知事記者会見 令和2年4月14日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

令和2年4月14日 知事記者会見

令和2年4月14日 記者会見室 

「第8期わかやま塾」塾生募集のお知らせ

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 本日は、発表というか、お知らせ二つであります。

 一つは、わかやま塾の塾生を募集いたします。こんな時期になんやという話ですが、もちろん、大体6月ぐらいからいつも始めるんですけど、6月に出来るかなあという点については、いろいろクエスチョンマークは付いていますが、しかし、準備をしとかないと始まらないので、募集はしときます。

 それで、感染が収まったら行おうということで、プログラムの省略とか組み替えとか、そういうことも含めてやっていかないといけないんですが、6月から2月に、毎回出来るという仮定の元に、こういう形でやりますので、皆さんどうぞ応募してくださいと、こういうことでございます。

 応募期間は、4月14日、すなわち今日から5月18日まで必着で、それで大体50名ぐらい。ちょっとオーバーしても採りたい時は採りますけども、そのぐらい。それから2万円払っていただきます。大体、時々、懇親会がありますので、それのお金と考えていただいたらいいと思います。

 それから、いつものことですけれども、中身は、第3水曜日に3時間ぐらいやるということでございまして、「知識編」と「心掛け編」になっています。新型コロナがこういうふうになる前から、またお願いしますねと言っていろいろリクルートをして、次のような方にお願いをしております。皆さんよくご存知の方ばかりだと思いますが、私は、こういうセミナーにしては、日本一の布陣だというふうに、自分では勝手に思っています。これが一つであります。

県民へのお願い発表後の人出と鉄道利用者の動向

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 その次は、この日曜日、12日に、県民の皆さんにお願いをいたしました。まあお願いレベルを上げたという感じでございます。その結果というわけではちょっと無いんですけど、前の8日にお願いしましてから、人通りがどうなったかっていうことを、これは示しています。

 8日というと、7日に緊急事態宣言があって、その日のうちに、緊急事態措置というのが、大阪その他から発表されたということでした。そのあと、大阪は今日からレベルがまた上がってるんですけど、そういう流れの中で、我々8日に緊急事態措置を受けて、和歌山県は対象地域でありませんが、県民の皆さんにお願いをいたしました。

 ちょっと、こないだNHKを拝見してたら、県民の外出自粛はしなかったみたいに言うてますが、あの時もしております。些細なことですが、あの時も、今やらなきゃいけないこと以外は、もうちょっと後回しにしていただいたら、一般的に良いと思いますよということについて、別な言葉で言えば不要不急かもしれませんね。そういう外出はやめましょうということを言うておりますので、それでどうなったかということなんですが、1週間前と4週間前に比べると、こんなふうな変化が出ております。

 やっぱり鉄道利用者、これは両方とも大阪方面へ行くものですけれども、随分この減ってるなっていうふうに思います。それぞれ南海とJRから教えていただいた数字なんですけど、ここの駅を通った人ということになりますかね。JRは切符です。そういう感じでこのぐらい減ってるんですというので、大分いろんな意味で自粛をしていただいてるなというふうに思います。

 主要地点の人出、上の方にありますが、これも結構減ってるんですけど、南海和歌山市駅周辺はあまり減ってない。これは、むしろまだ出来ていないと、建物が。ということで減りようがないというか、初めからそんなにたくさん無かったということかもしれません。で、あそこの図書館の運用なんかが市役所によっていろいろ発表されてますので、あんまり密にならないように、どうしても行くときは、用事を済ましたら、ぱっと家へ帰っていただきたいっていうふうに思ってる次第でございます。

 以上です。

 それから、ちょっと資料はございませんが、知事表彰というのがあります。そんなことは県民の皆さん一番よくご存知ですけど、その知事表彰については、大体、5月か6月ぐらいにやるんです。今年も人選はひそかに進めていますけれども、5月27日に予定してるんですけど、ちょっとこれは直前になって取り止めというのもいかんので、感染がその頃に完全に収束してるとは思えないから、ちょっと大分延期しようと。例えば秋とか、そんな感じに今年はさせてもらおうっていうふうに思っておりますので、例年のような時期にやるのは延期ということを心得といていただきたいと、こういうことでございます。

質問と回答

NHK:人出のデータをいただきましたけども、知事として求められるのは、やはり政府が言うように8割減なのか、そういう数値的な目標はお持ちでしょうか。

知事:政府が言うのは、8割減になったら感染が収まりますよと、どっかの学者さんが言うておりますので、出来るだけ努力してくださいねっていう、ふわっとしたものですよね。それで、もうちょっと露骨に言ってるのは、対象地域のテレワークは7割以上にしてくれませんかということは言ってますね。

