知事記者会見 令和2年11月26日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

令和2年11月26日 知事記者会見

令和2年11月26日 記者会見室 

わかやまサイクリングフェスタ2021を開催します!!

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 今日は結構たくさんございまして、発表事項が五つ、話題事項が二つです。登録した順番に言いますので、大事なことから申し上げてるわけでは必ずしもありません。別に、だからといって、始めのことがどうでもいいというわけでもありません。

 わかやまサイクリングフェスタ2021を開催いたします。3月21日からやろうということで、コロナの感染が結構流行っていますが、野外におけるサイクリングですから、感染の防止に十分配慮してやることはやれるんではないかということで、滅多なことでは中止にしませんので、皆さん、ぜひ参加してください。

 いろいろ考えて、例えば、プレイベントとか前夜祭とか懇親会とかいろいろやっていたんですけど、そういうところはちょっと不安があるかなということでもう止めて、純粋にサイクリングだけを楽しんでいただくことにさせていただきました。コースは、「空海」「幸村」「吉宗」「孫市」と四つございまして、別に名前と距離数は関係ないんですけど、一番きついのは空海さんで、高野山にも行くことになっています。短いのは、あんまり体に自信の無い人でも、のんびり走れるということです。

「南紀熊野ジオパークセンター」へ100校を超える修学旅行

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 その次は、南紀熊野ジオパークセンターは、去年の7月からオープンしたんですが、我々も「ぜひ行ったらどうですか」とお勧めしたところ、県内106校、県外6校、全部で112校の方々が、見学に来る、あるいは来ていて、まだこれからも予約が入ってるところがあります。これは大変、絵になるというところもあるし、なかなか良い話だと思いますので、皆さん、取材に応じますから、ぜひちょっとご相談のうえ来ていただいたら、我々としてはありがたいと思っております。

 なかなか自慢のジオパークセンターで、中身のソフトについても大変充実していて、専門家が見ても大変良いというふうに言ってくれています。それから、見学とは直接関係ないんですけど、お越しになると、ジオパークの概要が分かり、あそこへ行きたいここへ行きたいとかいう話になると、コースメニューもあるし、特別メニューもあって、デマンドタクシーを呼んでくれたり、いろんなサービスがあるので、まずはジオパークに興味のある方は、ここへ行っていただければ良い、そんな機能になっております。

県民の皆様へのお願い(令和2年11月26日)

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 その次は、コロナです。コロナについては、今、全国的に感染が爆発、ないしは爆発寸前になってるので、皆さんも大変ご心配のことと思います。そこで、和歌山県はどうしようかといろいろ部内で検討した結果、次のように、県民の皆さんにお知らせをしようというふうに思っています。

 まず、実情を申し上げますと、和歌山県でも結構数が増えています。2、3週間前は、1週間平均で毎日1人とか2人とか多い時で5人とか、そんな感じでしたが、最近は多いときで15人、少ない時は4、5人と、こんな感じになっておりますので、かなり感染リスクが高まっているというふうに言ってもいいと思います。初めのうちは、大体、これは大阪でもらってこられたということが、露骨に分かっていたやつが多かったんですが、(最近は)ちょっとまだ分からないというのも、(調査していくと)だんだん分かってくるんですけど、ちらほら出てきております。そういう意味では、少し注意レベルを上げたほうが良いというふうに思っています。

 なお、世の中の動き全体と比較いたしますと、和歌山県は、基本的に、コロナの感染の防止は、保健医療行政と医療機関の協力で何とか抑え込もうとしていて、県民への要求、自粛、経済活動の制約、あるいは生活の制約、そういうものはできるだけ少なくしようと。そっちの悪影響で命を縮めてしまうというのが、かえって多くなったら困るということもありますので、そこは、そういうバランスでやろうとしています。これは変わりはありません。しかし、野放図に何でもやっていただいて良いというものでもなくて、やっぱり注意をすべきところは注意をしていただいたら良いという考え方で、以下のことを申し上げたいと、こういうふうに思っているわけです。

