知事記者会見 令和3年10月5日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

令和3年10月5日 知事記者会見

令和3年10月5日 記者会見室

 いつも新型コロナの話を初めにしていましたが、今日申し上げることは、そんなにありません。新型コロナは大分収まって参りましたので、一週間前に発表したことを、皆さん、守って、気を付けて、安全な生活・安全な外出を心がけていただければ、それでいいかというふうに思います。

 ただ、日本全体としては、やっぱり今やらなければいけないことはたくさんあると思います。もちろん、和歌山県も、いろいろ小さい反省とかをすることがあるかもしれませんが、日本全体にしたら、大いに反省をしなければいけないのではないかというふうに思っていて、関西広域連合の前回の政府提案でも、最後にはっきりと載せています。

 知事会でも、あまり報道の対象になってないけど、全体として反省し、第六波を防いでいかないといけないというようなことが大事です。第五波までの、何が良くて何が悪かったかは、虚心坦懐に反省して、ちゃんと分析して、改善する、改善する準備、備え、そんなことをちゃんとやらないといけない。これが大事なことだと思います。

 報道などでも明らかになっていますが、人流人流ばかり言って、いったい何だと言って、だんだん皆さんが守らなくなってきています。しかし、人流は増えているが、新型コロナは収まってきた。(収まってきたのは)ワクチンが一番大きいと思います。それから、地域によって収まりのスピードが違う。これは何だったんだろうか。それから、自宅で亡くなってしまった人が随分いて、悲劇が起こったけど、何でそんなことになったのかを、ちゃんと反省して、次に備えておかないといけない。病院が足りないと言うけど、足りなかったところはどうしておくべきだったのかということです。

 そんなことを、いろいろ考えておかないといけないというのが、今の大事なメッセージで、関西広域連合がそのために作業しています。なぜかというと、政府に対して、ちゃんと反省して、分析して、次に備えてください、と言っても、政府に知恵がなかったら、反省する能力もないかもしれない。それならば、関西広域連合で、こういう点がどうだったかを、データを基にして反省すべきところを突きつけて、政府と議論しなければいけない。政府は、その議論に応じてくださいと関西広域連合は言っている。私は、関西広域連合長ですから、みんなのデータを集めて、反省すべきところをきちんと分析して、政府の閣僚も決まったので、近く議論をしに行きたいというふうに思っています。

令和4年度 新政策と予算編成方針

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 発表事項ですが、来年度の新政策について、発表させていただきます。

 まず、こんな綺麗な紙(資料)ができていますが、大体この時期は、4月から大議論して、ようやくここまでまとめ上げた新政策のターゲットを、皆さんに発表し、県庁の当局の外側の人達と議論して、まとめ上げていきたい。もちろん、県議会は(議論をする場は)何度もありますが、県議会の方々にもご披露して議論いただきますし、市町村長さんたちと、何か欠けているとこはないかとか、どうだとか、そういうことを議論する機会を、日にちは忘れましたが、これからあります。それから、一般の県民の方々にも、どんどん意見を寄せていただきたいというふうに思っています。

 中身ですが、キャッチフレーズをつけました。「ポストコロナ時代に挑み、和歌山を飛躍させる」というキャッチフレーズでいこうということにしました。

 一枚目に書いているのは、二つの部分から成り立ちます。一つは、「新しい世界で飛躍する和歌山」を目指しましょう。二番目は、「飛躍を支える基盤づくり」をきちんとしておきましょうということで、それぞれ(の項目で)四つ、三つあります。

 「新しい世界で飛躍する和歌山」は、「DX(デジタルトランスフォーメーション)和歌山」の推進が第一。第二は、「ポストコロナ時代に挑戦する産業支援」で、産業を育てよう。三番目は、「人と企業を和歌山へ呼び込む」。これが大政策になりますが、移住・定住や企業誘致を本格的にやろう。四番目は、「新たな産業を育む」で、大きいもの、ロケット、IR、ICT、その他、新しい産業を育てていこうということです。

