知事記者会見 令和2年2月6日

知事記者会見

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令和2年2月6日 知事記者会見

令和2年2月6日 記者会見室

令和2年度 当初予算・新政策

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 今年の新政策・予算は、この紙(資料1)とこの紙(資料2)を見ていただくと、大体分かります。長期総合計画によると、我々はこんな様にこんなふうな政策でやっていかないといけない事になっていて、「ひと」「しごと」「いのち」「くらし」「地域」の五つに分けて柱を立てて、それで頑張っていこうということでずっとやってきました。それは毎年、長期総合計画をフォローアップしないといけないので、それに則って議論をしていますが、毎年毎年、新しい波がバーッと来たり、なんかえらい調子が良くなったり、何かのチャンスはパクッといかなければいけないとか、とんでもないことが起こっているとか、色々あります。そういう中で、時宜に応じて長期総合計画の五つの柱でやっていく政策を、ちょっとずつ変えていかないといけない。それが新政策だと思います。

 今年は、そういう意味では、五つの重点を作ってみた。これはさっきの柱と必ずしも一致はしないのですが、ちょっと一致するところもあります。

 それは何かというと、子育て環境をもっと良くしたい。やっぱり、子供の数を増やしましょうというのは待ったなしで、他に出来ない事は無いかと色々考えました。特に国の政策が和歌山県に追いついてきて、幼児教育の無償化とかがドンドン進み始めました。それに適応して、こちらはどうするかということも考えないといけないことになりました。

 それから、これはある意味では良いことですが、景気が全体として良くなったので、働き手の確保がすごく難しくなって、働き手の確保をどうするかというのが今年の大問題になっていますので、色々考えました。元々、例えば就職の時に、和歌山にたくさん来てくださいという話もありますが、省力化あるいはスマート化によって、必ずしも人手、特に力のある人手が無くても、産業活動が出来るのではないか。それの設備投資に助成をしよう、こんなことを色々考えました。それが2番目です。

 3番目は、やっぱり新しい産業を作ったりしていかないといけない。働き手の確保のために色々やったことは、実は産業の近代化や新しい産業の創造とかに繋がることもあります。IT・ロケット・IRという三本柱も、その後に控えております。このグループでちょっと頑張ってみる。

 4番目に、やっぱり防災とか、環境とか、福祉とかで、色々問題が起きています。特に最近、全世界的に話題になっている話として、プラスチックごみが環境に出てとんでもないことになっているという話があって、これをどうするかという議論が世界的にあります。和歌山県も、通称ですが「ポイ捨て条例」を作って、対策をガリガリやってみる。その他、水道とか下水とか、あるいは我々がずっと直面している災害対策とか、そういうものもちゃんとやっていかないといけません。併せて依存症。別にIRだから言うわけでは無く、子供のスマホ依存症や大人の様々な依存症、パチンコやクスリ、飲酒とか色々あって、そこから抜け出ることがやっぱり大事なので、それを熱心にやりましょうということを、このグループで取り上げたいと思っています。

それから、地域の魅力を高めるということはずっと熱心に取り組んできました。道路網の整備や将来の問題を見据えた新幹線もありますが、とりあえず今年となると、高速道路を早くとか、県内幹線道路を早く完成させる。もうそこまで来ていますから、弛みなくやっていく。それから過疎との関係で言うと、公共交通機関が崩壊寸前というところがたくさんあります。それについて、補助金漬けにして何とか保たせるけど乗客が誰も無いというのはやっぱりまずいので、合理的なことを考えていかないといけない。併せて移住・定住についてもっと熱心にやろう。

こんな感じのラインナップになっています。この紙(資料2)に従いまして、特に重点だと思うことについて私から説明をいたしまして、残りは企画部長から説明します。

 それでは、まず第1番目。子育て環境のところですが、5ページを開けてください。5ページに書いているのは、特に子供の貧困対策です。あるいは、様々な困難を抱えている子供に対するケアの問題です。

 私は、子供の貧困対策は、あまり観念的では無く現実に即してやらないといけないとずっと思っています。世の中の子供の貧困あるいは貧困家庭の定義は、家計収入が中央値からどれだけ離れているかによって決まるので、一般的に他の人の所得がワッと伸びた時に、同じ条件であっても実は貧困家庭になってしまうという定義がある。それで、けしからんとか言ってワーワー言っている向きがありますが、これはあまり意味が無いと思います。それよりも、本当に困っていて、本当に子供がひどい目に遭っているところが絶対にあるので、それを何とかしましょうというのが、和歌山県の方針です。

 だから露骨に言うと、絶対的貧困に対してどう捉えるか。その貧困の実態、子供に関する厳しい世帯の傾向については、平成31年3月に公表した「和歌山県子供の生活実態調査」があります。これに従ってみんなで議論をして、次のようなことを考えたということです。

