知事記者会見 令和3年4月13日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

令和3年4月13日 知事記者会見

令和3年4月13日 記者会見室 

和歌山県内の新型コロナウイルス感染症 感染動向の推移及び県民の皆様へのお願い

PDF形式を開きます資料1(PDF形式 414キロバイト)

 まず、今日は新型コロナ関係を申し上げたいと思います。和歌山県も、先週から新型コロナの感染者が急増していて、昨日は、ちょっと少なかったんですが、それでも10人いたし、感染者はほとんど新規です。新規ということは、誰かがうつってるので、濃厚接触者ないしは接触者を調べたら出てきましたというのではなく、ポコッと出てくるような感じなので、どこからうつったかを調べていかないといけない人です。ということは、特に和歌山市においては、かなり感染が広がってると思った方がいい。例えば、今日(ここに)いらっしゃる人、私達、そういう人たちが、全部、かなり高いリスクにさらされているかどうかまでは分かりませんが、普通の生活をしていてもよっぽど注意しないとうつりやすいということは、言えるのではないかというふうに思います。

 今日、また福祉保健部技監からお話がありますが、一昨日も昨日もそういう感じで、濃厚接触者とかはどんどん調べてるので、当然少し増えていくのではないかというふうに思います。ただ、濃厚接触者を囲い込んだらこれ以上増えないし、新規が出なければこれ以上増えないので、そのために、もちろん保健医療行政も頑張りますが、今ちょっと県民の皆さんにぜひ注意して欲しいことを申し上げたいと思います。

 詳しくご説明しますと、お手元に資料がありますが、こんなこと(資料1枚目)になっていて、入院患者は最大240名、昨日は退院者がちょっと多かったので減りましたが、それでも結構多い状態です。

 (資料2枚目の)第四波で感染状況を見てみますと、和歌山市がかなり多い。その前は橋本が多かったのですが、橋本もまだ少ないとは言えない。その次は岩出で、この辺を見ると紀北です。大阪との関係で、紀北の方々がどんどん引っ張り込んできているのが、今の状況です。従って、先ほど言いましたように、特に大阪に出かける方、あるいは大阪を通り越して京阪神地方に出かける方は、ぜひ注意して欲しいというふうに思います。都道府県別の推定感染経路から言うと、大阪が圧倒的に多く、その次が東京になります。年代別で見ますと、第四波の当初は、若年層及び40代、50代の方が多いというふうに申し上げていましたが、最近、カラオケの問題もあり、60代以上の方も随分増えています。そうすると、こういう方々は、どこかしら体の弱いところがあるので重症化しやすいし、重症化すると退院も遅くなる。従って、ものすごく深刻なことになるので、今、一番懸念してるのは、若年層がうつらないようにしてもらうのと、高齢者のところにうつさないようにしてもらう、あるいは高齢者自身が気を付けてうつらないようにすることが大事だと思います。

 そこで、これ(資料3枚目)を見ていただきますと、現在の集団感染事例をまとめました。紙面があったら、そのまま載せてもらってもいいようになっています。

 もちろんたくさんの事例がありますが、典型的な事例を申し上げますと、カラオケ喫茶で複数人でカラオケをしたことによって、これまでで最大の集団感染が起こった。今22人で、ひょっとしたらもうちょっと増えるかもしれません。

 それから、カラオケホールでカラオケをしたことによって、集団感染事例が二つ発生しました。これは、カラオケ教室みたいなことをやっているケースが多くて、この辺は、一番初めに、お年寄りの方は、カラオケやダンスなど大規模なイベントを止めてくださいと言ってたのにちょっと反しますが、少しそれを忘れておられたのかもしれません。こういうのが、感染の元になっています。

 それから、複数人で飲食をしたことによって集団感染事例が発生したということで、五つの事例があります。

それから、サービス付き高齢者向け住宅の職員が感染したことによって集団感染が一個出ましたが、この最後のやつがたくさん出始めると大変なことになるので、注意ということです。

