知事記者会見 令和3年3月30日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

令和3年3月30日 知事記者会見

令和3年3月30日 記者会見室 

和歌山県と日本郵便株式会社が包括連携協定を締結します

PDF形式を開きます資料1(PDF形式 141キロバイト)

 おはようございます。今日もまた溜まっておりますのでたくさん発表があります。

 第一は、和歌山県と日本郵便株式会社が包括連携協定を締結いたします。これは、和歌山県では一部だけ先行しています。どこが先行してるかと言うと、協定に基づく連携項目の中の、「地域の安全・安心な暮らしの実現に関すること」の高齢者の見守り活動は、日本郵便だけではなく、例えば、宅配便とか新聞とかそういうところと全部一体になって、いつも受け取ってくれる人が出てこないところは当局に行ってもらうとか、そういうような形の協定を結んでいますが、今度は、日本郵便と、もちろんそれを含んで、その他、そこ(資料1)に書いているように、防災、地域の安全・安心、子供の育成、働き方改革、高齢者の活躍、県民の健康づくり、物流・金融事業やネットワークで地域経済の活性化、その他地方創生、こういう包括的な協力協定を結ぶことになりました。

 4月7日に米澤副社長がお見えになって、ここ(知事室)で締結いたしますので、取材してください。

令和3年度産業別担当者制度について

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 その次ですが、年度替わりなので、産業別担当者制度を作りましたので、公表をいたします。(資料2の)こういう人が、それぞれの産業のところへしょっちゅう行って、「どうですか、何か最近県庁に腹立つことありませんか」とか、「業況はどうですか」とか、そういうことをいろいろ御用聞きに伺う、あるいは業績を聞きに行ったりする、そういうことをしようと思っています。必ずしも、初めから用事があっていくわけではありませんので、「何しに来た、帰れ」と言わないで、ぜひ、こういう人と親しくお話して情報交換をしてもらいたい。県庁の一般的な機密に属すること以外たくさん情報がありますから、産業別担当者も勉強して、産業界の人に教えてさしあげたらいいということになります。

 この下に、実は企業別の担当者も我々は作っていますが、どこの企業だけ特定されてるとかになりますので、それは発表いたしません。産業別担当者は、発表させていただいて、これ(産業別担当者)が班長になり、その下に企業別の担当者が分かれていて、産業別のところへ(情報が)上がって、さらに幹部に上がっていくと、こんな感じで構成してます。

 この連中は、みんなそれぞれ別の仕事を持ってて、何もこれだけではない。県庁の組織は、基本的に政策手段別に編成されているので、政策手段別に政策手段を持ってるという形ですが、あわせて産業別の担当も持たせているということで、和歌山県独自の工夫です。

 だいぶ前からしていますが、何でこんなことをしたかというと、政策手段で構成されていると、全部が受け身になります。例えば、こんなことをやりたいのですがどうですかというようなことになる、あるいは産業界の実態を分からないで頭だけで考えることになります。それはあんまりよろしくないから、産業界の実態とかご要望とかをよく踏まえた上で、政策は作っていかないといけない。従って、情報収集のネットワークを、要望が来る前から我々は察知してないといけないということで、そのための組織を作りました。

 これは、通産省(現在の経済産業省)という組織は、こういうのを縦割りと言いまして、横割りで政策手段を持ってるところがあって、その縦と横の組み合わせで政策をしてきました。通産省は人間がたくさんいますから、横割りと縦割りとそれぞれ専門の人を雇っていますが、県庁はそんなに余裕はないので、1人2役でやってもらうことになっています。そんなことが決まっていることを、どこかで言っていただければありがたいというふうに思っています。

令和3年度版「新型コロナウイルス感染症に係る支援策一覧」「商工・農林水産事業者向け支援策一覧」を作成しました!

