知事記者会見 令和2年4月7日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

令和2年4月7日 知事記者会見

令和2年4月7日 記者会見室 

県立学校における一斉臨時休業について

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 今日は発表事項が二つですが、皆さんご関心のあるのは、県立学校における一斉臨時休業の関係です。結論を言うと、私たちは、8日から、あるいは一部の学校については7日から再開するつもりで、いろんな準備をしてきました。しかし、そこ(資料)に書いてある事情がございますので、今週いっぱい、ちょっと様子を見ようというふうにしたいと思います。

 ただ、今週いっぱい様子を見て、これいけるなと思ったら、次のような体制でやりますということも、併せて今日は発表しておきたいと思います。まず、じゃあどっちからいくかというと、(資料の)2ページ目からいきます。我々が実は準備をしていた、すなわち、こういうことで再開しようかなと実は思っていた中身について申し上げます。

 これは、公立学校について、一応考え方、県及び県教育委員会として考え方をまとめたものであります。市町村とそれから私立学校についても、同様な措置をこれは要請をする。権限が直接無いので、要請をするということにしたいと思います。

 中身については、全部で大きく四つあります。一つは、保護者に対する措置、依頼事項。それから2番目に、学校においてはこういう対応をします。それから3番目、家庭学習を希望する場合の特例。それから4番目、今後の対応、こういうことになります。

 1番目の保護者への協力依頼事項で、ここは大きく考えたところなんですが、重要なところだと思っておりますが、健康観察票を作ります。それで、生徒さんとそれから学校の間で、健康観察票をやり取りすることによって、むしろ、学校により、積極的に生徒さんの、例えば異常みたいなものを発見出来るんじゃないか。あるいは、学校においてのちょっと気付きを家庭に伝えることが出来るんじゃないかということで、これ学校がやってる時は、これをずっと続けます。で、その健康観察票に書いていただけかなきゃいけないことは、毎朝検温して、健康観察票に記入して学校に提出して欲しい。それから、発熱や咳の症状がある場合は、これはもう学校へ来ないで、自宅で休養させてください。

 それから、学校においても健康観察に努めますので、気になることがある、もちろん、ウンと発熱したりすると、それはすぐ医療手当をしないといけないのですが、ちょっと気になるなと思うようなところは、健康観察票に書き込んで、親御さんに、保護者さんに、注意を喚起して見てもらうっていうような形にする。これによって、実は休校というのは、集まらないことによるメリットもあるんですけど、学校における異常の発見というのが、むしろおろそかになって、それで、例えが悪いかもしれませんが、糸の切れた凧になる可能性がある。その結果、若い人たちが特定のところに行って、それで、ひょっとしたら感染リスクが高まる部分、人も、一部いるかもしれない。それは全部、直さないかん。だから、一長一短あるんですけど、この長のところを徹底的に強くすることによって、プラスの面もあるということを、実現しようというふうには思っています。

 それから2番目は、昼食は、生徒ホールなんかがワッと密集して、そこで何か買い物をするというようなことがあるので、その密集を避けるとともに、弁当をちゃんと持参して欲しいということを申し上げようと思います。

 それから、学校における対応はどうするかということで、初めは三つの条件、3密ですね、換気の悪い密閉空間、多くの人が密集、近距離での会話を避ける工夫をしようということであります。まず、公共交通機関などで、過密を避けるために、時差登校の工夫をすると。これは教育委員会で詳細に学校と打ち合わせをしてきましたので、通勤客と出来るだけ離すとか、あるいは学校である時期に、いろんな学校が一つの電車にウワーッと乗るというようなことがないようにするとか、そういう工夫をそれぞれしようということであります。

 それから、先ほどちょっと言いましたが、生徒ホール、これがワッと密集する可能性があるんで、そういうことがないという場合だけ営業可能で、それが防げないということになったら、ちょっと休店してもらうっていうことであります。

 それから3番目は、授業中の生徒の対面等を避ける。まあこの対面等でディスカッションするというのは、教育上良い話だと言って奨励されてたんですけど、こういうご時世ですから、対面等を避けるための座席配置とか学習内容の変更を行って、感染リスクを極小にするということを考えたいと思います。

