知事記者会見 令和2年8月4日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

令和2年8月4日 知事記者会見

令和2年8月4日 記者会見室 

和歌山県家賃支援金の申請受付を開始します!

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 それでは会見を始めます。今日は、記者会見項目については、目次みたいなやつがありそれの通りですが、発表事項四つと話題事項一つ、併せてコロナに関して申し上げたいと思います。

 発表事項ですが、まず、和歌山県の家賃支援金の申請受付を開始いたします。これは、国の家賃支援給付金もありますが、和歌山県独自、この間6月補正予算でお願いをして、県議会に認めていただいた県独自のものでして、ごく一部は、対象が国の場合と異なっています。ちょっと国について、少し穴があると思ったところを埋めたということです。

 県内に主たる事業所を有する事業者に対して差し上げましょうということで、そのうち、令和2年5月から12月に関して、次のいずれかに該当する事業者について差し上げましょうと。まず、どこか1ヵ月の売上が50%減りましたという方に差し上げましょう。それから、連続する3ヵ月で、前年同期比で30%以上減少したという方には差し上げましょう。いずれかでいきましょうということです。

 国の家賃支援給付金の給付対象者と違っているところが、ちょっと小さく書いてますけども、創業した人について、国よりも、もうちょっと前広に取ってあげているということです。それから、収益事業を営む人格のない社団について、中小企業でないからということで排除されてるというのは何か変なので、それについては、要件を満たせば対象にいたしますということです。

 支給額については、そこ(資料1)にございますような形になっています。

 申請手続きは、明日から来年の2月28日まで受け付けますということで、郵送による提出を我々は望んでいます。なぜならば、郵便物の追跡が出来るんで、それでお願いしますと、こういうことです。

 それから、どんなふうな中身とか、様式に書いたら良いかというのは、右下にあるQRコードからダウンロードが出来ますし、振興局、市町村、商工会、商工会議所で教えてもらうことも出来ます。

株式会社カベキチが紀北橋本エコヒルズ「紀ノ光台用地」に進出

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 2番目ですが、カベキチという会社、本社は堺にある会社ですが、紀北橋本エコヒルズの「紀ノ光台用地」に進出してくれることになりました。これは、その(資料2)下の絵にありますように、各種段ボール製品、あるいは箱を作ってる会社でして、和歌山県もいろいろ、ちょっとそういう製品群が流行ってきたんで、この際、そういうところに供給することが良いかということを考えられたんではないかと思います。紀ノ光台の非常に良いところ、どこが良いということはないんですけど、道路に面して三つ叉になってるところが空いてたんで、そこにお入りになるということです。紀ノ光台は、もうほとんど埋まってしまっているんですけども、また一つ埋まりましたということです。

「紀の国わかやま文化祭2021」「紀の国わかやま総文2021」「ワールドマスターズゲームス2021関西」応援企業(企業協賛)制度を創設

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 それから、「紀の国わかやま文化祭」「紀の国わかやま総文祭」「ワールドマスターズゲームズ2021関西」の応援企業、企業協賛、こういうものを作ります。どんな協力かというと、協力事業と広告協賛金品というのがあります。協力は、広報協力、例えば、ワールドマスターズゲームズとか、文化祭のいろいろなPRを、その企業もやってくださるというような、まあいろいろあるんですけど、参加協力としてボランティアなんかをやりましょうということを言ってくださる。それから、広告協賛金品ですが、資金協賛とか物品協賛があるんですけど、これも、よっしゃという企業は出していただきたいんですけど、ちょっと今、コロナで業績が悪いところが多いんで、もうちょっと後でも良いですということでもあります。

 特典は、特に、こういう企業が協賛してくれてますと言って、大いに我々もアピールしていきたいということで、どんどん募集しております。我々の職員も、お願い出来ませんかと言って、これから回ることになりますので、よろしくお願いします。

新型コロナウイルス感染症の拡大防止について

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 それから、新型コロナウイルス感染症、随分拡大してきて、和歌山も随分増えてきました。そこで、特に、お店でちょっとどうかと思うようなところはないかと。実は、自粛要請なんかを止めていった時に、それぞれガイドラインを守ってやってください、安全な営業をしてくださいと、これはもうずっと続いてるわけです。従って、ガイドラインを守ってやっていただいてるんではないかというふうに期待をしつつ、先々週と先週、割と丁寧に、各店を県庁の職員が回りました。