 まず第一に、居場所の無い子供たちが多いので、居場所を作るために我々は助成をしていくということをやります。これは左上です。その中で特に、学力があまりよろしくない子供について考えてみると、やっぱり貧困問題があることは事実です。例えば、朝ご飯を食べて来ないのはどうだとか、授業についていけなくなったこと、読書の関係とか、勉強でつまずいたときに、裕福な家だったら塾へでも行かしてカバーするけどそれが出来ないとか、そんなことが色々あります。学校現場でも我々は補習をしてあげてくださいという話をどんどんずっと進めていますが、それでも漏れた人がずいぶんいるでしょう。その居場所については、放課後児童クラブを全小学校区への設置を促進するとともに、毎日はちょっと無理だと思いますが、そこで教える人を募って、子供たちの世話をしてもらうのと同時にお勉強も見てもらおうということをやります。

 それから2番目として右の方へ行きますと、民間のボランティアの方々で、子供食堂をやって下さっている人がいます。居場所の無い、いわゆる鍵っ子。必ずしも貧困の家庭ばかりではないと思いますが、子供食堂においでと言って、みんなで話をしたり団らんをしてあげたりするという運動が結構あります。これの開設補助金に加えて、さっき言った学習とか色んな交流をするときの助成とかについて、根っ子から丸抱えすることはいたしませんが、そういうことをやってくださった方には、助成金を差し上げていこうと思っております。

 真ん中の枠に入っていないところは、困難を抱えているかなと思うような家庭には、出来るだけ、教師に加えて保健師や民生・児童委員などのチームで訪問してもらって、色々と問題点があったら、それを無くすようにみんなでしていこうということで、特に1人親世帯への訪問支援も力を入れていきたいと思っています。

 それから下の枠です。これはちょっと大きくなった子供さんですが、経済的な理由で、学業を断念しなければいけないのは随分気の毒ですから、それは何とかしようということです。和歌山県は、大学進学のための渡し切りの奨学金を作りまして、2年前から実施していますが、国が追いついて参りまして、基準は違いますが、国からも助成が出ることになりました。これについては基準が違うので、両方出して良いと思っています。重なっても良いから貰っていただいて、それで頑張れと思っています。私立高校についても、国の政策ですがこれまで以上に上限が上がったので、和歌山県の私立学校に通学している方について言えば、ほとんど授業料は払わないで良いことになります。

 6ページにいきますと、子育て世代、特に保育世帯について色々まとめています。これについては、ちょっと前からものすごく力を入れてきましたが、いよいよ国が追いついて来ました。その分だけ、我々としては国の政策に任せることが出来ますが、ちょっと国の基準では外れるところがあって、今までやっていたのに外れるのは気の毒だから、県独自あるいは市町村と組んで、独自支援で助けていこうということを書いています。

 それから在宅育児支援です。これは県の独自支援で、市町村と組むと毎月3万円になりますが、市町村が出せない時でも県は1万5000円出します。第2子は所得制限を入れさせてもらいましたが、第3子以降は所得制限はありません。

 それから、保育人材の確保と保育所整備をやっていかないといけない。和歌山県は、何としても待機児童ゼロを目指したい。今、摩擦的に、摩擦的というとちょっと言い過ぎかもしれませんが、摩擦的に近いぐらいの感じで待機児童はいますが、やっぱり放置しておくとまた増えます。それも無くしていって、無くしていってもちょっと摩擦的に増える感じはありますが、とにかく目標としては待機児童ゼロで、市町村にもやってもらわないといけないし、我々も保育人材の確保などの人材供給も含めて、協力してやっていかないといけないということが、右の下です。

 7ページへいきまして、子育て情報発信・相談体制の強化です。これは色々と心の悩みとかを持つ方も結構いるし、そこまでいかなくても物理的に色々と困っている人がたくさんいます。そういう方に対して、きめ細かくサポートしていかないといけないので、上にあるような相談体制をしいています。新しくやるのは、直接窓口に足を運ばなくても、24時間365日いつでも回答が出来るような子育て情報検索システムを作ります。全部一対一で返してくれるわけでは無いのですが、それならここへとか、それならここの情報を見てとかも含めて、どんどん誘導していくことが出来る。ちょっと悩みがあるけど行けないような人は、先にこれをドンドン見て、どういう窓口があるか、どういう相談が出来るか、簡単なことならすぐ分かる。そういうことをやってもらったら良いのではないかと思います。それから、ワンストップ相談窓口はすでにやっていますが、全市町村に子育て世代包括支援センターを作ってもらって、関係機関とも協力して支援体制をしいています。

 8ページへいきますと、結婚支援や仕事と子育ての両立が大事なテーマになってきます。我々の最新の調査だと、結婚している人が子供を産む割合、結婚している世代の子供の数はちょっと上昇傾向です。しかし、結婚しない人が上昇傾向です。これはまずいので、結婚をドンドン進めましょうということで、わかやま婚活支援を強化する。婚活の機会を提供しても、なかなかきっかけが無いというか、そのまま別れるとか前に進まないとかが割と多いので、そういう人をお助けするような工夫を色々とやっていきます。

