知事記者会見 令和3年6月29日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

令和3年6月29日 知事記者会見

令和3年6月29日 記者会見室 


 議会が終わりましたので、また、記者会見をやらせていただきます。

 記者会見の前に、最近のコロナの状況を申し上げたいと思います。感染は、もうちょっとあるかもしれませんが多くて3人とかゼロの時もあり、抑えられてますけど、油断をすると危ないということもあります。

 医療情勢や保健所、県医療行政の頑張りは十分あるので、それは万全を期していますが、さらに言えば、県民に対して一般的な不要不急の外出の自粛とかは言っていませんが、特に感染しやすい行為については、ぜひ守ってくださいと言って細かく注意事項を発しています。最近、(の感染例を)見てますと、全然無視されてるような例があるので、それはやっぱりちょっと危ないですということは、改めて申し上げたいと思います。

 具体的に言うと、まん延防止措置等重点区域(正しくは、まん延防止等重点措置区域)に出かけて会食なんか止めてくださいと言ってるのに、ガンガンやってきて、見事にうつって帰ってきた人がいます。こういうのは止めてくださいと言ってるので、本当に気を付けて欲しいと思います。不要不急のとこへ行くことで、今のところお仕事なんかを問題にする必要はないと思いますが、お仕事の場合でも、飲食と不要不急の往来は危ないので止めていただけますかと言ってるのに、あららというのがあり、それはいかんというふうに思います。

 それから、今回顕在化していませんが、発熱しないで肺炎になるのが、最近は結構あります。アルファ株はそういう出方をするので、従って、なにかおかしいと思ったら、ぜひ早めにクリニックへ行って、クリニックの方も、PCR検査あるいは抗原検査をどんどんやっていただいて、あやしいと思ったら検査をして欲しいし、した後は通知して欲しいということを、申し上げたいと思います。

 三つ目は、ここで発生してるかもしれないと思うようなことを、保健医療行政は突き止めなければいけないわけです。それで、秘密は守る前提でご協力いただいて、行動履歴をきちっと言ってもらうことが大事だし、検査に行ったら協力していただくのは大事なことです。それに協力しない場合は、一定のサンクション、制裁もあります。しかし、それでも強力に協力しない人がたまにいます。特に、感染が今のように落ち着いてると油断して、何でそんな面倒くさいことをしないといけないのかというような話が、ついつい人間ですから出てきます。早期に抑え込まないと大変なので言ってるんで、ぜひご協力いただくようにお願いしたい。この3点を申し上げたいと思います。

 他県のことを言うといけませんが、感染がほとんどシャットアウトしたぐらいになってた秋田県とかでも、結構感染があります。各県別の状況を見てると、従来はすごい大変だったところでガッと抑え込んでいるところもありますが、逆に、あんなところがというところが(増えていて)、10人とか20人のレベルですけど、それでもその県にとってはかなり凄いことで、和歌山県でもそうです。従って、そうならないとも限らないので、やっぱり少ないうちに一個一個抑え込んでいかないといけない。これが鉄則だと思いますので、ぜひ、よろしくお願いしたいというふうに思います。

『紀の国わかやま文化祭2021』開会式・閉会式の特別出演者が決定!!

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 記者会見の中身ですが、まず第一に、紀の国わかやま文化祭の開会式・閉会式の特別出演者が決定しました。紙にございますように写真がずらっと並んでいますが、ご覧のように豪華メンバーです。

 一枚めくっていただきますと、開会式の予定が出ています。まず、一番上ですが、プロローグ(14分)祝賀舞「道成寺より 鐘ヶ岬」で、尾上菊之助さんにやっていただくわけですが、お母様が和歌山県出身かなと思います。人気俳優菊之助さんが出てくださる。プロローグが終わった後、皇室のおことばも含めて式典がございます。その後、フェスティバルということで、皇室の方にも見ていただくようになっていますが、下の方にフェスティバルとして、1、2、3、4、エンディングというふうに構成されています。

 第1章は、「八咫烏とコガラス~旅立ち~」。コガラスと書いているのは、子供たちも出てくるということです。第2章は、「山青し~祈り~」ということで、和歌山の売りであるところの山のお祈りをやってもらう。その次は第3章で、海です。海に対して挑戦ということで、音楽をどんどん出していただくことになります。第4章は「文化は輝く」。「山青し 海青し 文化は輝く」ということで、「文化は輝く」というのは、人が輝くということで、ご覧のようなミュージカルとかをやります。エンディングで、「みんなのうた~未来~」。未来へ踏み出してみんなで歌を歌おう。和歌山は県の名前に歌の入ってる県ですから、曲をやってもらうということです。これが開会式で、エピローグでは、県主催事業がいくつかありますが、それの予告編映像をさせてもらいます。言い忘れましたが、開会式は、10月30日にビッグホエールです。