 なお、全部ではありませんが、週末に、カラオケ喫茶やカラオケルームへ県庁の職員が行って、いろいろ調査をしてきました。その結果、やっぱり特に一部のカラオケルームで、大人数でもないのですが、家族以外の方が集ってカラオケに興じておられるケースがかなりありました。従って、さっき言いましたように、カラオケを愛する人たちの間で、結構、感染が広がっている可能性があるので、ぜひ、しばらく家族以外のカラオケは止めようということは守って欲しいというふうに思います。一人は別に構いませんし、カラオケをするなと言ってるわけではなく、今、カラオケの腕を磨くために、例えばご自宅で練習しておくというようなことが大事だと思います。

 同じことは、時期が数ヶ月前の第三波の頃ですが、白浜、田辺一帯の人口が多いところで、しばらくはカラオケを自粛してくださいというようなお話をしました。もちろん、特定のカラオケ(が関係するお店)の名前を明らかにして、濃厚接触者は名乗り出てくださいということもやりましたが、バラバラと市民の間でしばらく陽性者が出て、そのあと終息しました。

 従って、今回も、カラオケを介する感染がもうなくなれば、特段カラオケに焦点を当てた対策をすることは止めます。だから、その前に、しばらく我慢をして欲しいということをぜひ申し上げたいと思います。

 もう一つ、カラオケ喫茶などを見に行きますと、天井からビニールシートが降りていて、歌う方と、見る人や聞く人の間にビニールカーテンがあり、ビニールカーテンの中で歌っておられるわけですが、ビニールカーテンの中の換気がすごく悪いので、感染者が歌った後、別の人が入ってその中で歌うと、てきめんにうつります。従って、遮へいすればいいと言うものでもないので、ぜひ換気をやって欲しい。そこからどうやって外へ換気するかはいろんなやり方があると思いますが、場合によって、ビニールカーテンはひょっとしたらマイナスになってる可能性もあるので、それについては注意をして欲しいというふうに思います。

 それから、全部ではないと思いますが、マスクを外してカラオケをしている人が結構います。今、私はマスクを外してますが、格好よく歌ってるところを見せるということもあると思います。だけど、今はカラオケで(感染が)とても流行ってるので、マスクをはめて歌いましょう。ちょっと音量が落ちても、今は我慢して、マスクをはめてカラオケをする、家族で行く時もマスクをはめときましょう、一人で行く時もマスクをはめときましょう、ということをぜひお願いしたいというふうに思います。

 そこで、また、(資料4枚目に)お願いのポイントを書いており、五つあります。これは、もともとの16(ヵ条)をピックアップしました。(資料2枚目を)見ていただきますと、大阪由来が圧倒的に多いので、「大阪などへの外出を控える!」。などは、東京もあるので(入れています)。これは、仕事とか通学とか用談とか、そんなものを全部止めろと言ってるつもりは全くありませんが、遊びに行こうとかは、ちょっと今は止めといた方がいい。

 その下の、飲食をしに行くことは、前々から言ってるように本当に止めてもらいたい。和歌山で食べて欲しいというふうに思います。「飲食はさらに注意!」ということで、特に、最近、今まで以上に感染者が増えてる。新規が増えてるということは、一般的にどこでかは分かりませんが、リスクが上がってるということなので、普通に飲食へ行く時も、特に注意をしながら食べていただいたり飲んでいただくことは、とても大事なことだと思います。全部止めろと言うつもりはありませんが、さらに注意というのはそういう意味です。隣の人と離れてるかとか、ちゃんと消毒したかなど、いろいろ注意をしながら食べて欲しい。食事が終わったらマスクをしましょうとか、そういうことは大事だと思います。

 それから、「家族以外とのカラオケを控える!」ということで、今、カラオケを介してえらく増えたので、まだカラオケ人口の中の潜在感染者は結構あると思います。今、頑張っていればもうじき減っていきますが、今、潜在感染者は結構あると思いますから、あの人は大丈夫だろうと思って一緒に行ったら危ないということです。