 その結果、ガイドラインの遵守、それぞれ自分たちで決めた業界のガイドラインが多いんですけど、そういうものをちゃんと守ってるかどうかチェックいたしましたところ、こういう成績になりました。

 総じて言うと、割と守ってくれてるというふうに思い、かつ回ってきた連中も、そんなふうな感想を示していました。私も、若干、飲食店とか、今回の対象ではないんですけど、ホテルとか行っても、随分気を使ってみんなやってるというふうに思います。それは、大いに気を付けていただきたい。

 ガイドラインを守ってるところは、(資料4の)下に、きいちゃん印とか紺色印とかいろいろありますが、好きな方のデザインを選んでいただいて、それを入口か何かに貼っといていただいたら良いということです。

 ガイドライン自身は、下に小さい字で、到底この大きさでは読めませんけども、そういうところで一つ一つ書いてある。間隔はこう空けますとか、仕切りはこうしますとか何とか書いてあるんですけど、書いてあるのを貼っても目に付かないんで、その上に水色と紺色の紙を貼っていただいたら、目に付きやすい、そういう工夫ですので、これも励行していただくようにお願いをして回っています。なお、未達のところが、若干ありました。これについては、お店の方と、回った時にいろいろと議論しまして、出来るだけ今後はやってくれませんかということを、我々の職員がお願いをしてきているということで、またしばらくしたら、チェックに行きたいと思っています。

 それから、今、さらにこの続編としてやってることは、これは休業要請業種などを中心にしてやったわけです。従って、あの当時、休業要請をやった時には、ここのところが危ないのではないかというふうに我々も思った業種なんですけど、その時に、全然休業要請なんかしなかった業種がたくさんあります。それも、最近の例で言うと、飲食をした時に、そういうとこでうつる。普通の居酒屋さん、普通の料理屋さんで、結構飲食を機会にうつってる場合があります。従って、ホテルも含めてそういうところも、これから見回りに行く。それから、流行ってる量販店みたいな、そういうとこも含めて、見回りに行こうということを、今、やろうとしてるとこです。

旅館・ホテルの新型コロナウイルス感染予防対策について

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 それから、その関連で、話題事項で書いていますが、和歌山県旅館ホテル生活衛生同業組合が、自発的に、自分たちの安全対策、感染予防対策を事細かく決めて、それをちゃんと守ってる宿は、こんな(資料5下部)認証制度を自分たちで作って掲げる、こういう努力をしています。そういうことについて、ご紹介をしたいと思います。

 その次の紙には、参加している宿はどんなのがあるかというと、ものすごい一杯あります。それから、こんな(セルフ)チェック表、まとめたらさっきの1枚紙になりますが、そういうのがこんなにたくさんありまして、それをそれぞれの自分たちでチェックをしながら守っていこうということを、和歌山のホテルや旅館の方々はやっておられるということで、非常に評価したら良いのではないかというふうに思います。
 

PDF形式を開きます資料6(PDF形式 40キロバイト)

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 ここまでは普通の発表ですが、ちょっと県民の皆さんに、こういう形でお願い出来ませんかということを、この紙(資料6)にまとめました。今まで、記者会見ごと、あるいは技監が記者会見をする時に申し上げておりますが、ちょっと新聞紙面なんかに入れてもらいにくいので、こういう形にすると入れてもらえるかなということで、工夫をいたしました。

 ほとんどは、この間から2度に渡って申し上げてることになりますが、第1番目は、首都圏と大阪に出かけて会食をしてうつってくるケースがすごい多いので、これはちょっと慎重にやってくださいというお願いを、2週間前にしました。それから、1週間前は、遅くまで集団で会食して宿泊、友達のマンションか何かに泊まって、全部うつったというのが、結構ありました。従って、そういうところは大いに注意をしてください、出来れば止めてください。普通の会食を穏やかにやるということまで、全部止めるつもりはありませんが、みんなでワーワー言って、大勢で朝まで騒いでいるというのは、今はすごい危ない時期ですので、注意をしてください。それから、友達の家で、興が乗って朝までいて泊まってその辺でごろ寝と、我々の若い時もよくやりましたけど、今は危ないから止めてくださいということです。

