知事記者会見 令和2年7月7日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

令和2年7月7日 知事記者会見

令和2年7月7日 記者会見室 

~「蘇りの地、わかやま」キャンペーン第1弾~ 「わかやまリフレッシュプラン」販売開始!

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 それでは、久しぶりの記者会見でございますが、久しぶりじゃなかった、間違いました。先週が久しぶりです。まず、先週ちょっと言っておきましたが、「わかやまリフレッシュプラン」、先週ではなくテレビ和歌山(きのくに21)でちょっと予告編を出していましたが、「わかやまリフレッシュプラン」の販売を明日から開始いたします。

 中身はそこ(資料)にあります。お1人様、最大1万円まで、2分の1まで、ということで、両方が合えば、1万円までまかることになります。とりあえず、今のところ県内在住の方です。お1人様でも、ご家族で行かれても良いんですけども、1回につき1人が利用できるのは、4枚以内にしております。たくさんでも良いような気もしますが、大団体旅行になって密になってもちょっといけないということもあり、一応そういうことにしてあります。

 それで、旅行代金ですから、泊まるだけではなくて、いろいろな費用にも使えるということで、パンフレットの中に色んなことが書いてあります。

 一応、先に券を購入しといてもらわないといけないということで、基本的には電子チケット購入システムで購入してもらったら良いということになります。電子チケットとか、コンピューター予約とかは嫌というお年寄りは、例えば、どこへ泊まりたい、どこで利用したいという連絡をして、分かりましたということになったら、例えば、ホテルとか旅館とかが、代わりに手続きをしてくれることになります。従って、ビビらないで、どんどん利用していただいたらよろしいかと思っております。これが一つ目です。

農林水産業競争力アップ技術開発(令和元年度終了課題)「研究成果集」

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令和3年度 農林水産業競争力アップ技術開発事業新規研究テーマを募集!!

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 二つ目は、農林水産業の関係で、我々は試験場を幾つか持っておりますけれども、試験場の試験研究結果を発表するのと、次の募集をするというのが、二つ目でございます。

 研究成果集については、概要と、ちょっと綺麗なカラーコピーと両方ございますので、それを見といていただいたら良いと思いますが、大体3年間やってます。3年経ったら研究発表して、皆さんにご利用いただくことになります。

 その3年間の研究テーマの作り方というのが、次の発表になるわけですが、(資料3の)新規研究テーマを募集と書いてあるところでご説明しますと、研究テーマを募集する、一番左の赤で囲ってあるところがミソで、「一般」「農林水産関係者」「行政」「試験場」、こういったところで、これが良いんじゃないか、これが必要だ、これやって欲しい、あるいはやりたい、最後の試験場なんかはやりたいというところです。そういうのを、どんどんアイディアを出してもらったもののうち、ちょっと上に、過去3ヵ年の募集結果と書いてありますが、こんなのがいろいろ出てくる。出てくると、専門家の方々に集まってもらって、これは良いとか、こんなのはやってもしょうがないとか、ワーワー言いながら、科学技術的に大事なことを選んで、順番をつけて決める。決めると、3年間ずっとそれが続く、こんな感じになってます。

 これは、平成24年から8年ぐらいになるんですけど、それまではどうしてたかというと、実は、試験場の方がこんなことをやりたいと言って、もちろん農業の人とも打ち合わせしてると思いますが、その試験場限りで勝手にやっていた。そうすると、県内を回っていると、こんなのやって欲しいんだけどという話が、農業の方々からよく出てくる。あるいは、行政で我々が議論してても、そういうことがよくあった。こんなの出来ないとねとかいうのがありますが、それが現場に伝わらないシステムになっていた。そこで、この採択システムを入れて、農業者の声とか、行政の声とかを反映していく。もちろん、試験場の研究員が、365日どうしたら良いかなあと考えてるわけですから、そういう方々のやりたい研究テーマももちろん大事なので、これを全部同一テーブルの上に乗せて、皆で議論をしていこうと。