 なお、大変残念なことに、医療機関で一生懸命手当をしたんですが、今日、大変高齢の方がお2人、お亡くなりになったということを申し上げざるをえません。ご遺族との打ち合わせがありますので、詳細は、16時から技監がご説明します。そんなことで、2人という人数だけ申し上げたいと思います。久しぶりですが、大変残念だし、心からお悔やみを申し上げたいというふうに思っております。

 その前提で申し上げます。ちょっとバックグラウンドを先に言った方が良いと思いますが、資料がついてます。第1波、第2波、第3波がありますが、第2波に比べると、高齢者のうつる率が大変高い。第1波の時も、高齢者がうつる病気だというふうによく言われたんですけども、第2波の時は、若い人たちがちょっと羽目を外してバーッと大量にうつったというのがありましたが、今回は、再び、高齢者がうつるようになりました。高齢者というのは、元々高齢ですから、体が弱いという一般的な傾向があるのと、何らかの持病を持っておられる、元々の疾患があるという方が多いので、そこをこの病魔につつかれて、重症化、重篤化することが、結構あります。従って、やっぱりかなり注意せんといかんというふうに思ってるわけです。

 地域的に言うと、その次の資料がございます。全国的な基準で、感染者の急増の指標として、人口10万人当たり、1週間でどのぐらいになったかということですが、橋本地域が、ちょっと感染者急増の指標を今のところ示しているので、特にこれはいかんなというふうに思っています。岩出もそういう傾向がありましたが、ちょっと下がって参りました。残りのところも、例えば、11月の初めぐらいに比べると結構高いので、別に他のところは油断していいというわけではありません。

 そういうことですが、一枚目に返っていただいて、お年寄りにうつらないようにするのが、今一番大事なことだというふうに思います。そのため、次のようなことをお願いしたいということです。

 まず、お年寄りがうつる経緯を論理的に考えると、三つあるわけです。一つは、お年寄りご自身たちが、割合、感染リスクの高いことをなさるというのがあります。例えば、感染がものすごく流行ってるところへ、大人数でどっと押しかけて、そこで飲食をされるというようなことは、感染リスクが高くなります。それから、みんなで集まって密になって何かされるということも、そこが危なくなくても、誰かがうつっていたら、みんなにうつるということがあろうかと思いますので、そういうお年寄り自身の問題です。

 次は、家族の誰かがうつってきて、家族の中に持ち込むと、家族がうつります。家族の中には、お年寄りがいることが結構ありますから、その関係で、お年寄りもうつってしまうということがあるわけです。これが二つ目です。

 もう一つは、お年寄りは体が弱いから、病院や施設に入っておられる、あるいはデイサービスを受けておられる。そのデイサービスや病院や施設に感染が入ったら、一辺にうつってしまうことになるので、この三つを抑え込まないといけないというふうに思ってるわけです。

 ちょっと順番が前後するかもしれませんが、まず第一に、お年寄り自身がというところについては、3番目「高齢者は、カラオケ、ダンスなどの大規模な催しへの参加を控える」ということを、呼びかけたいと思います。お年寄りの活動すべてを止めてくださいというつもりはありませんが、大規模な催しを自らあるいは誰かが企画された時に、そこへ行って仲間同士でうつるということが現に起こりましたので、大規模な催しへの参加は、今の季節なんで、ちょっと控えて、もうちょっと収まってきてからまたやるということにして欲しいと思います。

 二番目に、家族の関係では、家族からの感染は多分防ぎようがないと思います。家族の中で孤立して生活しろなんて、そんなことは無理です。従って、家族がうつってくる可能性があります。(それが)あったら、ちょっと咳が出るとか、味が変わったとか、熱が出たという時に、今まで日本人の美徳で、通勤をしたり通学をしたり、こんなものへっちゃらと言われる方が多い。割と体の強い人というのは、分かりませんが、発症をしてもそんなに重症化しないという場合もあります。今までの例で言うと、8日間ぐらい我慢したというのがあって、これはその間に家族へどんどんうつりますので、やっぱり「あれっ」と思ったら、すぐにクリニックへ行っていただく。クリニックへ行く時に、今はクリニック自身がPCRをできる場合もありますし、紹介をしてくれますので、かかりつけ医に電話をして、すぐ受診してもらったら良いと思います。それから、かかりつけ医なんか無い人は、県庁のダイヤルに電話していただいたら、ちゃんとご紹介しますので、ちょっと症状があったら、とにかくお医者さんに診せようということです。

