知事記者会見 令和2年2月13日
知事記者会見
記者会見での概要を紹介します
令和2年2月13日 知事記者会見
令和2年2月13日 南館記者会見室
<冒頭、知事から>
相談窓口は、基本的に一般の方は保健所に行って指示に従ってください。
本庁および和歌山市は、24時間対応で相談を受付。
相談窓口の電話番号は、ホームページに掲載。
掲載している電話番号で担当者が対応するのは、9:00から21:00まで。
それ以降は、留守番電話でアナウンスのある担当者の携帯番号に、電話してください。
<質疑応答>
記者:現在、疑いがあると把握している人数と属性は。
知事:5人います。
1人目は、済生会有田病院の外科医。入院中で隔離されており陽性。
2人目は、もう1名の医師。入院はしていないが発熱しておりまだ不明。
3人目は、済生会有田病院を受診していた患者さんで、陰性。
4人目は、済生会有田病院を受診していた患者さんで、まだ不明。
5人目は、受診していたか、陰性か陽性かも不明。この方が最も症状が重くご高齢。
記者:5人目の方は、受診していたかどうか分からないが検査中ということか。
知事:入院患者で肺炎の方がいると連絡を受けたので、検査をしている。
記者:済生会有田病院とは別の病院に入院している患者さんだったということか。
知事:その通り。心配なので、隔離して調べようということを今決定したところ。
記者:陽性となった男性医師は日本人か。
知事:その通り。5名全員が日本人で和歌山県人。
記者:勤めていた病院の対応について。新しい患者は受診させないということだが。
知事:新しい患者は遠慮してもらう。病院の中をクリーンにし終えるまでは新しい患者が入ってくる必要がないので、来ないでくださいと言いたい。この病院に昨日まで受診していた方については、病院において「接触者外来」を設けるので、そこで受診してほしい。ほかの方については、保健所と、新しく加えた本庁と和歌山市役所で対応するので、熱があるなどの場合は、相談してほしい。
記者:済生会有田病院に入院患者はいないのか。
知事:いる。しかし入院患者をいちいち出すわけにいかないので、気をつけながら調べるしかない。
記者:新しい患者を受け入れないということだが、持病のある通院していた患者については。
知事:(その質問に答える前に)接触者外来の期日について先に説明する。1月18日から2月13日までの間に済生会有田病院を受診し、ちょっと変だ(症状がある)という方は接触者外来にお越しいただきたい。
記者:新型コロナウイルスに関連する症状のない普通の通院患者も、接触者外来を受診するということか。
知事:まず、新型の症状があれば(接触者外来に)来てもらったほうが良い。症状の無い方についても、来ていただいて良い。(無症状で)実はかかっているかもしれないので、陰性か陽性かを調べたほうが良い。
記者:別の病気で通院されていた方については。
知事:例えば去年の12月に受診していた方については、済生会有田病院を受診しないほうが良い。それぞれの事情があるので考えなければならないが、例えば、主治医がいないのでどうしたら良いかというのは、電話で相談できる。そこで別の病院を紹介するなどの対応をするしかない。それが上手くいかない場合は、県庁でもちゃんとアレンジする。
記者:症状が出ている5人について、全員渡航歴は調べているか。
知事:調べてはいるが、5人目については全然わからないし、どれくらい前からどうだったか、中国の方と接触したかなど、細かいところまでは現在のところ分かっていない。少なくとも4人については、年末ごろからの渡航歴は無い。
記者:発症から長い方について、武漢とは関係がないので厚労省の基準に当てはまらないと思うが、検査をしようと考えられたきっかけは。
技監:きっかけは、共通項として肺炎があったということで医師に確認したところ、新型コロナウイルスによく似た肺炎像を示したことと、他の(病気の)検査を実施しても原因を特定出来なかったことから、新型コロナウイルスを疑って検査した。
記者:医師が疑いがあると判断したということか。
知事:我々がそう判断した。もちろん医師も判断するが、県としても、厚労省の言うことを聞いていればそれで良いというわけではない。調べられるなら調べた方が良い。
記者:陽性の患者だが、肺炎と診断されたのは2月8日ということで良いか。
技監:その通り。
記者:9日はどうしていたのか。
技監:9日は自宅にいた。
記者:8日に肺炎と診断されて家に帰り、9日は家にいて、10日に病院に来て入院した。
技監:その通り。
記者:9日に外出はしていないのか。
技監:そこまでは現時点で把握していない。再度調査する。
記者:先ほどの5名について、呼吸器系の症状がある方が5人で、そのうちウイルス検査をしたのは1人目の(陽性と判定された)方と、3人目の(陰性と判断された)方で、それ以外の方については、現在調査中ということか。