 それから、これはもうずっと昔から言ってる二つですが、症状がある人は、通勤通学を控えて、クリニックに行ってください。最後に、クリニックに行ってくださいというのは、和歌山県特有だと思うんですが、クリニックに発見システムの一翼を担っていただいてるんで、これは一石二鳥で良いんです。症状がある人が無理をして行った、普通は熱がちょっとぐらいあっても仕事に行くというのは美徳ですが、今はものすごく美徳ではありません。結構、今、県内もちょっとありますけど、県外なんかたくさんあるわけですから、どこからそれがうつってきてるかもしれない。その方が、熱が出た、でも下がったから良いだろうと言って、仕事に行ってうつったケースが結構あります。それは、本当に注意して欲しい。特に、どこで起こるかと言うと、ちょっと後ろにもございますが、福祉施設とか福祉サービスをやってるところでうつるのが、この間もございました。あれは本当に危険なんで、つまり、うつった方が体の弱い人が多いので、ものすごく危険だから、絶対に止めてくださいというふうに思います。

 こう言っても、なかなか個々の人だけだと守れないことがあるので、事業所側も防衛してくださいということで、発熱のチェックをして欲しいということをお願いしています。なんか、かざすとピッと熱が分かる装置がありますけども、品薄でなかなか手に入らない。そういう場合は、県庁もそうですが、それぞれが熱を計ってきて、管理者に今日は何度でしたということを申告する制度を、県庁はとってます。私は、今日は36度3分でした。これが37度とか、もっとあったら休みます。休んで、ちょっと近所のクリニックでも行って、なんか熱あるんですが大丈夫ですかとかなんかそう聞いて来よう、そういうことにしてあります。

 それから、3番目のグループは、先ほど言いましたように、各事業所で、感染拡大予防ガイドラインをちゃんと守ってやってくださいということでして、結構守られてるというのが、途中経過で分かりました。だけど、100%の方が良いに決まってるから、まだ未達のところはやってくださいということをお願いしたいと思います。

 それから、病院、福祉施設サービスは特に注意ということです。ここに入ると、本当に悲惨なことになり、和歌山県でも恐れてたことが、この間、現実化したので、ぜひ皆さん注意してくださいということです。特に、施設だけを注意してくださったかなというところがあって、通所サービスあるいは訪問介護も、結構同じことなんで、それのヘルパーさんとかケアマネの人とか、そういう方が訪問したり、通所を呼んできて運んで連れてきて、連れて帰るということもやってますが、そういうことも同じなんで、ずっと永続的に施設の中に入ってる人だけを言ってるわけではありませんということです。

 最後に、実は、これ、特に和歌山の方が注意して欲しいということになります。濃厚接触者は、陰性でもさらに注意ということです。これは、和歌山県の保健医療行政は優等生なんで、却ってリスクがあります。というのは、濃厚接触者をすぐ割り出してすぐ調べに行くので、まだ陰性という人が中にはいます。ところが、陰性の人が、陰性であったやれやれと思って、二、三日すると、熱が出てきてあれっと思ったけど、陰性だったと言って放っておく。実は、それが発症して陽性になって人にうつすというのが、この間も実は起こったことで、陰性の方も、濃厚接触者に特定された方は、ルールでは2週間の経過観察です。経過観察というのは、出来るだけ通勤通学は控えて、人との接触は出来るだけ止めてもらって様子を見るということなんで、それはちゃんと励行してもらわないと、とても危険です。他県ですけど、濃厚接触者を調べることが出来なくて、発症してからようやくPCR検査をするというのがある。そういうところでは、こういうことは起こらないんですけど、和歌山県はすぐ調べに行くから、すぐ分かるのは良いんだけど、陰性であるということが出るケースが結構ある。そういう方も、技監たちは、そのリスクを十分心得て、分かってる人は経過観察をしてますが、ちょっと注意から外れてしまった人も、たくさんいますから、そういう人はぜひ注意をして欲しい。

 それから、もう一つはクリニック。感染症の指定病院ではない普通のクリニックで、コロナかなということを発見してもらうようなシステムを取ってるのが、和歌山県特有の姿です。別に専門医ではないので、そんなにものすごいことが分かるわけではないんですけど、なんか変な風邪だとか、なかなか治らないとか、あれ肺炎が有るぞとか、味覚障害があるこれは大変だということを、ぜひ積極的に発見をしてもらいたいというふうに思ってます。逆のケースは、2、3回クリニックに行ってるけど、大したことないだろうと言って、実は陽性が見過ごされたケースが、ほんの少しですけどあります。今は、検査容量なんかも、行政は大変ですけど一生懸命やりますので、これはおかしいのではないかというのは、遠慮せずどんどん言っていただいたら良い。レントゲンなんかはどんどん撮ってもらったら良いし、味覚障害なんかある人は、それだけですぐに保健所に言ってもらえれば良い。どんどん言っていただくのはウェルカムですということを、皆さんに申し上げておきたいと思います。よろしくお願いします。