 それから、熱のある人は、例えば、通勤先あるいは通学先なんかで、熱があっても働けという人はいないと思いますが、ちゃんと注意してもらいたい。本人が注意している人もいるけど、我慢して行ってしまう人もいるので、ちょっと待てと言って、熱などのチェックをしてもらえばいい。県庁は厳重にしてます。そういうことをやってもらえばいいんですが、それに加えて、病院とか福祉施設サービスは特に注意してもらいたい。今、福祉施設は割と注意してくれてる。福祉サービスがちょっと危ない。訪問介護とかデイサービスとかでそういう時に、少しチェックが甘くなる傾向があるんで、そこは特に注意して欲しい。病院も同じです。これが家族経由です。

 それから、三番目に施設ですが、今、(私の)頭がおかしくなって、三番目も言いました。二番目が家族ということで、病院、福祉サービスは特に注意して欲しいということで、(資料の)二番目に書いていますが、これはリスクの三番目の対策であります。

 その関連として、医療機関、特にクリニックの方々は、今、PCR検査の容量も高くなっていますし、ご自身で調べることもできます。だから、お医者さんも長年の経験で、こんなの大したこと無いというふうに思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、どんどん検査をしてください。それをもって非難することありません。今、インフルエンザも同時に流行ってます。割とお医者さんは、インフルエンザは習い性になっていて、パッと疑ってインフルエンザの検査はすぐしてくれるんですが、コロナの検査も大いにやってくださいということです。まず、コロナを疑うということであります。

 それから、これはちょっとお願いですが、実は、医療福祉施設でうつる、医療福祉デイサービスでうつる、こういうところを防ぐために、そこで勤務しておられる人は、ちょっと会食を控えてもらった方がいいというふうに思います。ご本人がうつるだけではなくて、施設の中、あるいはサービスに引っ張り込むこともあるので、それはちょっと注意して欲しい。

 ということで、今回、順番に言っていただいてもいいんですが、五つの注意を県民の皆さんに呼びかけたいと思います。重ねて言いますが、基本は今までと変わりません。県庁の部隊、医療関係者、市役所も含めて、一生懸命守ってくれてますので、とりあえず、経済活動をピシャッと叩き潰すようなことをしなくてもいいし、そんなことをしたら、また逆の弊害が出すぎて大変なことになるんで、そこをバランスを取って今考えてる、こんなことであります。

感染拡大予防ガイドラインの遵守状況の調査

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 それから、今、感染拡大予防ガイドラインの遵守状況の調査を行っています。まだ結果は出ていませんが、大規模な調査としては3回目になります。全県庁を挙げて、いろいろなお店、サービスをする人やするところ、そういうところを調査しています。基本的には、それぞれの業種・業態に応じて、それぞれがお定めになったガイドラインを守ってやっていただいており、それは大変評価をすべきだと思います。1回目、2回目の調査も、かなり成績が良かったというふうに思います。ただ、ちょっとしばらくの間に「まあええか」ということになって、少し遵守レベルが下がっていることになると困るので、もう一回引き締めたいと思っております。

 結果は、来週ぐらいに発表できると思いますけど、来週は記者会見が無いので、資料投げ込みになると思います。

関西広域連合長の選出

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 その次は、関西広域連合の次期広域連合長の選挙が昨日あり、私が推薦を受けて、次期広域連合長になりました。任期は2年で、12月4日から2年後までの令和4年12月3日まで、私が広域連合長になります。副連合長は、規則で連合長が指名できるんで、京都府の西脇知事にお願いすることにし、ご本人に快諾をいただきました。

 広域連合については、お手元にいろいろ簡単な資料をつけております。もっと詳しくはいくらでも説明できますが、記事を書く時に、ご参考までにひょっとしたら使えるかなあというようなことを、書かせていただきました。