 それから、男性の育児参加を促進するということで、普及・啓発を強化していきたいと思います。

 それから、働きやすい職場づくりということで、これはすでにやっていますが、結婚・子育て応援企業同盟や女性活躍企業同盟をドンドン増やしていく。和歌山県独自の取組ですが一生懸命やっています。

 その次、大きな2番で、和歌山における働き手の確保です。

 17ページは、人手が足りないので、外国人の安い労働者をという人なんかも結構います。外国人もある一定程度のところで導入して悪いわけではないし、和歌山県は特に外国人の中でも、高学歴というかスキルの高い人や、かつて和歌山県ゆかりのところに移民をされた人なんか、一回戻ってきませんかというような運動したり、色々やっています。

 そういうことですが、やっぱり本命は、特に量的な労働力の確保であれば、設備投資をして省力化するのが一番の本道だと思います。その本道というか王道を助けるのがこの政策でして、省力化設備投資補助金というのを作ります。対象企業は県内の中小企業で、日本製鉄みたいな大企業は自分でやってもらいます。どんな設備かと言うと下にあるような設備で、要件は旧モデルと比較して年平均1%以上向上するのが条件ですから、そんなにハードルは高くない。どんどん新しい設備を入れて省力化して、生産力を増強すればそれに越したことはない。こんなことを今考えております。補助率は投資額の20%です。なお、これについては、国の優遇税制の表裏みたいになっています。国はこういう設備を入れたら、税制でまけることになっています。我々は税制を触れないので、それに上乗せするわけにはいかないから、補助金で助けます。だから、県から補助金、国から税制、両方やってもらっても全然構わない。むしろ奨励をしたいぐらいです。

 それから、去年、一昨年ぐらいからやっているのが、先端技術の導入支援で、特にIoT等を導入して生産性を上げていくということで、ずっとやっています。これについては、併せてご利用ください。

 20ページは、農業版で同じようなことをやろうということです。農業もやっぱり人手不足で、さらに農業で言うと後継者不足でだんだん年をとって廃業ということが、今そこにある危機です。従って、これを打破していくにはスマート農業しかない。これはもちろん人手不足だけではなく、生産性を上げたり品質を良くしたりするのも全部含まれているので、産業の競争力強化にもなりますが、人手不足対策でもあります。

これの元は、オランダに勉強に行ったところからきています。オランダでは、大規模な企業経営で、単一樹種を施設内でものすごくITコントロールしてやっている。これが、オランダ農業の強さの秘密です。我々には真似出来ないところがあって、大きな企業で単一樹種で大規模農法でというのは、この地形ではちょっと無理です。従って、最後に残ったものは何かと言うと、施設園芸でスマート農法です。つまり、機械とかコンピューターとかをいっぱい導入して、最善の作物生産することをやっていきたい。

 特にこれは草本系、野菜や果物でもイチゴとかには、非常によく効きますが、和歌山県の有力な農業生産品目である果樹は、斜面や露地で作っているものが多いので、必ずしも施設園芸が出来るわけではありません。従って、両方を兼ねて、今言った施設園芸のスマート化と機器を果樹のところに導入して、人手不足を解消したり生産性を上げる。例えば、アシストスーツや農業用ドローンとかはドンドンドンドン新しくなっていきますから、それを導入する時には助成します。

 これをやりたいわけですが、ホップ・ステップ・ジャンプみたいになっています。スマート農業とは一体何かということを、農業者の方々に分かってもらわないといけないので、まず「知る」ということで、スマート農業フェアの開催を今まで以上にやります。今も1回ぐらいやっていましたが、県内各地で3回ぐらいやります。それから「試す」ということで、生産現場で最新機器を実演して見てもらわないといけない。何となくセミナーに行っても、「あ、そうか」と言って帰ってきて終わりなので、本当にこれはすごいなというのを見てもらうのも、これからガンガンやっていきます。そして、「導入する」時に機器の助成もやるし、機器だけ入れても宝の持ち腐れでは困るので、スマート農業の実践塾を開催するということで、これでガンガンいくということです。

 今、和歌山県の農業生産額が随分と上がってきました。それから輸出のところで、県が中心に結構拡販努力をしていますので、ものすごく人気が高い。それで「輸入しても良い」とか「入れて」とかの引き合いが来ますが、残念ながら「いや、もう間に合っています。もう出せません。」ということが結構あります。これは困るので、省力化だけで無く生産性を上げて、同じ人でもたくさん作ったら良い。生産性と生産力の両方を上げて、和歌山の農業を盛んにしようという作戦です。