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 その次は、先週、公募型の助成制度を皆さんに発表させていただきましたが、その時に、予告編で、Webもあるというふうに申し上げました。Webは検索が便利です。(紙の場合は)一々繰っていって、自分の関心のところを読んでいかないとフォーカスしないのですが、Webだと、自分は何か要求があったら、それを選択していくとシュシュシュッと行き着きます。Web版を作っているのが和歌山県の工夫ですが、スマホとかパソコンとか嫌だという人もいるでしょうから、印刷したものも作っています。

 もう一つの今年の工夫は、これ(資料3の2ページ目以降)で、Web版になっていますが、新型コロナウイルス感染症に関わる支援策をまとめています。これはもちろん臨時の措置ですから、期限が切れたやつは載っていませんが、現在、生きているものはここへ載っています。例えば、生活資金とか支援金はないのとか、あるいは前向きの投資もコロナ対策でやりたいけど何かないのとか、そういうような話があったら、これで検索してもらえばいい。もちろん、コロナだけが世の中ではないので、中小企業向け、農業向け、林業向け、水産業向けもありまして、今は紙だけで示してますが、これが全部WEBで検索できることになっています。ぜひ、テレビなんかで取り上げていただくとありがたいというふうに思います。

デジタル化による県内産業活性化

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 その次ですが、この中(資料3)にも入ってますが、デジタル化による県内産業活性化の政策をまとめました。これ(資料4)が総まとめです。デジタル化県内産業活性化ということですが、ここ(資料4の上部)に、知る・学ぶと、導入するがあります。それから、知る・学ぶ、導入すると言っても、勝手に導入しろとか、申請しろと言っても難しいから、専門家を派遣してお助けをしながらやってもらったらいいということもあり得ます。

 ここ(資料中ほど)に三つ色がありますが、この色はちょっと工夫してまして、(黄色の)何でも役に立つ普及シンポジウムは、知る・学ぶの一種です。その次の緑は販売促進で、こっち(②販促ツール活用促進セミナー)が知る・学ぶで、こっち(④ものづくり製品販促デジタル化促進)が、導入するになります。それから青いやつは、どちらかというと販売促進以外の生産性アップとかで、これも、知る・学ぶがここに(③システム導入促進講座)あって、ここに(⑤ものづくりシステムカイゼン促進)助成する、導入するがある。何で斜めになるのか私は理解してませんが、この図を作った人の趣味です。これ(⑥ものづくり生産力高度化)は何かというと、生産力アップですが、従来、先駆型技術開発と言っていたのがあります。それを、デジタルの要素をちょっと強調したかったので改名して「ものづくり生産力高度化の補助金」ということで、これはちょっと大物で3年間2000万円です。そういうことをいろいろ考えて、皆さんの企業活動の中で、デジタル化をどうやって進めていって、生産性を上げ、販売促進をし、収入を多くするかを考えていただいたらいいんで、これをぜひ、皆さん、ご検討くださいということです。なお、先ほど言った中小企業向け(支援策一覧)とかにもこれは入っています。

 それから、下のオレンジ色は、農業のところをまとめて書いています。「農林水産品販売促進ツール作成支援補助金」というのがあり、販促中心ですが、それがここにガバッと入ってますから、農業の方もこれを見ていただければよろしいかと思います。

 一つ間違えました。先ほど、この紙(資料4)のここ(⑥ものづくり生産力高度化)のとこで、先駆改めと言いましたが、先駆改めではなくて、中小企業等省力化促進事業のことを言ったわけです。先駆改めではありません。先駆はまだあります。

昭和精工株式会社が橋本市に工場を増設します

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 次、昭和精工株式会社が、橋本市に工場を増設してくれることになりました。岸和田市に本社があるベアリング部品製造業者ですが、紀ノ光台へ工場を増設することが決定して、協定を締結することになりました。協定締結は、どこでやりますか。
 