 広域連合は、簡単に言いますと、府県間を跨ぐ、法律で定められた、広域行政連携単位です。(複数の)県が参加する広域連合は、関西広域連合一つしかありません。もう10年前からずっと続けています。

 昨日、10周年のシンポジウムがあり、井戸広域連合長が言っていましたが、やっぱり空中分解しないで10年続けたということが、一つの意義ではないかというふうに言っていました。私から言わせると、その間、それ以上にたくさんの成果を挙げたと思います。例えば、ドクターヘリは、和歌山県は後で申し上げますような事情で、形式は参加してませんが、実質は協力という形で参加していて、統合運用することになって、どんどん充実している。

 それから、防災も広域行政の対象の一つですが、これについては、発足直後に東日本大震災があって、井戸連合長の発案で、カウンターパート方式で助けにいこうとなって、和歌山県は岩手県に行ったんですが、そういうことは成功モデルとして言えると思います。こういうのは、広域連合があったから、集ってパッと決めてパッと行ったということで、無かったら、もたもたしてどこに何を相談したらいいのか分からん、全部国に任せるとなったでしょう。

 その半年後に紀伊半島大水害があって、広域連合に大いに助けてもらいました。和歌山県が早期復旧できたのは、広域連合と、そこから頼んでもらった九州知事会連合。これはインフォーマルな制度的に確立してない組織ですが、九州の知事会から随分助けてもらって、我々は早く復旧できたところがあったと思います。

 それから、広域インフラ目標を作って、高速道路なんか未達のところがいっぱいあるから、全員で、これは関西にとって必要なんだということを、言うようにしようということもできました。それから、和歌山県から言うとちょっと遠いんですが、琵琶湖の管理について、みんなで協力しようというような、申し合わせや計画ができました。

 最近では、これは県の方が活躍してますが、コロナについて、それぞれメッセージを出したり、情報交換をしたり、集まってみんなでやったり、そういうことをしょっちゅうやっています。

 それから、実は、私自身はそれほど大きな目標とは思ってなかったんですが、(国の)地方支分局の丸ごと移管に、大変情熱を感じた方もいて、それが広域連合の原動力になってることは明らかです。私はそれが無くても作ったらいいと思っていましたが、それについては、結果的には上手くいきませんでした。ただ、広域連合ができて、国と議論をしながら進めるということができたんで、法案ができるところまでいった。それから、全国的にも、こういうのはどうかという議論が、国民の前に白日の下になったところは大きいと思います。

 それから、原発とエネルギー確保をどうするんだということについて、政府が、各県バラバラにそれぞれ大事なところだけではなくて、広域連合全体に対して説明してくれたり、議論したり、意見を言ったり、そういうことの機会が与えられたということがあるし、大変、これができて良かったんではないかと私は思ってます。

 今後も、こういう組織を活かして、集まって、柔軟に対応していけばいいと思うし、皆さんの合意ができたら、そんなにたくさんありませんが、持ち寄り事務として今もやっている、一部の県が行ってる試験を統合して、県が止めて広域連合だけでやるということも増やしていったらいいと思うし、協力についても、協力して一緒にやりましょう、広域だから協力してやらないと効果ありませんという事務も結構あるんですが、そういうことも深化させていったら良いのではないか、そんなふうに思っています。

 井戸連合長は、本当に立派な方だったと思います。まだ、兵庫県知事で、12月3日までは連合長ですから、過去形で言ってはいけませんが、私は副連合長として一緒に仕事をさせてもらいましたけど、本当にいろんな力量もあるし、リーダーとして、ある意味では自ら犠牲になって、みんなをまとめてきてくれたところがあると思います。そういう意味で、感謝をしておりますし、やっぱり井戸連合長の後を継ぐんだから、恥ずかしくないように、頑張っていきたいというふうに思ってる次第です。