 閉会式は、11月21日になりますが県民文化会館で行います。写真に載ってるような方々、若手と言ったら失礼かもしれませんが、和歌山出身で活躍している若手の芸術家に出ていただいて、グランドフィナーレをやってもらおうということです。次(の開催地)が沖縄県ですが、国民文化祭の旗を引き継ぐことになります。「喜び」「情熱」「輝く未来へ」という演題で、歌を中心に演技をやってもらうことになっています。また、沖縄の方々の開催PRプログラム。これは沖縄県で考えてると思いますが、そういうことも披露されることになります。

『紀の国わかやま文化祭2021』開会式・閉会式の観覧者募集開始!

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 その次は、紀の国わかやま文化祭の開会式・閉会式の観覧者を募集させていただきます。開会式500人、閉会式450人、なんかえらい少ないではないかと。今は新型コロナがあるので、あまりぎゅうぎゅう詰めにしないという前提で考えていて、この他に、各県からの招待者、あるいは大会の主催者グループ、そういう方が約500名ぐらいいますので、ちょうどいいぐらいの人数になります。一般観覧者については、これから募集をさせていただきます。そこ(資料)にあるような形で募集しますので、皆さん奮って、ちょっと狭き門ですけども、よろしくお願いします。

~「蘇りの地、わかやま」キャンペーン~ 特別企画7月1日(木)から始まります!!

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 その次が、7月1日から「蘇りの地、わかやま」キャンペーンを始めます。今、新型コロナの感染がまん延して、しばらく、観光のプロモーションとかはちょっと遠慮かなというふうに思っていましたが、和歌山県に関してはかなり落ち着いてきているので、今は、いわばニュートラルにしています。それで、少しアクセルを踏むかなというぐらいの感じで、まず、感染の拡大にめちゃな悪影響を及ぼさないようなところから、少しずつアクセルを踏んでいくことにいたします。

 何をするかというと、わかやま・まるごとスタンプラリーの「南紀熊野ジオパーク」コースのお披露目です。今までは、「わかやま歴史物語」と「水の国、わかやま」コースの二つがありましたが、さらに「南紀熊野ジオパーク」コースを新しく追加することにいたします。

 それから、サイクリングWAKAYAMA800のコースを含む太平洋岸自転車道が、ナショナルサイクルルートに指定されました。これを記念して、「WAKAYAMA800モバイルスタンプラリー」と、それを元にして「RIDE ON WAKAYAMA ポイントランキング」を実施させていただきます。サイクリングで、颯爽とどんどん和歌山を走り回ってくださいということです。

 これからやりますということで、特別企画7月1日からスタートで、実施期間はそれぞれあり、前者については2月28日まで、後者については3月21日までで、スタンプラリーを開催していきたいと思います。

~「蘇りの地、わかやま」キャンペーン~ わかやまリフレッシュプラン2nd 予約・販売期間を延長!

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 その次、アクセルその2ですが、「わかやまリフレッシュプラン2nd」の予約・販売期限を延長いたします。このあいだから、少しアクセルを踏んだところですが、その時は、国の支援を受けるために8月31日までにちゃんと予約してくださいというふうに言っていましたが、それを10月31日まで延長します。なぜかというと、我々はそれでも良かったので、国の助成金をもらう都合で8月31日にしたんですが、国が10月31日までいいですよというふうに言われたので、じゃあそういうふうにしましょうということで、少し皆さんの行動範囲を広げるということにさせていただきました。

和歌山の食の総合ポータルサイト「おいしく食べて和歌山モール」がオープンします!