 今年はちょっと遅れておりますが、7月7日から9月4日まで募集し、9月から12月まで調査分析をいたします。これは、我々もいろいろな知見を出してやるわけです。それから、1月に内部検討会をやり、3月には外部評価委員会で、学識経験者にいっぱい集まってもらって決める。4月になると決定で、研究開始となるわけです。それで、3年間やる。こんなことで、これからやっていきたいと思っております。この後ろのカラーになっている事業は、現在、継続してるものがこれだけあるということです。継続してるものをやってくれと言っても意味がないので、そんな感じでございます。

 研究推進室長に、研究推進室長の独断で言うと今年のどれが面白いかと聞いたら、二つぐらい言いまして、みんな立派な研究だと思いますけど、うめ研究所の「‘古城’(こじろ)の安定生産及びヤニ果軽減技術の開発」とか、一番最後の「イタドリの研究」とかが、なかなか面白いかもしれませんと言っていました。

 これを、今度は、たくさんはいませんが振興局の普及の人たちが、農家にいろいろ宣伝したりして、どうですか、これ採用したらどうですかとか、こういう知見を利用できますよと広げていくし、皆さんのようなマスコミも言ってくれれば、おおっということになるんで、ぜひよろしくお願いしたいと思います。

第31回紀伊半島知事会議の開催について

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 その次は話題事項で、今週の木曜日、紀伊半島知事会議が行われます。大体7月のこのぐらいの時期にやってるんで、あんまりスケジュールは変わってないんですが、いつもは1泊2日でやるのを、今回、泊まるのは止めています。和歌山県が当番県で、和歌山のどこでやろうかと考えて、ジオパークセンターが出来たということもあり、ジオパークセンターでやろうかと。ジオパークセンターの展示とか、心意気とかも見てもらったら、ちょうど良いということでございます。

 議題は、やっぱり何といっても、コロナです。これについて、いろいろな知見の交換をやりたいと思っているし、観光振興、地方創生のコロナ後というか、コロナに負けないでというか、そういうことについて、お互いに相談する。それから、やっぱり大規模災害。これが、国が考えるお金の問題も含めて大事なので、みんなで議論して行動していこうじゃないか。こんなことを、今のところ考えています。結構、ぶっつけ本番みたいなところがありますが、会議は全公開でございますので、見取っていただいて、質問(の時間)もたっぷり取っておりますから、やっていただいたらよろしいかと思います。

 以上です。

質問と回答

NHK:観光関係で言いますと、昨日、白浜で事業者の方のお話も聞かれたかと思うんですが、その受け止めと、その上で、キャンペーンを含めて観光振興をどう支えていかれるかというところをお願いします。

知事:特に、やっぱりコロナ後で、我々辛いなと思ってたのは、観光です。広い意味での観光と考えても良いと思いますが、観光的サービス、例えば、飲食みたいなものも出だしが当然悪いし、他所から来ていただく観光については、もっと悪いです。海外について言えば、渡航制限ですから、もうこれは無理ということで、この中で、どうやって我々が生き延びていくかということが、切実な問題になっております。それは、国も問題意識が共有されていて、じゃあいろいろと考えた時に、どんなことが国としてやらなきゃいけないか、あるいは国がこういう助成策を考えてるので、皆さんどうぞ使ってねとか、そういうことについて意見交換をしましょうということで、観光を所管している観光庁、国交省の政務官の門さんが、観光の一番中心の白浜、田辺地域に見えて、みんなで議論しようということで、これは大変良い企画だと思います。

 そういう問題意識で、私もちょっと言ったんですけど、皆さんの共有意識になってるのは、海外からのお客さんを迎えられないので、約5兆円弱の需要が減ってしまう。ところが、いろいろああじゃこうじゃと考えると、日本人が海外に行って、その関係でお金を使うのが約5兆円足らずある。そうすると、その分だけ、全部国内に来てくださいというわけにはいかないかもしれないけど、ある程度のところは、海外に行く代わりに、今年は国内へということで、国内さえコロナで怖いとか、ワーワー言わなければ、ある程度生き延びる術がある。それを確認したということは大きいと思います。