企業立地課長:調印式はいたしません。(平成)25年に来た時にすでにしており、増設のケースはしておりません。
 

 今回の増設によって、正社員が14人増える。投資予定額は結構大きくて、15億円あまりということで、来年1月に操業開始予定です。ベアリングの会社です。

農林水産業競争力アップ技術開発令和3年度新規研究テーマを決定しました

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 その次は、農林水産業競争力アップ技術開発ということで、令和3年度の新規研究テーマを発表いたします。これは、前々からいらっしゃる方はよくお分かりですが、和歌山県の農林水産系の研究所の機能をアップするために、システムを作ったわけです。どんなシステムかと言うと、まず、研究テーマを広く募集します。それで、3年間ぐらいやろうということにして、誰から募集するかというと、例えば、農業だったら、こんな研究してくれたら嬉しいなという農業者の意向があります。それから、こういう研究をしてくれないと困るというような、行政サイドからの意向があります。さらに、研究者からの意向というか、研究者からの希望もあります。農業系の研究所にいる研究者が、こんなことをやったらきっと世の中のためになると思ってやりたい、その三つから(テーマを)出してもらって、テーブルの上に並べて、我々がお願いしている専門家の人たちがワイワイ議論して点数を付けて、点数の高いものから採択していくということをやっています。

 それから、何年前だったか忘れましたが、それをやり始めた時から、全体の研究費を倍にして、パイを大きくしておいて公募することをしました。

 そこで、今年の新しい研究テーマですが、今後3年間ということで、次のような内容です。画でよく分かるので私は説明しませんが、ぜひ、一つ、二つ、記者さんが興味のあるテーマが見つかったら、それぞれのところへ行って、詳細に取材をしていただいたら、大いに協力します。取材協力などは、研究推進室に言っていただければ、ちゃんとご案内して、意向に沿ってやりますので、よろしくお願いします。今日は時間がないので、あんまり説明しません。

第5次和歌山県環境基本計画を策定しました~2050 年カーボンニュートラルを目指します~

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 その次は、和歌山県環境基本計画を策定しました。中身を大まとめするとこれ(資料7)だけになる。和歌山県環境基本計画は、気候変動対策もあるし、自然共生社会の推進ということで、例えば、生物多様性とか自然保護とかもあるし、循環型社会の推進ということで、例えば、リサイクルの話とか、ごみを捨てないようにしようとか、そういうことが全部ありますし、最後は安全・安心で快適な生活基盤ということで、従来型の公害防止がずっとありましたが、そういうことについても、今後5年間の計画を立てたということです。また、共通の基盤整備についても、計画の中に盛り込んでいます。

 今年の、ちょっとマスコミ的と言ったら変な言い方ですが、全部重要ですが、特に現在の政権との関係で言うと大きいのが、2050年度の温室効果ガス排出量を実質ゼロ、カーボンニュートラルを目指すということを、書くことにしました。これだけを独自に宣言してるとこもありますが、我々は環境基本計画という一番大事な元締めになる計画に、それを盛り込むことにしました。

 2050年度なので、この5年間になると、ボツボツになると思いますが、どんなことをやっていくかは中間目標があって、その次のページにこんな紙があります。左の方は、2030年度の温室効果ガス削減目標ということで、それぞれこんなふうなことをやって、こんな削減をしましょうということで、2030年度に対2013年度比30%削減ということで、すでに計画ができてます。これは踏襲しますが、2050年度はそれをさらに進めて、まだ技術開発ができてないところもありますが、そういうことの助けも借りながら、温室効果ガスをゼロにするんだということで、右の方に、こんなことも加えてやるぞということは書いています。

 3枚目の紙は、カーボンニュートラルだけが大事なことではないので、我々が今回の環境基本計画で特に訴えたいことについて、三つぐらい書いています。一つは、自然林の保護の推進ということで、ごくわずかしか(自然林が)残っていませんから、そのわずか残っている自然林は、できるだけ大事にして後世に伝えようということで、いろんな制度があります。役人の世界でいうと、制度でなかなか止められないので、(残さなくて)いいことにしましたというのが多いんです。そういうことではないので、皆さんに配慮を求めていくことをやっていきたい。

 二番目は、魅力ある自然を生かした地域の活性化。例えば、和歌山県が誇る何とか遺産とか、ジオパークとか、みんな自然との関連で値打ちが出てくるものです。そういうことがあるので、それと一体に考えて、良いところをアピールして、人も来ていただいて、あるいは商品も売ってということで、自然と地域の活性化をシンクロさせていこうということを書いています。

