知事記者会見 令和3年11月10日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

令和3年11月10日 知事記者会見

令和3年11月10日 記者会見室

令和3年度和歌山県文化表彰について

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 それでは始めさせていただきます。新型コロナに関して、和歌山県は、昨日1人発見されましたが、大分減ってきたので、今のところ、あまり言うことはありません。政府の方は、随分これからの備えが出てきそうなので、ちょっと言いたいことはありますが、これは大いに期待をしたいと思います。

 発表事項ですが、令和3年度の和歌山県の文化表彰を発表させていただきます。11月16日に表彰式をやらせていただきますが、文化賞は、久保田弘敏(敏は異体字で、正しくは資料のとおり)(くぼた ひろとし)さん。航空宇宙工学者で、年齢も結構大御所でいらっしゃいますが、和歌山県出身です。

 文化功労賞は、多田佳世子(世は異体字で、正しくは資料のとおり)(ただ かよこ)さんと半田美永(はんだ よしなが)さんで、和歌山県におけるオペラの指導者が多田さん、半田さんは、紀の川市出身で現在は三重県にお住まいですが、国文学者です。

 文化奨励賞は、若い人ですが、伊藤彩(いとう あや)さん、現代美術家です。松井俊介(まつい しゅんすけ)さんは、喜多流の能楽師で、若い後継者というべきでしょうか、活躍しておられます。吉本英樹(よしもと ひでき)さんは、デザインエンジニアをしておられて、今、あちこちで売り出し中というとおかしいのですが、声価がとても高まっている方です。

 この方々を、専門家の先生方が、ほぼ一年かけて、あちこちからの推薦などの情報を基にして、選んでいただきました。中身について、私が事細かく申し上げるよりは、実際の説明資料が、後ろにずらっと載っていますので、それを基にして、取材に行っていただいても結構です。文化学術課に行っていただいてもいいし、実際の方々のところへ行ってもいいのかな。
 

文化学術課長:ご本人もご存知で、結構です。
 

(行ってもいい)そうです。どんどん取材をしていただきたいと思います。

よい仕事おこしフェア実行委員会との包括連携協定を締結します

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 その次は、よい仕事おこしフェア実行委員会との包括連携協定を、今週金曜日の15時から県庁知事室で締結します。よい仕事おこしフェア実行委員会は、全国の信用金庫のネットワークで、良い仕事をどんどん各地で興していこうという目的で結成された組織です。何度か和歌山に来てくださっていますが、和歌山県出身で、城南信用金庫の理事長の川本恭治さんが、今、全体の委員長(委員長ではなく事務局)をしています。現在、信用金庫の全国組織の理事長でもあります(理事長ではありません)。それから、きのくに信金の田谷さん、新宮信金の横田さんに来ていただきまして、調印を行います。協定内容は、やや細かく言うと、その紙(資料)の下の方に書いている1から6までになります。信用金庫のネットワークを生かして、和歌山県でも、良い仕事をどんどんこれから起こしていってもらいたいというふうに期待しています。

紀州技研工業株式会社が田辺市で「企業の森」による森林保全活動の実施を決定!

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 その次は、企業の森で、99番目になりました。和歌山県が誇る企業ですが、紀州技研が、田辺市龍神村で、企業の森を作ってくれることになりました。調印式は、そこ(資料)に書いていますが、11月17日の16時から行いますので、よろしくお願いします。現地はこんな感じのところ(資料2枚目)です。

「紀の国わかやま文化祭2021」~今週の注目イベント~

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 その次は、今週の文化祭です。ここに載っているのは、大事なところから載せているという不遜なことを言っているわけではなく、特に、今週あって、来週になったら無いものを中心にしています。今週も、なかなか盛りだくさんの文化祭行事があります。ぜひ、たくさん取材して欲しいと思います。