知事:その通り。
記者:調査中の方について、性別、年齢は。
知事:1人目の(陽性だった方)は男性。2人目の医師は男性。3人目の(陰性だった方)は女性。4人目の方は男性。5人目の方も男性。
記者:年齢は。
知事:今回陽性であった医師を除けば70代。もうひとりの医師は中年の方。
記者:症状として、5人目の方は、もともと持病があって症状が一番重いのか。
知事:情報が入ったばかりなので、それらを含めてまだ不明であり、調査を依頼しているところ。もともと肺炎で調子は良くなかった。残りの方については、重篤な方はいない。
記者:2人目の医師の方については、発熱がある。
知事:その通り。加えて、肺炎像がある。
記者:残りの3名については県の研究所で調査中とのことだが、結果はいつ頃判明するのか。
技監:明日になる見込み。検査開始時間によってずれ込む場合があり、午後になるかもしれない。
知事:いずれにしても、1日1回会見を実施する。出来るだけ記者の方の都合に合わせて実施するので、広報課へ伝えていただきたい。
記者:今回、病院の医師ということで、病院内の方は注意してほしいということだが、同僚の方も含め、遠くに住んでいて地下鉄で移動していたという方はいないか。例えば、大阪に行く途中で電車に乗ってなど。
知事:そこまで詳細はまだ調べておらず、さらなる調査が必要である。しかしそこまで心配する必要はなく、和歌山市に住んでいて済生会有田病院に勤めており、休みの日は自宅で休んでいたという方。
記者:移動は基本的に車ということか。
知事:この方は車。
記者:2人目の医師は外科医。
知事:その通り。
記者:日常的に接触があったということか。
知事:同僚なので、あったかもしれない。
記者:今回の医師について、ご家族は。
知事:配偶者と同居している。子供もいるが、別居中。
記者:(家族に)症状は出ていないのか。
知事:出ていない。
記者:検査は実施したのか。
知事:これから実施する。
記者:陽性の医師について、患者何人に接触したのかは分からないか。
知事:それは分からない。詳細は調べなければいけないが、非常に時間がかかると考えている。病院と相談をしていくが、明日以降の作業になると考える。
記者:国内において、医療関係者が陽性になったのは初めてだと思うが。
知事:クルーズ船はあったが、今回のケースは少し異なるので、そういう意味では異例。
記者:現時点で、考えられる感染経路はあるか。
知事:まったく分かっていない。憶測では言えない。
記者:国内感染か。
知事:それは間違いない。外国に行っていないので。
記者:外国には何年も行っていない。
知事:そこまでは分からない。
記者:済生会有田病院に外国人の患者はいるのか。
知事:まだ分かっていないが、それも調べなければならない。騒ぎのあった後で大挙して来たとか、そういう話は聞いていない。しかし1人もいなかったかと言われれば、それは現時点では分からないので調べていく。
記者:感染源は分からない状況で、市内でも無症状者の感染が広がっているかもしれないという想定で、これから対策会議を重ねていくのか。
知事:その通り。従って、熱があるなどの方は調べに来てほしい。しかし、通常そんなに簡単に感染しないので、医師と濃厚接触したなどと思うような方が中心となって、自分を疑っていただければ良いと思う。
記者:そうでない方は、マスクをするなど最低限の対策をするということか。
知事:その通り。マスク、手洗い、うがいをして、規則正しく生活をするのが良い。
記者:今回陽性と確認された医師について、報道では目からも感染すると言われているが、防御態勢についてはどのように普段診察されていたのか。
知事:分からない。
記者:マスクは着用されていたのか。
知事:外科医なので、手術の時は当然そうだと思うが、手術ばかりしているわけではないので、どこでどのように感染したのかは分からない。今の時点で、病院内で怪しい人が特定されているわけではない。
記者:患者の吐しゃ物や糞便を触る機会はあるのか。
知事:それも分からない。これから調べることになる。その方に詳細を聞くことになる。今は発熱もあり安静にしなければならないので。
技監:1月18日から2月13日まで済生会有田病院に通院していた方については、接触者外来を設けるが、それ以外の方については、必ず保健所に電話連絡いただきたい。
知事:1月18日というのは、3人目の陰性と判断された方が済生会有田病院を初めて受診した日ということ。この日以降、どこかで外科医が感染した可能性がある。この方が、当初感染していたが現在は治っているという可能性があるので、この1月18日以降に病院を受診した方には注意いただきたい。逆に、それ以前は大丈夫であろうと考えている。