 さらに、これは情報提供ですけど、もうじき全国的に発表されますが、今、コロナの再感染拡大で、医療用の病床が逼迫する恐れがあるということで、厚労省なんかも危機感を持っていて、全国に調査がきています。和歌山も、あれちょっと余裕あったんだけど危ないなということで、今までお約束をしていたところ、あるいはしていなかったところも含めて、こんなふうに今増やしつつあるということです。

 これは皆さんに紙(資料7)を配ってますが、感染者がゼロになった時期がずっとあり、あの時は120床ぐらいでとりあえず準備してましたが、ちょっと増やした方が良いということで、今日現在になりますけども、165床に増やしています。さらに、感染が蔓延してきたら、どこまで増やせるかということについてシミュレーションをしてまして、病床については400床。それから、実は宿泊療養も準備していますので、400床がさらに一杯になりそうだったら、治りかけの人は宿泊療養に移ってもらうという方針でいきたいと思っていて、さらに多くの人たちが、ちゃんとケアできる状態になります。

 現在も、%で言うと、例の再要請等基準には達していません。

 それから、一般的に言うと、ここに書いてませんが、和歌山県は積極的な疫学調査を一生懸命やります。その時に、いろいろ協力して教えていただいたら、その人の秘密は徹底的に守りますので、安心していろいろしゃべって欲しいということです。

 以上です。

質問と回答

朝日:コロナの話が出てきましたが、先週から、県内で感染者の数が出続けてますけれども、そのあたり知事としてどのように受け止めていますか。

知事:やっぱり、前もそういうふうに思っていましたが、どこかで感染していくと、やっぱりコロナの患者さんがある程度出るというのは、覚悟しないとしょうがないというふうには思っていました。だけど、多く出て良いわけではない。少ない数であれば、早期に医療加護をして命を助けるということは悠々と出来るわけですけど、あんまり多くなってくると、それこそ大混乱になってしまうので、そうなると、やり方はいろいろありますけど、なんかちょっといろいろ制限をしていかないといけないということです。

 いきなり制限ばっかり考えると、経済とか他の生活とかみんな死んでしまうので、患者さんが発生しても良いわけではなく0の方がはるかに良いわけですが、少しずつぐらいだったら、出来るだけ我慢して通常の生活を続けていくというふうに思いながら心配してる、こんな感じです。

朝日:もうすぐお盆の時期を迎えて、今、国の方や他の自治体でも、帰省をどうするという話が出てると思いますが、和歌山県としてはどのように考えてますか。

知事:和歌山県は、これも毎日状況が変わっていくんで、今日現在で、別にとやかく言うつもりはありません。前みたいに、県を跨ぐ往来は止めてくださいとか、今日はそんなことは言いません。ただ、それもさっき言ったみたいに、どうもこれはヤバいというふうに思う時期があるとすれば、そこはまたその時に申し上げたいと思います。

朝日:これまでも数件、県内でも県外でも、帰省をきっかけに感染が広がるパターンがあると思います。今の段階で特に制限は考えてないということで、それこそ、安全な過ごし方というのがあると思いますが、もし帰省をする場合、どのように過ごして欲しいとか何かありますか。

知事:それは、ずっと県民の皆さんに言ってるのと同じことではないでしょうか。つまり、安全な生活や安全な外出をしてもらったら良い。それで、安全な営業をしてるところに行ってもらったら良いということではないかと思います。

朝日:先週の会見でもお伺いしましたが、他の府県や隣接府県の感染状況で、元々、基準としてあった40人以上が複数日続くと受入自粛等を実施する。実際の受入自粛の方は、基準としてどういったものがあるのか先週伺った時は、そんな簡単にはっきりと言えるような状態では無いというふうにおっしゃってたと思いますが、その後、何か基準として考えられてるようなことはありますか。

知事:基準は、この間、紙に書いてますから、別に変える必要はないと思います。あれでも、判断は一杯あるので、現在のところは、特に大阪は40をはるかに超えてます。その中身を見ると、かなりの割合で飲食をした、特に、大阪で飲食したというのは、圧倒的に多い。従って、それについては自粛してもらおうというふうに、先々週から申し上げてあり、それは一つの表れです。今は、通勤を止めろとか、そういうところまではとても言えないというふうに思ってます。