 「飛躍を支える基盤づくり」ということで、新型コロナで、やっぱり随分、経済と生活はあちこちで痛んでいますから、これを守らないといけない。二番目は、「安全・安心で暮らしやすい地域づくり」で、例えば、子育てあるいは母子家庭、高齢者、障害者、防災・減災、交通安全、生活環境を守る、たくさんありますが、こういうことをきちんとしとかないといけないので、新しい政策も含めてどんどんやっていく。最後に、「成長を支えるインフラ整備」がくる。こういうことになっております。

 あとは、皆さん、読んでいただければいいのですが、2ページを開けていただきますと、第一の「新しい世界で飛躍する和歌山」で、初めの方は、デジタルトランスフォーメーションです。赤で書いているのが、我々が編集し、企画総務課長などが強調したいことです。第一に、民間のデジタルトランスフォーメーションを進めないといけない。産業も、これによって競争力強化になりますから、そういう意味で、産業界との関連でデジタルトランスフォーメーションを進める。

 第二は、県庁を含め、行政のデジタルトランスフォーメーションを進めないといけない。県庁の中に本部を置いて、市町村を含む行政を強力にリードしていく。

 二番目は、産業支援ですが、第一は、県内事業者の成長支援。当たり前ですが、特に、従来から、創業者(支援)を、アクセラレーションの手法やいろんなことを取り入れて頑張ってきましたが、もう一段、エンジンをかけて、高度なことをやっていこうということです。

 それから、農林水産業。遊休農地のリフォーム化支援を、さらに強力にしていかないと、あちこちでばらばらになります。

 観光は、新型コロナが収まることを期待して、今まで溜まっていたエネルギーも含めて、大開花の年になりたい。和歌山だけで決められなくて、新型コロナとの関係ですが、そのためにいろんな準備をしているものを、バッと開花させることになろうかと思います。

 (3)が、「人と企業を和歌山へ呼び込む」ということで、ここの上にあるように、「個人移住」、「農林水産業の担い手として移住」、「企業誘致に伴う移住」、「転職なき移住」、最後のは、何だそれはという感じですが、1は従来型の、良い環境を求めて、子育てなんかを中山間部や田舎町とかでやりたい人たちがやってくるということですが、4番は、仕事は今ある会社そのもので、どこに住んでもいいというような文化がだんだん出てきています。その人達を、雇用関係は関係なく、和歌山で仕事をして、和歌山へ住んだ方が幸せではないですかという話を、ガンガンアピールしていかないといけない。もう発表していると思いますが、富士通と、もうじきその関係で、富士通が決めるわけではないのですが、富士通が、そういうことについてそういう方針なので、PRなんかを社員がしてあげますというような協定を結ぶ。我々は、その富士通の社員に、どんどんアプローチしていくことになります。そんなことを、四つについて、いろいろその下に書いています。

 「新たな産業を育む」は、宇宙・ロケット、IR、ICTで、今もそうですが、みんな着々と頑張らないといけない。それから、医工連携で県内ヘルスケア産業も、できないかというようなことも考えていく。

 その次は、基盤づくりですが、地域医療体制の堅持は、堅持と書いていることから、今頑張っているものを保持していかないといけないというのが、ここの問題意識で、新しいことをパカッと付け加えて、革命的なことをやっていくような形ではありません。和歌山の医療は、今、全国で一番信頼できるような形になっていると思います。新型コロナでいえば入院率100%だし、救急も、近隣のところから、むしろ和歌山に逃げ込んでくるというような、そういう事態です。(医療は)何とかなっていますが、その何とかなっていることの制度が、苦労して作り上げてきた、国から勝ち取ったりして作り上げてきた制度によって守られています。それが、特に国によって、ちょっとチャレンジされています。そういうことも守っていかないといけないこともあります。

 事業者支援と雇用対策で、いろんな仕掛けを作ってきましたが、オンラインに着目して、いろいろな便宜を図ったり、あるいは情報の伝達をもっと広範にしたいということを考えています。