 ということですが、ちょっとここで苦言を呈しておきますが、「iJAMP」という記事がありました。これについて、些か盛ってるんではないかという感じがあり、別に盛っていただいてもいいんだけど、県庁の職員に、大変不名誉な盛り方をしてる。これはいけないことだと思います。どんなことが書いてあるかと言うと、要するに、県職員が、連合長になったら県職員の仕事が増えて大変だと言って懸念しているということです。これは、心の持ち様なんで間違いでないかもしれない。私自身が相談を受けてますから、皆さんには言えなかった時も含めて、県職員が大変なことになったらあかんなということは、十分、私は考えなければいけないことです。しかし、ある幹部が、かぎ括弧で書いてるんですが、「「都市部の府県と違って優秀な人材を出したらこっちは持たない。(知事に)必死に反対しているが、政治家同士で決まってしまえば従うしかない」とぽつり」と書いています。

 で、その一、私は、あらゆる職員から必死で反対をされたことはありません。職員が大変やなというのは私も思ってるし、大変やなあということもあるということは、少数の幹部とはそういう話しをしたことはあります。しかし、その幹部から反対されたことは、一回もありません。自分たちが大変だから止めてくれなんてのは、彼らにとってはとんでもない話で、県庁の職員は、県民のために奉仕するためにいるわけですから、自分が忙しくなったから何とかということで、県民にこういうのを見せられると、大変名誉に関わる。もっとも、だからといって、書いた方を出入禁止、とかそんなことは従来からいたしておりませんが、申し上げさせていただきたいと思います。できれば、ちょっとやり過ぎたとお思いならば、コンペンセーションといいますか、そういう悪影響を消すような努力をしていただければ幸いです。なお、違うやないか証拠あるぞということであれば、皆さん、今、録音機なんか持っておられるから、私のところへこっそり来ていただいて、これがあるじゃないかということになったら、次回謝ります。

わかやまジビエフェスタ2020 – 2021開催!~ジビエ料理を食べてジビエを当てよう!~

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 その次に話題事項ですが、わかやまジビエフェスタ2020-2021を開催いたします。12月1日から2月28日までで、こんなパンフレットを作りました。中身を見ますと、見るからに美味しそうで、私もできれば、昼休みとかあるいは出張に行った時に、行かせてもらいたいというふうに思っております。皆さんも、こういう店では、安全に気を付けてくれていると思いますので、皆さんの方も気を付けながら、どんどんご利用いただいたらいいというふうに思います。

「鳥獣被害防止に向けた集中捕獲キャンペーン」和歌山県決起集会

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 同じくジビエに関係することですが、12月6日に、全国で初めて「鳥獣被害防止に向けた集中捕獲キャンペーン」を行います。このキャンペーンは、全国的に開こうとなっていて、ちょっと日にちを忘れましたが、つい最近、東京で全国大会が開かれました。その時は、大日本猟友会が主催で開かれたのですが、和歌山県は大変熱心なので、和歌山県の猟友会主催で、我々が共催者となって、場所は、田辺市の新しくできた武道館で開くことにしたいと思っております。参加者は次のとおりです。

 若干、バックグラウンドを言いますと、農産物で鳥獣被害は、毎年大体3億円ぐらいあります。本当にお気の毒ということで、イノシシ、ニホンジカ、サル、アライグマ、そういうところが結構多い。それで、ちょっと減ってきてますが、それは、我々が頑張って捕獲をしてきた、あるいは防護を心掛けてきたところもありますが、やっぱりちょっと気を抜くとちょっと増えるので、この努力は続けていこうというふうに思っております。

 従来は、随分前ですが、鳥獣は保護するものだということで保護の制度ができた。だけど、保護だけ一辺倒でやってると、今度は人間の生活がちょっと脅かされてくることになりましたので、ちょうど私が知事になった頃ぐらいから流れが変わって、和歌山県は被害甚大の方の県ですから、先進県として制度をだんだんと改めて参りました。

 そこ(資料)に赤字で書いているのが、改めてきた内容です。今は、特に狩猟者が高齢化してちょっとまずい状況なので、育成も頑張っています。それから、ジビエ。これも、ただ単に殺しまくるというわけでは、やっぱりちょっと申し訳ないので、資源として利用させてもらおうではないかということで、ジビエの利活用を特に熱心に進めている県です。例えば、肉質の等級制度がありますが、市町村単位あるいは出荷主体単位でやっているところは他にもありますが、県単位でこれをやってるところは、和歌山県しかありません。和歌山県で出てくる、シカ、イノシシの肉は、ちゃんと等級が評価されているので、安心してご利用いただけますということで、全国に売っていこうというふうに思っています。また、処理施設をちゃんと作っていて、鳥獣は撃った後に放っておくと、血抜きを上手くしないと肉質がすごい悪くなることがあるので、それについても結構やっていて、各地で熱心なところが大分増えてきています。