 それから、観光庁が考えておられるような助成金が二通りあるんで、それをこれからどんどんアプライをして、我々が頑張ろうという礎にしてもらったら良いということが言えると思います。

 それから、私から言っときましたけど、そういうことで国内はかなり魅力、その前にもう一つ、普通の観光に加えて、ワーケーションとかテレワークとか、そういうチャンスが結構田舎はあるのではないかということで、ワーケーションの本場、和歌山ですから、これにかなり期待してますという話がありました。

 それから、もう一つは子供たちの旅行です。修学旅行なんかも含めて、他所に行けないんだったら、和歌山県内でぜひ利用してもらいたいという話もあって、これもなかなかのものだというふうに思いました。

 細かいことを言うと、いろいろその場で出たわけでもないんですけど、例えば、ある団体格を持った法人は、和歌山県が用意した民間金融機関を使った無利子無担保融資を利用できないとか、細かいことがいろいろあります。そういうことを、また国に言っていかないといけないというふうに思ったこともあります。

 それから、最後に私が言ったのは、東京は困りますと。我々は、白浜空港は東京を向いてる、ワーケーションも結構東京を向いてるんだから、あんなに(コロナが)流行るのを放置されたら本当に困る。だから、いつも言ってるように、ちゃんと国の方で、東京都を指導して、自粛自粛ばっかり言ってるのは能じゃないんで、保健医療行政を立て直して、きっちり防遏するようにしてもらいたい、よろしくという話をしました。

NHK:もう1点。ちょっと話が変わりますが、今、大雨の災害が九州で大変ですけども、和歌山も警報が出ておりまして、今晩まで注意というところでもあります。避難の難しさあたりが今回また出ていますが、改めて、県民に注意、呼びかけをお願いします。

知事:特に、大変な犠牲者を出された熊本県の施設がありました。今日の新聞で後で分かったことですけど、避難準備情報を前の日というか朝から出してた。それで、夜中にドーっときたわけです。ドーッと来たときは、ああいう身体的な弱い人を収容している施設って、なかなか身動きが出来ない。だから、その前に、ちょっといろいろ情勢を見て、高いところへ移る、あるいはちょっと仲間の施設のところに入ってもらうとか、いろいろなことを考えないといけない。特に、川べりにあるところは、やっぱりよく考えとかないといけないし、大人数がいないところでも、1軒1軒やっぱり皆さん考えないと、甘く見てるとやられるんだというふうに思いました。

 従って、いつガーッと勢いが増してくるか分からないので、いろんなマスコミも発達してますから、情報がいっぱい入る。それから、和歌山県も、ものすごい情報公開してます。ダムがどこまで(水位が)いってるとか、(河川の)水位がどこまできてるとか、カメラで見ても分かります。それから、土砂警戒情報のメッシュなども見ながら、ちょっと用心しとくに越したことないなあという時は、行動して欲しいと思いました。

 それから、早速、指令を出しましたが、コロナ対策の一環として、避難所の体制強化をすることになりました。コロナにうつらないような体制強化のうち、機器類というか、道具ないしは材料。つまり、例えば、消毒薬とか、検温器とか、パーティションのダンボールとかがあります。これは、計画があっても、備えてて初めて意味があるんで、早くやらないといけないということで、この間、補正予算が通ったばっかりですけど、とにかく大急ぎでやれと言いました。特に、県については、ダンボールが足りないところには、つべこべ言わないで購入して差し上げようということになってるんで、それは早くやれという指令を出しときました。同時に、例えば、消毒薬やその他。これは、市町村がそれぞれ買うことになってるんで、交付金も入ってることだし、早く使って、早く手当して、用意しとけと言いました。

読売:一つ前のお話で、東京がちょっと大変なことになってるということですが、5日間連続で100人の感染者が出ています。先週末に、小池知事が、都民に、東京から県外への自粛を呼びかけたところですが、県として、県民に東京に行かないでと呼びかけるようなお考えはありますか。