 もう一つは、聞いてくれてる人が多いのですが、「より早くクリニックへの受診を!」お願いしたい。昨日も別の人と話してたら、有料でしょ、お金が掛かるでしょと言われましたが、症状があったり濃厚接触の疑いがあるということであれば、PCR検査は公費で全部やるので、クリニックへ行ってあるいは電話して調べてくださいと言えばいい。クリニックにかけにくかったら、県庁へかけていただければいいので、どんどんやってください。陰性だったらそれでいいではないですか。ただ、何の関係もない、ちょっと旅行に行きたいので検査してほしいというのは、有料です。

 それから、「医療・福祉施設関係者は一層の感染予防対策を!」ということで、これは本当に頑張ってくれていると思います。特に、施設系は、徹底的に従業員のチェックなどもやってくれていますが、一歩見過ごしたらバーンと広がる可能性があり、広がった時は、お年寄りや体の弱い人が多いので、ものすごく大変です。分かっていますと言われることを覚悟の上で、一層の感染予防対策をということを申し上げたいと思います。施設と書いていますが、高齢者サービス、訪問介護、こういうのも全部一緒です。あれも元の施設がありますから、お年寄りや障害者を施設へ入れてお世話をするというだけではなく、出かけて行って世話をする施設も、十分注意して欲しいということです。

 それで、こういうこと(資料5枚目)になります。これは、今16(ヵ条)になっておりますが、これが減ることを祈っています。

 もう一回しぶとく言っておきます。しばらくの間、家族以外とのカラオケを控えて欲しい。良い前例は、数ヶ月前の田辺、白浜で、あの時は、もう大丈夫と思って解除しました。そういうふうに一刻も早くなることを、皆さんとともに祈りたいというふうに思います。よろしくお願いします。

 それから、この過程で、県庁の職員が二名感染しています。一名感染して、もう一名を発表すると思われます。この県庁職員については、関係の深い二人で、特定の部屋にずっといる人なので、県庁に来られた他のお客様、あるいは県庁の他の部署の職員と、ほとんど接触はありません。だけど、そこにいる人は全員自宅待機になっていて、その自宅待機の中から、ひょっとしたら今日発表が一人あるかもしれないということです。もちろん、一番初めに罹った人がどういうふうに感染したかは、福祉保健部技監のところで調べていますが、特段、皆さんに申し上げて、これはまずかった、県庁の職員として申し訳ないというようなことはありません。詳しくは申し上げませんが、特段、私が県民に申し訳ないと言わなければいけないようなことはありません。普通の生活をしていてうつってしまったということだと思ってください。

新型コロナウイルス感染症予防対策認証制度を創設します

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 その次は、こんな小さい紙(資料2)があります。これ(実施が)まだですが、予告編でこれからやりたいと思います。紙を見ておられない人もいますので言いますが、新型コロナウイルス感染症予防対策認証制度を創設します。今日からではなく、あと一週間ぐらい入念に準備してから、取り掛かってスタートしたいというふうに思っています。

 きっかけは二つあり、一つは、政府から認証制度を県で作ってもらったらどうかということを、かなり強く推奨されました。政府と言っても内閣府からで、県でやって欲しい。国でチェックシートを用意したので、それを元に、いちいち、各お店でチェックシートにかなってるかどうかを調べてほしい。かなってると、その店に県の何らかの認証票を出して欲しいと言われました。将来の問題として、まだ決定はしてないけど、例えば「Go To イート」の対象は、こういう認証を受けたお店に限るというようなことをしてはどうかということも、検討中ですと言っています。この辺はまだ決まっていませんが、そういうこともあるべしということでご理解くださいということでした。対象は飲食店です。

 もう一つのバックグラウンドは、第一波の時、去年の春から、盛んにお店あるいはお店を含む業界団体が、業種をかなり跨いで、それぞれの業界ごとにその業界が守るべきガイドラインを発表していました。我々は、その業界ガイドラインを守ってください、できれば業界ガイドラインをお店の表に貼っといて、その上に、これを守ってますという、青いきいちゃんマークが入った紙を貼っといてくださいということを、お願いしてきました。これは、飲食店以外のかなり多種多様な業種でやっていて、これを励行してもらうように努力してきました。今まで、他県でこんなことはやってないと思いますが、和歌山県では四回にわたり、ちゃんと守ってくれてるかを、飲食店はちょっとあり過ぎて全部は無理ですが、個別訪問し、ほぼ全数のお店に関してチェックしてきました。その結果は、その都度、皆さんに発表していますが、かなり良い成績で皆さん守ってくれてることが分かっています。