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 今度は「食」です。和歌山の良い食品をどんどん売り込もうということで、「おいしく食べて和歌山モール」というのをオープンします。今までは、「わいわい市場」とかがあって、一番初めは独立で、それからヤフーと組んで、今度は、我々が「おいしく食べて和歌山モール」を出します。これは、ヤフーとか楽天とかにみんな連結していて、楽天の会員さんとかが、ここで簡単に申し込みができることになってるし、「おいしく食べて和歌山モール」自体が、なかなかいろいろ見ると楽しいことになっています。ちょっと実演をしてもらいます。

 説明する人は、食品流通課長です。


食品流通課長:それでは簡単にご説明します。「おいしく食べて和歌山モール」ですが、先ほど知事からご説明したように、今現在、「わいわい市場」として、Yahooショッピングの中に店子を設定し、当然ながらYahooショッピングの事業者さんだけしか見られなかったのですが、今回、ポータルサイトを新たに立ち上げました。

 そのポータルサイトでは、和歌山の食の魅力ということで、ブランドのストーリー、和歌山の食の魅力を語るページを新たに設け、和歌山の、食は実はこうなんだとか、そういったようなもののストーリーをここでご紹介させていただいており、和歌山の柿やみかん、例えば桃、こういったところのストーリーを、こちらのページで紹介させていただいております。

 こういった内容に加えまして、さらに(ページの)下にいきますと、ピックアップ商品として、ここでお気に入りの商品をすぐにお買い求めいただける構造にしています。ここのピックアップ商品というのは、このモールの中には様々な品目を出店していただいていますが、日替わりにランダムで、ここへ紹介させていただいております。特に、ここで見ていただいて、これいいよねと思っていただきますと、最近皆さんスマホを使える方が多いと思いますが、スマホで画像をクリックしていただく。そしたら、画面に飛んでいき、商品を買いたい場合には、オプションを選択していただきます。ここで、例えば24本入りのものを一箱あるいは二箱欲しいというようなオプションを選択いただくと、(次に)Yahooショッピングで購入する方、楽天で購入する方、JAの自主サイトで購入する方というふうに選択できます。例えば、PayPayで決済することが多いのでYahooショッピングを使われることが多い方、楽天ポイントを貯めてるので楽天でいつも買うようにしてる方、あるいは、どっちの会員になってない方でも自社サイトで購入いただけるということで、ご購入いただける方が、その購入先を選択できるような項目を追加しています。

 もう一点、検索機能の充実に取り組んでおり、タグでお好みの商品を選んでいただける機能をつけています。例えば、新型コロナウイルスの関係で帰省できない方が、ご実家あるいはお友達とか、会えない方にギフトを送るといったような傾向が高まってることがございますので、ここにあるような、よく使われるタグで「#ギフト」がございますが、ここをクリックしていただきますと、ギフトというタグが付いてるものについては、ギフトに最適な商品をご紹介できることになっています。例えば、ギフトで南高梅を選んでいただきますと、先ほどと同様に、ヤフーで買われたり、楽天で買われたり、あるいは自社サイトで買われるといったようことで、購入者がご選択してお好きなモードからお買いいただくことが可能な形になっています。

 先ほども知事が言いましたが、これが今現在のわいわい市場で、トップページの検索がカテゴリーだけで、これをもう少し魅力のあるトップページを作らせていただいています。ここのページの中には、楽天ショップや自社サイト、あるいはアマゾンに出展されてる事業者さんにも、これからどんどんお声掛けをして、こちらのモールに集まっていただければ、すべての和歌山の食の産品が揃うというようなモールを目指して参りたいと考えています。

 私からは以上です。


 はい。ありがとうございました。そういうことで、いつからだったかな。
 

食品流通課長:7月1日からオープンです。
 

 それまでも、まだ6月がちょっと続きますので、わいわい市場も生きてますから、どうぞお使いください。

知事監視製品の新規指定をします

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 次は、知事監視製品の新規指定をします。本当に腹立つのがいっぱい出てきますが、監視製品に新規指定して監視していくことは、やっぱり続けていかないとしょうがないということです。

ち なみに、これは、消費者も用法を間違って、要するに事実上の麻薬的に使おうとすると直罰がかかります。監視製品は、直ちに捕まりますから、それぞれのものは、これは麻薬的なものですと言って絶対売ってないわけです。アロマですとかそんなことを言って売ってるわけですが、それ以外の用法で使うと、直ちに直罰で捕まりますから、お気を付けくださいということです。

関西広域連合「新型コロナウイルス感染症の喫緊の課題に対する緊急提言」及び「関西・感染リバウンド阻止徹底宣言」について

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 話題事項ですが、このあいだ関西広域連合がございまして、みんなでこういうことを決めました。