 19ページに戻っていただきまして、就職氷河期世代の正社員雇用促進です。この間から、県庁もちょっと色々と工夫して綿密な制度設計をして、5人ぐらい雇いますと言っています。今年からその試験が始まりますが、実際にこの方が来てくださるのは、原則は令和3年4月ですが、早い時期から働くことも可能です。それが右上にちょこっと出ていますが、やっぱり本命は企業です。企業や事業体で、就職氷河期世代の方を正社員として新たに採用して、1年以上継続雇用した県内企業には助成をします。国も一般的に助成をしますが、それに乗せて結構手厚くしますというのが、この左の枠の中に書いています。

 それから、今までの県庁の制度設計と並んで、非正規雇用を抱えている企業には、出来るだけ正規雇用にしていただけませんかという大運動を昨年からやってきました。そういうような仕掛けが、右下に色々と書いていますので、合わせ技で和歌山で正規雇用の人がドンドン採用されると良いと思っています。

21ページです。農業については、新規就農者の確保も大事になって来ます。ここにあるような仕掛けを作ってやっていこうということで、農業法人、JA、農業者、選果場で雇いますが、一つは、どうしても果物なんかは、季節的に労働力が要請されます。だから従業員は、結構非正規雇用になって渡り歩いている。そういう方についても、重点支援をして、「ここで、こんな人を求めています」とか、「頑張っていただいたら、正規雇用もあります」とかを、右の方でやろうと思っています。それから左の方では、まず農業法人やJAで人を雇い、将来はのれん分けすることで、新規就農を増やしていこうと思っています。

 それから、独立自営就農者の受入強化ということで、産地で「こんなことをやるからみんなおいで」と言ってもらいます。それで、新規就農受入協議会と希望者の間を上手くつないで連れてくる。新規就農者には、初めに研修をしますが、農作物を作ってもなかなかすぐに成果が出ませんから、そういう時に助成金を出します。これが自営の就農で、働き手の確保は左で、農業についてはやっていこうと思っています。

 30ページに関連がありまして、これはどちらかというと農業の生産力強化ですが、生産力を強化することは、働き手・担い手の確保にも沿うようなものがあるので、これについても書いています。3にも関連しますが、特に、さっき言ったみたいに担い手が減少する一方、海外からニーズが結構ありますが、「もう間に合っています」というのが結構あって困ってしまいます。これをどうするかと言うと左にありますが、協業組織を育成するのと、農協に営農参画してもらう。どういうことかと言うと、実は今でも和歌山県には農業法人があって、結構流行っています。流行っているところの顕著な特徴は、人を結構雇えます。農業をしたい人は世の中にいっぱいいます。特に大都会で、「この生活、ちょっと自分に向いていないな」「どこかで就農したいな」と思っている人が結構います。

ところが、さっき独立自営農業の定着支援なんかもやると言いましたが、就農は結構大変で、中小企業で言うといきなり創業しろというのと同じです。だから、まず雇ってもらって、なかなかこの仕事は楽しいと思ってから、のれん分けしてもらうのが良いし楽です。いきなり就農となったら大変なので、どうしたら良いかというと、農業法人を作って、例えばもう止めた人の農地も引き受けて、サラリーマンとして農業者を雇って、その人たちに働いてもらって経営を拡大していくと、より合理的かつ楽です。固有名詞は挙げませんが、企業に聞くと、例えば、うちの会社は毎年かなりの競争率で大卒の人を4人とか2人とか取れますと。4人と2人は別々の企業ですが、その人たちは総合農業経営をしているから、「販売や経理とかでやるの?」と聞いたら、「いや、現場で農作業をしたいという人が来ます」と言っていました。そんな人のために協業組織の育成をする。つまり、農業法人に発展するような組織が出来る、農業法人でなくても協業組織が出来ていれば、その中で融通し合うことをやりたいし、農協自身がちょっと支援ばっかりやっていないで、自分でもやってしまうということで、営農参画に取り組んでもらおうと思っています。

 その結果、生産拡大、加工品づくり、輸出等販売促進、人材育成とか色々とやらなければいけないことが出てくるので、それについては徹底的に支援します。3年間ずっとこんな支援をしますということがあり、これは農業支援の和歌山県の大政策ですが、これに協業組織や農協の営農参画も特に大事ですと言ってくっつけました。

 それから、新産業、先端技術の導入について言うと、IoT・ロボットの導入で省力化をするとさっき言いました。それからスマート農業もさっき言いました。

 23ページにいきまして、色々と新しい目が出てきます。一つは、ICT企業誘致集積が結構ちょっと流行ってきましたが、ブームが冷めないうちにもっと定着させたい。そのためには、オフィスビルをちゃんと作るということです。それから宇宙ロケット産業という点では、裾野を広げていくこともやっていきたいと思っているので、これを頑張る。それから、子供たちの宇宙教育も頑張る。それから、ベンチャー企業の育成をずっとやっていますが、企業誘致奨励金という別途の制度の中に、将来有名になるベンチャー企業が来たら、立地奨励金で助成することもやっていくことになりました。