 私も、迷惑をかけているかもしれませんが、知事室長に、切に切にお願いをして、予定をできるだけ寄せてもらって、できるだけ多くの文化祭イベントを見に行かせてもらっています。そうしたら、素晴らしい、感動するようなのがたくさんありました。中には、全国から出演者が来てもらえるような催しもあります。私が観たので言えば、例えば、民謡・民舞の全国大会は、紀の川市で行われましたが、全国から来てもらいました。去年(の宮崎県の文化祭)は、実際に来られて出演するのが全部中止になった。もともと、(宮崎県の文化祭は)全部が中止(中止ではなく延期)になって、今年の夏ぐらいから始まっていますが、それも新型コロナが流行っていた頃なので、なかなか行くのは難しかったと思います。和歌山県は、全部ウェルカムなので、もう嬉しくてしょうがないという方々が、和歌山県に集って、文化活動にいそしんでおられて、和歌山県はよくやってくれたと言って感謝をしてくれているのは、大変我々にとっては喜びです。

 そういうことで、本当に素晴らしいです。ぜひ皆さん、どんどん取材に行かれて、ご自身も楽しんでくださったらいいのではないかというふうに思っています。

 以上です。

質問と回答

朝日:一部報道されていますが、副知事に、新たに、本田悦朗氏を起用しようと、県議と話し合っているような話がありますが、まず、その事実関係と、もし事実というふうにおっしゃるのであれば、そこの意図みたいなところを教えていただけますか。

知事:まず、その人事案件は、県議会の議決を要する人事案件で、まだ、議会運営委員会に、我々が原案を諮っておりません。ですから、いくら朝日新聞といえども、ここで語ることは、私にとってはルール違反なので、コメントいたしません。

朝日:次の県議会に諮ることを目指して調整していらっしゃる。

知事:それも言えないのですが、別にノーとも言いません。議会運営委員会で、我々の原案を出します。予算とかみんなそうです。そこで議論してください、できれば議決してくださいとお願いをするので、そこからだったら喋れます。その前は、一切申し上げることはできません。

NHK:(新型コロナの)国の分科会で、病床逼迫度重視のレベルについて話がありましたが、これについての受け止めを教えてください。

知事:まず、去年の初め頃はそうでもなかったのですが、その後は、とにかく、専門家の方々と称する人が、人流をどれだけ抑えるか、抑え方は、お酒だ、飲食店だ、旅行だと、そんなことばっかり言っていました。だから、感染を抑えられないし、病院だってほったらかしになってしまったというのが、これまでの状況だったので、それはやっぱりいけないだろうと、専門家の方々も考えられたと思います。それは多としなければいけない。つまり、人流の話ばっかり出てくるのではなく、病院が逼迫しないことを念頭に置いて物を考えて、感染者数も抑えましょう、保健所機能も強化して抑えましょうというのが、随所に出てきます。そういう意味では、まず、心構えたるや評価すべきではないかというふうに思います。

 その上で、(国の中身を)チラッと見ると、まだちょっと欠けていると思うところはあります。二つあり、一つは、レベル0からレベル1に行くところで保健所体制の強化をしないと、(感染が)止まらない可能性がある。止まらないとどうなるかと言うと、どんどん医療のところに影響が出てくるので、初めのうちに一気に頑張って感染を防止しないと(いけない)。つまり、それは保健所機能の強化です。そこを強化しておかないと、あれよあれよという間にレベル4までいってしまうことは、過去にあった話なので、そこのところがちょっと弱い。医療提供体制の強化は書いていますが、レベル2に書いている保健所体制の強化が、レベル0の時はいりませんが、レベル0から1にいく時に強化していかないと、間に合わないかもしれないというところはあります。

 もう一つは、レベル4のところで、積極的疫学調査重点化と書いていますが、これは明らかに間違いだと思います。これは、過去失敗しているのだから、絶対にこんなものを載せてはいけない。どう頑張ったかというと、某県で、積極的疫学調査の意義はなくなったと知事が公言して、家族しか診ないと言ったところがありました。そしたら、大爆発がもっと加速しました。そういうのは、やっぱりちょっといけない。難しいけどできるだけ努力しないと、その時点では、人流は抑制で、一般の都道府県民に行動変容も迫っているのだから、行政は、やっぱり頑張らなければいけない。行政が放棄してはいけないというのは、あったと思います。それが、そういうふうにも取れるような気がするので、これは不要だと思います。

