知事記者会見 令和2年8月25日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

令和2年8月25日 知事記者会見

令和2年8月25日 記者会見室 

本州化学工業株式会社が日高川町で実施してきた「企業の森」による森林保全活動の10年間延長決定!

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 それでは、始めます。発表事項三つと話題事項二つございます。発表事項の第一は、企業の森というのを、ずっと和歌山県は割とヒット商品でやっておりますが、始めの方で契約していただいていた、「本州化学の森・日高川」というのは、10年間の期限が切れたんですが、あと10年間やりますということで、延長してくれることになりましたので、発表させていただきます。調印式は、9月2日15時30分から知事室で行います。

まんがを活用した薬物乱用防止啓発パンフレットを中学生に配付します

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 その次は、まんがを活用した薬物乱用防止啓発パンフレットを中学生に配布ということでございます。これは、和歌山県にいる漫画家の人らしいのですが、こんな本(資料2ページ)を作ってくれました。私も見ましたけれども、表面見るとかわいらしい人なんですけど、薬物を使用することになってしまったのですが、そうすると、やっぱり人相も変わってくるということで、とても恐ろしいことになります。ということを、子供たちに、ちょっと中身は怖いけど、中学生ですから、きちんと教えておこうということで、すべての中学校に配布させていただきます。ぜひ、大麻が良いと(言って手を出すと)か、あるいはもっと言うと、合成の向精神薬なんてありますが、あんなやつなんか本当にちょっとでも(安易に)手を出すと大変なことになるので、皆さん、注意をしてくださいということでございます。

知事監視製品の新規指定をします

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 その次は、性懲りもなくというふうに思いますが、知事監視製品の新規指定をいたします。この監視製品というのは、とりあえず、この人たちは、摂取をするために売ってるわけではございませんとかなんとか言ってるんで、それじゃその通りやってもらおうではないかということで、ちゃんとお客さんに、その旨、誓約書を取って売らないと和歌山では違法だし、お客さんの方もそれを守らないと違法だし、それから、お客さんが摂取したりすると違法で、みんなそれぞれ直罰がつきますということでございますので、注意をして欲しいと思います。まさか、お客さんというか県民の方が、こんなものに手を出してると思いませんが、もしそうであるとすると、ちょっと警察沙汰にさせていただきますので、そんなのがあったら躊躇なくやれというふうに言ってありますから、よろしくお願いします。

ノーリツプレシジョン株式会社が和歌山インキュベーションセンターを開所します!

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 それから話題事項ですが、ノーリツプレシジョンが和歌山インキュベーションセンターを開所します。ノーリツプレシジョン、ノーリツ鋼機の後で、結構建物なんか大きかったんで、遊休の施設なんかもあります。それから、立派な経営者がこられて、星野達也さんですけれども、今、業績を、ずっと退潮してたんですがグッと押し留めてくれておりますし、新しいこともどんどんやっていこうと。それから、かつてのノーリツ鋼機がそうであったように、新しいベンチャーを育てていこうと、そういう気持ちを持ってくださってる方なんで、和歌山県とか和歌山市とかみんなで協力して、これを盛り立てていこうということでございます。9月1日に開所式を行うということでございますので、皆さんどうぞよろしくお願いします。

 ここに入ると、ノーリツプレシジョンは、金属加工はすごく上手いと全国的にものすごい定評があった。まだ今その伝統も残ってると思うし、機械もたくさんあると思うんで、それを使わしてくださるそうです。だから、非常に良いインキュベーターになるのではないかなあというふうに思っております。

南紀熊野ジオパーク オンラインツアー 世界遺産+ジオで二度おいしい那智山

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 その次は、南紀熊野ジオパーク オンラインツアーを始めますということでございまして、いつからかというと、9月5日にやるということでございまして、オンラインでツアーに参加できるということであります。

 ジオパーク、ちょうどセンターもできて、さあこれからという時にコロナになりましたので、皆さんちょっと旅足が少し滞ってる向きもあります。別に今、禁止はしてないんですけど、ジオパークの宣伝をガンガンしようということで、オンラインツアーでいこうということでございます。

 世界遺産+ジオで二度おいしい那智山ということで、そういうところを中心に、大門坂とか那智の大滝とか、そういうところの、今度は世界遺産的、文化で見るのではなくて、ジオ、地質、地形、大地の歴史、そういうところで、これの成り立ちみたいなのを説明していこうということで、二度おいしい那智山ということでございます。

 以上です。

質問と回答

朝日:今日の発表事項とずれてしまって申し訳ないのですが、新型コロナに関して、先週の記者会見で、県民の皆さんへのお願い、特に田辺エリアに向けてされたと思うんですけれども、1週間経ちましたが、その効果をどういうふうに見てるかというのと、今後、例えば、いつまでとか、何かもしあれば、これからも続けていくのか、その見通しの点もちょっと伺えますか。