知事:それをやってると、和歌山みたいなところは自滅してしまうと思います。だから、ある程度の感染は覚悟して、感染が広がらないような工夫を自分たちもしながらやっていくしかないので、東京に用事があったら行くしかない。その時に、安全な生活、安全な外出というのがあるんで、例えば、流行ってる夜の街へちょっと行ってみようというようなことは、お止めになった方が良い。仕事があるんだったら、行ってもらったら良いと思います。

 それから、観光客も、東京の人はみんな汚染されてるから止めといたら良いなんて言ってたら、それこそ、我々自分自身が首を絞めてしまうので、今のところは、それはもう言わないようにしようと思っています。官房長官も、そんな趣旨で言ってました。

 問題は、東京都のメニューが、一つしかないということです。効かないメニューを一つだけワーワー言ってもしょうがないので、効く方のメニューは、自分の責任で出来るんだから、ちゃんとやって欲しいと切に思います。

 それは、保健所を中心とする、あるいは都庁、区役所の全部を動員した、行政としての防遏です。これは、テレビの報道を見てると、全部何をやってるか分かりますし、想像できます。例えば、一時、北九州でいっぱい出た時に、どんな具合かなといって見てたら、一生懸命やってました。無症状者が続々と出て、入院させてました。無症状者が続々と出てということは、濃厚接触者を必ず忠実に検査してるということです。ところが、東京では、こないだから100人を超える、ずっと前からですけど、夜の街をこの際だから検査したらいっぱい出ましたとか、それはおかしいんじゃないですか。

 つまり、1人出たらその濃厚接触者を必死になって追い求めていかないと、その人がどんどんとうつすチャンスを与えてしまいます。それを放置しといたら、絶対に増えます。それで、都民には、こうしてください、ああしてくださいばっかり言ってたら、それは止まらないんじゃないですか。ニューヨークやヨーロッパと一緒です。日本には、せっかく立派な感染症法があるんだから、今、欠けてるとこはどこかということを考えて、場合によっては、東京都ですから、大勢の公務員がいっぱいいるわけです。関係のない人をどんどん動員して、それでも駄目だったら、応援を他県に求めて、さらに、厚労省はあんな遠くから言ってるんじゃなくて、それこそ乗り込んでいって、1個1個監督したら良いじゃないですか。そういうようなことをしながら、出来るだけ局部的に抑えていかないと、やっぱり前みたいになります。

 前みたいになったら、ちょっと私も我慢してというわけにはいかなくなるかもしれません。だけど、いきなりちょっと出たからもうあそこは来るなとか、そういうことをやってたら、それこそ一番自滅して死んでしまうのは、東京じゃなくて和歌山です。だから、これが和歌山みたいなところの辛いところです。東京都に期待したいと思います。

時事:ふるさと納税の訴訟で、泉佐野市が総務省を相手に制度への復帰を求めた裁判の上告審で、最高裁が泉佐野市の言い分の方が正しいということで、泉佐野市が勝訴しましたが、この裁判について、まず知事として受け止めをお願いします。

知事:もっと、とっくの昔にそうなると思ってました。というのは、泉佐野市が前におやりになったことは、あんまり好ましいことじゃない。要するに、税金を使って、通信販売サイトを運用したようなもんです。税金で割引をする分さらに有利、これはあんまり良くないと思います。それで、総務省は次の制度に変えたんだけど、変えた制度の方が良いと思います。だけど、もっと前から、制度なんて簡単に変わるんだから、問題があったらあっという間に制度を変えてしまえば良かったのに、指導とかばっかり言って、泉佐野が言うことを聞かなかった。

 今度は、よーし懲らしめてやるぞと言って、今の制度の中で、前にちょっと良くないと思った人たちを排除した。これは、ちょっとまずいんじゃないですか。私もずっと行政やってましたけど、普通は絶対にやらないことです。しかも、総務省みたいな頭の良い人がたくさんいるところが、それはどうかなあと。しかも、もっと頭の良さそうな裁判所が、なぜか、一時、総務省を勝たせてしまった。これも、裁判所というか日本の司法も、どうなってるのかな、時々思うんですけど、そういうふうに思いました。最高裁の判断は、まあ当然だというふうに思います。