 一つは、緊急提言です。特に、オリンピックを控えて水際対策をきちんとやってください。我々は、泉佐野・ウガンダ問題で、問題を持ってこられたほうです。やっぱり、濃厚接触者をきちんと特定するのは、一番初めに検査した人でないとできないわけです。ちゃんと濃厚接触者を特定して、濃厚接触者を留めることをしてもらわないと、みんなに迷惑になります。バスに乗せて移動させましたといったら、バスの運転手さんはどうするんですかということにもなるし、それはものすごく危ないから、濃厚接触者については、数日後に発症してしまう可能性があり、陽性に転ずることが結構ありますから、ちゃんとそこへ留めることをやってもらいたいということを、一つは書いています。

 ワクチン接種については、各自治体とも、モデルナのところを、集団接種ないしは職域接種で早くやろう、あるいは国の政策に協力しようということで、和歌山もそうですが、かなり皆さんを説得して、職域接種をやってもらうようにしたところ、今度はモデルナのワクチンがしばらく送れないと言って、受け付けをストップされてしまったなんて、とんでもないことだと思います。今週、やり方についてもう一度考えた上で再開するようにしますというようなことを言っておられるそうですが、早くやり方を明示して、どんどん先に計画を出してもらいたいというようなことを言っております。

 2ページの上の方の(3)ですが、ワクチン接種に関して、とんでもないことを言いまくるネットとかがあるので、政府もそんなのに黙ってないで、敢然と立ち向かって正しいことを言ってくれと。政府の専門家は、特に国民の皆さんには信用されてるはずなので、そういうことこそ、きちんとやってもらいたいというふうに思いますということを書いています。

 変異ウイルス、デルタ株への対応の強化ということで、特に大事なのは、数が少ないときに、積極的に封じ込めあるいは囲い込みをやる、積極的疫学調査をきちんとやることがものすごく大事ですが、そういうことをやってないところについては、政府も放置するのではなく、ちゃんと指導しなさいというようなことを書いています。支援ということが書いています。

 それから、各県でも、最終的に、ゲノム検査も含めてこれが何株かを早急に突き止めることができるように、我々は今スクリーニング検査をしていますが、最終的にアルファかデルタかとかは、国立衛生感染研究所だったかな(正しくは、国立感染症研究所)に送って調べてもらっています。それでは時間がかかるので、(今は)各県工夫していますが、そういうのがパッとできるように、ぜひ、お金の面も含めて支援してくださいというようなことを言っています。

 その次は、事業者及び地方自治体の支援の強化で、特に金融支援で、政府系の金融機関の対象がそのままの形で延長されていますが、県がやってる金融支援は、信用保証協会の保証と県の支援とが組になってやっていて、信用保証協会の支援のやり方は、中小企業の法律で決まっています。従って、そこのところを狭められると、県の支援が上手くいかないし、期限についても、ものすごく今広がってる形でしばらくの間やれましたが、これを政府系金融機関だけ延長したけど、我々の方は延長されていないので、これは延長してねというようなことも、併せて言っております。

 政府に対しては、できれば私も「こういうことですから」といって、今週の終わりから来週にかけて言いに行きたいと思っていますが、飯泉知事会会長なんかも、これも含めて運動するというようなことになっています。

 府県民の方々に対しては、関西感染リバウンド阻止徹底宣言ということで、こういうことはしっかり守ってくださいということを宣言して、府県民の方々は、ぜひよろしくお願いします。今日、和歌山では、特にこういうことの一般論に加えて、気の付いたところを一番初めに申し上げたところです。

まちなかの“わかりやすい自転車通行空間”の整備について

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 話題事項で、まちなかの“わかりやすい自転車通行空間”の整備を、国の応援を得て、和歌山県と和歌山市でいろいろ協議をしてきました。その結果、(資料の)右の方に整備路線図がありますが、色が付いたところは、左にあるような何がしかの形で、自転車通行空間を、わかりやすくかつ便利にしていこうということを始めました。

 一番広い道は、例えば②にあるように、自転車通行帯を決めて、車道を走ってもらうということです。それから、歩道も活用するわけで、右上のところにあります、速い自転車は、車道の矢羽根のところを走ってもらって、ゆっくりの自転車は、歩道の車道側に、自転車通行帯ができているので、そこを走ってもらう。さらに、ちょっと幅員の余裕のあるところは、歩道の真ん中にポールを立てて、自転車は車道に近い方を走ってもらい、歩道は歩行者が安全に歩けることにしようというようなことを、それぞれの道の特性に応じて考えて、色の付いたところに整備をいたしました。これはまだ和歌山市だけですが、我々の気持ちとしては、さらにもう少し多くの町で、こういうことをやっていきたいというふうに思っています。