 それから、保健管理に関することでございますが、学校で発熱を確認した場合は、保護者の方に迎えに来ていただきますが、他の児童生徒との接触を避けるために、直ちに別室での待機にしたいというふうに思います。熱が出た人は別室に入っていてもらって、保護者の方に迎えに来てもらうということであります。

 それから、各教室の換気を毎時間徹底する。これから花粉はあるけど、季節が少し暖かくなってきますから、かなりいけるんじゃないかと。

 それから、多くの児童等が手を触れる場所は、1日に1回以上、消毒液で消毒を行う。学校の責任で行うということです。

 それから、教職員及び児童生徒は、校内ではマスクを着用すること。マスクが無い家庭の人がいるかもしれません。その人は申し出てもらって、それで使い捨てはちょっと難しいんで、布製のマスクなんかは手に入るように、今ちょっと手配中ということであります。

 それから学校行事とか、部活動、必要不可欠な行事は、三つの条件を回避し、時間や規模を縮小して実施するということなんですが、何もしちゃいけないということでありませんが、さっきの三つの条件っていうのを避けるようなものに限り、まあやっても良いかなと。

 それから、部活動。原則、校内で短時間の練習に留めてください。で、接触度の高い活動の練習は行わないということで、汗が近くでバッと飛び散るようなものもありますよね。そういうのはちょっと止めようということであります。それから、部室。部室にみんなこもっていろんなことをするんですが、それも駄目ということであります。

 それから、ここが大きく工夫をしたところであります。多くの、多くのっていうか、多くのなのか一部かよく分かんない。全体の割合が分かりませんが、少なくとも、たくさんのご希望が私のところに来てますが、やっぱり学校へ行かしたくないという保護者の方、あるいは行きたくないという生徒さんがいます。その方が、無理矢理学校へ行かされるというのは、ちょっとどうかというふうに思いますので、そこは生徒さん及び家庭の自発性を重んじて、学校へ来ないという選択をするということも許します。欠席扱いにはしません。

 それで、学校へ来た時に比べると、学習指導というのは、やっぱり100%というわけには、今の技術体系を考えたらいかんけども、だけど出来るだけ補うようにして、家庭学習への指導とか支援を行いますので、学校、特に担任の先生と相談してもらいたいということであります。

 それから4番目は、とりあえず、こうやって開いたとすると、もうとりあえず1週間延期ですけど、とりあえず開いたとしても、感染状況の変化とか国の対応によっては、全県もしくは地域や校種を限定した臨時休業ということを行うことがあるというふうに考えといてください。

 この場合は、各学校の教員は、一人一人の児童生徒に対して、休業したときですから、もう今日ないし明日からそれは始まります。とりあえず1週間延期ですからね。その場合は、各学校の教員は一人一人の児童生徒に対して、毎日1回は必ず健康や学習状況について確認をするため、電話を入れるというふうにしたいと思います。前回は、急なことだったんで、休業をしてしまいまして、これをほとんどの学校ではやっていませんでした。しかし、これはやったほうが良いと。で、生徒さんが、家で、例えば何か病気になってないかどうか、あるいは家族が何かおかしくなってないかどうかなんかも含めて、これの発見を学校のメカニズムを作ってやったほうが良いし、それから、まあ休みだから、中にはちょっとあんまり神経質でない人、ちょっと大胆すぎる人が、仲間をかたらって、カラオケやボーリングとかそういう、人がたくさんいるところへ行こうじゃないかと言って遊んじゃうというのは、やっぱりあんまりよろしくない。これ何のために休業してるかと言うと、うつらないために休業してるんで、余計うつるような人が増えたら困るんですね。だからそういう意味では、毎日、ちゃんとやっとるかということは、先生からも連絡をして、それでコミュニケーションはきちんとやっておかないと、まさかの時の発見にもならない、それから予防にもならないということなんで、これは必ずやってもらうということであります。こういう工夫をした上で、県立学校の一斉臨時休業をやめて、それで新学期からは開こうかなというふうに思っていました。もちろんリスクもありますけれどもプラスのところもあるので、まあ良いんじゃないかなというふうに思っていましたが、ここへ来て、ちょっと状況が少し流動的になり過ぎました。