朝日:ケースバイケースだと思いますが、県外からの受入自粛の基準として、40人以上に達した場合、県外からの受入自粛等とあって、県外からの受入自粛、そのメインの部分を実施する基準というのは、まだ今のところ具体的に考えていないのでしょうか。

知事:考えていません。今のところって、まさに今日です。

朝日:これまでも、県民に対してお願いをする時や、何か新しい対策を考える時に、対策本部会議を開いてたと思います。感染の状況が徐々に増えてるということがありますが、今後開く予定はありますか。

知事:今日みたいなのは、関係部署はそんなに多くないのですが、もちろん今日私がしゃべってることは、勝手に独断でしゃべることは一切しません。関係部署の長と事前に打ち合わせをして、その他にも、こういうことを調べて明日相談しようというようなことは、しょっちゅうやっていて、形の上の本部会議は開いてませんが、事実上は関係本部会議はしょっちゅうやっています。朝日新聞さんがおっしゃったように、前みたいに、全面的に自粛の塊みたいにしようかというぐらいになると、これはやっぱり大事で、経済も犠牲にしてやっていかないといけないことになるので、やっぱりそれは多くの方々に影響が出るし、本部会議の形というのも必要というふうに思います。

 ですから、本部会議をやりませんと言うつもりはないんですが、いちいち形式を追うことよりも実質で勝負した方が良いというのが現状です。

読売:先ほどの話に重ねてになりますが、今のところ、県内外への帰省については、特に制限とかは考えてらっしゃらないということですか。

知事:はい。今時点では。

読売:今後の感染状況は、ちょっと注視しておきたい。

知事:感染がたくさんになる、あるいはあそこから来る人はもうかなりの確率でかかっているとみなさざるを得ないとか、そういうことになったら、それは何か考えないとしょうがないと思います。だけど、今はそこまではちょっと言いにくい。

読売:先ほどのお話の中で、安全な外出、安全な生活、感染防止対策を取ってるようなところを利用するようにという呼びかけもありましたが、先ほど発表のあった県の調査では、一部でガイドラインの遵守が出来ていないという結果も出ています。県民が施設を利用するにあたって、やっぱりこういうガイドラインを守っているというポスターを貼ってらっしゃる店とかを、出来れば利用して欲しいということでしょうか。

知事:出来ればというか、それを利用されたら、安心です。それは、ちゃんと、ポスターが出てるのと中身は、この間からずっとチェックに行ってるから、まさか何もしてないのに紙だけ貼っとくようなことは、なさらないと思います。今後もずっと行きます。

読売:守っていなかったところについて、県としては今後どういうふうに対応していこうと思っていますか。

知事:今後というよりも、常に注意をして、守るようにしていただけませんかという協力要請を、担当レベルで割と時間かけて話を聞きながらやってきたわけです。それに強制力はありませんが、しばらくすると、またもう1回、調査に行くということはやろうと思ってますから、あの時言ったのにというような話はさせてもらうかもしれません。

読売:今のところ、強めの対応というか、要するに、休業要請だったりというものは考えていませんか。

知事:それは考えていません。

時事:ガイドラインの遵守について関連ですが、知事は以前から、保健所による強制的な調査権限などがあれば良いというお話がありましたが、

知事:時事通信さんの質問もそればっかりです。

時事:調査自体は県職員が行ったということで、この調査自体はお願いというか、見せてくださいということをお願いして、承諾を得られたところだけ調べているという形になりますか。それとも、全てですか。

知事:承諾を得られなくても、入っていくことぐらいは出来ます。それで、どうですかと言ってインタビューして、どうですかこれと言って、ポスター貼ってないみたいですけど守ってないんですかとか、そういう議論は出来ます。

時事:それは調査であることは明かさずに。

知事:調査であることを明かして、出て行けと言われたら、ちょっとあそこのお店はどうよというふうになるから、そんなことはお店もされないでしょう。

 それから、時事通信さんが言われた、感染症法上のウニャウニャと言われたやつは、もうちょっと別の局面での話です。だから、ここはあんまり適用できない話だと思います。要するに、例えば、感染症法で、我々が措置入院をお願いした時に絶対嫌だと言うとか、あるいは、積極的疫学調査をしようとした時に、絶対言いたくないとか、そういうような時は、それはいけません。それから、これはひょっとしたら感染症法ではなくて、特措法の対象かもしれませんが、休業要請の協力要請をして、さらに45条を使ってもう一段強めて名前の公表までいく。だけど、絶対危ないのに止めない時は、命令権を出して、聞かなかったら罰則ということもあっても良いと思いますが、私はどちらかというと、この一連の自分の経験から照らすと、感染症法の権限を強めといた方が良いかなというふうに思ってるということを、ずっと言ってます。