 この二つを組み合わせて、今までは、チェックに行って良かったら、このお店はちゃんと守ってますと皆さんに発表することをやっていましたが、これからは、合格してたら認証票を交付して貼っといてもらう。そしたら、政府の要請にも答えることができるし、将来、「Go To イート」の対象がこれ(認証したお店)だけに限ることになっても大丈夫だということで、やってみようというふうに思っています。

 なお、政府が私たちにくれているチェックシートと飲食店のガイドラインは、ほとんど一緒です。従って、ガイドラインでチェックすることにしますがいいですかという話を、念のため政府に確認作業をしています。我々は、せっかくあるガイドラインがほとんど一緒なので、それをわざわざ別のものに変えて(認証の確認を)やるのは混乱をきたしますから、今まで通りのやり方で、ガイドラインを守ってもらえればそれで十分というふうに思ってるので、そのようなやり方でやっていこうと思っているし、それでいいですかと政府に確認しています。

 多分、今、現にこれに類することをやってる県が1、2ありますが、政府の呼びかけに応じて、さあやるぞというふうに発表したのは、和歌山県が最初ではないかなというふうに思います。

『和歌山県観光振興実施行動計画』=観光振興アクションプログラム2021=

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 次は、新型コロナで雰囲気が違いますが、やっぱり我々はやることをやらないといけないので、和歌山県観光振興実施行動計画、元の言葉で言えば、観光振興アクションプログラム2021を発表させてもらいます。

 これは、観光は大事なので、観光振興の計画を毎年立てて実行していくことにしようと、私が知事になってからすぐ始めて、観光振興アクションプログラムという名前にしました。その数年後、和歌山県観光立県推進条例ができまして、毎年計画を立てて、観光立県推進のための施策をやれということが条例でかかり、その計画を議会に報告せよということになりましたので、条例の言葉が大きく書いている和歌山県観光振興実施行動計画ということで、ちょっと漢字で固いんですが、その言葉をメインのタイトルにさせていただくことにしました。これが経緯です。毎年、前と同じようなことをやっていて、中身を毎年毎年ものすごく変えています。

 今年は、その(タイトル)下にあるように、やっぱりコロナ禍ということを前提にして考えないといけないので、「安心・安全な観光地の形成」を第一に考えようということで、いろんなことを書いてます。説明すると長いので、今日はあらすじだけにします。

 その次は、「新しい旅のスタイル」。新型コロナに影響されてということもありますが、時代の流れとともに、新たな旅のスタイルの普及促進、デジタル化、こういう新しい波に応じたものを作っていかないといけないということで、ワーケーションとか、サイクリングとか、ウェブアプリでいろいろなコンテンツを用意していくとか、そういうことを頑張りますということを書いています。

 そこまでは基本で、その次は、新型コロナがどうなるか分かりません。新型コロナがシュッとなくなったり、渡航制限が取れたり、あるいはワクチンがよく効いたり、そんなことになってくると、もっと積極的にやろうということもあり得るので、以下、このような形です。

 一つは、「蘇りの地、わかやま」。和歌山県は、特に熊野古道とかは、蘇りがキーワードです。これを求めて人々は熊野に来られる。高野山も、誰でも来ていいですよということで、深遠な雰囲気の中で蘇りを果たすというのは、大変大事な概念だと思います。従って、新型コロナからの蘇りということで、いろんな対策を用意していることが、一つあります。一斉にやり始めるということで、中身をいっぱい書いています。