 どうなり過ぎたかというと、措置理由のところに書いてありますが、まず、政府が今日、緊急事態宣言をするということを明言しておられます。だから、その中身についてはまだ100%分かってるわけじゃないんですが、少なくとも、大阪とか兵庫とかこの近辺で言えば対象区域になるということで、もともと、大阪とか兵庫とかはならなくてもこういうことをするというのは言っておられましたけど、そのところの実施状況とか様子とか見ないといけないし、その他の緊急事態宣言に関するいろんなリクワイアメント(要求事項)も、我々としてはちゃんと押さえとかないといけない。これが第1点です。

 ということと、次は①ですが、昨日から、実は新型コロナ患者がちょっと増えています。昨日からというか、ここ数日間ちょっと増えていて、和歌山県は、実は患者さんが、現在の患者さんはどんどん減ってる状況だったんですけど、反転してきました。だから、すべて今のところ、どっからどうなったかは分かっての話なので、その辺でいっぱいなんか無差別に発生してるということでは無いんですけど、やっぱり、例えば、東京、大阪、京都、そういうところで持ってこられたなあというような人が増えてきました、急に。そうすると、和歌山県の方で、我々は徹底的にトレースをしてるけども、そういうのがもっと多くなるというような状況だとちょっと危険が高まるので、少し様子を見た方が良いなっていうのが、①です。

 それから②は、さっき言いましたけれども、大阪がこれからどういう措置を講じるかということも、我々は見とかないといけないということであります。それで、少し時間を置こうと。

 それから3番目に、我々は措置の中身として、家庭学習を希望する場合という特別なやり方を作ろうということにしました。そうすると、子供さんと、それから保護者さんが話し合いをして、どうするというようなことも考えてやらないといけないんで、今日の明日ということになる、あるいは今日の今日ということになると、それは十分考える時間が無いかなということもありますので、少し冷静に考える時間も置いておこうというふうに思っています。

 従って、書いてあるのは三つですが、②のところをもうちょっと大きくすると、政府自体の措置についての注視も必要だということがあるんで、まあ四つですかね。この四つの理由によって、今週いっぱいは様子を見ようというふうに思いました。

 なお、私のところへは、再開するだろうというニュースが随分流れましたので、再開をしないでくれという話が、保護者の方からも随分たくさん来ました。それから、子供さんからも学生さんからも随分来て、やっぱり自分がうつるのも嫌だし、自分がうつって家族にもうつすというのは嫌だから、だから、学校に今は行きたくないという話がある。その中には、自分は、休業期間中はずっと真面目に家にこもって、それで家庭の中で勉強してたけども、中には、友達は、例えば大阪から随分たくさん来ているし、それから、中には遊び歩いていた、それを、何か、さも得意げにインスタグラムか何かに載せてたような友達がいると。そういうのと一緒になったら嫌だというような意見もありました。皆それぞれ、胸を打たれるようなものがたくさんあったんです。

 我々の立場から言うと、あまり感情的になってはいけない、胸を打たれるから、それじゃと言って、ずっと学校休止が出来るわけでもないと思います。従って、どっかでやっぱり再開をせんといかんということであろうと思いますが、今日のところは、再開をする時には、こういう条件でやりますということ発表するとともに、とりあえず1週間は延期をするということにしました。

 なお、最後にちょっと言いましたけども、クラスの中で、例えば、遊んでいた人はどうのというような話がありましたが、いろいろ若い時は、失敗もするし、やりすぎもあって、いろいろあるんで、しくじりもあります。だから、真面目な方も、あまりそういう方を憎まないで、上手くやって欲しいというふうにも思います。

 それから、今後の予定ですが、感染状況、今日は火曜日ですが、火・水・木・金ぐらいまで考えて、来週以降どうするか、それはその辺で考えたい。ひょっとしたら週末かもしれません。まあ、いつ再開してもさっきのような状況でやりますので、まごまごしないように、一応準備はしといてもらうということであろうかというふうに思います。以上が、学校の関係です。