 三番目は、海洋ごみ・プラスチック対策です。これはもちろん、プラスチックを環境に出さないことが大事なので、そのための一つの手段として、例えば、マイバックなどでプラスチックの余計な使用を減らすということがあります。もう一つは、どうしても出てくるプラスチックごみ、我々が文明生活を営む上では出てきますから、それは環境に出さないで全部燃やしてしまうことも大事だということで、とにかく環境に出さないために頑張りましょう、そのための条例も作りました、ということで、今回の環境基本計画ができております。

令和3年度 航空会社・鉄道会社の派遣者の配置先について

PDF形式を開きます資料8(PDF形式 34キロバイト)

 話題事項として、お手元に一枚(資料を)配らせていただいていますが、4月1日から、航空会社とか鉄道会社、関空エアポートのそれぞれの社員さんが、和歌山県に出向で随分お見えになります。私たちは、本当に(事業者が)困ってるんだから、つべこべ言わないでそういう時は相身互いだと。コロナがいつまでも続くわけではないので、それまで、和歌山県なんかでちょっと採算の改善のために働いてもらって、それでまた戻ってもらって頑張ってもらえばいいというふうに思って、幾らでもどうぞというふうに言っていましたが、このような結果になりました。

 意外と少ない会社もありますが、やっぱり社員さんがどこへ行きたいかというようなこともあったようで、和歌山県はウェルカムでしたが、社員さんの希望を踏まえて、このような感じになったというふうに理解しています。関空エアポートだけが多くて、10人がお見えになります。それぞれここに書いているように、来られた方の特性が活かせるような職場で、思い切り活躍してもらったらいいということです。

 もちろん、お給料はこちらからお支払いして、こちらの給与体系に合わない部分があるところは、派遣元で足してもらうということで話がついております。

PDF形式を開きます資料9(PDF形式 360キロバイト)

 その次に、(項目の)資料にはありませんが、新型コロナの話をしておきたいと思います。新型コロナですが、ちょっと容易ならざることになっていて、この間、臨時の記者会見をさせてもらいました。現在言っていることは、こういうこと(県民の皆様へのお願い)で、最後の赤字のところ、特に、今、お花も綺麗に咲いてるし、和歌山は感染が少ないし、人も代わったし歓送迎会もあるので、この際一つ宴会を開いて盛り上がろうというようなお気持ちは分かるけど、今はちょっと危ない。特に変異種がえらく流行っていて、ものすごくうつりやすいから、気を付けてくださいという意味で、歓送迎会、謝恩会、宴会を伴う花見等を極力控えるということになりました。

 今日も、かなり感染者が発見されています。今、フォローもやってますからひょっとしたらもうちょっと増えるかもしれません。16時から全部まとめて福祉保健部技監から報告いたしますが、結構多くなっています。従って、県民の皆さんに気を付けてくださいと言わないといけない。単に気を付けてくれと言ってもいけないので、とにかくこれ(県民の皆様へのお願い)を、もう一回読み直していただけませんかというのが、私の意向です。

 特にと言われたら、もう第四波と言っていいと思いますが、第四波の発生の始めは、大体、感染地域へ行って飲食してくるのが多かったと思います。刑事捜査と違うから完全には分かりませんが、およそここしか考えられないというような話が、始めにありました。そこから、実にうつりやすいわけです。例えば、家族とか同僚に、割合、今まで以上に簡単にうつってしまうのが最近の傾向で、これが増えている原因です。

 従って、二つのことを言いたいのですが、一つは、特に感染が拡大している地域に出かけての会食や接待を伴った飲食をしない。ずっと言ってるのに、これを守ってくれなかったところから発出したのが結構あるので、改めて、特に、近隣地域は感染がかなり急拡大して和歌山のレベルの比ではありませんから、首都圏も含めて気を付けてもらいたい。別に、和歌山で飲食をするなと全然言っておりませんので、感染に気を付けたお店で、堂々と飲食をしていただいたらいいと思いますが、わざわざ出かけての会食や飲食は止めてくださいということです。

