知事記者会見 令和3年7月21日
知事記者会見
記者会見での発表事項等を紹介します
令和3年7月21日 知事記者会見
令和3年7月21日 記者会見室
おはようございます。今日は発表が二つありますが、その前に新型コロナの関係で、申し上げたいと思います。
昨日、福祉保健部技監が記者会見をいたしましたが、結構、全国でえらい勢いで新型コロナが流行っています。東京を始め首都圏が一番ひどいのですが、早く保健医療行政を建て直して止めないと危ないと言ってたんだけど、全然何もしないから、とうとう大変なことになってきました。大阪も、関西の中心なんで影響を受けて、かなりひどいことになってきたし、阪神地方は一体ですから、兵庫県もかなり感染者が増えています。和歌山は必死で防遏をしてきましたが、かなりたくさんのウイルスが持ち込まれつつあるというふうに考えてもいいと思います。明らかに、全国的に第五波になっていて、和歌山も第五波と言っても差し支えないということで、皆さん気を付けて欲しいということを申し上げたいと思います。
まだ、病院などの病床その他余裕はありますが、注意事項を守ってくれなくて感染して、しかも長く放置した人が出たら、非常に多くの人に検査をして、調べていかないといけないので、囲い込みをするために大変な労力を要します。これが、早くお医者さんへ行っていただくと、非常に(労力が)少なくて済むし、簡単に終了させることができるので、注意をしている危ないことは止めていただくのと、ちょっと倦怠感があるとか(だったら)、違ったら違ったでいいので、新型コロナを疑って、すぐにお医者さんにかかって欲しいということです。お医者さんも、新型コロナを疑って、すぐ検査をやっていただくと、公費で全部できますので、よろしくお願いします。
若い人が感染していて、幸い、お年寄りの感染が皆無というぐらいない。これは、明らかにワクチンが効いている。お年寄りは重症化しやすいリスクがありましたし、亡くなる人も結構多かったので、お年寄りからワクチンを接種せよと言った政府は、正しかったというふうに思っています。ただ、若い人も早く終わらせようと思っていたら、ワクチンの確保に失敗していて、供給量が少ないので、打ち終わるまでに大分時間がかかるような状況になっているのは、残念だというふうに思います。
若い人も、重症化リスクはお年寄りに比べると少ないわけですが、全く無いわけではありません。特に、第四波までの分析によると、若い人も結構重症化していて、アルファ株しかなかった状態でもそうなっているので、今度のデルタ株はもっときついから、結構危ないですというふうに申し上げたいと思います。自分は若いから全然へっちゃらだと言ってると、他の人にうつすという意味でも、社会的にあまりよろしくございませんし、かつ、自分の健康を考えても、結構危ない。罹ってしまったらしょうがない、体調が悪くなったらしょうがないので、すぐクリニックへ行ってもらったらいいけど、罹らないようにするのが一番よろしいかと思います。
それから、今、だんだんワクチンの予約が難しくなっているので、あまり偉そうなことは言えませんが、若い人たちも、和歌山県は、そんなに急ブレーキをかけてなくて、まだまだ接種機会は残ってるので、早めに予約して、どんどん接種しておいた方が、安全で人に迷惑をかけない。これが、立派な大人のやることだというふうに思います。
それで、皆様にお願いですが、この三点を申し上げたいというふうに思います。
まず、感染地域への不要不急の外出を控えるのと、特に、感染地域で外での飲食を控えるのは、大事なことだというふうに思います。