 コロナ禍で困難を抱える人の支援は当たり前で、頑張ってやっていかないといけない。

 安心・安全で暮らしやすい地域づくりということで、子育て、それから、ちょっと居場所が寂しいというような子供たちのための、子供食堂などの充実です。

 健康づくり。これが和歌山の弱点でもあるので、健康長寿を図るための仕掛けを、さらに作っていくということです。

 高齢者あるいは障害者(福祉)、困難(を抱える)方々に対する支援も、充実をさせていきます。

 その次は、次代を担う人材の育成と教育プラスですが、教育については、いろいろ工夫をしてきました。特に、学力が不足してついていけなくなった人を、きちんとケアをするやり方とかもありますが、一部は、どんどん伸ばす人は伸ばしてあげたい。「勉強しろ」「勉強するな」なんて言う必要はないけど、伸ばす機会を与えてあげたら、子供はパーッと伸びますから、そういうこともさらに工夫をしていこうということです。

 それから、学力が不足して困っている人に対するケアは、先生方の教える能力を高めるために研修したり、あるいは、子供さんが「先生、分からん」と言ったら、個別指導して補ってあげるのが和歌山のやり方です。ところが、子供さんが「先生、助けてくれ」と言わなければ、その子供に対するケアはできない。それを、さらに先生の方でも発見したりしていく必要がある。どこが欠けているか、この子は何が分からないか、そういうことを分析するための学習支援プログラムを導入しようということです。(今は)テストして、どこが欠けているかを分析していくのですが、分析するところは、先生がいちいち全部しなくても、この人に何を教えたらいいかが分かってくるので、、先生が教えるところは疎かにできないのですが、少し先生方の労力軽減にもなるかもしれません。

 防災・減災対策ですが、ICT、オンラインを活用した高度なものをやっていくのが中心ではないか。防犯もそうです。

 人口減少時代の生活環境の提供ということで、特に、人口が減ってくると、町や村に空き家ができて、廃墟になっていってということがあります。和歌山県も、いわゆる廃墟片付け条例を作ったり、空家法の前にいろいろ行動してきましたが、今は、空家法があります。だけど、空家法でもまだまだ手が及ばないところについては、さらに配慮していこう。むしろ、廃墟みたいなものができるのを、未然に防止していこうということを考えます。

 7ページにいきますと、自然・文化で、和歌山は良いところですから、環境とか自然とかを、ちゃんと守りながらやっていかないといけない。

 成長を支えるインフラ整備は、当然です。

 7ページの一番下、予算編成方針は、すべてについて、5%のシーリングを課します。そういうことをやって、全体の事業費を下げて、それでまた新しいこともやるということです。和歌山県は、行革も上手くいっていると思っていたのですが、やっぱり、最近、新型コロナもあるし、投資的経費に物入りでもある、あるいは、いろんなプロジェクトというか、いろんな期限が来るというようなこともあって、そんなに楽観的ではありません。従って、これをきちんとやって、財政の規律も図りながらやっていこう、こんなことを思っています。

わかやまリフレッシュプラン3rd  10月8日(金)販売開始!

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 その次は、和歌山リフレッシュプラン3rdを、10月8日から販売開始させていただきます。一時、これは、新しい執行を、発券も含めて全部止めていましたが、県議会の大変なご厚意で、和歌山リフレッシュプラン3rdの予算措置をやったらどうだという話があって、やったところ、早速、新型コロナが落ち着いてきた。これは、県議会の慧眼に恐れいっていますが、感謝を申し上げていまして、(感染者数が)一桁が続いてるから大丈夫かということで、県民の方々の県内に行くリフレッシュプランを再開いたします。

 先週から、前の分の予約をしている人や券を持ってる人は、使っていいという話をしていますが、これは、次の券を売り出します。クーポンがついていて、そのクーポンでお土産を買っていただいたり、乗り物に乗っていただいたりすることを狙っています。

 前に売り出した時は、一遍にバーンと捌けてしまって、いろいろな憶測も含めて批判もありました。今回は、前の反省を踏まえて、10回に分けてやっていこうというふうに考えています。

 その前提として、一般向けの個人として買える電子チケットと、旅行業者さんが代行して買える部分の、二つがあります。後者は、電子チケットではなく、業者さんに、それぞれ実績等々に応じて割り当てて、必ず、誰々用ですということを確保してから、申し込んでいただくことが前提です。勝手に買っておいて、後でお客さんを集めるのは、いけません。