 ただし、最高裁もちゃんと指摘しておられるように、泉佐野市がやったことは、良いことではない。だから、泉佐野市は、少なくともこれからは良いことをやってもらったらいいと思います。

時事:同時に、新制度から除外されていた和歌山県の高野町も、制度に復帰するということですが、ここについてはいかがですか。

知事:ここも同じです。高野町も、趣旨に沿った運用をちゃんとやって、やり過ぎだとか、人の怨嗟を買うようなことは、なさらないようにしたらいいと思います。

朝日:来年の秋の国文祭ですが、宮崎県の予定が、来年に延期しました。和歌山の開催の直前というわけではなく、2週間で行う形になったんですが、改めて受け止めをお願いします。

知事:これは、良い決定だと思います。やっぱり、国文祭で頑張ろうと思ってたのが、コロナで出来ないのは、気の毒でしょうがありません。かといって、和歌山も、あのフィックスのデイト(日程)でもって、ものすごく一生懸命準備してるわけですから、和歌山やめて、宮崎に譲ってくれと言われても、ちょっと辛いなあと。実際そういうふうに言われたこともあり、断固駄目と言わなかったんだけど、それはちょっとものすごくこっちも迷惑だなあというふうには思いました。

 そしたら、いろいろ考えて、数ヶ月前にやると。だから1年に2回ということです。これは良いことだと思います。別に、和歌山県は、和歌山に影響が出て困るなんて全く思いません。宮崎県が、宮崎県民が、幸せであれば祝福したいと思いますし、協力したいと思います。

朝日:和歌山で予定しているメニューは、基本的には変えずにやる。

知事:全く。変えないで大丈夫になりましたから。

朝日:一方で、参加する団体さんへの対応といいますか、配慮する必要が出てきたようなものはありますか。

知事:それも無いんじゃないですか。無いと思いますけど。

産経:リフレッシュプランについてです。県内旅行を後押しするというところで、県内旅行事業者さんへの期待という部分と、結局、県民に使ってもらわないと意味がない部分があるので、県民への呼びかけを一言お願いします。

知事:ぜひ、こういう有利な制度を作りましたから、和歌山再発見で、旅行に行っていただいたら良いんじゃないかと思います。別に本人のためであり、旅行に行かれる人が楽しければ良いのですが、合わせて、我が同胞の観光事業者が本当に困っていて、その同胞の人助けということにもなるので、この際、積極的に、そしたらまあ行ってみるかということを、やってもらったら良いんじゃないかと思います。

 考えてみたら、コロナで、しばらく世の中が一直線にバーッと進んでたのが、ちょっと足止めなんです。足止めの前を考えたとき、足止めというか、要するに、インバウンドの人がドバーッと来る、その前は、全国の人たちがドバーッと、あっち行ったりこっち行ったりする。そういう時期の前、私の子供のころもそうでしたが、例えば、県内の良いところへ行って、電車や汽車に何時間か乗って行って、うわー、こんなところあるのかって、楽しかったです。今、その楽しかったことの情報は、昔に比べてもっとたくさん出てます。例えば、高野山なんて、あんなにすごいとこなのかということについては、その時、私は子供だからですが、小学校の高学年ぐらいだったら分かんなかったんです。だけど、今だと、小学校の高学年でも教えることはたくさんあります。そしたら、なるほどという知識も増すし、それから、大都会のど真ん中と違うから、和歌山県はあちこちそんなに込み合ってません。

 従って、自然もいっぱいだし、コロナとの関係で言っても一番安全なとこですし、それから、業者さんはみんな、我々も指導してることもあって、一生懸命、安全を守ろうと努力してます。だから、そういうところに行ってリフレッシュをすると、蘇りの地ですから、良いんじゃないかなと思うんで、皆さんぜひご検討ください。よろしくお願いします。