 26ページ。IRでして、500ドットコムが変なことをしたのでちょっと騒ぎになっていますが、我々としては着々淡々と進めて、基本方針が出たら実施方針をすぐ出して、そこから事業者選定に入るということで、いろんな準備を着々淡々とやります。最終的に、企業が最後までついてきてくれるかとかいろんな議論がありますが、上手くいけば和歌山県には大きい、県民所得が10%弱増えるぐらいの感じのインパクトがあると思います。

 それから4番。これは県民の命と暮らしを守るということです。何といっても大事なのは、防災、津波、洪水のグループです。

 39ページ。いつもやっていますが、今年も手抜き工事をするのではなく、もっと頑張って、津波から『逃げ切る!』支援対策プログラムをガンガンやります。特に下に書いていますが、避難路や津波避難タワーの整備などをやって、避難困難地域を解消しないといけない。三連動の方は大分出来てきましたが、巨大地震の方は結構これやっぱり迫力があるので簡単に解消しませんが、1個1個積み重ねて解消する。どうやって避難困難地域を無くすかというと、まずハードウェアとして、海岸、漁港、港湾の防御装置をきつくして、ちょっとぐらいのものは跳ね返せるようにして、越えて来ても時間稼ぎが出来るようにする。内陸対策としては、人の命だけは絶対に助かる方策を考えてやっていくことになります。特に前者については、国土強靱化のお金を国がいっぱい用意してくれていますので、最大限使ってそういうところをやっていこうと思っています。

 40ページの左側にその図式を書いています。右の方は、美浜町がもう出来ましたが、津波災害復興計画の事前策定です。命はどうしても助けなければいけませんが、建物や施設を全部救うのは無理なので、ある程度破壊された後、上手く街を復興するために青写真を描いておいて、その計画に従って、あんまり揉めないでさっさとやる。ものすごく国なんかが助けてくれるところを利用してパッと立ち直れば全然違うので、そのための計画を今作っておこうということです。これは、一昨年まで企画総務課長(当時:防災企画課長)などが津波の被災地を見てきて、やり方なんかをみんな覚えてきて、こんなやり方があるとか、何が揉めてこうなったとかを、全部モデルみたいにしています。そういうのを見ながら、自分の地域をこうやって復興したら良いということを、それぞれの市町村で考えてもらう。そのモデルを作る時も来てもらってみんなで一緒に考えましたが、その後はそれぞれの市町村で委員会を作って考えてもらっていて、そこに県庁の職員が行って、色々とアドバイスをしたりしています。なかなか大変ですが、少なくとも美浜町が一つ出来たので、どんどん作っておけば後々絶対に良い。最近、関西広域連合で、飯泉知事会長が喋っていてオッとびっくりしましたが、政府に対して津波災害復興計画の事前策定を、ついに知事会として進言しましたと言っていました。なんか、パイオニアの顔を見ていないなと思いましたが、そんなこともありました。これから流行ってくると思います。

43ページは、洪水対策です。国土強靱化のお金を最大限使わせていただいて、県費もものすごく要りますが、前年の1.7倍の迫力で県内主要河川の整備促進をやっていきます。長らくほったらかしていましたが、ほとんどの2級河川については整備計画が出来ましたので、それに従って主として下流から着々とやっていきます。まだちょっと二つ出来ていないところもあるので、これについては追々作って同じように始めていきます。これは主要河川だけの図ですが、中小河川も随分たくさんあって、中小河川を忘れたわけではありません。それから、国営総合農地防災事業の和歌山平野地区。これは2014年度から2028年度までかかりますが、総事業費は大きくて農林水産省がお金を出してくれるので、それに合わせて着々淡々といろんな整備を進めます。県管理河川は、国土交通省の補助金をもらいながら県がやるので、紀の川流域全体として、ちょっとぐらいの水だとへっちゃらにしていきます。

 46ページ。二つありまして、ドクターヘリの格納庫を広域防災拠点になっているコスモパーク加太のヘリポート、すなわち消防学校の横に施設を作って格納します。なお、ここに色んなものも入れておけるので、ちょっと大型の備蓄倉庫にもなります。もう一つは、災害時医療体制の強化【ソフト】ということで、これ実は災害拠点病院があちこちにちゃんと出来ています。ところが、実際に地震がドーンと起こって津波がガーッときますと、お医者さんや看護師さんや病院勤務の方々が、ちゃんとそこに入って「さあ、ヨーイドン」で仕事が出来るかというと、出来ないかもしれない。つまり、普段は1時間ぐらいかけて遠くから通っているお医者さんがいると、道なんかズタズタになっているから、彼が仕事をしなければいけないところには簡単に来れない。そうすると機能がかなり落ちるので、思った通りの計画通りにならないという問題が絶対に予想される。従ってどうするかと言うと、今の災害拠点病院ではないけど、地域にクリニックの方とか医療関係者の方が住んでいるから、その人に駆けつけてもらって応援してもらう。本職の人が来るまでの間は、そういう人も合わせてやっといてもらう。そうすると、すぐに「あなた」と言っても難しいので、色々と訓練をしたりセミナーをやったりして、いざという時はこうやってくださいというようなことで、平時から地域災害支援医師・看護師として養成をしておくことにします。これは和歌山県の新発明で、他所でやっているところはありません。

