知事記者会見 令和2年2月3日
知事記者会見
記者会見での発表事項等を紹介します
令和2年2月3日 知事記者会見
令和2年2月3日 記者会見室
今日はたくさんありまして、発表事項が七つに話題事項が四つですが、言っているうちに忘れるので先に言っておきますと、和歌山県は、土曜日から日曜日にかけて、大変な目に遭わされました。天下のTBSが、新型コロナウイルスの発生都道府県の一覧で、和歌山県を間違って載せました。大阪と間違ったのですかね。そこから、福祉保健部技監をはじめ、担当の人たちが大騒ぎになって、ほとんど徹夜状態になってしまいました。それで、とんでもないことだと言って行ったら、ごめんごめんということで、「新・情報7days ニュースキャスター」という番組のHP上に「お詫び」を載せてくれました。でも、お詫びと言われても、テレビを見ている人で、ネットなんかを見る人はほとんどいないかもしれませんし、逆にネットだけ見る人はいるかもしれません。従って、ちゃんとテレビで、この番組は1週間に1回しか放送が無いと思いますので、別の番組ででも(お詫びを)やって欲しいと、今お願いをしているところですが、大変な目に遭わされました。以上、報告をしておきます。
和歌山県は、発生していません。疑わしきは幾つかあるので、そのたびにそれと言って行って、ちゃんと検査をして陰性が確認されています。そういうのは、あの時あったとか言っても仕様が無いので言いませんが、1日以内で分かりますから、その時は和歌山県は全部公表することにしています。
日産自動車株式会社、日産プリンス和歌山販売株式会社及び和歌山日産自動車株式会社と災害時における電気自動車からの電力供給の協力に関する協定を締結します
発表事項でございますが、日産自動車株式会社、日産プリンス和歌山販売株式会社及び和歌山日産自動車株式会社と、災害時における電気自動車からの電力供給の協力に関する協定を締結いたします。日産自動車株式会社は、資料にございますように、日産リーフという車があり、これは割と電池の容量が大きいので、災害時で例えば停電している時に入れると、ここからの電源で明かりぐらいは結構持つことになります。そこで、災害時に大規模停電があったらリーフを貸してあげるということで、日産自動車と話がつきました。前例としては三菱自動車と結んでいますが、こっちの方がたくさん台数があるので、より良いと思います。なお、和歌山県内分だけというようでは困るので、和歌山県が大規模停電で他の近畿地方であんまり停電が無ければ、そういうところの営業用の車も寄せてきてもらえる中身になっています。大変ありがたいことです。2月14日13時30分から調印式を行います。
一般県道 山内恋野線及び都市計画道路 西脇山口線の供用を開始します
その次は、一般県道山内恋野線及び都市計画道路西脇山口線の供用についてです。ちょっと硬い言葉ですが、前者はすなわち恋野橋で、もうちょっとで出来ます。今年度に出来る予定でしたので、もうちょっと持ってくれたら良かったのですが、一昨年の11月に旧道の旧橋が、グニャグニャと傾きまして大騒動になりました。それをもちろん撤去して、当時は新橋の下部工なんかは出来ていましたが通れませんから、仮設橋を国土交通省が貸してくださったので近くに建てるとかタクシーでお送りするとか、いろんなことをやりましたが、ようやく皆さんお待ちかねの恋野橋が出来ます。橋本市の南の方々にとっては、待ち焦がれた恋野橋になると思いますが、3月7日17時から供用で、午前中に開通式を行います。
もう一つは、都市計画道路西脇山口線。西脇山口線という名前は、皆さんよくご存知だと思いますが、これの最後の川永地区のところが出来ます。3月28日17時に供用します。紀の川の北岸を東西につなぐ堂々とした幹線が、これで完成します。基本的には4車線でずっと繋がりますが、川永地区のところは、歩道の工事がまだ続きますので、出来た4車線のうち真ん中の2車線を使ってとりあえず供用して、歩道のところはちょっとコーンを立てて工事をさせてもらう。歩道の工事がまだもうちょっと続きます。これは、3月28日9時30分から開通式を行います。
数十年、都市計画道路が完成しないと言って、私が就任以来、いろいろな要請、陳情を受けましたが、私がやったことは、陳情に来る人にぜひ協力して欲しいと(お願いしたことです)。和歌山県としてはやりたいけど、土地を売らないと言って頑張っている人が結構います。その人たちを、自治会レベルで説得をしてくれないかと。仲間内で言ってもらうと、心が解ける場合が多い。県やあるいはもっと遠い国が土地を売って欲しいと言いに来ると、権力がいじめにきた感じになって、ちょっと反発する人もいるので、気持ちは分かるけど、みんなのために売ってやってくれないかと言ってもらった結果、急速に進みました。最後の川永工区を除いて、かなり前に出来ていましたが、これがついに出来ることになりました。
ライオンケミカル株式会社が有田市と有田川町に工場を増設します