知事:まず、効果というか、どちらかというと感染を自粛で押さえ込もうというか、自粛の効果で感染を落とそうと思ってやったわけでは必ずしもなくて、私の意図としては、感染を予防するためにやったつもりです。というのは、あそこのクラスターは、ちょっと市民の中で利用者がたくさんいるような形のクラスターなので、ひょっとしたら我々が捕捉できないような人たちが、大したことないやと思ったり、あるいは知らないで感染を拡大したり、カラオケにたくさん行ったり、飲食店や飲み屋さんで遅くまで騒いでいたりということになると、また増やすでしょ。だから、それを予防しようと思ってやったので。

 一方では、我が県の保健当局、これがものすごい勢いで、一生懸命調べています。ダイニングバーと、それから食堂がありましたが、その関係の人もどんどん名乗り出てくれてまして、もうほとんど検査は終わってるし、それから、陽性者の方の家族にうつってないかとか、それももの凄い数を調べてます。そういうことで、あんまり出ないという感じなんで、囲い込みは終了がひょっとしたら近いかなと。そういう期待も持ちつつ、まだ全部終わってないので、これはやらないといけません。

 それから、これで作業はとりあえずと言っても、様子を見てないといけません。陰性者がまた発症することもあります。従って、経過観察という観点も必要なので、ちょっと大丈夫かなと思いながら、もう少し様子は見ないといけない。

 従って、いつになるかというのは、今後の状況次第によるんですけど、しばらくこのままでいってもらいたいというふうに思っております。永久に、そのままの形で固定するつもりはなくて、他の地域と同じように戻したいと思ってます。

朝日:今の点で、囲い込みは終わりに近いかなという期待もあるというお話ありましたけど、それは、先週11人出てましたが、その後はそこまで数が出てないという点から。

知事:というか、発症者が何人というのも大事な情報なんですけど、我々は、いわゆる疫学的調査というのをゴリゴリやってるわけです。それで、陽性者が出たから、その家族がいる、同僚がいる、学校もある、何とかってこうあって、それを片っ端らから調べてるわけです。そういうところを全部調べていて、その中から出ないなあというのが、むしろ私の発言の根拠になってます。

朝日:これに関連してなんですけれども、先日も福祉保健部技監からあったんですが、感染者だとか感染源を特定するような動きがあって、その点ちょっと留意願いたいという話は、報道陣だとか県民の方にされてたんですけれども、その辺り、知事からも何か考えてることはありますか。

知事:特に、これは誰でも感染するわけです。それで、ちょっとした不注意ということもあるかもしれないけど、そんなに意図して悪いことしたわけではない。それから、感染の今のような予防、地域としての予防、それから個人としての注意、そういうことをやっていれば、別にうつることも無い。100%とは言えないけど、無い可能性が高い。そういう時に、何で感染をした人を特定して虐めなければいけないか、言わなければいけないか、それは全く合理性がないわけです。単に気晴らしとか、要するに、そういう人は加害者で、そういうのはいけません。ですから、人間としていけないことは止めようということではないでしょうか。

 一番私が思うのは、自分の名を隠してネットで喋るというのは、一番いけないと思います。卑怯です。だから、もともと名を隠さなくても、そういうことはすべきではないと思うし、名を隠してやるのはもっと卑劣だというふうに思いますので、みんな和歌山の人は、よく考えたら卑劣な人はそんなにいないと思いますから、止めましょうというふうに言いたいと思います。

産経:お盆シーズンについてです。特に、白浜の方でかなり旅行客が来ていて、海開きもしていた関係で、一部のデータでは、例年並みの入り込みというような数字も出ていました。これまで、県としても、旅行を控えて来ないでも言わないし、受け入れの自粛も言わないということを言われてましたが、結果に対しての受け止め、コロナで減るのも懸念される中で、どういうふうに受け止めてますか。

知事:今そんな、はしゃぐ時期ではないので、安全な外出、安全な生活、そして特にお店系で言えば安全な営業と、これに気を付けてやってくださいというふうに、私はメッセージを発しておるわけです。お客さんが来られるのは、県内の人はプロモーションしてますけど、県外の人は、こういう時期ですから、和歌山県としては何も言わないというだけで、来い来いというふうに積極的に言うのもどうかと思いますから、静観してるわけです。で、静観しながら心配してるわけです。やっぱり人の往来が増えると、それだけリスクは増えるわけです。だけど一方では、生活あるいは経済は、一応、保障されるというか守られるわけです。そのバランスをどうやって取っていくかはすごい難しいんですけど、今回は何も言わないということで対応しました。