 そういう前提で、電子チケットは段階的に販売し、一回当たり、前回は20枚まででしたが、10枚にいたします。それから、一人で抱え込んでもしょうがないので、電子チケットの所有枚数は、使っていくとその分が減っていくシステムになっていますから、買ってもいいのですが、50枚以上は持てないことになります。従って、例えば、今まだ未使用の券が45回分ある人が10枚申し込んだら、5枚(誤りで、正しくは10枚)は申し込みが無効になります。

 その他の留意点は、先ほどご説明したように、旅行事業者で、電子チケットのところへ手を伸ばすことは駄目です。前は、旅行事業者の中で、ごく一部ですが、電子チケット以外で確保する枚数が少なすぎて、電子チケットにも手を出した企業がありました。それは、某新聞が買い占めているとかいう話をされましたので、これはいかん、それはいけないではないかといって、徹底的に調べたら、ちゃんと予約を取ってから購入しているのがほとんどでしたが、一部、電子チケットに手を出して、予約がないのに先に確保したというのがありましたので、電子チケットは、業者さんは購入してはいけませんということにしました。言っておきますが、前回、これでなくなったわけではなく、(影響は)ほんのちょっとだけです。全部調べました。

 これが、急遽作りました説明資料(資料3枚目)です。和歌山リフレッシュプラン3rd売り出し開始。一番初めは、10月8日からです。一遍に購入しなくても、こういう制限が課されていますから、本当に旅行に行きたくなった時に、注文してもらったらいいというふうに思っていますが、ワーッといったら、ひょっとしたら、一回目は売り切れるようなことはあるかもしれません。

「和歌山県宿泊事業者事業継続支援補助金」の申請受付期間を11 月30 日まで延長します!

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 その次ですが、「和歌山県宿泊事業者事業継続支援補助金」の申請受付期間を、11月30日まで延長します。これは、国が、宿泊事業者向けに、今はお客さんが少ないけど、将来のお客さん拡大に備えて、いろいろ設備投資をしてもいい。あるいは、感染防止対策で、ちょっとお金のかかる設備投資をしてもいいという補助金です。この補助金については、12月31日までに完了しないといけませんという縛りはかかっていますが、まだ少しお金が余っているので、申請期間を11月30日までに延ばします。今まで、10月29日だったので、一月ぐらい延ばします。ただし、ちょっと窮屈で、国の補助金の関係で、12月31日までに工事を完了しないといけません。ぜひ、ちょっとやっておいたらいいなというようなことについては、今のうちがチャンスです。

『紀の国わかやま文化祭2021』県実行委員会主催事業「わかやま 食と芸能の祭典」を開催します!

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 その次は、10月30日から、わかやま文化祭2021が始まります。この日曜日に、開会式のリハーサルに行ってきましたが、これは、なかなかいい。あっと驚く感動を覚えると思いますので、NHKが実況中継してくれることになっています。実は、あまり密にならないように、ちょっと入場制限をしていて、実際に入っていただく方は少ないのですが、それでも、ある程度の方は可能ですから、開会式も、ちょっと来ていただけるかどうかを模索していただいたらいい。

 併せて、県実行委員会の直轄事業がいくつかあって、先週、先々週に、音楽会みたいなものと、それぞれの三つの博物館での特別展、これは予算もドーンと入れて、大規模展をやりますが、それについてもご紹介しました。併せて、「わかやま食と芸能の祭典」を開催いたします。

 これは、ビックホエールで、結構大掛かりにやるので、人も来るから、ちょっと懸念するところもありましたが、感染状況も大分下がってきたし、入場制限をきちんとして、感染対策をきちんとして、従来だったら、屋内でも飲食を認めていて、むしろそれを奨励していましたが、それはちょっと止めておきます。飲食系は、全部風通しの良い屋外にして、それも群がって食べていただくとよろしくないので、ゆったりと座っていただいて、屋外で食べていただくように考えました。

 11月13日、14日の2日間、ビッグホエールで行います。一遍に入る人は、1000人という制約がありますが、そんなに入れないわけではないと思いますので、皆さん、ぜひお越しください。