それから、本県への帰省については、慎重な行動をとってもらいたい。年末年始に、私は帰省まで言うかなあと思ってあまり言わなかったのですが、その結果、和歌山県でも結構、感染が拡大しました。少し、自分自身は反省していますが、県民の皆さんあるいは県民の皆さんの家族の方々に、帰省は慎重に(してください)と申し上げたいと思います。ワクチンを打ってしまっている人で、用事のある人とかが往来をしてはいけないと言っているわけではありませんが、帰省で楽しいなとなると、どうしても、久しぶりだから一杯飲もうかという話になる。和歌山県の中でもちょっと危ない事態になっているので、感染地域から来られた人と、朝まで飲もうという話になると、ちょっと危ない場合もある。東京なんかで飲食したのと同じような状況になりますから、慎重にやって欲しいというふうに思います。
それから、先ほど言いましたが、(症状が)最近のやつは高熱とは限りません。なんかだるいなとか、あるいは味が変だなとか、鼻がグチュグチュいうとか、そういう軽い症状でも、必ず、すぐ受診をしてもらいたい。この際だから、通勤・通学は控えて、ちょっと体調悪いのでクリニックへ行きますと言えば、「こらっ」と言う人は一人もいないと思うので行って欲しい。家族に症状がある場合も、同じようにうつってる可能性が高いので、通勤・通学を控えて、その方に症状が出れば、すぐにクリニックへ行ってもらうことが大事だと思います。
それから、ここへ書いておりませんが、今日、皆さんにお願いをしたいこと、とても切実にお願いしたいことが一つあります。ぜひ、皆さん、報道してください。
オリンピックです。オリンピックを見るために、飲食店に集まって盛り上がるのは止めましょう。オリンピックは、もちろんご覧になっていただいて結構ですし、飲食店に行っていただくのも、和歌山は止め立てをしておりませんが、よくあるケースで、オリンピックを見るために、飲食店の大画面のテレビか何かの前にみんな集まって、酒を飲みながらものすごい盛り上がる、これが一番感染リスクが高いと思います。
何で無観客にしたのかと私は思いますが、直帰すればそっちの方(会場で見る)がはるかに安全だし、同じく、パブリックビューイングなんかも、直帰すればはるかに安全です。一番感染リスクが高いのは、見ず知らずの人が集まって、数人あるいは十数人ぐらいで、お酒を飲みながらワイワイ言って応援をする。これが一番危ないというふうに思うので、ぜひ控えてもらいたい。それぞれ家で楽しみましょうということです。飲食店も、そういうことで客を集めて儲けようというのは、ぜひ控えてもらいたいと思います。これから、注意事項を、県庁から各方面にお願いして回ろうと思っています。もうちょっと(新型コロナが)流行ってなくて、ゼロ水準ぐらいだったらいいかというふうに思っていましたが、毎日数人ずつぐらい、ひょっとしたら十人を超えるような感染が出ている状態ですから、やっぱり止めといた方がいい。
感染の話に戻りますと、第四波の時も感じましたが、第四波の盛りになった時に、大阪に通勤している人が、そんなに派手に飲食をしたわけではないけど、(新型コロナウイルスを)持って帰ってくる。あるいは、大阪から商談で来られた人と会食したりすると(新型コロナに)うつるというようなことが、頻繁に起こりました。感染の初期は、止めてくださいと言ってるのに、大阪へ出かけて朝まで飲んできたというようなケースが多かったんですが、感染が進んでくると、一般的に普通に通勤している人が危なくなってる状態です。ですから、通勤をするなとは言えませんが、できればテレワークをやってもらうとか、通勤しても、感染しないように最大限の用心をしてやってもらうのが、大事だというふうに思います。
ちょっと危ない事態になっているので、特に、オリンピック(観戦で)の感染は、注意してもらいたい、今日は、新しいこととして言いたいと思います。
令和4年度農林水産業競争力アップ技術開発事業 新規研究テーマを募集!!