 以上です。

質問と回答

朝日:わかやま文化祭の件ですが、和歌山県内で初めての開催になるかと思います。改めて、観覧者募集についてだったりなどで、県民への呼びかけをお願いします。

知事:和歌山県では、今言われたように、初めての文化祭で、和歌山県は、国体から始まって、ねんりんピックとか、本当はもう終わってたはずですが、ワールドマスターズゲームズがもうじき(あり)、そういうのを順番にいろいろ案配して、次は文化の時代だということで、今年から、文化について大いに盛り上げていくぞということで準備をしてきましたが、新型コロナが本当に邪魔をしていて、いつも不確定要因の中でやらないといけないということです。

 だけど、新型コロナも抑圧しながら、文化活動も気を付けながら進めていく。気持ちとしては、やっぱり、これから和歌山は文化を盛んにしながら県づくりをやっていくんだという気持ちに、92万人の県民みんながなってもらい、かつ、全国の方々も、和歌山に文化ありということを認識してもらえるような、そういう大会にしたいなというふうに思っています。

共同:先日までに、医療従事者の二回目のワクチン接種が完了したり、高齢者も二回目が今も全国一位で進んでいて順調かと思いますが、明確な定義を国が示さない中で、知事としては、どの段階で接種が完了したか、どの状態まで達したら接種は完了したというふうに言えると思いますか。

知事:希望者が全員打ち終わったらではないですか。どうしても嫌だという人がいて、これは今の法律の体系では強制できないし、すべきでもないでしょう。だけど、打ちたいという人が圧倒的に多いわけですから、打ってもらいたい。そういう人が、全部終えると、とりあえず接種完了ではないですか。

共同:特に、数字的な目標がなく、希望者が打ち終わったらということですか。

知事:それが定義ではないですか。

共同:全国で、いろいろ各自治体とかで、うちの自治体は例えば60%まで打ち終わったらとか80%までとか、いろいろとあるので、ちょっとどういったものかが。

知事:どういう根拠ですかね。理解できない。

NHK:紀の国わかやま文化祭についてですが、開会式・閉会式で各500名前後の観覧者募集ということで、これも新型コロナへの配慮があったということですが、当初はどれぐらいの規模で考えられてたんでしょうか。

知事:例えば、開会式はビッグホエールでやります。そうすると、全部入ると1万人ぐらいいけるのではないかと思いますが、いろいろなしつらえをしないといけないので、そうすると数千人になるのではないですか。つまり、舞台を作らないといけないとか、舞台の後ろには人を入れられないとかがある。だから、数千人ぐらいの規模で考えていましたが、ちょっと少なくなりますけど、しょうがないです。

NHK:そうした中で、開会式・閉会式の時期での感染状況が、もし膨らんでしまった場合とかの対応は、どうされますか。

知事:それは臨機応変にです。東京オリンピック、パラリンピックもそういうことだと思います。我々も、それは臨機応変です。例えば、皇室の方にどうやって来ていただくかとかも、やっぱり無茶なことはできません。そういう時は臨機応変です。

 どう臨機応変かということで、開催者がバタバタ倒れて、本当にもうどうしようもない時は、中止にせざるを得ない。それから、そっち(開催者)は大体大丈夫だけど、感染が広がってるといったら、観覧者をどんどん絞り込んでいくことが必要になってきます。その時に、ただ絞り込むだけでは面白くない。今考えてることも絞り込んでるわけですから、それだけでは駄目なので、できるだけ多くの人が味わえるようにしなければいけない。

 お願いは、NHKが中継をしていただくということであろうかと思うし、テレビ和歌山もそうだと思います。それから、文化祭は開会式・閉会式だけではありません。その他のいろんなイベントを、皆さん張り切って一生懸命準備してくれてる。そういうのも、観客をどのぐらい入れられるか。観客がいっぱいだったら盛り上がるけど、それが無理な時にどうするかは、やっぱり録画も含めて、映像で皆さんに配るしかないと思います。従って、NHKやテレビ和歌山に活躍してもらって、できるだけ多くの番組を作ってもらうことも、お願いの筋の話だし、もう一つはインターネット中継です。これはガンガン対応していきたいと思っています。どうしても、良い話やってんのに和歌山市に行けないなあと思うような人は、それぞれの書斎やお茶の間で映像を見ていただくことによって、一体感を持ってもらったらいいのではないかと私は思っています。