産経:あともう1点。パンフレットの中に、キャンペーン第1弾と銘打ってますが、第2弾は、どんな概要でいつごろスタートでしょうか。

知事:第1弾は、県内向けということで、発表はちょっと前にしましたが、コロナ関連ということで、観光アクションプランの別刷りがありました。あれの第1弾は、これです。

 第2弾は何かというと、国内にガンガン宣伝しようと。そろそろ、東京がそこまで出来るかどうか分かんないけど、他のところへ行く。プロモーションも出来そうだし、全国的な観光事業者の方々にもアプローチはかなり出来そうなんで、国内客を和歌山へ連れてくるというのを、第2弾としてこれからガンガンやろうと。もうすでに、準備はどんどんやってます。私なんか、インターネットの番組で、挨拶しなさいと言われて収録したりと、そんなのがありますけど、そういうのを第2弾としています。

 第3弾は、海外です。これは、まだちょっと実際に行くのは難しいけど、メディアを通じて、あるいはインターネットを通じて宣伝をしといて、直ったら行こうかなあというふうに思ってもらえるように、温めとくのが大事です。それを、第3弾で考えようとしています。

産経:第2弾の時期はいつでしょうか。

知事:今です。

産経:もう動かしてる状態ですか。

知事:そうです。準備はどんどんやってるし、それがどんどんどんどん密度が高まってくる。行動の密度が高まってくる。

毎日放送:農産物の被害のことでちょっと伺いたいんですが、クビアカツヤカミキリです。先日、岩出の方でも見つかり、まだ大きな被害は出てないようですが、この被害に対する知事の危機感とか県の対応についてお聞かせください。

知事:もう大きな被害が出てまして、あれだけたくさん入ったら、樹勢が弱りますから、これから続々と枯れていくことになります。大きなというのが、何をもって大きなかは分からないけど、例えば、全部合わせてもまだ数10本ぐらいでしょう。だけど、これが間違って羽化して、今はビュンビュン飛び回っているところで、次の木に卵を産んだらそっちがやられます。これは何とか、もうとにかく見つけたら叩きつぶしてやっていかないといけない。それから、ふんが出てる木があります。これは、グルグル巻きにして出てこないようにしても、それでも出てきます。こないだ私も退治に行きましたけど、そういうことを、みんなでやらないといけない。斜面の農地なんかが多いんで、毎日毎晩、私の感覚だと、朝晩1回ずつぐらい見回って、出てきてたらコンとやらないと、その内どっかの隙間から逃げて、ピュッと行ったら大変だと思います。

 それから、農地だけで発生してるとは限らない。例えば、山間部のさくらの木とかあります。バラ科って幾らでもありますから、この中で発生してるやつがそこでずっと居てくれりゃ良いんだけど、より美味しい桃の木をかじろうかといってピューッと飛んでこられた時に、止まってたら直ちにやっつけないと。変なものがいるなあといってボーッとしてたら、パクパクと卵が産まれてしまいます。だから、今、6月の中旬から8月いっぱい、とにかく見つけたら、みんな叩き殺すということを、一生懸命、和歌山県民全員でやりましょうという感じであります。

毎日:二つ目のお話の中で災害の話があって、熊本の施設の中で、川べりにあるとこはよく考えないといけないとおっしゃいました。県内にも、少なからずそういったところあると思いますが、マニュアルをちゃんと作ってるのか、作ってたとしても、それがちゃんと訓練なんかを通じて実効性がないと、あまり担保されないと思います。そういった県内の川べりにあるような福祉施設に対して、さらに県として、何か取り組まれるようなお考えはお持ちでしょうか。

知事:注意を喚起するしかない。施設はもう止めなさいというわけにいかない。実は、紀伊半島大水害の時に、そんなに危なくないんじゃないのと思ってるようなところで、二階にみんな必死になって逃げたところは、幾つかあります。幸い、その時は、施設で溺死者は出なかったけど、献身的なスタッフの努力によって、何とか防げた。だから、急に来るといっても、ある程度、行政もサインは出してますから、要請が出たところでは、一生懸命努力をしてもらって、最善のことをやっていってもらうしかないんじゃないかと思います。

 これから作るとなると、崖の下である土砂災害警戒区域とか、川べりとかに作るのは、止めてもらったほうがいいと思います。

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