 あとは、流れとしては良いのではないかということです。

NHK:それに加えてですが、ワクチンの3回目(接種)の、県内のスケジュールについては、どのようにお考えですか。

知事:これは、国の方で明示しているとおり実施いたします。実施するにあたっての細かい調整、例えば、病院でやってもらうにしても、前は、医療関係者は独立したスキームでやっていましたが、今度は、市町村のスキームの中に入れてしまう。そうすると、病院でやったほうが効率的な時に、配分をどういうふうにして市町村からまわしてもらうかとか、細かいことをちゃんと調整しておかないといけません。その細かいことの調整を、今、県庁が中に入ってやっているはずです。

 実際の実施は12月になると思いますが、それまでに、それを整えておいて円滑に打てるようにするのが、我々の仕事です。全体のやり方は、国がお決めになって、それに従って、我々はちゃんと実施するしかないと思います。

NHK:医療従事者が12月からで、高齢者向けの接種が1月からですか。

知事:今回は、高齢者向けと、はっきり言っていません。むしろ、高齢者が先に打っていて、時間の経っている人から順番にやりますという考え方で、1月以降はやります。ですから、発券をどんなふうにしてやっていくかは、結構テクニックを要するので、これからきっちりしていきます。4月ぐらいから始めていて、割合早く打っている人は、早く3回目をやる。かなり後の方で2回目を打った人は、もうちょっと後で順番にやっていく、これをひっくり返さないということでしょう。

NHK:接種券の配り方とかも、そういうふうに進める。

知事:そういうふうにしたらいいのではないでしょうか。そんなに一律に決められるものではなくて、市町村のご意見とかを聞きながら、決めたらいいと思います。先に配って、家庭に置いといてもらって、8ヶ月経ったら、その接種券を使って予約してくださいというのか、順番に接種券も届くスピードを調整するか、そこはいろいろテクニックがあるのではないですか。大きい町と小さい町とで、違うと思います。

共同:今さっき知ったばかりですが、一昨日、知事は、他道県の知事と合わせて、岸田首相に、宇宙産業を通じた地方創生ということでお会いしていますが、その時、首相からは、例えば、法整備や自治体支援とか、宇宙産業関連でそういうお話とかいただけたりしましたか。

知事:今言われたことを、いろいろ言っておられました。具体的に(話)はないのですが、宇宙というのは、ものすごくポテンシャリティが高い。それは、我々、地方の知事が多かったのですが、地方開発も地方の振興という点でも役に立つけど、もっと言えば、技術力が、今一番、先端を競って争っているような分野です。用途から言えば、安全保障から、例えば、自然観察とか、気象とか、津波とか、地震とか、いろんなビジネスにも役立つかもしれないし、最終的には制御も視野に入ってくるというようなことで、ものすごく用途が広がっている。そうすると、そういう分野について、いろんな意味で日本は積極的に取り組んだ方がいいということを、進言しに行ったわけです。

 そしたら、総理は、そのとおりだと。制度もまだまだ不十分なところがあるかもしれないし、政府が技術開発に乗り出すのもそうだと思うし、実際に、政府用の公的な衛星を打ち上げることも大事だし、それから民間の活動です。和歌山県は、射場が民間ですが、もっといろいろな民間がいっぱいあるらしいので、そういうところを助けていくのも大事だということで、総花的にそのとおりだというお話をされてました。

共同:ちなみに、今のスペースポート紀伊は、どのような状況ですか。

知事:スペースポート紀伊は、ほとんど完成しています。最近行っていないけど、10月ぐらいに行きました。今、最後の仕上げをしているところだと思います。来年、タイミングはよく分かりませんが、多分一発目が打ち上がると思います。