発表事項に戻りますと、二つとも、農林水産業の競争力アップの技術開発についての話です。
初めは、新規の研究テーマを募集します。ずっと(和歌山に)いらっしゃる人は、もう耳にタコという感じがすると思いますが、(始めてから)10年ぐらいになりますが、農林水産業関係の技術開発テーマを募集し始めました。それまでは、何とか研究所の研究員が、よかれと思って研究テーマを選んでやっていました。だけど、ニーズと合っているかの議論もあるので、ニーズ側からどんどん意見をもらって、シーズ側のこんな技術を開発したいというのも併せて、それぞれのテーマを俎上に乗せて、専門家にいろいろ議論していただいて、重要度の高いやつから選んでいこうという方式に切り換えました。
その時に、研究費も大幅にアップしましたが、大体、ワンクール3年間にしていて、募集テーマが決まりますと、3年間、研究者は一生懸命(研究を)やる。意見を出すのは、もちろん研究員が出してもいいですが、ニーズ側として、行政の我々、例えば、農林水産部の果樹園芸課の果樹担当の人が、こんな技術がないと本当に困るのでそれをやってくださいと言うこともできるし、各地のJAや個々の農家の方々が、こういう時によるべき技術がないとちゃんと物を作れないので、ぜひ技術開発してくださいということをお願いする、こういうのが望ましいわけです。
そんなことを、7月21日から9月3日まで募集します。それで(募集後は)、さっき言ったみたいに、全部テーブルの上に乗せて、予算の続く限り、重要度の高いやつから採用していく。採用したら3年間(研究する)ということです。募集内容など細かいことは、次のページに書いています。
農林水産業競争力アップ技術開発(令和2年度終了課題)「研究成果集」
それが、3年経つとどうなるかというのが、二つ目の記者発表です。令和2年度の終了課題についてまとめましたので、皆さんのお手元に発表しています。
それぞれ、研究員が一生懸命やってでき上がったもので、これ面白そうだなと思うものがあったら、ぜひ、研究推進室に、これ詳しく教えてほしいとか、現地見学させてほしいとか言っていただいたら、喜んで案内しますので、よろしくお願いします。
私から、これといったら、素人が間違うかもしれないので、すべて大事だというふうに思っています。
以上です。
質問と回答
NHK:オリンピックの関係で(要請する件ですが)、飲食店やスポーツバーとかがありますが、特措法でお願いする形になりますか。
知事:いや、特措法に依存しません。特措法の何条何条というと、手続きがうるさいので、県庁としての、県知事としてのお願いです。
NHK:関連部局の方が(飲食店に)持って行って要請する。
知事:「こんにちは、危ないからぜひお願いします」と、回ってもらおうと思ってます。
NHK:明日から連休で、白浜便も大分混んできてる状況ですし、全国高文祭もありますが、その中で、通常の県民へのお願いにプラスアルファ、例えば、検査の拡充でありますとか、何か対策でお考えになっていることがありましたらお願いします。
知事:目一杯必要なことをやっているし、それ以上のことは、今のところやる必要はない。今、安全な外出、安全な生活でと言って、細かくこれは止めて(ほしい)ということを、10幾つ言ってます。あれを守っていただければ、それで良いと思います。
観光については、全く皆無かというとそんなことはないと思いますが、数の問題から言えば、観光客が原因で大爆発(した)というのは圧倒的に少ない。そういう意味では、そういうことだと冷静に考えて、でも、観光客の誰かが罹っていたら、他の人にうつされると困るので、ちゃんと仕切りを作っておくとか、個室に入っていただくとか、感染してそうにない人も含めて、それぞれ注意しながら、お客さんと接することは大事です。
読売:東京五輪関係のことで、幾つか聞かせてください。いよいよ開幕が近づいていますが、県ゆかりの五輪選手への応援メッセージというかエールをお願いします。
知事:皆さん、本当に大変な努力をしてここまでたどり着いているわけです。だけど、入口のところまでたどり着いただけで、多分最後までできると思いますが、実際に競技を一生懸命やって、最大限の力を発揮して良い成果を上げて欲しい。それに尽きます。心から応援をしています。
読売:知事が個人的に注目している競技とか、県ゆかりの選手は。
知事:それは、すべてです。誰々さんは注目しているけど、誰々さんは注目してない、そんなことは言えません。
読売:事前キャンプを行ったサッカー男子のドイツやホンジュラスについては、どういうふうに思われますか。
