っています。これが、緊急事態宣言になると全部チャラになって、みんなステイホームになってしまいます。

 それから、我々として、和歌山県の方式をずっと続けられるかというと、状況を見ないと分かりません。なぜならば、一例を挙げると、今年の4月、5月ぐらいは、不要不急の外出の一般的な自粛をお願いせざるを得ない羽目になりました。それはそうだけど、その時に、それぞれの責任を持って対策をしている知事さんが、これは緊急事態宣言にしてもらった方がやりやすいとか、まん延防止等重点措置になった方がやりやすいという判断と、ならなくてもいいという判断、いろいろあると思います。ですから、それぞれの知事さんが、お願いしますとかやってくださいと言えばいいし、知事の判断だけだと信用できない、あそこは何もしていないのではないかという国の思いがあったら、それは国の権限で、その地域を緊急事態ないしはまん延防止等重点措置の対象地域にすればいいので、一律、全部してしまえというのは反対ですと、言いました。

 多分、大勢はそっちになったのではないかというふうに推測をします。

産経:ロックダウンの法的整備の検討という部分で言うと、いかがでしょうか。

知事:制度として、日本だってヨーロッパ並みにむちゃくちゃになることもあるだろうし、言うことを聞いてくれない人が随分たくさんいますから、そういう検討をすることは、間違いではないと思います。

だけど、それならば私は言いたい。前に、罰則の強化をしましょうといった時に、体を張って抵抗した人たちに、どうなんですかと聞いてみたいというふうに思います。

 もう一つ言うと、あの時の議論ですが、私は、罰則を強化していただけるのなら、感染症法でやってもらいたいと言いました。なぜならば、ヨーロッパと違って、日本には感染症法という武器があるんだから、この武器をちゃんと使えるようにしたほうがいい。その時に、一番危ない穴が空くのは、例えば、感染症法に基づく保健所の行為に全く協力しない人が出てきたら、その人がうつしまくるので、むちゃくちゃになります。ですから、そういう人に対しては、制裁をちゃんと加えなければいけないのではないかというふうに言ったら、これも体を張って抵抗するような人がいました。

 そういう人に問いたい。今の事態をどう考えていますかというふうに私は思います。だから、検討することは大いに結構だけど、ロックダウンなどという言葉を使う必要は必ずしもない。あの時の議論はどうしたんですかと聞きたいということです。

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