 47ページ。ちょっと別の観点で、燃料です。移動式の給油スタンドを作ってしまうということです。県内5ヶ所に整備することにして、備蓄用の大型タンクが無いところでも、タンクローリーさえ来れば、タンクローリーに直接直結して給油できる移動式のスタンドを作っておいて、救急車両とかがそこで入れていく。結構いろんなものが壊れている可能性がありますから。

 それから企業との協定とかをたくさんやりまして、電源がどうしたとか、こうやって助けてくれとかを、色々ときめ細かく用意しておきます。

 54ページ。プラスチックごみ対策ですが、プラスチックが海洋に流れていって細かくクラッシュされて、魚などがそれを食べて死んでしまうことがいっぱいあって、今大問題になっています。世の中の割とテレビとか新聞でワーワー言っている流れとして、プラスチックをやめよう、スーパーのバッグを有料にしましょうと言ったりしています。いずれも、別に悪い話ではありませんが、一番大事なことを忘れていませんかと思います。それは捨てないということです。捨てたら有料であろうと少量であろうといずれ流れてしまうから、変なところへ捨てないことが一番大事です。従って、捨ててはいけないことを徹底しなければいけないので、ポイ捨て防止対策と書いています。ポイ捨とは、皆さんが飲み物を飲んでポイと捨てるということだけではありません。山里に、軽トラで持っていって谷底に捨てるのも全部同じことで、みんながそんなことをやっていると、幾ら入口を絞っても、完全に絞るわけにいかないのだから、絶対にこれは問題解決しない。だから、とにかく捨てないようにしないといけないので、そのために「和歌山県ごみの散乱防止に関する条例(仮称)」を作ります。

 ポイ捨ての防止、ごみの適正処分や減量化などの教育・啓発を実施しますが、一番の肝は環境監視員を配置します。環境監視員は、条例に基づく県知事の権限を行使するために、ずっと県内のあちこちで目を光らせています。それで例えば、誰かがポイと捨てたりすると環境監視員が出てきて、「拾ってください」と言われ、拾うと「もうやらないでね」と言って終わりですが、「嫌だ」と言ったり逃げたりすると、「待て」と行って「駄目」と言って切符を切って過料をいただきます。過料を請求する権原を持った監視員が、和歌山県で配置します。もちろんその人だけに任せるわけでは無く、県庁の職員、環境部局や振興局の人たちが色々な情報も得ながら、ずっと見回りしたり監視したりして、おかしいと思うものは、正当な行政行為として「あなたそれは駄目です。拾ってください」と指導もする。口で言える場合はするし、駄目だった場合はちゃんと文書で命令書を出して、言うことを聞かないと過料をいただきます。そういうこともやりますが、直接は駐車違反の取り締まりの方みたいな監視員がいることになります。

 また、どこかの山中で棄てる人がいたら大変なので、監視カメラを100台増設したり、道路異常等情報システムを活用しながら、ポイ捨ては止めてくださいということにしたいと思います。逆に言うと、それぞれの司司(つかさつかさ)でちゃんとごみ箱などは整備して、ちゃんと捨ててもらってちゃんと処理をする。色々と分別しているところは素晴らしいのですが、分別をしなければ悪だと言い過ぎるとごみが減らない。和歌山市みたいに、プラごみも生ごみも一緒に燃やしても、その分だけ石油の生炊きの原料になっているので、環境としてそんなに悪いことでは無い。とにかく環境にポイ捨てをするのが一番いけない。これを和歌山県は徹底して頑張ろう。こんなことをやっていきたいと思っています。

 それから、55ページは水道、56ページは下水です。この二つは、我々の文明生活には欠かせないことですが、このあいだ和歌山市で穴がちょいと開いて水が漏れたように、老朽設備はものすごく多い。本当だったら、例えば企業で言えば、減価償却費を償却していってその代わりに積み立てをして、グルグルまわしていくハズですが、地方公共団体の公営企業には減価償却の概念はあるけれども、何となく満足なお金が貯まっていて、どんどん変えられる情勢では無いのではないかというのが我々の理解です。