 依然として、まだ8月のお盆から1週間しか経ってないから、大丈夫だったかなという気持ちはいつもあって、この今でも、別にお盆の時だけが観光ではなく人の往来はある程度ありますから、ずっと心配し続けながら、もし何かあったら、県民の方も注意して、すぐに保健所とかクリニックとかに行っていただいたら良いと思いますし、我々もすぐ出動して、この間の田辺のケースみたいに手は打っていくつもりです。だから、毎日毎日注意しながら、事態の推移を注視してる、こんな感じです。そんなのが現状です。

産経:海開きしてからというふうに数えると、もう少しで一ヶ月が経つという状況の中で、そういう意味では、お客さんは一定程度戻ってる、かつ海の家であったり地元のホテルとかでの感染者、地元の人での感染者は今のとこ出てないという現状があります。事業者さんとかの努力もあったと思うんですけども、その辺りに対しての受け止めと、これからさらに9月10月、行楽シーズンに入ります。その辺りに対しての呼びかけみたいなところをお願いします。

知事:まず海の家は、今回、開いてないのではなかったかな。近くの商店とか飲食店とか、そういうのは開いてるし、ホテルは開いてます。だけど、ものすごく注意してくれてると思います。私も、数少ないんですけど、紀南の方で、ちょっとグレードの高いところと、ここは安いなと思うところに、泊まったことがあります。だけど、ものすごい注意してました。だから、そういう意味では、世界的な感染がなくなるまでは、ああいう注意はずっと続けてもらいたいと思います。そうやって、注意深く営業してもらったら良いのではないかな。それは、9月10月も、今後ずっととりあえずは。爆発してきたら、あるいはしそうだったら手は打ちますけど、しばらくはそういうふうにして、安全な営業を一生懸命努力してもらったら良いのではないかと、そんなふうに思ってます。

産経:それによって、いわゆる感染対策と経済面の両立を、県としてはこれからも図っていくということですか。

知事:はい。そうです。

産経:別件で、事業継続支援金の件で、スタートとして3ヶ月あまり経った中で、件数ベースでは、目標数値を突破したような状況があります。これについての受け止めと、今後、2月末まで申請期間がある中で、どうしていくのかというところをお願いします。

知事:いくつか県では支援制度を作りました。いくつかというか、結構、熱心に作りました。それで、それぞれ今、正確には覚えてませんけど、この期間にというのと、申請期間はここまでというのと、みんな決まってるわけです。それで言うと、今、ご指摘のあったもの以外にも、お金が窮屈になってるのはたくさんあります。とりあえず、お約束はしてますから、行政的に許される形で、横でちょっとお金が余ってるやつから、それは許されてますんで、ちょっと回させてもらってというようなことで繋いでますが、基本的には、9月議会でお金の足りないところは埋めていただくように、議会にお願いしようと思ってます。県民にお約束したのは、お金が無くなったので止めますということはいたしません。

産経:確認ですが、5月ぐらいに打ち出された支援本部で、立ち上げと一緒に発表された一式のメニューすべてについて、同じようにするということですか。

知事:はい。そうです。

NHK:先ほどのネットとかでの誹謗中傷の件ですが、実際、今そういうふうに誰か個人を特定しようという、そういう行為が、実際に県として把握されてるということでしょうか。

知事:ネットなんて誰でも見れますから。それで、県なんてのは、慎重に名前なんか言わないで、皆さんに時々怒られながらも、何とか管内とか、その管内の何とか町にはあったのかとか誰かに聞かれて、それは聞くなとか、そんなことを言ったこともありました。だけど、そんなところの話ではなくて、何の何々さんとか、そういうことを、真贋は別ですよ、そんなことをコメントできないから、そういうのがネットに載ってるというのは結構あるんです。それは誰でも見れますから。しかし、そういうのは本当にいけないことだと思いますということで、ぜひ慎んでもらいたいと思います。

NHK:そこは県としてもそういうことをしないように、こういう感じで呼びかけるのはもちろんですけども、なかなかそれ以外で何か対策というのは難しいのでしょうか。

知事:難しいでしょう。大体、犯罪捜査だったら、警察に言って、これ誰が投稿したかということを言えます。調べることが出来る。だけど、匿名で出してるネット情報というのは、誰が出したか分かんない。だから分かんないやつは、指導しにいくわけにもいかんということです。これを、もうちょっとレベルを上げた規制法でも作れば、それに基づいていろんなこと出来るんですけど、今のところ、人々の良心に訴えるしかないなというふうに思います。それから、そんなのは見なければ良いということもあります。

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