知事:それは、何となく身が寄ってしまったから、日本の次に頑張れ。日本第一で、その次に、ホンジュラスかドイツでもいい。そんな感じです。
読売:受け入れは、問題なくスムーズに終えましたか。
知事:それはそうだと思います。
読売:オリンピックの楽しみ方で、お酒とか飲食を伴ってなくても、例えば、学校などの公的な場所にいっぱい集まって、パブリックビューイングみたいなのは、どうお考えですか。
知事:今、一番危ないのは、パブリックビューイングよりも、よく、テレビなどで、ワールドカップとかがあったら、酒場にみんな集まって、ゴールが入ったら「やった」と(騒ぐと)いうやつあります。今、コロナが流行っているから、あれが(感染する可能性として)一番危ないと思いますから、一番危ないことはしないほうが良いと思います。
一方、その次に危ないのは、みんなで集まることです。パブリックビューイングも、他所もそうだと思いますが、和歌山県では、私の知ってる限り無いと思います。そこに、そんなにワーワー注意するんだったら、酒場にみんな集まって頑張れと言ってるやつの方が、はるかに危ない。それから、直帰すれば観客を入れた方がはるかに安全だというふうに思いますが、なんで政府は言わないのかというふうに思います。
朝日:改めて、帰省の件の確認で、県民が県外へ帰省するのは、(県民へのお願いの)安全な生活、安全な外出を心がけるに入っているので、行動は慎重にということですか。
知事:そうです。絶対にしてはいけないと言うと、それぞれ事情があるでしょう。看病があるとか用事があるとかがあるので、県を跨ぐ移動を全部やめなさいと言ってるわけではない。(帰省は)慎重に考えていただいて、しなくてもいいんだったら止めとくとか、こっちへ帰ってきた時の行動も慎重にしていただいたらいい。
帰ってきた、さあ一杯飲むかとか、何年ぶりだなといってガーッとやったら、その人がうつってたら、周りの人にみんなうつります。というようなことがないようにしましょう。家族で楽しむのは、そんなに危なくないと思いますが、その人が感染してたら、家族にもうつります。そういうことで、慎重にということです。
ただ、ワクチンが効いてるので、今回の波は、希望的観測を言えば、少しはましか、でもインド(デルタ)株が怖いので、ひょっとしたら前よりひどいかもしれない。その両方の観測ができます。
朝日:IRの関係ですが、昨日(優先権者)候補も取れて、大阪も、正式に提案書が府に出てる状況の中で、改めて、どんなふうに進めていきたいかお願いします。
知事:他所はどうでもいいです。和歌山県の区域整備計画案を、カジノ運営についての詳細などをきちんと作って、国交省とカジノ管理委員会に認めていただくのが一番大事なことで、他のところがどうのこうのは、あまり関係ない。ただ、私は、今のところ、政府は、良いものがあったら認めて欲しい。時期は、これだけ一生懸命ちゃんと政府に合わせてやってるんで、裏切ることがないようにして欲しいというふうには思います。
朝日:日曜日に兵庫県の知事選が終わり、井戸さんが五期二十年で終わられて、おそらく、連合会長としていろんな関係もあったかと思いますが、井戸さんの今までの活躍というか政治活動について、どんなふうに感じておられますか。
知事:まず、兵庫県知事としても、関西広域連合長としても、素晴らしい活躍をされたのではないかと思います。
兵庫県知事としては、どこがというのを私が言うのは変ですが、各紙の新聞を見ていたら、井戸さんが応援した候補は負けたけど、井戸県政に対しては、肯定的に考える人が6割とか7割とかいるように書いてました。だから、私は、兵庫県の県民は、井戸知事は良いことをしたと思ってるのではないかと思います。
広域連合について言えば、広域連合の事実上の創始者は井戸さんだと思います。私は、創始者補佐ぐらいですかね。いろいろな意見がある中で、ちゃんと進路を示して、みんなを引っ張っていった。引っ張っていくのは、一家言のある人が多いわけですから、説得したり、ちょっとしたディールをしたり、いろんなことをしながら、全体を上手く引っ張っていってくれたのではないかというふうに思います。
特に、ワールドマスターズゲームズや万博など、関西が大変大きなイベントを抱えることができたのは、井戸さんの功績だし、資金手当とか枠組みとか、そういうのを作っていくのは、大変なことで、そういうのを見るにつけ、井戸さんはよくやってくださってたというふうに思います。今、連合長は私ですが、これは大変だと。井戸さんみたいに上手くやれるかと、ちょっとビビりながら、全力を挙げようと思っています。
関西広域連合のホームページに、井戸連合長に栄光あれと言って、私はちょっとセンチメンタルなエッセイを書いています。連合委員メッセージを書いてますから、ぜひそれをご参照ください。メルマガでも、もらえます。