毎日:県内は、新型コロナの感染者が、比較的というかかなり落ち着いてると思いますが、知事は、この要因といいますか背景をどのようにご覧になられてますか。

知事:まず、和歌山にしては、むちゃくちゃ感染が盛んだった頃がありました。その時に、皆さん申し訳ないと言って、県民の皆さんに行動の抑制をお願いしました。一般的にお願いしたのはほぼ一年ぶりぐらいですが、そういうふうなことをやって、県民の皆さんも大分協力してくれたと思います。飲食店をはじめ事業者の方も、随分協力してくれました。そういうことで、感染圧力をかなり下げたのが第一だと思います。

 その後は、もう一つの重要な要素であるところの、保健医療行政は必死で耐えたということだと思います。全員入院が、アウトというぐらいのところまできてましたが、最後まで守り切りました。そうなった時に、次の手は全部用意していましたが、それを使わないで最後まで守り切れたのは、医療機関の協力はもちろんですが、感染者を特定して検査をして囲い込んでいくという保健医療行政が、健全に働いたからだと思います。

 大体、全国を見てると、保健医療行政が健全に働いてるところは多い。毎日、全国の感染者数が出てます。ああいうところで、例えば、関西広域連合で言えば、徳島県とか鳥取県とか和歌山県とか、完璧だと思います。そういうことを一生懸命やってるところと、奈良県や滋賀県も頑張ってるし、もっと言えば、関西全体が、緊急事態宣言の対象になったところも含めて、本当に一生懸命頑張っています。こっちが負けましたというぐらい、ガンガン感染者が増えて大混乱になった時はありますが、それを過ぎた今となっても頑張ってるし、あの時も仕事の放棄はしなかった。それは、大変大きいのではないかと思います。人流(抑制)だけではこんなに落ちません。人流(抑制)は、和歌山にとってはある意味で最後の手段なので、大都会はちょっと違うかもしれませんが、大都会ですら半分の手段でしょう。そういうことだけでは、最後までドンと落ちないから、感染をグッと最後まで落とそうと思ったら、保健医療行政をきちんとやらないといけない。それの教訓が、今回出てるのではないかと思います。

 そういうとこでも、ちょっと油断すると、かつてほど一気にはならないのですが、10人、20人いっぺんに出る可能性がありますから、先ほど言ったように、1人、2人の時に、きちんと皆さんあまりひどいことはしないでくださいということは、言っとかないといけないということです。

毎日:県として職域接種を検討されてると思いますが、今どういう状況ですか。

知事:職域接種は申し込んでいて、受け付けが完了しているグループに入っています。我々の期待としては、7月何日かちょっと忘れましたが、7月何日かに始まる接種はできるのではないかというふうに思っていますが、少し、今、モデルナの配分を見直すとかいろんなことを言ってるから、ちょっと心配は心配です。

毎日:国の状況を見ながら、基本的に早めにやりたいというお考えですか。

知事:もちろんそうです。すべてこれは早くやればいいんです。今、ファイザーで従来型で接種してるところもあります。これは、前に、和歌山県が在庫逼迫度ナンバーワン県だった頃があり、その時にいろいろ意見を言って、国の好意で、逼迫度上位5県、接種率が高い=逼迫度ですから、上位5県については、それぞれの申告通りに査定しないで配ってあげるといって配ってもらったやつが、結構あります。それで、次のステップも、かなりの市町村で、高齢者から、次の基礎疾患のある人とか、その次の人とか、どんどん進めてます。和歌山県は、進めるのをしばらくの間は継続できる。だけど、8月ぐらいになると、ちょっとまたそれが滞る可能性がある。つまり、次が見通せないから打てないということで止まってしまう可能性がある。だから、その時はそうならないように、7月の終わりぐらいになると、また次のやつを配ってもらわないと困るという話は、(政府へ)しに行かないといけないというふうに思います。

 和歌山県は真面目にやってるんですから、モデルナは、どんどんください、どんどん打ちますからということを、これまた言いにいかないといけない。各県みんなそんなつもりでしょう。なんか、ふっかけて申請した人もいるという話があります。確認したことはありません。和歌山県は違います。

産経:ワクチンについてです。先ほども言われたとおり、高齢者からどんどん一般の方も打ち始めてる自治体も出てきました。その中で、市町村側からの懸念として、打ち手が足りないというような懸念もあったりする中で、県として、打つ側の医療従事者の何らかの手当を考えてる部分はありますか。