 その次は、うつりやすいというところからです。それでも防げないかもしれないけど、やっぱり見てたら、体調が悪い、熱がちょっとある、でも我慢できるから家で寝てるとか、無理して職場に行くとか、それもまだあります。だから、ちょっとでも熱が出たり、あるいは倦怠感があったりすると、まずコロナを疑いましょう。疑って、今、和歌山県はどんなクリニックでもちゃんと検査してくれます。「これコロナと違いますか、先生」とちゃんと言ってお診せして、タダのPCR検査を受けましょう。これが、症状が出たら通勤・通学を控えて直ちにクリニックを受診、これを徹底して欲しいということです。

 それから、三つ目は濃厚接触者。前からですが、陰性でしたと言っても、後々発症する人がいます。従って、濃厚接触者の人はしょうがないなということで、お家でしばらく様子を見てもらうことが大事です。お家で様子を見たら生活できないという人もいます。お休みは取らせてもらう。もし職場が理解しなかったら、県庁が頼みます。買い物ができないというのだったら、県庁に言っていただければ世話もします。従って、それ以上ぜひ人にうつさないようにして欲しい。濃厚接触者が、なんか調子悪いけど陰性、陰性と言ってて、とうとう陽性になった時には肺炎になってたのは結構あります。ですから、その三つを特にお願いをしたいというふうに思っています。

 そのバックグラウンドですが、我々も、もう第四波を迎えてると言ってもいいと、これ(資料8)を見たら明らかです。感染者は、第三波のピークまで達していませんが、結構、入院患者なんか増えてる。特に、変異種に関する退院基準が厚労省からの指令で変わりました。それは、第一波の時と同じように、PCRをして二回陰性だったら退院ということで、第三波の時みたいに、一定の時間が経ったら陽性でもウイルスが人にうつす力はないということについて、見極めがついてないからです。だから、変異種についても、この間、厚労省の局長にお願いして早く見極めをつけてくれと。そうでないと、もっと感染者が多いところがたくさんありますから、和歌山も含めて、あっという間に医療がパンクになるというふうにお願いしました。和歌山県でも、少ない事例ながら、いつまで、どのぐらい経ったら人にうつさないかは見極めていこうと思います。

 あわせて、一回、ここ(3月上旬)のところで、一時6人まで減りましたから、新型コロナ用の病床数は、一度減らして270床まできてましたが、今、また330床まで増やす準備をしています。

 2枚目ですが、感染者急増の指標がありますが、県全体でこのぐらいになってますというふうに、見て取れると思います。

 (3枚目の)年齢別では、今回、まだお年寄りのところはあまりありません。第三波の時は結構ありましたが、こっち(第四波)はまだあまりありません。だけど、活動力のある、例えば10代から30代のところと、40代、50代の働き盛りのところの人が、今、結構多いので、こういう方は十分注意して欲しい。こっち側(高齢者)に入り始めると、亡くなる人が出てくるので注意して欲しい。

 それから、一人一人、一回一回、変異種がどうのこうのと言ってます。変異種と変異種でないと分けて、どこが変異種だと(個別に)言うと差別感が出てきたりするので、いちいちは言っていませんが、全体としてどうなってるかと言うと、60%を超えていますので、もう変異種だらけと考えていただいたらいい。その変異種はどうもうつりやすい。重症化するかどうかはまだ分かっておりません。多分同じではないかと思いますが、とにかくうつりやすいので、一番初めに戻っていただいて、この(県民の皆様へのお願いの)14条は守って欲しい。特に、今、良い季節で、歓送迎会のシーズンですが、歓送迎会、謝恩会、宴会を伴う花見を極力控えることは、ぜひやってもらいたいし、さっき言いましたように、感染が拡大している地域に出かけての会食・飲食は止めましょう。それから、変だなと思ったらすぐお医者さんへ行って、PCR検査をしてもらいましょう。こういうことをぜひ守って欲しいということです。  