 詳しくは、教育長や教育委員会のところに、取材に行っていただいても結構でございます。

和歌山県職員のマイナンバーカード申請率・取得率が全国1位に

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 それから、もう一つ。これはなかなか良い話なんですけど、和歌山県職員のマイナンバーカード申請率、取得率が全国一位になりました。これはやっぱりマイナンバーカードって、やっぱり持ってると便利だし、これからどんどんと持ってることによって、いろいろな社会活動とかそういうものが高度化していくわけですよね。ですから、早めに取得してカードは持っておこうと。まず隗(かい)より始めよで、和歌山県の方々に申し上げるんだったら、県庁からいこうということになりまして、総務部が、部長以下ものすごく激しく叱咤激励をした結果、このように和歌山県は堂々のトップになりました。申請率でもトップですし、実際に取得したところでもトップであるということであります。で、申請してますからそのうち取得はするので、段々とこの左の資料になっていくと思います。

 ただ、和歌山県全体のマイナンバーカードの申請取得状況は、決して高くございませんので、やや下位ということだけ申し上げておきたいと思います。そういう意味では、これから段々とそういうところに依存していく生活になってくるから、県民の皆さんも早めに取っといてくださいということを申し上げたいと思います。

 以上です。

質問と回答

NHK:休校についてなんですけども、保護者の中には学校に行きたくないという人もいる中で、学校の再開を望む人もいると思うんですけども、改めて県民に対して、今回の休校措置について、何かメッセージがありましたらお願いします。

知事:これは大変難しい問題で、まず、休校をするとマイナスがたくさん出てきます。学力はそうだし、友達関係とか人間関係によって成長するところとか、そういうのがなかなか難しい。それから、中には休校によってかえって感染を拾ってしまう子供さんが出てくる可能性もある。学校だけが感染源ではありませんからね。そういう状況にもあります。

 一方、学校はある程度集まる。今日もそうですけど、ある程度集まるという宿命がありますね。それから、通学を伴うということがあるんで、かなり電車の中でもまれたりして通わないといけないという人もいます。

 それから、さっき言ったように、大阪なんかからたくさんの子供さんが、実は通っているというのはありますので、感染リスクがこの方が高まるんじゃないかという見方も出来ますね。

 今のところ、政府の専門家なんかで、それによって感染がより広まってるという証拠が無いというようなことをよく言うんですけど、その両方が論理的には考えられる。

 従って、あんまり長く一つのリスクだけにとらわれて、そのリスクを100%重んじて、他のリスクは無くしてずっと休んでいるというのは、ものすごい長い期間休校しなきゃいけないんじゃないかというような感じがあります。

 それから、和歌山県自体は、東京都なんかと違って、一応、患者さんは出ますけども、ちゃんと跡を追っかけられるような、まだそういう体制です。従って、発見される人も、早期に発見が出来るようなシステムになってるんで、そんなに多くの人が、学校へ行ったら直ちにそのうちの何人かにもう感染してて、かかっちゃうというような、そういう地合にはないので、従って、再開しても良いんじゃないかというふうに思ったんです。

 思ったけども、多くの方の懸念もあるし、準備もあるし、それから今日、まさにものすごい流動的なんで、しばらく様子を見ようということにいたしました。

NHK:ちょっと違う件なんですけども、政府の緊急事態宣言が今日にも出るみたいなんですけども、タイミングについて、いろんな批判の声もある中で、知事として今回のタイミングも踏まえて何か意見がありましたら。

知事:言っておられる人のほとんど、ほとんどでも無いか、かなりの数の人が、戒厳令みたいなことをイメージして、それで、こう言っておられるんじゃないかという感じがいつもします。テレビなんか見てると、ゲストの人なんか皆そんなこと言ってる。だけど、日本の法制って随分違うんで、それぞれの地域が、例えば、東京都知事も大阪府知事も、それぞれのとこで一生懸命やってるでしょ。あれをやれよというのが緊急非常事態宣言です。ということなんで、そんなに政府全体がやらなきゃ無責任だというような議論は、私は間違いだと思います。

 ただ、どうも東京や首都圏や大阪が制御不能になりそうだという見通しを持って、なってから言うんだったら、なる前にならないように言った方が良いというご判断をされたんじゃないかと思います。