共同通信:その続きで、新しく井戸さんの応援してた方ではない斎藤知事が誕生しますが、それへの受け止めや期待とか、連合長としていかがでしょうか。
知事:兵庫県民の審判が下ったわけで、兵庫県民が望ましいと思う人が選ばれて、それは良かったのではないかというふうに思います。今度は、井戸さんの後を継いで、連合委員として活躍してくれるわけです。兵庫県は、何と言っても大阪に次いで人口の多いところなので、大変影響力が大きいと思うので、斎藤さんにも期待が大きいし、私もいろいろ相談をしながらやっていきたいと思ってます。
紀伊民報:新型コロナが第五波に入ったというお話をされたと思いますが、昨日の福祉保健部技監の会見で、五波の入口に入った可能性があるとおっしゃっています。県の認識としては、もう入ったということでよろしいですか。
知事:入口に入った可能性があるというのは、立派な表現で慎重な表現ですが、私は結構乱暴な物の言い方をするので、もう入口に入った可能性があるんだから、それはもう入ってるというふうに思います。
ただ、五波というのは、私はオールジャパンでいうと権威がないわけです。だから、五波というのは、何をもって五波というのか。(私が)五波の命名権者かというと、そうではない。だから、アバウトな意味で、それはもう五波に入ってるというふうに言ってるだけの話で、これがオールジャパンで権威のある話ではありません。
紀伊民報:もう一つ確認で、高齢者の感染が少ないのは、明らかにワクチンが効いているとおっしゃったと思いますが、昨日の福祉保健部技監の会見で、まだ早計だけど、効果があった可能性があるとおっしゃっています。知事としては、明らかでしょうか。
知事:科学者は、非常に慎重な物の言い方をするわけです。私は、結構アバウトですから、効いてるに決まってるではないかというふうに思いますけど。
毎日:新型コロナの五波入りの可能性ということで、改めてリフレッシュプランのことを伺いたいのですが、国の交付金をいただいてる関係上、ステージレベル3以上だと、事業の見直しみたいな話になってくると思います。そこら辺、どのようにお考えですか。
知事:まず、国から補助金をもう上げないという話になると、どうしようかといって考慮しなければいけない、ということが一つの要素です。二つ目は、和歌山県は、感染(の状況)が、今はもう用心しなければいけないことは明らかですが、県内では、旅行を止めなければいけないとか、外出を止めろとか、そんなことを言う段階ではまだないと思います。従って、今のところ、リフレッシュプランに変更はありませんが、これが第四波の盛りの時みたいに、県民に不要不急の外出をお願いしますと言わざるを得ないような状況になれば、リフレッシュプランもしばらく停止せざるを得ません。だけど、今のところ、そこまでやる必要はないと思います。
産経:東京を中心に感染が広がってるという話が出てましたが、データから見ても、和歌山県に波及してくるのかなというふうに思っています。それに対して、知事もそういうような思いなのかどうかと、感染拡大すると、政府に結構厳しい意見が出ることがあると思いますが、そのあたりについて知事のお考えはいかがですか。
知事:基本的には、東京、あるいはもっと言うと東京と周りの首都圏は、やっぱり何といっても日本の中心なので、影響力は抜群にあります。私も、昨日は東京に出張して、いろいろな仕事をしてきました。ビジネスでもそういう人がたくさんいますし、来られる人もいます。そういうことで、東京の影響力は大変大きいわけです。
大きいがゆえに、感染を抑えこもうという責任感を持ってもらいたいというふうに思ってます。しょうがなかったら、責め立てるのは理不尽ですが、少なくとも、和歌山や感染の少ない地方圏でやってるぐらいのことは、大東京あるいは大首都圏なのだから、一生懸命やってもらいたいとずっと思っています。
例えば、東京でいえば、何で区ごとに違うことをやっているんですか、東京都は、全部統合しないんですか、ということはずっと思います。和歌山県で言えば、各保健所がバラバラにやってくださいというのと同じです。そんなことをやってたら、できるはずがない。だけど、ひょっとしたら、そういうことを東京都もあまり思い付かないでいるかもしれない。そこはやっぱり政府が指導すべき、あるいは注意すべきです。あるいは、マスコミもそうかもしれない。
だけど、そういうことをしないで、全部人流のところに帰して、マスコミが、人流が増えたもんねとばっかり言ってる。それでは、首都圏や行政の当局は反省できません、というふうに思います。