知事監視製品の新規指定をします

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 その次は、知事監視製品の新規指定をいたします。まだ、こんなものを出しやがるのかというふうに腹が立ちますが、これは、監視製品という形でして、危険性を証明されているわけではありません。だけど、危険性があろうとなかろうと、接種する、注射をする、そういうことはもともと法律で禁止されている。つまり、認められたものしか、接種したり注射したりしてはいけないというのが、薬事法(正しくは、薬機法)のルールです。これに対して、そもそも売ったり買ったり使ったり、何をしても駄目ですというのが、法律上の禁止製品としてあり、毒とか危険が立証されているものです。で、立証してないだろうということで、どんどん新しい製品を出します。これに対して、国がやることが遅いんで、和歌山県も含めて、県として、これは危ないということが分かったものについては、知事の禁止対象にする、条例の禁止対象にすることになっています。これは、もともといけないわけです。

 だけど、それでも、県としてこれは危ないということを立証できないと、持っててはいけないとか、売ってはいけないとか、なかなか言いにくいわけです。だけど、じゃあどうやってこいつらがやっているかというと、これはお香ですとか、アロマですとか、あるいは塗料ですとか、そんなことを言っています。実際は、そういう人が、お香ですと言わないで、たばこみたいに吸ってるとか、そんなようなことになっているので、用法をきちんと消費者にお話して、消費者から誓約書を取らないと売ってはいけない。それが監視製品です。それに違反したら、誓約書を出しておいて、違う使用方法をしたら、消費者も直罰です。そういうことの手続きもしないで売ったら、これも直罰がかかります。その二つが監視製品です。脱法行為をするやつを、あくまでも追いかけていって許さんぞというのが、和歌山県のやり方で、これは和歌山県でこの方法を発明したんですが、最近は、数県、それを真似をして、同じ制度をやってるところがあるようです。

私の気持ちとしては、こんなものは、作ってるところをさっさと手入れして、逮捕してもらいたいというふうに思いますが、なかなかそれが叶っていないということです。

 次に、議題にはありませんが、六十谷水管橋が落下し、和歌山市の紀の川北岸が大変なことになって、市を中心にして、一昨日から、復旧作業がずっと続いていました。和歌山県も、別々に動いてはいけないので、市に全面的に協力するということで、要員を派遣したり、私なんかが、官庁とかに何とか頼みますという話をしたりして、ようやく方針が決まりました。金曜日には、応急復旧が可能であるというふうに、市長さんが言っておるという事態まできました。

 これは、どうなることやらと思ったんですが、それが上手くいけば、事故の被害の割に、驚異的な短期間で、とりあえず応急復旧ができることになると思って、ちょっとホッとしています。しかし、ずっとそれまでの間、紀の川北岸の方々は、ものすごい不自由を強いられるわけです。従って、必死になって助けに行かないといけない。とりあえず、一番簡単に助けられるのは、給水車です。今、約100台ぐらいが活動しています。県外、特に近畿各府県に応援を求めて、60台ぐらい来ていただいていますし、ちょっと大きめの給水車を自衛隊が持っているので、10数台来てもらっているし、県内からも、30数台が応援に来てくれてます。これを全部、和歌山北岸に出して給水するわけですが、総計117台だそうです。特に、病院とか福祉施設とかで水が切れたら大変なことになりますから、そういうところは、大体は給水棟がありますから、そこへポンプアップできるような給水車を持ってきて、水が切れないようにしている。透析患者のいるようなところで水が切れたら、本当に命にかかわります。

 それから、一般的に、学校その他で給水活動を行っているような感じです。

 県としても、備蓄している飲料用の水を、和歌山市に提供して、必要なところで使ってくださいというふうなこともいたしました。

 そうは言っても、しばらくは不自由が続くわけですが、さっき言ったみたいなスケジュールで、もうじき直ると思いますので、しばらく我慢して欲しいということです。
 以上です。

質問と回答

朝日:六十谷水管橋の件で、昨日の市長会見によると、隣接する県道の橋の上に応急の管を通すという話があったと思います。そうすると、本復旧までの間、県道を塞ぐという措置になりますか。

知事:県道の六十谷橋が、横にあります。それは、早ければ今晩から、作業によっては明日の朝から、自動車通行禁止にさせていただきます。なぜそんなことをしなければいけないかというと、工事のためですが、六十谷橋もそんなに新しい橋ではないので、下手をすると、水が動き始めると、荷重がかかりすぎる可能性があり、危ない可能性もある。従って、本格復旧があって、隣の水道橋が完全な形で回復したらもちろんオープンにしますが、応急復旧が完成しても、しばらくの間、つまり水が通っている状態になっても、申し訳ございませんが、通行止めにさせていただきます。周りには、橋がいっぱいありますから、すいませんが、そっちを通ってください。