 これは、例えば大阪とか兵庫とか、この近くで言うと、それはそんなふうな対象になってるんで、それでこれは和歌山から通ってる人っていうのは、もう死活問題なんでね。止めろというわけにいかんので、テレワークなんかに切り替えていただけませんかと、経営者なんかに、あるいは支店だったら支店の責任者に、言っていただけませんかというのが県からのお願いで、それはなかなか言うたんだけど難しいとか、そんなこと言えないとかっていう場合はご相談いただいたら、実は大阪府及び近畿経産局に、私からそれぞれ知事と局長にお願いをしておりまして、こちらからご連絡したら、そっちでね、和歌山の人って言わないで、やんわりかきつくか知りませんが、ご注意いただけませんでしょうかというふうにお願いをして、それは分かったというふうに連絡先も教えてもらっておりますので、そういう個人で対処できない場合は、県に相談いただいたら、どこまで効果が出るか、これ自粛要請ですから分かんないんですけど、全力を挙げて取り組みますという、そういうことであります。

朝日:主要地点の人出について認識をお伺いしたいのですが、和歌山市新内(あろち)周辺について、金、土の比較で、1週間前が16%、4週間前が27%。いわゆる3密で、密接な接客の多いような場所だと思うのですが、この数字について、知事の見解というか、そもそも元の出が少なかったからその幅が少ないのか、それともまだまだ削減が出来る余地があるのか、どのようにこの数字見てお考えになられましたか。

知事:4週間前というと、もう大分コロナが怖いということで、世の中にそういう考え方が広まっていた頃ですよね。それから一方では、仕事も大変だし、それから遊びに行く余裕も無いというような方も、自分の会社とか経営とかをどうやって維持するかということについて頭を悩ましてて、遊びに行く余裕が無いというような方もいらっしゃったと思うんですよね。だからそういう意味では、ずっと昔から3密は避けましょうっていうようなことも言ってたし、だから随分少なかったんじゃないかと思います。その頃からもう悲鳴はずっと上がってますから。

 従って、これは、呼びかけとかそんなのが効果が無かったというふうに、あんまり解釈する必要はない。だから、むしろ、だんだん更に減ってるなというふうに思っていただいたら良いんじゃないかと思いますけどね。

 12日に一段と呼びかけ水準をまた上げましたので、それはまた1週間ぐらい経ってからの調査もまたしたいというふうに思います。

時事:鉄道利用者数についてお伺いしたいのですが、結構減っているなという印象ですが、これは要するに、通勤の方が電車以外の方法だったり、テレワークを進めて減っているのか、それとも遊びのお客さんが減っているのか、何か傾向が見えてきていますか。

知事:これは分かりません。そんなに分析をしてるわけじゃないので。ただJRに関しては、切符ですから。通勤客は割と定期が多いんじゃないかと思うんです。ですから、そういうところがちょっと表れてるかなあと思うんですけど、南海に関しては乗降客数ですからね。更に分かりません。

紀伊民報:和歌山市内の人出は減っていますが、一方で大阪で休業要請するということになり、今後県内に来る方も増える可能性もあるのかなと思いますが、何かお考えはありますか。

知事:基本的には、政府からも、それから大阪や兵庫からも、その他の対象地域からも、少なくとも自分の県の方々には、県から出るなというふうに自粛要請が出てますね。だからそういう意味では、それを無視して来られた人というふうに、我々はみなして良いというふうに思います。ただ、自粛要請ですからね。犯罪というわけでは無いので、どこまでその人たちのことをどう見なしたらいいのか、ちょっと難しいところなんですよね。

 それから、和歌山もずっと普段は観光立県ですからね。そんなにきつくやっていいのかどうかっていうところは悩ましいところなんですが、少なくとも、やっぱり例えば、お店に入ってこられる時は、ちょっと空いてるところを案内するとか、それからちょっと密かに消毒しておくとか、そういうことはやってもらいたいと思います。

 この辺は難しいんですけど、あまり人道的でない事は止めて、その許す限りにおいて、自衛をしましょうということかなというふうに思うんですけどね。

 それから、特に休業要請が出てる業種があります。例えば、県外に出るなというのは一つかかってるわけですけど、それとともに、休業要請が今日からかかる業種があります。その休業要請がかかる業種について、和歌山は対象地域じゃないんでそこまではしませんから、じゃあ和歌山がチャンスといって来られるのは、これはあまりちょっと良くないことだと思います。ただ、これもなかなか識別したりするのは難しいと思いますので、今ちょっと予防という観点からすると、いくつかの業種に関してはお願いに行ってます。