 以上です。

質問と回答

産経:航空会社と鉄道会社の派遣のことでお伺いします。こちらの15名ですが、この事業者さんに、県の方から呼びかけて来ていただいた形ですか。

知事:呼びかけたような、お願いされたような、です。少なくとも、JALとANAはお願いされたような気がします。少なくとも片方はお願いされて、「いいですよ、どんどんどうぞ」というふうにこちらから念を押して言って、いっぱい来るかなと思ってたら意外と来なかった。それは向こうの都合です。JRもお願いしますという話があったので、「どうぞどうぞ、どんどん引き受けますから」と言って、何人でもというぐらいのつもりでしたが、向こうの都合で3人になった。関空エアポートは、私から言ったような気がします。(関空エアポートの)山谷さんが業績の説明でお見えになったんで、他のところでもこういうことをやってますから、もし良かったら関空エアポートも引き受けますと。これはこっちから言ったような気がします。別にどっちからというのはあまり関係なくて、本当に困ってるので、我々はウェルカムだし、交通業者の方は何とかしてくれということでしょう。

産経:新型コロナの影響で業績が非常に厳しいというのはよく言われている部分で、非常に良い取り組みなのかなと思っていますが、一方で、職員として受け入れてお給料を払うということなので、それなりに和歌山県としてもプラスの部分がないとなかなかできないことだと思います。こういう企業さんから職員を受入れることによる、和歌山県への良い影響はどんなとこが考えられますか。

知事:お言葉ですが、本当に困っています。和歌山県にとっては大事な企業で、その活躍あるいは協力によって、ものすごくいつもお世話になっているから、えらい困ってる時は、相身互いで助けたらいいではないかと。県民の税金だけど、県民には理解してもらおうということが一つあります。

 二つ目は、やっぱりそうは言っても、どこに配属するかも含めて考えると、それぞれの企業で働いていて、第一線で活躍してた人ですから、能力が高いわけです。特に、関空エアポートなんかは、空へは飛んでいきませんが、大体フロアで案内しておられたような人が多い。そうすると、もちろん(外国の)言葉も喋れるし、お客様に対する態度や、どうやったら顧客が満足するかと、そういうことについてのノウハウは身に付いてます。そういうことを、範を垂れて仕事の中で活かしてもらったら、他の人にもプラスになると思います。そんなことを考えてウェルカムにしました。

紀伊民報:新型コロナの関係ですが、第四波が14日から始まったというふうに資料にありますが、これは、一日当たりの感染者が急に伸びたのが14日だからこの日からという認識ですか。

知事:まあそうでしょう。それまでは、感染者0あるいはせいぜい1とか2とかパラパラでやれやれと思ってたら、急に増えてきました。増えてきてすぐ終われば良いけど、まだ全然終わってない。だから、その辺から第四波が始まったというふうに考えていいと思います。ただ、首都圏や大阪と第四波の中身が違います。違いますが、我々としては、これは第四波だというふうに思います。

紀伊民報:大阪府が、まん延防止措置の適用を要請する考えということですが、これを受けて、和歌山県として、特に、今以上の呼びかけはされない。

知事:それはもうすでに今やっています。

紀伊民報:感染拡大地域に行って、飲食などを控えて欲しい。

知事:はい。もちろん和歌山県でものすごいことになったら、また考えなければいけないかもしれません。だけど、まだそういうレベルではないので、今、お願いをしていることだけ一生懸命守っていただければ、あとは保健医療行政で何とかしますというのが、今の立場です。

産経:新型コロナについてです。和歌山県で第四波が14日からということですが、以前も技監は、全国的な状況も見て第四波かどうか考えないといけないというふうに言われていて、そのあたりで言うと、大阪とか近隣も増えている中で、県も増えてきたのでという理解で良いですか。

知事:まあ、そうです。

産経:第三波の時もかなり人数が増えた。ただ、第四波は変異株という特徴があり、うつりやすいのと、入院期間が長くなるところが今問題になってると思います。知事の受けられてる現状の危機感でいうと、第三波と比べてどんな心境でしょうか。