 もう一つは、インバウンドです。海外のお客様は、去年の3月ぐらいからほとんどゼロですが、これは、それまでの流れから言うと和歌山県は特に大打撃です。さあこれから爆発するぞというぐらいのところ、いろいろ海外の評価も高くなって、さあと思ったら、来てはいけませんということになってしまった。これは大打撃ですが、来てもいいことになったら、インバウンドの段階的回復に向けたプロモーションをどんどん展開していくというようなことを書いています。次の3ページぐらいは、それをもうちょっとかみ砕いて書いていて、さらに本文が、こんなごっつい形(資料6ページ以降)になっています。

 それからさっき言い忘れましたが、これは実績も書かないといけない。計画と実績を報告することになっていますので、議会報告の時に、実績と青字で書いているところも申し上げることになります。

 ちょっと中身が長いんで、パラパラとお読みになって、面白いところをつまんで取材していただいたらいいのではないかと思います。

和歌山県農水産物・加工食品の販売促進戦略アクションプログラム2021

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 もう一つは、これも同じような感じで、先週、非農産品のアクションプログラムを申し上げましたが、今度は農水産物・加工食品の販売促進戦略です。特に農業について、和歌山県のかつての弱点は、やっぱり売り方が下手、あんまり関心がない、市場任せ、ということがありました。

 そこで、アクションプログラムを作って、県庁主導で積極的に販売促進戦略を、農家の方や食品加工業の方に植え付け、かつ、県庁のリーチを長くして、世界も含めてどんどん売り込む。もっと正確に言うと、売り込むルートを作ろうということです。売り込むのは実際の業者さんですが、売り込むルートを作ろうということをやってきました。

 2021はどうするかということですが、これを作った現知事室長がもっとたくさん言わんかいという顔をしてここにいますが、時間の関係で申し上げません。1、2、3とあり、新しい時代に即した販売戦略の導入ということで、新しい時代のマーケティングと、生産者・事業者の支援をやらないといけない。新しいこと等は、ちょっと色を付けたり下線を引いたりしているので、この辺をつまんでぜひよろしくお願いします。

 二番目は、海外市場の販路開拓促進で、特に、戦略機会の充実というので、展示会、見本市を通じて攻略していこうというふうに考えていましたが、現実には、業者さんがなかなか(海外に)行けない。従って、向こうの販売代理店とかに活躍してもらって、向こうで開かれてるものにアプローチする、あるいは、国内で商談会がありますから、そういうところへ出かけていって、海外も含めてどんどん売ろうとか、そんな戦略です。海外について言うと、和歌山プロモーションというのがありまして、梅のGIが取れたので、これのブランド化をやっていくし、ベトナム食品輸出ミッション団の派遣で、行けるようになったら行きます。それから、魅力の発信等で、海外も国内も一緒ですが、「おいしい!健康わかやま」、酒、梅酒、こういうものを売っていこうとなっています。

 右の下角ですが、三番目に、国内市場の販売促進強化ということで、もともと狙っていた大型展示商談会、これは国内ですから行けないことはないので、業者さんがよければどんどん行きたいと思っていますし、マッチング商談会など、コロナの目をかすめてできるだけやっていこうということを考えています。

 中身については、実績も含めて中身を書いていますので、これは面白いというのがあったら、また取材をして欲しいというふうに思います。

 以上です。

質問と回答

朝日:まず、コロナの関係ですが、週末にカラオケの調査をされたということで、今回のクラスターになっている三つとは、別のところに行かれたのですか。

知事:もちろんそうです。カラオケについては、県民に呼びかけました。お一人や家族はいいけど、それ以外のカラオケは控えてくださいと言いました。それについて、どのぐらい県民の方々に守ってもらっているかを調べに行きました。前と同じように全く行かなかったわけではなく、やっぱりまだかなりの方がカラオケに行ってるみたいです。

 従って、そうやって続けてると、うつる連鎖が続いて、あんまりやりたくないカラオケ自粛が長く続いてしまうことになります。だから、思い切ってパンと今は止めてもらいたいというふうに思っています。

朝日:何店舗という数字的なものは出ていますか。

知事:それはありません。数字で統計的に申し上げるような、そういう綿密な調査をやろうと思ったらものすごい時間が掛かってしまうから、週末に、目立つ店などへ行って、見てきてくれ、聞いてきてくれ、こういうことです。