 従って、これをどの様にしてリニューアルしていくか、議論を全県的に起こしていこうというのが、上水・下水両方に共通した理論です。特に上水について言えば、管の細いところはそれぞれの市町村でやるしかない。市町村がやって、国が補助金を出していくことになります。だけど考えてみたら、浄水場は共通化が出来るのではないのという議論もあるし、下水にも同じことが言えると思います。従って、今度リニューアルする時は一緒にやりましょうというようなことを働きかけて、どんどん計画を作って、少しずつ直していくきっかけにしていこう。こんな感じで、水道、下水をやっていきたいと思っています。

その次は、依存症対策。子供のところは、10ページに教育の一環としてやるのでそっちに分類して入れていますが、スマホゲーム依存がちょっとヤバい感じになってきているので、ストップ!スマホ・ゲーム依存ということで、啓発やルール作りとか、学校で教えるとかをやっていこうと思っています。学校の中ではもちろん使用禁止は続けてもらった方が良いと思いますが、家庭の中でどれだけ弊害が出ているかについて、ちょっと真面目に保護者も本人も含めて考えていかないといけない、ということになってきていますので、これを頑張ります。

 59ページはどちらかというと大人の問題。一部ちょっとスマホの話も書いています。ギャンブル依存症フォーラムをやったり、インターネットの検索連動広告で危ないとやったり、あるいは相談体制や医療体制を整備する。もう一つは、特に依存症の中でちょっと深刻なものについて、一行政機関だけだと指導が出来ないものについては、行政、医療、自助グループ、司法関係など関係機関が連携して、ちょっと深刻になっている人をみんなで助け合うことをやらないといけません、というのが協力体制確立です。いずれも、すでにやり始めていることですが、今年はもうちょっと頑張ってやろうということです。

それから五つ目の大きな話として、地域の魅力を高める。

 63ページ、移住・定住です。これについて和歌山県は、「田舎暮らし応援県わかやま」として、今から15年ぐらい前から結構取り組んできていて、なかなか良いモデルを開発した県です。時のターゲットは、本当に中山間地域です。田舎暮らしは楽しいよということで、中山間地域に行って良いという都会の人が結構来てくれて、数はそんなに多くないのですが、定着率がすごく高い政策をずっとやってきました。何で定着率が高いかと言うと、みんなで面倒を見るからで、推進地域で、前々から来て定着している人とずっと昔から何代にも渡って住んでいる人との間で受入協議会を作っていて、初めて来られた人の色々な相談に応じる。中には、全然生活設計も出来ていないいい加減な人がいます。その人だって、ちょっと心を入れ替えて考え直せば、そこでいけるかもしれないけど、ちゃらんぽらんに考えていて、不満だけ抱えてどこかへ行ってしまう人は困る。だから、生活するにはこういうことをしないといけませんと言って、やりますと言う人は入ってもらったら良いし、嫌と言ったらサヨナラというふうにやって、かつ、市町村にワンストップパーソンを置いてもらって、しょっちゅう「どうですか」とみんな見に来てくれる。いくつかのテレビ局で、何となく感動的な物語を映してくれましたが、そういうふうにやってきました。

 やってきましたが、問題は、ちょっと数が少ないのと、他所は物量作戦と言うか、お金をいっぱい出すから来いと言ったりしている。それから、良いモデルも真似してしまうので、そういうことがいっぱい出来てきて、何となくあんまり先進県らしくなくなってきました。これはやっぱりまずいなということで、ちょっと最近は色々と考えています。和歌山以上に成功している他所の県へ行って色々と考えてきて、次のような新政策をすることになりました。

 たくさん書いているのは、従来からいっぱいやっているものに付け加えてなので、後で企画部長から、どんな地域でどんな勉強をしてきて、何に感動して帰ってきたかを詳細に教えてくれるので、ちょっとそれは置いときます。

 どういうところがと言うと、新規のわかやまキャリアチェンジ応援プロジェクトとか、先輩移住者集団「わかやまナビゲーターズ」を作るとか、仕事から入るお試し移住を拡充しようとか、住宅設備を先に作っておいてここにいらっしゃいと言うとか、寄合会の活動拠点、寄合会とは、入ってきた人とみんなで交流する温かく良い組織ですが、そういうところの活動拠点の整備を無い所はしてあげよう。それから、地域の担い手の確保支援ということで、細田法案になりますが今回法律が出来た。これから実施ですが、一つの仕事をするだけだと仕事の量が少ない時に、地域づくり事業協同組合というのを作って、協同組合で人を受け入れていろんな仕事に出てもらう。それを法制上可能にしてかつ助成をする。こういう法律を作ってくれたので、それを元にしてやっていこうというのが手段としてあります。

 右の方にあるのは目標ですが、一つは、県内各都市部への移住促進ということで、先ほど言いました中山間部で田舎暮らしがメインでしたが、最近の傾向で、特に数の問題を考えると田舎の都市に行きたい人が結構いる。そうすると、例えば和歌山市とか田辺市とかに来てもらうようなことを一生懸命やらないといけないので、そのためにはキャリアチェンジ応援プロジェクトでアドバイザーを作ったり、就職などをサポートしたり、お試し移住をしてもらったり、あるいは成功した人にナビゲーターになってもらうとかを考えないといけない。もちろん過疎地域を見捨てるわけでありません。これも昔からの本命として、そういうところに行きたい人がいるので、さっき言ったようなものを、過疎地域でも充実することになります。