知事:まず、第三波で一番入院患者が増えたところは、感染者も今よりは多い。現在は、少ないから、あの時のように一本調子でこのまま増えられたら困るとまではいきません。だけど、今度は、より困った要因が二つあって、変異種がうつりやすいのと、病床の逼迫度は、退院が遅くなる分だけ病院に長くいることになりそうなので、そういう意味で、警戒心は別の意味であります。

産経:今日の呼びかけで言うと、現状、これまでやってた14項目を、改めて三つ、特に注意してというような、

知事:まあ、全部ですけど。

産経:そういうことですが、今後、さらに状況が悪化してきた場合は、大阪の時短要請とかも含めて検討する必要がある。

知事:ありとあらゆることはそうだと思います。だけど、何が良いか。人がやるから真似をするというのは知恵がないので、和歌山では何をしたらいいかは、その都度その都度毎日のように考えないといけないということでしょう。

朝日放送テレビ:(政府が)「Go To トラベル」で、地域で7000円の補助金を出していくことを決めましたが、それについてはどう受け止めてられてますか。

知事:今、和歌山県もちょっと増えてきたのでちょっとドキッとしていますが、大都市圏、首都圏や大阪なんかに比べれば圧倒的に少ないし、コントロールもされてるので、県内の旅行をして悪いことはありません。その時に、今は一般的な旅行マインドがむちゃくちゃ冷えて、旅行業を中心とするような、あるいは飲食業もそうですが、産業界がすごく困ってるというのがありますから、県内旅行振興に助成をしましょうという政府の決定は、大変時宜を得たものであると思います。

 これを基にして、和歌山県でも早速制度を作って、一番早いタイミングで執行していきたいと考えています。これはまだ、この間終わった議会で了解をいただいておりませんので、議会の了解も得ないといけません。従って、大急ぎで議会の了解を得て、大急ぎで執行しようというふうには思ってます。

毎日:県の環境基本計画のことで伺いたいのですが、2050年度のカーボンニュートラルを計画の中に盛り込まれました。政府の動きに対応された部分があるのをちょっと感じましたが、県としての思い、なぜこの2050年度を入れられたのかをお聞かせ願いたいのと、30年後とはいえ、結構、技術革新みたいなものもあると思います。何か大変なようにも思いますが、どうやってカーボンニュートラルを実現されるお考えでしょうか。

知事:まず、何でそうやったかですが、地球環境問題というのは絶対大事なものだというのが基本にあります。2050年度カーボンニュートラルというのは政府が言われて、なかなか良いことを言われたし、別に反対するものではないので、2050年度というタイミングについては、政府と同じようにしたということです。

 こういう話は、言うだけ番長というのが多く、そういうのは困るので、どうやって対応していくかは、2050年度ですから、まだまだ分からないので余計無責任になる可能性があります。従って、無責任にならないようにするにはどうしたらいいかと、手段のことを常に頭に置いてやっていかないといけない。そうすると、我々は2030年度でこれだけ減らしますということを詳細に決めていて、その時の手段も決めているので、その手段をまず追求していく。

 さらに、当然、世の中で2050年度カーボンニュートラルになるためには、和歌山県に限らず、世界中で技術革新が進まないと絶対できないと思います。だから、その技術革新の力も借りて加速するということで、カーボンニュートラル2050年度達成ということを目指す、と言うしかないと思います。

毎日:そうすると、将来的な話ですが、技術革新を促進するための補助金といったような県独自の施策というのも、今後は考えられますか。

知事:今言われたように、技術革新は、多分、世界の技術革新です。そんなちょろい話、和歌山県の政策をちょろいと言ってはいけませんが、そういう生易しい話ではない。だけど、それの適用とかの話があったら、それはその都度考えてやっていくことになります。毎日新聞が世界制覇をするぐらいの話で言われましたが、それはちょっと難しいでしょう。だけど、それに合ったようなチャンスがあったら、それに乗っていかないといけないという意味では、別に間違った質問をしてるわけではないです。

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