 だから、ちょうど良いタイミングじゃないかと私は思いますけどね。

NHK:出た場合、県として新たな対応と言いますか、そういうのをする予定はありますか。

知事:はい。今日何時に出るか。その文案を全部いただいてませんので、こちらで100%対応が出来るわけじゃないので、出てから速やかに、我々の感染症対策本部を開きたいと思っています。そこで、県としての対応、教育についてはもうすでにアプリオリ(先に)に言っちゃいましたけど、その他のことも含めて議論をして、それで発表したいというふうに思います。

 ただ、何時に出るか分からないので、今のところ、かなり遅いんじゃないかというふうに言われているから、従って、それをじっくり検討して、夜に。それで、明日の朝、災害対策本部会議を、失礼しました、新型コロナ対策の本部、それを開こうかなというふうに思っております。詳細については、また広報課から皆さんに申し上げたいと思います。

朝日:休校に関してですが、前回、国の方で、一斉休校の時は、学童だとか保育園は開いてたと思いますが、今回の県の休校に関して、学童や保育園について、どのようにお考えでしょうか。

知事:保育園については、今も昔も始めも終わりも、コメントはしていません。もちろん、だからといって保育園がどうでも良いというわけじゃなくて、これについては、働いてる保護者の方々のことを考えたら、やっぱり休校をするというのは、よっぽどのことがないと出来ないということでしょう。だからそれについては、今回もコメントはしません。それから、もう一つ何でしたっけ。

朝日:学童のこと、学校での預かりです。

知事:学童については、これも休業している時は、同じ考え方です。でありましたが、私の期待にちょっと反して、あんまり申し込まれる人が少なかった。学校には先生もいるし、当時は今よりももうちょっとリスクが少なかったかな。まあ預かっても大丈夫だということなんで、お仕事をしなきゃいけない人は、学校に子供さんを預けて、それでお仕事に行っていただいて良いですよというふうに申し上げたんですが、非常に預ける人が少なかったんですよ。ということで、その状態は、この1週間維持します。1週間というか5日か6日かな。

産経:関連して。文科省の方で、休校時期の対応について、外遊びは限定しないというような方針を示されてました、

知事:何を。

産経:外遊びです。

知事:外遊びね。

産経:で、一部の学校、都道府県では、園庭の開放とかそういうこともして対応してました。一方で、県内で学童を延長しての預かりとかもされてましたが、どうも市町村レベルでのアナウンスがあまり積極的じゃなかったというような意見も聞こえてきたりもしてます。その辺りのことを踏まえて、子供の外遊びであるとか時間の過ごし方というのを、どういうふうに前の時と何か違う対応を求める部分があればお願いします。

知事:いや同じですね。それから、市町村によってはとおっしゃったけど、割合、ちょっとしつこく保護者の方に、今のようなことをやりますからどうですかということを、アナウンスはしてもらいました。だから、皆さん、そのこと自体は知ってるというふうに私は思っています。ただ、私の読んでる投書の中では1人だけ。もう、何千ときますけど、1人だけ、困っちゃうじゃないのと言うから、預かってるんですよと言って、ちょっとたしなめたという人はいましたが、これは1人です。従って、他の人は自発的に、やっぱりそういう事態だから、子供はかわいいから、家で安全に保護しようと思われた方が圧倒的に多かったんじゃないかと。それはちょっと予想外でしたけどね。そういうお気持ちは別に問題は無いので、それはそれで結構なわけです。

 で、外で遊ぶというのを、別に全て禁止をしなきゃいけないわけじゃなくて、先ほど部活のところとか、そういうとこでもありましたけど、例えば、3密を避けるような形にして、例えば、校庭で休み時間に遊ぶとか、そういうのは別に悪くないんじゃないですか。部活動も、ある程度は、短時間は良いんじゃないかというふうにしてますから。学校が再開された時もそれで良いんじゃないかと思います。

 ただ、言っておられるのは、ひょっとしたら学校の生徒以外に校庭を開放したらどうだっていう話ですか。違いますか。それはね、もしそうであったとしたら、和歌山県に関して言えば、たくさん公園とか空き地とか野山とかありますからね。大都会とは違うでしょう。