時事:今回の、ガイドラインの遵守状況調査の実施に関しては、特に問題はなく、それ自体にも協力は得られた。

知事:問題は無いし、そんなのに強制権を入れたら、それは警察国家になってしまいます。それはちょっとやり過ぎです。

産経:先ほどのお盆の帰省の関係で、重ねての話になりますが、和歌山からどこかに帰省する人がいると思います。そういう方々の、考え方や呼びかけというところはいかがでしょうか。

知事:今こちらに住んでおられる人は県民と考えますので、県民の方々には、やっぱり安全な外出、安全な生活、営業は他県の話になりますから言いにくいので、安全な外出、安全な生活を心がけてくださいというぐらいでしょう。

産経:例えば、首都圏や大阪に帰る人もいて、外食とかも発生するという時に、なかなか避けがたいところもあったりすると思いますが。

知事:県民のお1人として、和歌山県で言われてることについては、他県ではもっと守ったほうが安全です。和歌山県の方が、ややリスクは少ないでしょう。東京や大阪の方がはるかに高いですから、そういうとこへ行って、わざわざ安全でない生活をするというのは、それは全く間違ってると思いますので、よく注意してやっていただければ良いのではないでしょうか。仮にうつったと思ったら、すぐにクリニックへ行っていただいて、発見してもらって、治療するようにしてもらう。帰ってきてからでも良いですが、向こうで発症したと思ったら、向こうで届ければ良いわけです。そういうことを、我慢しないでやっていただいたら良いのではないでしょうか。

産経:県外に帰省する人も、和歌山県で言ってる呼びかけを守って、安全な行動をしてもらう。

知事:その通りだと思います。

産経:少し話がそれますが、緊急事態宣言の発出当時に、県庁職員に、大阪から通ってる方とかを中心にテレワークなんかを推進されてたと思います。当時、議会でも一部、数字が出たりしましたが、その後、そういう運用を継続されてるのか、それとも一時的に、あの時はやってたけど今はやらないという話なのか、どういうスタンスでしょうか。

知事:まず、テレワーク自体は、平時でもコロナがなくても、大いに採用したら良い話ですから、そういうことを出来る場合は、どんどん使っていただいて良いという、積極的な態度です。ただ、あの時は、不便を忍んでも、とにかくテレワークにしてしまえとか、来るなとか、そこまで結構きつくやったわけです。そこまでは、今はやらなくても良いだろうと。一般の県民にも、大阪へ通うななんて、そんなことは言ってないので、和歌山県庁の人についても、もう職場へ来るなとか、そんなことを言う必要はないというふうに思ってます。ただ、今日はテレワークでいきたいんで、家でやってきますというのは、積極的に認めてあげるような、そういう雰囲気にしていきたいと思います。

産経:そのあたりの運用管理の部分で、いわゆる課ごとや所属長単位でされてるやに聞きますが、全庁的なデータというか数字的なものは、今のとこは出していない。

知事:データはありませんが、総務部長の指揮下で、そういうことはやって良いというメッセージは伝わってると思います。

毎日:各業界毎にまとめておられるガイドラインをチェックされたということですが、ちょっと細かく見ますと、守ってる割合が低いところ、ライブハウスやパチンコ店とか接待を伴う飲食店とかが、数字として出てるんですけども、知事は、こういった業種がなぜ低いのかという部分について、どのように分析されてるんでしょうか。

知事:なぜ。

毎日:守っていただければ良いのですが、守ってない現実があるわけで、なぜそういう状態になってるのかという、分析みたいなことはされてるんでしょうか。

知事:してません。聞かれても、ちょっと分かりません。

毎日:そうすると、ここに対してお願いをしていく。

知事:そうです。特に業種ごとの宿命みたいなやつがあるわけではないと思います。それぞれ、ガイドラインも一律では無く、業種別にみんな違うわけです。だから、営業が全く出来ないような無理なガイドラインを、自分たちで作ってるはずがない。ですから、ちゃんと守ってもらったらそれで良いと思うんですけど、個々のお店ごとに守れない事情とかいろいろあるんですかね。あるいは、ちょっと注意が足りないとか、そういうことかもしれません。だけど、分かりません。いずれにしても、職員は1回1回ちょっと議論して、守っていただいたらどうでしょうというお勧めはしてもらっているということです。