朝日:これは、カラオケ喫茶とかカラオケ店とかですか。

知事:両方です。カラオケ喫茶は、ほとんどもうお客が無くなっている状況でした。カラオケ店は、もちろんレベルダウンしてますが、まだお客さんが若干いて、中には家族と思えないような人もいましたと報告されています。

朝日:田辺地域でのカラオケ自粛の要請は、8月18日から9月4日ぐらいまでだったかと思いますが、それぐらいで収めたい。

知事:気持ちは。だけど、今回はもうちょっとスケールが大きいから、本当にその通りになるかどうか分かりません。あの時は、田辺中がカラオケを介して市中感染してるのではないかというように思った時だったので、そんなふうにあえて申し上げて、収まりました。今度は、一番多いのは和歌山市ですが、紀北筋とかもあります。それから、実は、和歌山市の人はまさに中心だから結構あちこちへ行きますし、和歌山市へ来てそこで楽しむ人もいます。そういう意味では、和歌山市は、特に、発信地としては重要なので、和歌山市(の感染者)が多いけど全県にしています。

朝日:早めにクリニックを受診ということで、それに応じて来てくれてる人もいるというふうにおっしゃっていましたが、陰性率、陽性率というか、どれぐらい多くの人が早めに来て、ほとんどの人が大丈夫なのかどうなのかは分かりますか。

知事:それは分かりません。毎日発表してる数字で推測できます。ただ、あの中には、クリニックで出て民間で分析してもらって返ってきて報告を受けているものも入っていますし、行政検査で濃厚接触者として(検査を)やったのもあります。全部まとめた数字としてあの中に入ってるんで、自発的に(クリニックへ)行かれた数字がどうなってるかは分かりません。

NHK:連合長としての立場かもしれませんが、なかなか県内で抑えても、関西であれだけ広がると、結局、一蓮托生でなかなか収まらないという連鎖が続くと思いますが、連合長として、例えば、大阪、兵庫への支援とか、何か考えていることはありますか。

知事:それぞれの県が、支援をするほどの余裕はないと思います。私もそうですが、私の部下も必死です。そんな状況が、和歌山でもそうですから、他所ではもっとそうだというふうに思います。

 ただ、ずっと(対策の状況を)見てると、やることをやってないところがあるかというと、そんなことはない。だから、今は感染圧力の方が勝ってるというふうに思うしかない。従って、感染の状況に応じて、それぞれの知事が「こんなふうにしてください」ということをアナウンスしてますから、それはやっぱりちゃんと聞いて欲しい。それにつきます。保健医療行政とかは、もちろん感染がむちゃくちゃ増えてくると100%できるわけではないけど、それでもやろうとはしてるので、何かが間違っていて注意しなければいけないことはないと思います。

産経:県内の感染状況についてです。病床使用率や10万人当たりの感染者数でいうと、一部、指標では国の基準で言うステージ3相当になっていますが、県の判断として、今の県内のステージはどの段階とお考えですか。

知事:いつも見てるのは、国の決めた個別のステージがそれぞれある。国は、それを元にして判断しろということで、その判断をしたらどうなるかについての議論が、ある時とない時があります。例えば、この間申し上げたリフレッシュプランは、ステージ2でないと多分補助金をくれない。今どうなってるかというと、ステージ2とステージ3が併存している状態です。容易ならざる状況で安心はできませんが、今はそういう事情なので、ステージがいくつです、総括するとこうです、ということを申し上げる必要はないのではないかというふうに思うので、(ステージ)2と3とが併存してる状態ですというふうに、あえて申し上げておきます。

産経:先週、議会で通ったリフレッシュプランの件に関係しますが、併存してる状況なので、いつスタートというのはまだ言えない、そういう状況ですか。

知事:そうです。感染が今の状態のまますぐ出発するのは、やっぱり止めたほうがいいと思います。従って、私はそう期待してますが、感染がグッと収まってきたら、また始めたらいい。その時は、多分、各指標が全部前みたいになっているのではないかと思いますし、一つ二つ違っても見通しが分かれば、それは(ステージ)2と断定して、国に申請することはできると思います。今はちょっと無理です。