毎日:休校再開スタートの時差登校について、通常は1限からということになると思いますが、どういう対応をされるのか教えてください。

知事:それは学校と今、教育委員会が詰めていた。あるいは、いる状況なんですけど、基本的に平行移動じゃないですかね。時間をずらしたり上へあげたり、そういうことじゃないかと思います。

毎日:朝を早くしたり。

知事:朝早くというのは、あんまり無いんじゃないかな。

毎日:10時から開始にするとかですか。

知事:そうそう。そんな感じです。その代わり、夕方はどうせ部活なんかはそんなにガンガン出来ないから、ちょっと夜を遅くするとか、そういうようなことをどういうふうにしてやるかというのは、学校ごとに違うと。それはしかも、和歌山市なんてのはたくさんの県立高校あります。みんな同じ時間にすると、今度はそこへ集中しちゃうから、ちょっ、ちょっ、ちょっ、ちょっと分けるとかそういう工夫を、今教育委員会で学校と相談してやってるはずです。ただ、その検討する時間が、ちょっと時間が今週いっぱいはそれを入念に詰めることが出来る。来週については、状況を見てまた判断する。

読売:続けて、休校措置の件ですが、資料にある必要不可欠な行事というのは、例えば、始業式だったり入学式だったりを想定されてのことですか。

知事:そうです。

読売:それが3密を避けて実施をするかどうかは、学校の判断に任せるということでしょうか。

知事:まあそうです。ここにある限りにおいてね。それからちょっと強調しなかったんで皆さんお忘れかもしれませんが、お忘れというか意識が無いかもしれませんが、この一斉臨時休業の上の文の一番下に、また以下がありまして、感染が拡大傾向にある大阪府からの通学者が多い学校については、大阪府の取り扱いに合わせて休業を要請したいと思ってます。大阪が休業している、しかし和歌山へ通う子だけが、その休業の中から和歌山へ来ているというのは何か変なので、それは大阪の休業に合わせて、こちらもやってください。随分比率の高い学校もありますから、それはそうしてくださいと。これは私立学校ですから、要請にとどまりますけど、要請したいというふうに思う。

毎日:本日、向陽高校では始業式を予定通りやっているということなんですけど、これは昨夜の時点では、生徒さんたちに連絡が間に合わなかったということで行っている。

知事:そうですね。始業式だけやって、またお休みというか、自宅でまた学習してくださいというようなことを連絡する場としても良いんじゃないかと思ったので、3密を避けるような措置を十分やっておられると思いますから、その式だけやって、オリエンテーションをして帰ってもらったら良いんじゃないかと、そんなふうに思いました。一部の学校だけ7日から始業だったんです。そういう意味で、今日、今やってる状態です。それでも良いんじゃないかと。急に来るなという必要は無いということです。

毎日:それは昨日の時点で、7日再開のところは、今日だけはやって良いということで伝えられているということですか。

知事:もう全部、昨日これは決めましたので。昨日決めたのも結構遅くなんですけど、遅くというか、夜では無いですよ。午後ぐらいなんですけど、そこからバーッと連絡をして、今のようなオリエンテーションが終わったら帰ってもらうというような指示は、県立学校についてはやっています。

紀伊民報:臨時休業についてですが、市町村とか私立に要請するということですが、これは全てのところで受けてもらえそうな感じでしょうか。

知事:それぞれの事情があるので、県はこういう意向でありますということをお示しした上で、少しずつバリエーションがあったって、それは良いんじゃないかと思います。前もありました。別にそのあれが間違いだとは全然思いませんから。従って、その考えに従ってやってもらえば良いというふうに思いますが、県が言ってるのは気まぐれで言ってるわけじゃないんでね。よく考えていただいて、そうだなと思ったらその通りやっていただいたり、ちょっと特殊事情があるから違うということだったら、別のやり方というのは、別に排除するものではありません。

紀伊民報:要請はいつされたんでしょうか。市町村とか私立に対しての要請はいつ。これからですか。

知事:もちろん、今日をもって要請なんですけど、形式はこの発表をもって。だけど、もちろんそんなこと言ったって、通例はニュースで聞いてびっくりなんてあり得ないんで、教育委員会を通じて、それぞれの市町村教育委員会、それから私立学校の校長先生には、昨日の段階でもう全部伝えてあります。