毎日:病床数の話ですが、1週間で120ぐらいから165、45から50ぐらい増やされたということですが、

知事:1週間かな。もうちょっと前からではないかな。だんだん増やしています。

毎日:今ある177の枠の中での話だと思いますが、先ほどシミュレーションで400まで上げるということをおっしゃってましたが、今日言われてすぐ出来るわけではなく、当然、お医者さんとかも配置しないといけないので、予算とかも伴う話になろうかと思うんですが、そういった病床を増やすための予算を、次の補正予算なんかに計上されるお考えとかはお持ちでしょうか。

知事:予算というか、誰の予算かというと、病院の予算です。ちょっと今、捉え方が少し曲がっていて、県の予算というふうに考えられた。それは、多分違います。これは、病院ですから、病院の経営の問題になる。それで、そんなに無茶苦茶増やしたら、他の仕事も出来なくなるし収入が減るというのが、もう分かりきったことです。でも、協力をしてやろうというところがないと困るわけで、現に和歌山県は、立派な病院が多いんで協力してくれてるわけです。しかしそうすると、経営がすごい悪くなる。そこで、国からも多額のお金が、実はこの間出ました。そういうようなことをやる必要があるのではというのが質問だとすると、そういうことは、将来的に考えていかないといけないというのは、当然でしょうというのが答えです。いきなりなんかぴゅっと予算になったんで、アッと驚く為五郎になるわけです。

毎日:そうすると、これまで病床を提供されておられる医療機関は、もちろん今後も増やされるということでしょうが、県として、今まで出されてないような病院に対しても協力をお願いすることも含んでの400ということですか。

知事:もうちょっと、プロの世界の話です。なんかものすごくプリミティブ、原始的な質問の感じがします。だから、いい加減にその辺の病院に、ほらお願いと言ってビャーっと紙をまいて出来るわけがないから、病院の実態とかそういうこともよく知ってる技監たちが、慎重に話を進めて、それで増やしていくということになります。

毎日:そういったところが、400に上げることについて、合意なんかも得られてるんですか。それともこれから求めていくのですか。

知事:それはいろいろです。でも、荒唐無稽なことを和歌山県は常に言いませんから、今の質問みたいな感じのことはやらないわけです。ですから、割合、あれこうやって、こうやって、こうなってという腹づもりがあり、その腹づもりが、ある程度、いざという時は可能だろうとかという見込みのもとに、こういう計算をしてるということです。

時事:病床のことに関して関連ですが、今回の宿泊療養というのが新たにプラスされておりますけども、要するに、軽症者、無症状者が、ホテルに宿泊して療養する施設ということでよろしいですか。

知事:良いんですけど、二つ誤りがあって、一つ誤り、一つはちょっとクラシフィケーション(場合分け)を要する。一つ誤りは、これは、今回ではありません。ずっと昔から、密かに懐に入れてる話で、3月ぐらいから話は進めています。もちろん、まだそんなことを発動する必要がないので、ホテルは通常の仕事をしてもらえる。いざとなったらお願いしますという話を約束しているということです。これが第一。

 それから第二は、なんか、他県でやってるように、例えば、東京都なんかは、ホテルにまず入れるということをやります。それも、別に、違法でも違反でも無いのですが、和歌山県はそんなことはしない。ずっと症状を見てると、軽症者とかあるいは無症状者とかで、要するに症状が緩くなっている人がいる。かつては、陰性になるまでずっと居ていただいたので、もうぴんぴんしてるけど病院に居るという人たちがいる。今は、その期間が、厚労省の解釈によって短くなってますが、それでもちょっと前から発症してて、病院に入った時はもう大分治まってて、だんだんだんだん治まっていく人たちが、たくさんいるわけです。そのたくさんの人たちに、厚労省の基準通りの日まで少なくとも居ていただくと決めた時に、例えば、新規の人が爆発してたくさんになったら困るので、そういう時は、もうこれはぶり返さないのは、ほとんど100%分かってるので、残りの期間をホテルに抜けてもらう。そういうふうにしようと思ってるわけです。