産経:新型コロナのワクチン接種が、昨日から和歌山市で始まりました。来週から、他の市町村も順次という形になりますが、ワクチンに対する期待という部分を改めてというところと、国が6月末までに(高齢者の)2回分すべてという、後ろの部分については表明していますが、なかなかいつまでに何個という具体的なスケジュールが出てきてない状況です。そこについてはいかがでしょうか。

知事:まず、ワクチンは、世界中の動向を見たら、絶対に効きそうだというふうに思います。副作用がどうこうというのもありますが、確率の問題として考えたら、リスクを計算すると、圧倒的にワクチンの効用の方が大きいと思います。ですから、みんなできるだけ早く打って、感染リスクと重症化リスクを下げようというのは、分かりきったことだと思います。

 問題は、ワクチンが来ない。これはけしからんというふうに私は思ってます。なぜけしからんかと言うと、もともとたくさん確保しますと言っていたので、どういうことだといって、えらく怒っています。

 だけど、過去のことを怒ってもしょうがないので、次の話になって、二番目の質問ですが、実は、6月末までに(高齢者分は)全部いきますと言われていますが、途中段階でアナウンスされたことがあります。例えば、何月何日に全市町村に一つずついきますとかを言われています。初めは何箱です、次は何箱ですというのが、はっきり言いますと少しずつ増えてます。さっきの一箱ずつという直前ぐらいには、国でもうちょっと確保したので各県に配ってあげるというような話があって、(国は)確か投げ込みでプレスに対応してると思いますが、数日前の投げ込みよりちょっと増えています。そういうような形で、一旦ものすごい後ろ倒しになったのが、少しずつ前倒しにしてくれてることがあって、そこは、国も現在は努力してくれてるんだろうというふうには推測できます。

産経:知事も、和歌山在住の65歳以上で対象になってきますが、いつぐらいに接種されますか。

知事:申し込んだら、初日は無理でしたが、その次ぐらいに当たりましたので、早速やります。

産経:もう予約はできていて、時期が来たらされる。

知事:カードが来たので、早速近く(の医療機関)に申し込んだら、二回目に当たりました。

紀伊民報:新型コロナの感染状況ですが、冒頭で、和歌山市で感染が広がって、普通の生活をしていても、よっぽど気を付けないとうつりやすいということですが、和歌山市内において市中感染が起こっているという認識ですか。

知事:市中感染という定義は、人によってそんなに厳密に定義されてるわけではない。一番強烈な定義は、人と会ったらすぐにうつって会ってる人みんなが感染してるという市中感染のイメージです。一方、飲食に行ったら、前は大丈夫と思ってたが、ひょっとしたらリスクがあるかもというような(低い定義の)レベルなど、いろいろあります。

 だから、市中感染という言葉は、よっぽどこっち(一番強烈な定義)になってくると使いますが、(現時点では)そうならないように頑張りましょうという概念で使いたいと思います。今、市中感染が起こってると言ったら、いきなりこう(一番強烈な定義)だと思って、人と会うのも怖いとか、めちゃくちゃになってしまう可能性もあるし、一方でこっち(低い定義)だと思ってる人は、まあ大したことないと言って油断する可能性もあります。

 だから、市中感染になったら大変ですから、皆さん気を付けましょう、市中感染の恐れもあります、そういう言い方をしたほうがいいのではないかということです。

紀伊民報:認証制度のことで確認ですが、認証票を交付する時に、改めての調査はしないということですか。

知事:調査はします。イメージで言うと、今まで四回ずっと個別に(調査へ)行ってる。それで五回目に行って、今度は良かったですと言って帰ってくるのではなく、あなたは合格ですから認証票を差し上げますと言って、そこで渡してきます。(店舗数が)ものすごい膨大な数ですから、県庁の職員も大動員していきますが、結構時間がかかると思います。前も、調査を開始しますと言ってから何週間か掛かって、その間に調査したらこうなりましたということでしたので、今後もそういうふうにしたいと思います。

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