知事:部分的にはあります。だけど、一般的には、それぞれの地域で医療機関をやってる人たちがいて、それで協力しない人もいるというのは信じられない。日常的な仕事の中でそういうことをやってもらったらいいので、みんなそれができるようになってます。全部かどうかは知りませんが、すでに医療関係者は自らのワクチン接種を受けてるわけですから、まず、お医者さんだけに限りませんが、医療関係者の方々が、我も我もと協力してくれるのが当たり前ではないかと。協力しない人がいたら信じられないというふうに思います。市町村も、そういうの(医療関係者の打ち手)のリクルートをどんどんやればいいということです。

 それでも、ひょっとしたらちょっと危ないかなというようなところもあります。それは、県のチームを非常に小集団、(必要が)ある時に派遣して、一気に掃かせましょうかとか、そんなことを少なくとも相談しとけよという話はしてます。ただ、みんな意気盛んですから、大丈夫ですというようなところが結構多いのですが、それでも早いほうがいいでしょう。ですから、早く進むためには、小規模県チーム応援。これ(人員)は、今、新型コロナで頑張ってる人とかにお願いをして、ちょっと何日間かそっちへ行ってもらうことが可能ではないかと思います。そういう話をしてることは事実です。でも、そんなに他県みたいに、あちこちで全く足りないとか、あんな信じられないようなことは起こっておりません。

産経:別件で、リフレッシュプラン2nd。先ほど、販売期間の延長がありました。

知事:今回のは、販売予約をちゃんとやってねという期間を後ろに延ばしただけですが、6月22日からちょっとアクセルを踏んでる形です。

産経:一週間ほど経った中で、かなり反響もあるやに聞いていますが、その受け止めと、改めて効果について期待することをお願いします。

知事:当然、反響はものすごくあって、県内は今だいぶ落ち着いていますから、皆さん安全な対応として、マスクをするとか手洗いするとかしながら、事業者の方もそうでしょうし、旅行に行ってすっきりしてもらったらいいと思います。危ないところへ行ってもらったら困るので、県内はご覧のように大丈夫ですから、それを認めたということです。利用できる機会に、どんどん行ってもらったら良いというふうに思います。

朝日:IRの関係で、今のところクレアベストが優先権者候補のままかと思いますが、進捗状況としてはどんなものでしょうか。

知事:法律の手続きで、和歌山市と公安委員会に協議をしなければいけない。実は、協議は、ごく最近ですが整っているので、近く候補を取るという決定をしたいというふうに思います。ただ、もう分かってることなので、形式に過ぎないのですが。

朝日:クレアベスト側が発表した、共同事業体、コンソーシアムに2社入ってきたかと思います。前進してるのかなと個人的には思っていますが、知事としてはどんなふうに思っていますか。

知事:いいと思います。ただ、こういうことは予想されたことで、初めから手続きにビルトインされていて、それで構わないけれども、きちんとした人とコンソーシアムを組んでいかないといけないのは当然です。コンソーシアムを組んだ結果、事業者選定の時に出していた事業者としての考えが、さらに充実、拡大していけば、それでよろしいわけですが、減っていったら駄目です。それはもうコミットはしてもらってるんで、我々の区域整備計画の時に、その要素を取り入れて、充実、拡張していけばいいということです。ただし、どんな人が入ってきてもいいわけではなく、徹底的ないわゆる県の背面調査はずっと続けますので、一点の曇りもないような人を選んでいかないといけないということだと思います。

 それから、勝手に言っておきながら、まだ、クレアベスト側から、こうやりたいという話が正式に来てるわけではない。打ち合わせはずっとやってますが、そういう申し入れがあったとか、手続き的なステップを踏まえているわけではありません。

朝日:別件ですが、6月上旬に和歌山市内の女の子が、自宅で虐待と思われる事案で亡くなる件があり、そのお母さんと妹もお亡くなりになることがありました。このあいだ、県も児童虐待の相談件数を発表していて、県の相談が増え市町村は減ってるので、前年より増加してるわけではないかと思います。ただ、一定数あり、虐待数が多いのは、県民自体への周知で通報件数も増えてる中で、一人親家庭だったり核家族もあり、そもそもの数が増えてることも考えられます。今後、県として、どんなふうな施策というか、子供たちを守っていくということをしていきたいとかがありましたら、お願いします。