朝日:今日の発表事項で、DX本部を設置されるということでしたが、来年度初めの設置を目指すということですか。

知事:年度は4月からなので、4月からでいいかと思いますが、今でも、事実上、DX本部は動き始めていて、特に、和歌山県庁の中では、県庁の中の仕事のやり方もあるし、特に、市町村との関係です。これを統合して、一つのシステムにしてDXをしようとかがあるので、中心的に働いてくれているのは、市町村課です。専門家として情報政策課が助言をしている、こんな感じです。これからも、そういう体制になると思いますが、名前をつけてさあと言ったら、4月1日からでいいのではないかと思っています。

産経:リフレッシュプランについてです。県内旅行業界への経済支援が目的かと思いますが、経済効果に対する期待と、県民への利用についての呼びかけを一言お願いします。

知事:まず、もちろん、産経新聞さんが言われたように、宿泊事業者、観光事業者の方々は、新型コロナの度ごとにひどい目にあって、不況になっているわけですから、こういう方々に対する支援という気持ちがあります。

 リフレッシュプランは、県民に対する県内向け旅行です。この機会に、こういうのを利用して、絶対的に安全とは言いにくいけど、相対的に安全な、県内の面白そうな旅行先で、いろいろ楽しんでいただいたらいいのではないか。おそらく、どの県民も、「そんなのあったのか」というような旅行先、観光先がいっぱいあると思います。そういうのを、見ていただく、味わっていただくのは、とても良いことだと思いますし、県を見直すという意味でも良いことだと思うので、大いに利用していただいたら良いのではないかというふうに思います。

 それから、間もなくだと思いますけど、いつからか分かりませんが、「Go Toキャンペーン」は、多分復活します。そうすると、他所の県の人たちも入ってくることが、より推進されます。それがいつから(開始する)か分からないので、とりあえず、県内の人たちに、まずは、今ちょっと空いていると思いますので、大いに旅行を楽しんでいただいたらいいかなというふうに思って、再開することにしました。

 ちなみに、従来持っておられるチケットは、今でも使えます。

NHK:水管橋の関連で、今回、まだ原因が不明ですが、耐用年数に近かったとかがあり、各地でいろんな水道管の老朽化は、進んでいると思います。基本的には、市町村の管轄になると思いますが、県としてそういった見直しとかは考えていますか。

知事:特に、水道管について県で考えているわけではなく、むしろ、それぞれの市町村が、うちは大丈夫かなと思いながら、自分でやっていただいたらいいと思います。

 それでいいと思いますが、もっと広く考えたら、水道だけではない。例えば、施設が崩壊することも重大事件ですが、崩壊した時に、この水道のネットワークは何だったんだということもあります。今回の事件で思い知ったのは、あの橋が一つ落ちたことによって、13万人あまりの方が、一気に水を失ったことになります。それは、複数のルートは無かったのかというようなこともあります。それは、水道に限らず、すべてあり得るわけです。道路だってそうだし、下水だってそうだし、その他、幾つかあるかもしれません。電力のネットワークなんかは、割合、気を付けていますが、最近どうだろうかというようなこともあります。そういうことで、広い意味でのライフライン全体を、ちゃんとしているかどうか、要するに、リダンダンシーがきちんとしているかも調べておかないと、施設が落ちるとか落ちないというだけの話ではないと思います。

 だから、水道も、施設は健全だからもう大丈夫というだけだと、備えが一つしかない。それが間違っていたら大変なことになるので、別の意味で、いろいろ備えをしておかないといけないのではないか。そういう点検も、時間はかかりますが、これからやっていこうと、早速、昨日、知事室長に、全庁的な検討体制を敷けというふうに言いました。

NHK:昨日、新内閣が発足しましたが、それに対しての、知事の受け止めと期待について教えてください。

知事:フレッシュな方々がたくさん任命されて、張り切って国政をやっていただくと思いますので、心から期待をしていますというのが、今のところの気持ちです。

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