 例えば、パチンコについては、来られた人について熱を測ったらどうですかと。それが出来るかどうか、装置があるかどうか分かりませんが、簡単なピッてやれるものもありますので、熱を測られたらどうですかと。それから、特にやっぱり消毒です。たびたび消毒をしてくださいということです。それから、それは難しいと言うんですが、台は客が選択するからと言うんですが、出来るだけ離して座っていただくようにお願いしますというようなことを、遊技業協同組合を通じて、昨日ぐらいからお願いをし始めているところです。

 それから、ゴルフ場でコンペをしてるという話があって、ゴルフは屋外ですからね。なかなかそこまでどうかというわけにいかんし、仲間内で4人ぐらいでご飯食べますね。それも仲間内ですから、分かってるんでね、相手が。少人数だし。それも止めろというわけにはいかんので。まあコンペ、それから脱衣場の消毒。コンペは出来るだけいかがなもんでしょうかといって、お客さんに止めるように勧めてもらいたいと思いますし、それから脱衣場の消毒、食堂の消毒、そういうとこはしっかりやってくださいっていうお話を、これまた担当部局を通じて、業界の方々に申し上げているところです。

 それからもう一つ心配なのは、休業要請が出て、本当に大阪のほう、あるいは東京のほうなんかで休業を素直に守る、そっちは止めるということになると、従業員の皆さんとかが若干仕事が無くなります。そうすると、和歌山でやろうかという人が出てくる可能性があって、これも絶対に来るなと、本当は言っちゃいけないと言われてるんだけど、絶対来るなとなかなか言えないです、こういう話はね。しかし、少なくともそういう人を雇って、なんかやってますよというようなことは止めてもらいたいと。何というか、サービス、接客をする人が充実しましたとか、そういうセールスなんかは止めてくださいよということは言いたいと思うし、それから、いらっしゃった方はどっかにお住まいになるわけですから、ちゃんと届けて2週間は自宅待機にして欲しいと思います。

 で、その方々は、あんまりニュースなんか見ないような人もいるかもしれません。しかも、日曜日に出た、今日の新聞に出た資料が、今日は見てるかもしれないけど新聞なんかで、例えば、明後日ぐらいに来られる人だったら、意識してないかもしれません。そうすると、近所の人なんかが何かちょっと注意してあげて、もし注意を聞かないとか、あるいは注意もしにくいなあというような時は、こちらから勧めに行きますから。健康観察もありますからね。登録をしといてもらって、じっとしててもらったら良いんじゃないかと。それで2週間経って元気だったら、これはもう和歌山県民と思ったら良いんじゃないですかと、そういう方は、というふうに思いますけどね。

紀伊民報:休校措置について、県立校と市町村への要請で、日本記者クラブの会見でもちょっと触れられてたと思うんですけども、1週間単位で判断することになったら、保護者とか学校とか、何ていうかバタバタするのかなと思いますが、長期でなくて1週間単位でされるという判断をされた理由を教えてください。

知事:あそこでも言いましたけど、学校があるのは当たり前で、夏休みのようなものではこれは無いと。だけど、やっぱり危ないなと、ちょっと止めといた方がベターかなと、もちろん、止めることによって、大層なことを言ってるように思われるかもしれませんが、例えば、ずっと止めてたら、全員留年なんです。どこかの年に大学で入試が無かった年だってあるんですから。だから、一方の危険ばっかりをものすごい心配して、あとはもうどうでも良いと思うのも間違いです。だけど危ないもんは危ない。だから、いつもどんなもんかなあと思いながら、悩みながら決めていかないとしょうがない、ということだと思います。終息が絶対にここまではかかるという確信があれば、完全に終息はしませんけど、最近パラパラ出てるでしょ。ああいうのは、もう大丈夫かなと思ったら、それは再開したら良いと思うんで、その状況を見ながらやっていかないとしょうがない。

 現に一つも出ていない東牟婁は、良いんじゃないかというふうにしました。これも様子を見ながらですから。仮に発生をして、学校に引き込まれる恐れがあるならば、それはやっぱり止めたほうがプラスになってくるということですね。いつもこれ悩ましいんです。そういうことで、コロコロ変えるなんていい加減なことを言わないで欲しいというふうに、そんなもんじゃないというふうに私は思います。朝令暮改とか何か言うんだけど、そんなもんじゃないと。考えをコロコロ変えてやってるわけではないと。そういうことです。

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