 64ページですが、交通体系です。これは公共交通機関が補助金をたくさんもらって動いていますが、見たら誰も乗っていないのはやっぱりちょっとまずいなというのもあるので、どうしたら良いかをそれぞれの地域で住民と市町村とバス会社なども含めて考えてもらう。いろんなやり方があるから、これから本格的に考えていこうということで、ちょっと旗を立てて、総合交通政策課も市町村の問題だと言って冷たくしないで、出かけていって一緒に考えようということです。

 74ページは、元々の我々の交通ネットワークで、万博までに今まで事業化されている高速道路ネットワークを国に全部作って欲しいというのが第一。それから、幹線道路で国道168号線とか国道370号線とか残っているものがありますが、町の中のものも含めて完成させる。来年度に完成はしませんが、完成を早くさせる。それから、どんどん出来てきますが、都市内道路や基本的生活に不可欠な道路など、ここに書いてあるようなことなど目標がもう決まっているものがあるので頑張る。

 最後に、これは何も事業化されていませんが、絶対要るだろうというものを頑張ろうというのがあって、京奈和自動車道路の第二阪和への延伸です。そうすると、岩出市から宮街道にかけて和歌山IC辺りが、随分と交通が楽になるので、ぜひしたいと思っています。それと、紀の川市と関西国際空港をつなぐ京奈和関空連絡道路です。これは大阪府も結構熱心で、大阪府と和歌山県、それぞれの市町が、みんなで力を合わせて頑張っています。もっと言うと、紀淡海峡とか色々ありますが、そこまでは書いていません。

 それから、災害に備えた道路ということで、緊急輸送道路の通行確保として、まわりにある建物で崩れそうなものは何とかしましょうとか、あるいは橋梁や法面をきちんとしておきましょうということを書いています。

 それで、説明しなかったことも含めて、この新政策を実現するためにそれぞれ予算づけを全部してまとめるとどうなるかというと、資料(資料1の2ページ)のようになります。総予算額は5,905億円で374億円の増加になります。これは歳出を見ていただくとよく分かると思いますが、一番額が多いところは投資的経費です。国土強靱化のお金などを使えるから、この際だから和歌山の宿題を一気にやってしまおうというところが中心になって、簡単に一言では収まりませんが、中心はそういうことです。それ以外に、もちろん社会保障関係経費は、年々増えていきます。人件費はちょっと減りました。歳入は、県税などはちょっと増えますが、そんなに増えるはずがない。結局は、国庫支出金などの国からいただけるものと、県債になります。

 県債の発行については、あまり支障が無いので、先を見ながら考えていくということで、出します。県債については、723億円の公債費を出して無くしたり利払金を払うのと、県債を出すのとでは、今年は県債を出す方が多い。多いからといってお小遣いが減るわけではない。将来のことを見ながら、大丈夫かなと思いながらやっています。収支不足額は、実はゼロにしました。これは、財政調整基金と県債管理基金を、もうちょっと少なくしようというのが中期行財政経営プランの想定です。あと2年で150億円にしようという流れで、そのために15億円ずつ取り崩していくプランになっていましたが、将来、ひょっとしたら支出が多くなる可能性があるので、ちょっと厚めにより多く積ましてもらってもおかしくないだろうということで、今年は取り崩しをやめてゼロにしました。かといって、財政課長の言うことばかり聞いて支出を止めたわけではありません。必要な予算はちゃんと付けられたと思っています。

 以上です。

質問と回答

紀伊民報:重点項目が5項目あり、どれもすべて重要ですが、あえてひと言で○○予算と言うなら、どういう名前を付けられますか。

知事:あんまりそういうことを考えたことが無いので言いにくいのですが、時代に合わせた予算かな。現下の時代とかはおかしいな。まあ適当につけてください。一番前のところで、「新しい和歌山を創る」と書いていますが、そうはいっても何か役人っぽい。先ほど言ったように、長期総合計画の目標で、もともと新しい和歌山を創るわけです。10年と決めてて、毎年頑張ろうと言って、目標も決めて頑張っていますが、そうは言っても、海洋ごみポイ捨てとか、人手不足になったとかは、あんまり昔は予想していない。そういうことがどんどん襲いかかってくるから、そういうことについて考えて、全部対応しないといけないのだけど、それを整理しながらやると、重点5項目になる。企画総務課長の顔を立てて言うと、「新しい和歌山を創るための状況、新しい時代に応じた予算」ということかな。「新しい和歌山を創るための時代に応じた予算」ということかもしれません。考えていませんでした。

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