紀伊民報:今のところ異論みたいなものは。

知事:ありません。

紀伊民報:あと、保護者や生徒から、学校に行きたくないというような意見が多く知事のところに寄せられたというお話ですが、それはどういう形で寄せられたんでしょうか。

知事:投書はいくらでも来ますから。

紀伊民報:メールですか。

知事:そうそう。メールもあるし手紙もあります。メールが多いです。もういくらでもどうぞと言ってますから、どんどん来るんですよ。

紀伊民報:分量的にはどの程度でしょうか。

知事:もうたくさん。読むのが苦労するぐらい。でもちゃんと読みましたけどね。そっからね、やっぱり、なるほどと思うようなところもあるし、それから心打たれるようなところもありますね。みんな真面目に、自分の人生を考えたり、周りのことを考えたりして意見を持ってるというのは、特に子供さんに関しては評価したいと思いますね。

朝日:一斉臨時休業についてですが、一旦様子を見る。今後の再開についてですが、再開する時も、基本的に一斉で再開するのか、それとも、例えば、地域、あまり出ていない紀南の、例えば東牟婁なんかは先にやるとか、それはどういうふうにお考えですか。

知事:それは、再開をした後の今後の対応のところに書いてあることの裏返しで良いんじゃないですかね。全県もしくは地域や校種を限定したっていうことは、あり得るかもしれません。だけど、県立学校については一斉でしょう。いやまあ分かんないな、これも。これも分かりません。例えば、兵庫県のようなことはあり得るかもしれない。それから、市町村について言えば、それぞれの市町村の事情が、むしろ大きく意思決定に影響するでしょうね。

時事:今後の見通しですが、再開の可否は、週末までには決定するということですが、知事の基本的な考えとしては、休業があまり長引くとデメリットも大きいということで、どこかのタイミングで、例えば今月中には再開を決めるというふうに見ていいですか。

知事:そう単純なものでもありませんね。そのデメリットは確かにどんどん大きくなってきます。一方で、感染がどんどん広がってると、やっぱりちょっと気をつけた方が良いんじゃないかということになります。ましてや、緊急事態宣言の対象に和歌山も入れるとなったら、それはもうやっぱり学校をやるというのは、ちょっと無理でしょう。だから、いろんな要素が全部あるんで、今もう絶対にこれだと言って決めてて、とりあえずちょっと休むけど、必ずやります。そんなもんではありません。

時事:現時点では、10日以降については、まだ何も言えないということですか。

知事:はい。

産経:重ねての質問になりますが、今週、市町村の小学校、中学校も含めて、入学式や始業式が多くあると思うんですけど、それも休業を要請するのですか。

知事:こういう一般的な考え方で、我々はやりますが、皆さんもどうですかということを要請はしますが、例えば、今日、県立学校だって、入学式かな始業式かな、それを待てと言ったわけではない。だから、そのレベルの話なので、従って、入学式をやめなさいと、そんなことを言うつもりはない。ただ、いずれの場合でも、3密を避けて工夫をしながらやらないと、それは絶対いけません。

読売:先ほどの発表の中にもあったのですが、緊急事態宣言が今日発令される見通しになっている。で、大阪と兵庫が一応対象になるというような見通しになっている状態で、学校については、先にこういった形で発表なさっていますけれども、これから仕事に行かれてる方とか遊びに行かれる方も、この3月の間もいらっしゃって、感染をもらってきた方も県内でも出てきたというところですが、今日の段階で、そういった新たな要請を出されるのか、やはり発令を待って検討するのか、そういった今後の

知事:ん。発令を待って。

読売:緊急事態宣言、首相がやって大阪の対応とかを見た上で決めていくのでしょうか。

知事:さっき言いましたように、本部会合は明日の朝やろうというふうに思ってるんです。従って、その結果、その本部会合の結論として言おうというふうに思っています。だから、今日はあんまり、その前にバンバンと出るのは無いと思います。ただ、例えば、大阪へは遊びに行かないでくださいというのは、結構きつめに言ってますので、そこは今の段階でも、ぜひ守ってもらいたいと思います。

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