知事:こういう問題は、やっぱり多層的に考えないといけないと思います。まず、やっぱり虐待を常にやってしまうような人はいるかもしれないけど、大体の人は、生活が困ってるとか、イライラしてるとか、そういうことが背景にあることが多い。そうすると、例えば、生活に困っている方々を困らないように助けていくとか、イライラの原因が、家に閉じこもれと言ったら、余計にイライラになってしまいます。だから、そういうことを言いたくても少し我慢するとか、総合的なバランスの中で新型コロナ対策を考えるのは、いつもやってることで、そういうことを心がけていかないといけないというふうに思います。

 その上で、やっぱり虐待というのは、大したことないのではないかと思わないようにしようというのが基本だと思います。今、和歌山県は、割合その点は、児相とか医療とか警察とか、市町村の方々も含めて、感受性高く対応できるようになってきていると思います。その次は、近所の方とか関係者が、「あれ、これちょっとおかしいのではないか」と、匿名でいいので、ちゃんとしたところへ相談していただくのは、悪いことではなくむしろ推奨したいというふうに思います。それに対してすぐ対応するのは結構できてるんで、そうやってやっぱり発見して是正していくことが大事でしょう。

 それから、親御さんの、実際に虐待をしている人の問題があります。それは、早めに、もう取り返しがつかないことにならないうちに、県の児相などに協力して、少し離れて住んでみるとかを、どうしても嫌だと言わないでやったほうがいいというふうに思います。何度も何度も試行しながら、だんだん親御さんの気持ちが是正されていったら元に戻すようにしますから、そこは県を信用して、一次離れるというようなことに協力することは、やってもらいたいと思います。

朝日:発見する、通報するということが大事だということがあったかと思いますが、なかなか家庭の中で発見しづらいこともあるかと思います。発見できてないものを、行政としてどうにもできないという部分もあるのは重々承知していますが、その中で、何かこう家庭の中である、そういったことを発見するための何かいいものは。

知事:大邸宅の中で起こってることは分かりませんが、近所にいて接していると、子供が何か変だとかは分かるし、夜中にものすごい声が聞こえてくるとか、そういうことも分かります。かつて起こった事件でも、そういうことがあるぞといって飛んでいったこともありますから、そういうところは、他人だから放っておこうと言わないで、ちょっとおかしいですよという話をしてもらったら、発見できると思います。学校もそうです。

毎日:知事ご自身の資産報告のことで伺いたいのですが、令和2年分の報告をいただいていますが、雑所得の中身で、年金なのか講演なんかの報酬なのかを教えていただきたいのと、一昨年と比べると不動産の所得が増えてるようですが、それの要因を教えていただけますか。

知事:分かりません。というか、雑所得はあんまりない。あるのは、年金はないです。まだくれなくていいという手続きをしていますが、それでも無理にくれてしまうところがあって、しょうがないからそこに書いていますが、あまり仕組みがよく分かっておりません。残りの雑所得は、審議会の委員とかをやると、ちょっとくれるから、それを置いといて申告しています。

 不動産収入は分かりません。分かりませんというのは、多分増えてないが、その時々に、例えば、妹が中心になってやっておるマンションなんかがあります。その持ち分があって収入がありますが、大改修をしたんで、費用がかかってほとんど所得がなかった。青色申告の計算の結果、そういう時期もあります。ですから、あんまりないだろうと思いますが、毎年毎年、普通に計算して出しています。上がったり下がったりは当然するでしょう。

毎日:そうすると、雑所得の中に、年金は入ってるんですか、入ってないんですか。

知事:何千円とかは入ってる(下線部は誤りで、雑所得に年金は入っていません)。なんでくれるのか、あまり説明できません。基本的には、公務員の年金があるはずだし、国民年金みたいなやつがあります。公務員の方は、今、こういう公務員をやってるんで、くれないのではないか。国民年金は、まだ収入はあるから、しばらくくれなくてもいいですという話をしているので、そのうちくれるのではないか。そんな感じです。だけど、要らないと言ってるのにちょっとくれます。

毎日:本来なら、この場で聞くような案件ではないと分かりながらも、ちょっと聞かざるを得ないので質問させていただきました。今後のお願いですが、県の担当課に報告される際に、もうちょっと知事の方からご説明いただけると、担当課に聞けば済む話も多々あると思いますが。

知事:担当課は全部知っています。そんなことを、私が説明するような面倒くさいことはしたくありません。大したことではないから。毎日新聞が聞きたかったら、コソッと来て、これは何だと聞いてくれたら、その時に何でも説明します。秘密にしてるわけではなくて、公開していますから。天下の毎日新聞、いつでもどうぞ。

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