その次は、ライオンケミカル株式会社が、有田市と有田川町に工場を増設してくれることになりました。ライオンケミカル株式会社は、蚊取り線香のメーカーでもありますが、その他にも殺虫剤や入浴剤など、たくさんいろんな種類の製品を作っています。その製品の需要がさらに増えていくということで、それを作るために、有田市と有田川町に一つずつ工場を造ることになりました。令和3年2月操業開始予定で、地図はお手元の資料にあります。書面協定になりますので、どこかに集まって締結式というのはありません。
協和プレス工業株式会社が和歌山市に工場を増設します
その次は、協和プレス工業株式会社が、和歌山市に新工場を増設することになりました。これは、紀の川市にある空調や機械などの部材を作っている会社で、取引は三菱電機などが多いところですが、需要が増えてくるので、今度は和歌山市に工場を造ろうということになりました。資料に書いているような形で、令和2年9月操業開始予定でこれから造るということですが、2月5日に和歌山市役所で進出協定を結ぶことになっています。
京都女子大学と就職支援協定を締結します
その次、和歌山県はいくつかの大学と就職支援協定を結んでいて、大学で、和歌山県に来てください、和歌山県にこんな産業やこんな雇用もあるしどうですか、というようなことを学生さんにいろいろお教えするよう便宜を図ってもらっていますが、今度は京都女子大学と結ぶことになりました。京都女子大学には、総学生数、1年生から大学院も含めて5758人のうち、本県出身は現在107人いるらしいです。私も高校あるいは中学校の同級生が、京都女子大学に行っていた思い出があります。2月14日に、京都女子大学学長の林先生がお見えになって、知事室で就職支援協定を結ぶことになりました。皆さん、ぜひ取材に来てください。なお、今のところすでに締結校が11大学ございまして、そういう大学と同じような協定を結ぶということです。
令和元年度わがまち元気プロジェクト第4弾が決定しました
その次、令和元年度わがまち元気プロジェクト第4弾が決定いたしました。これは和歌山市でして、和歌山市が絶景と歴史とリゾートということで、和歌山市の持っているいろいろな観光資源を全部まとめて宣伝をする。併せて、和歌山市の歴史、文化、特に和歌祭の関係で徳川の時代、ということで大名行列を再現したり、いろんなことをやる。それを元にして、全体的にわがまち元気プロジェクトに仕立てていこうということです。事業主体は和歌山市、和歌山市観光協会、加太観光協会、和歌の浦観光協会で、和歌山市総出で頑張るということで、ちょっと規模の大きいわがまち元気プロジェクトになりました。大変期待をしています。我々の支援補助金はそんなに大きくありませんが、全体としては事業規模が大変大きいものになっています。
「スーパーマーケット・トレードショー2020」に和歌山県ブースを出展します
その次は、「スーパーマーケット・トレードショー」に毎年出ておりますが、和歌山県のブースを出展いたします。これは2月12日から14日までで、(資料の)左の絵にあるように、ちょっとみかんをイメージしたようなブースを開きまして、みんないらっしゃいということになります。これは、外側はいらっしゃいいらっしゃいですが、内側に商談ブースがあります。どうぞよろしくお願い申し上げます。これは、全国スーパーマーケット協会が開催していますが、首都圏で言うと、「FOODEX」と「スーパーマーケット・トレードショー」が今までは双璧で、もう一つ「食の逸品」が出来ました。その三つぐらいが主要なものですが、これはどちらかというと、スーパーマーケットという食品量販店にフォーカスした形で、他のものはレストランの人が来たりすることが割とあります。海外の方々も結構来るような感じで頑張っていますので、ここで一発拡販をしようと和歌山県はずっとやっている次第です。全国の方々が、約9万人弱ぐらい見えます。
新型コロナウイルスの影響により売上が減少した中小企業者へ金融支援を行います
その次からは、話題事項です。もう発表していますが、新型コロナウイルスの影響により売上が減少した中小企業者への金融支援です。これはとりあえず、旅館やホテル、あるいはバス、交通業者さんとかがまずい。団体客も減って大変なことになるかなという感じがあり、県庁の部隊がしょっちゅう様子を聞きに行っていますが、確かに大変減っているということです。出来ればこれが終息して、一時的なもので終わることを期待、希望しつつ、そうなった時に経営主体が、そこまで持たなくて潰れてしまったらどうしようもないので、救済資金を出しましょうということにしました。今も使えるものがありますが、それだと3ヶ月の売上減少を証明しないといけないので、その間に潰れてしまったら困るので、1ヶ月で結構で後は見込みで良いですということで、かなり有利な運転資金を貸してくれることになります。ちょっとやばい、資金繰りが上手く回らないとか、そういう方がいらっしゃったら、ぜひ相談をして欲しいと思います。さっき、特にホテル、旅館、あるいは運送業者と言いましたが、これは別に業種縛りは無いので、間接的に影響を受けた方々も含めて、やっていただいたら良いと思います。