 和歌山は出口としてホテルを使うというふうに、主義主張で決めてます。入口では使わない。入口で使う必要が出た時は、もっとめちゃくちゃな時です。ここのこの紙に書いてあるような想定を超えて悲惨な状態になったら、それはそういうことせざるを得ないかもしれないけど、これでコントロールしてる体制の元での話ですから、その時は、出口としてホテルは使うけど入口としては使わない、そういうふうに決めています。

 なぜかと言うと、入口で使うと、急発症して、直ちに死んでしまうような人も中にはいます。最近もなんかいろいろ調べたら、そういう方もいました。従って、危険だと思います。大変だったらもうしょうがないんだけど、やっぱりそれは避けたほうが良いというふうに思うので、和歌山県は出口で使います。

時事:以前、厚労省による退院基準が変更になる前の話だったと思いますが、和歌山県の医療提供体制で、PCRで2回陰性は出ていないけれども、回復して治ってしまったという人を、ホテルに入れることを考えていた発表がありました。それに近い、基準は変わったけれども、入院基準、入院の日数を満たしてないけれども、治ったと判断した人に入ってもらうということですか。

知事:そうです。はい。

朝日:帰省のことに重ねてですが、先ほど知事がお示しになった県民への呼びかけの、この一番上のところでもあるように、首都圏と大阪に出かけての会食や、遅くまで集団での会食や宿泊は避けてくださいとあり、帰省はわりとこういうのを満たしてしまうのかなと思いますが、その辺り、どのように解釈すれば良いというか、どのように県として発信していくのでしょうか。

知事:その通り解釈していただいたら良いです。今日、帰省全体を止めましょうというつもりはないけれども、安全な生活と安全な外出というのはずっと続いてる。特に具体的に言うと、会食でうつるというのが結構あるんで、帰省した途端に何でもありになって、仲間みんなで語らって、歓迎会だと言って朝まで飲んでる、これはものすごい危ない。だから、それは帰省であろうと何であろうと、常に守ってくださいということです。

朝日:帰省は良いけれども、特に危険とされるような、大人数の飲酒を含めた会食は、特に避けてくださいということですか。

知事:そうです。和歌山から逆に東京や大阪に帰省とかで行かれる時は、和歌山以上に流行ってますから、そういう時は、飲食店で、ハメを外して遅くまで友達と飲んでるとかは危ない。だから、気を付けてもらった方が良いと思います。

毎日放送:帰省のことですが、政府の方で、西村大臣とか官房長官とかで、ちょっと違う意見が出てますが、知事はそういうのをどういうふうに受け止められてますか。

知事:一人一人の発言に、あの人はこうだ、この人はこうだと言うのも、ちょっとあまり趣味が良くないので、和歌山県の考え方を申し述べるに留めたいと思います。

毎日:リフレッシュプランですが、好調で、当初の予算を使ってしまっておられると思いますが、以前、積み増される考えを示されたんですが、その金額のお考えがあれば。

知事:金額は、そんなにたくさん積み増さなければいけないことは無いと思います。だけど、ちょっと積み増した方が良いというので、とりあえず現状では、観光の中にいくつか予算項目があって、そっちはまだ使えるので、そっちからちょっと流用しようと思ってます。ただ、補正予算は、年度いっぱいを対象にして、頂いてますから、将来的には流用したらこっちも足りなくなるので、もう1回、年度全体を見て、9月補正には全部それが過不足がなくなるように、予算要求をしていこうと思ってます。

毎日:流用しようと考えておられる額というのは、大体どれぐらいを見ておられますか。

知事:ちょっと今のところ分かりません。

毎日:県民の方からの使いたいという要望には、全てお答え出来る額は確保されますか。

知事:お出ししたいなと願望を述べております。

毎日:プランそのものは、予定通り9月までされるということですか。

知事:そうです。

毎日:コロナには、しっかり県民の方も注意しながら、楽しんでいただきたいというような思いに変わりはありませんか。

知事:ありません。

 当然、さっきの質問にもありましたけど、400床を確保しようと思ったら、我々も何かお金を足さなきゃいけないかもしれないから、9月補正には、そういうのは、先ほどリフレッシュプランの方を言われたけど、病床のところも、そういうところは、全体の中での一つのコマとして当然あるんで、さっき予算が無いと言ったわけではないです。ということで、補正も考えていきたいと思います。

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