毎日:最初の案件で伺いたいのですが、来年、知事選も控えていますが、まず、知事はどのように今の段階でお考えですか。

知事:そんなことを、今、毎日新聞に喋れないというのが答えです。もうちょっと正確に言うと、先ほどの議案提出ほどではないのですが、現職知事の出処進退みたいなものは、議会で、主要なメンバーに聞いていただいて表明するのが、麗しい伝統になっています。ですから、それまでは、軽々とそんなことは言えないので、私が今言えることは、あと一年ちょっとぐらいになったけど、一生懸命頑張りますと言うしかありません。それが答えです。

 一般論で言えば、やるというのと、辞めるというのがあります。やるというのは、本人がやると言っても、推してくれる人や選んでくれる人のご意向でやるので、本当は、本人がやるとかやらないとか決められる話ではない。ところが、辞めるという話は、立候補しないわけですから、これはやれと言われても、本人が辞めると言ったら、立候補しなければ辞めてしまうのは決定的です。そういうものですが、別に私は今辞めるとは言っておりませんので、そういうことです。

毎日:今回、副知事にお名前が挙がっている方が、後継含みではないかという見方をされている方もおられて、知事の意図が分かりかねているところが、正直あるようなところもありますが。

知事:言えない。意図はと言われて、思わず誘導質問に引っかかりそうになったけど、言わない。議運で出るまでは言えません。議運で出たら、ちゃんと意図も喋ります。12月のいつでしたか。

知事室長:22日頃です。

知事:11月22日に(開催されることに)なったら、その後は、意図は喋ります。

毎日:今の段階で、知事が自らお動きになられている部分で、どういうことなのかという意図を、怪しんでおられる方もいますが。

知事:動くとはなにがですか。

毎日:知事が自らご説明されているということです。

知事:だから、言えないと言っています。

毎日:その意図を、何なんでしょうと思われている方も、結構いますが。

知事:また一般論で言いますと、次に議案を出す時は、毎日新聞にはぺらぺら喋りませんが、出す方の議会の方には、こんなふうにして出したいと思うのでよろしくというのは、当然やります。当たり前です。ありとあらゆる案件で。これが一般論です。毎日新聞には言いません。

毎日:一般論として当たり前のことをされていると、そういう理解でよろしいですか。

知事:されているかどうかは言えません。誘導質問にすぐ引っかかりそうになります。

NHK:副知事の件ですが、とりあえず議案を出すかどうかは置いておいて、副知事を2人にすることについて、どうお考えですか。

知事:これは、もともと2人が定員です。定員を目一杯使って、要るようだと思ったらやらせてもらうのは、当たり前だと思います。だけど、別に無理に置いておく必要はないので、必要がないと思ったら1人でもいいし、ゼロでもいい。だけど、基本的には、定員が2人になっていて、全国的に見たら、定員いっぱいを使っている県は、圧倒的に多い。これが答えです。

NHK:これまで、お1人でやられてこられて、それが不足だったり、これ以上に強化すべきだというようなことですか。

知事:今回の件については、さっき言ったみたいに言えません。一般論で言えば、今、何が、和歌山県で、ちょっと私が辛いかと言うと、身が一つしかないから営業がしにくい。今、世の中がどんどん変わっているので、その変わっているものを掴まえにいかないといけない。それは、政府もそうだし、例えば、ロケットなんて、知事室長は大分抵抗したけど、私が行かなかったら、多分、和歌山県は宇宙に関心がないと政府に思われてしまったら、大損をこきます。これも営業の一つです。それは、官邸とか大臣レベルの話ですが、霞が関の中でもやっぱりそういうことがたくさんあります。

 それから、それよりも、民間企業をリクルートに行かないといけません。そういう時に、職員が一生懸命やるのは当然ですが、やっぱり、社長に一発言いに行くという時には、自分で行かないと難しい。その自分で行くのが、時間的になかなか行けないので、そういうのが、今はちょっと困るなというのは、一般論としてあります。

 知事室長を引き合いに出して、大変申し訳ありません。

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