新型コロナウイルス発生に関する県内事業者への相談窓口を開設します
それから、相談窓口を作りました。お手元(の資料)にある相談窓口に、今の融資の話以外も何でもご相談いただきたいと思います。我々は出来るだけ現場に出かけていって、むしろ積極的に聞いてこようという努力をしていますが、それだけでは拾えない場合もありますので、ぜひ良かったら電話してください。
第7回南紀熊野ジオパークフェスタを開催します
それから、これも発表しておりますが、南紀熊野ジオパークフェスタを行います。2月15日10時から15時30分で、シンポジウムは13時30分から15時15分になり、場所は串本町文化センターです。全体として、10時からは、ジオパーク活動の展示や発表、物産販売をやっているし、一方で、我々主催者の問題であんまり大きなものではありませんが総会もやっています。ぜひ見に来てください。
「ワールドマスターズゲームズ2021関西」2月1日にエントリーを開始します
それから、「ワールドマスターズゲーム2021 関西」が2月1日からエントリー開始です。昨日は口熊野マラソンでしたが、例えば、和歌山県で行うハーフマラソンにも大分エントリーが今来ていると、スポーツ課参事から聞いております。和歌山県から5000人出ようという運動をしていますので、そんな話が各地でちょっとずつ出来つつありますが、大いに皆さん、張り切って出て欲しいと思います。
以上です。
時事:新型コロナウイルス感染症についてですが、先ほど和歌山県内で感染者は発生していないということでしたが、仮に発生した場合、どこまで情報公開をするのかが焦点だと思います。プライバシーや風評被害の問題も言われる中で、滞在した場所や行動歴をどこまで公表する方針ですか。
知事:私は公表した方が良いと思いますので、出来るだけ公表します。いろいろ差し障りがある場合が個別にあるかもしれないので、名前をどこまで出すかはありますが、それはやっぱり出した方が良いと思います。というのは、疑心暗鬼になると、全部が危険なような気になってしまう。実態を考えたら、濃厚接触しなければそんなにうつるものでもない。空気感染するようなことはありませんから、そういう(感染者がいた)ところへ行ったときは、そこへ(感染者が)来たと思ったら、その人が調べてもらい、そこを掃除や消毒することは大事なので、ちゃんと情報は公開したら良い。それが済んで全部陰性だったら全然大丈夫ですから、そんなことをやっていこうと思います。ただ陰性の時に、どこが陰性でしたとは言いません。(検査結果は)1日で分かります。
読売:関連してですが、土日あたりにSNSで、和歌山県で新型コロナウイルス感染症が出たというデマ情報も大分拡散したみたいですが、改めて知事の方からデマの沈静化も踏まえて、現状を説明していただけますか。
知事:和歌山県は、昔からそうですけど、絶対隠しません。それから、前回の会見でも言っているように、二重の意味で臨戦態勢を取っていて、TBSに酷い目にあって、職員がめちゃくちゃてんてこ舞いしたぐらい、対応をきちんとやっています。現実にアッと思って、これ大丈夫かなと思うような例も無いことは無かったのですが、全部徹底的に調べてセーフということが分かった。隠し事をするような県ではございませんから、偽情報を流したTBSには、皆さんちゃんと駄目と言っていただいたら良いのではないでしょうか。偽情報を拡散させた人も駄目で、恥ずかしいことです。
読売:今のところ流れているものは全部デマということで大丈夫ですか。
知事:はい。100%デマです。
紀伊民報:新型コロナウイルス感染症の関係で、中小企業の金融支援をされており、先ほど知事も宿泊施設やホテルで売上が減少しているところがあるということでしたが、具体的にはどの程度減少していますか。
知事:統計的に申し上げるのは難しい。そういうタイプの調査は別にしていません。どうですかと聞きに行って、どこどこの企業はどうだとかあそこはこうだとか、個別に情報を集めています。当然、中国の団体客が多い宿泊施設は、売上がガタッと減ります。ただ経営の在り方が、個別でやっているとか、大きな企業のチェーンだとかいろいろあるし、耐える力がどのぐらいあるかとか、金融の必要性とかそんなのは個々バラバラです。それから、個人客、特に国内客が多いとか西洋人が多いとかそういうところは、ほとんど影響ありませんというところもあります。だからいろいろバラバラです。バス会社とかもそうだと思います。
朝日:中国との交流やイベントなどで、先送りや見送りにしているケースはありますか。
知事:今のところ、ここ1、2ヶ月とか今すぐはイベントや行事の予定が無かったので、あんまり影響はありません。私が山東省に今月や来月に行きますとなっていたら、それはちょっと止めとこうという感じになったかもしれませんが。ただずっと先にはありますから、それはその前に終息してもらって、安心していろんな仕事をやっていきたいと思っています。1日も早く終息を待ちたい。中国政府も一生懸命やっているし、日本政府も一生懸命やっていますから、みんな協力して病気が早くコントロールされることを願います。