 それから、それぞれ1万7000頭ぐらい捕獲しないと、ドドーッと爆発的に増えていくということがあるので、そういう目標を作っていますが、目標の無い県も結構あります。最近では、1万7000頭ぐらいというところが、イノシシはそれ以上、シカはそれ以下ということですが、でも良い線の実績が和歌山では上がっています。

 全国で、やっぱり頑張っていかないといけないので、集中捕獲キャンペーンを実施しようということになりました。和歌山から全国に、今申し上げたような内容を、発出していきたいというふうに思っています。

 以上です。

質問と回答

朝日:新型コロナに関連して、県民の皆様へのお願いのところで1点確認です。高齢者の方へ、カラオケやダンスなどの大規模な催しへの参加を控えてくださいということですが、これは、カラオケやダンスが感染のリスクが高いから、こういったイベントに参加するのを止めて欲しいのか、それとも、そういう感染リスクに関わらず、大規模なイベント、例えば、ゲートボール大会でたくさんの人が集まる。外なのでそんなに感染リスクは高くないような気もしますが、たくさん集まること自体、ちょっと今は控えて欲しいということなのか、その辺りどういうふうに呼びかけますか。

知事:掛け算です。だから、大規模に集まって感染リスクが高いことをする大会とか催しとかは、ちょっと控えましょうと言ってます。例えば、三々五々集まってきてゲートボールを屋外でおやりになるのは、感染リスクが高いかと言うと、全然高くないと思います。そういうのを、とやかく言うつもりはありません。むしろ、勧めると言ったらそこまではちょっと言えないかもしれませんが、健康維持のために必要だと言ったら、それは私はそうだというふうに思う方の意見です。

 それから、カラオケボックスがあって、感染防止のためのいろんな手立てをしてくれてるお店があります。そういうところに数人で行って、ちゃんと聞いてる時はマスクをしてとかあります。ああいう、ガイドラインを守ってやっていただくことまで止めたらどうですかと言うつもりは全くありません。だから、掛け算です。

朝日:ここには書いていませんが、大規模に集まっての会食とかは、もちろん控えてくださいということになりますか。

知事:そうですね。大規模にみんなが集まってというのは、ちょっと危ないかもしれません。

朝日:コロナに関連してですが、GoToキャンペーンのことです。近隣の大阪府や大阪市、兵庫県などは、GoToトラベルやイートについて、除外を求めたり、運用の見直しをしているところもあると思いますが、和歌山県について、対応はどのように考えてますか。

知事:まず、今日ここに申し上げた以外に、和歌山県で新たに申し上げることはありません。それで、横長の資料に、新たにメンションをしなかったんですが、今日申し上げたところを溶け込ませた。溶け込ませた全体がこう(資料)で、これが、今、和歌山県で皆さんにお願いすることです。従って、例えば、特に感染が拡大する地域に出かけての会食や、接待を伴った飲食はしないでください、というのはずっと前から言ってるので、それについては同じようにお願いは続けます。しかし、それ以上、またレベル上げて言う必要はないというふうに思います。

時事:コロナに関連してですが、県内保健所別の感染者数の推移という資料で、(国の)分科会で示された基準で、爆発的な感染拡大の指標に、今、橋本保健所管内が迫っているという話ですが、この青と赤の基準は、それぞれ分科会で示されたステージ3とステージ4に当たると捉えてよろしいですか。

知事:もっと正確に言うと、ステージ3の基準の一つ、ステージ4の基準の一つです。ステージの決定は、基準が定められていて、都道府県知事が自分の県はこのステージですというふうに定義することになってます。ですから、橋本地域が、例えば、この指標一つだけ超えると、橋本地域はステージ4ですと言うのは、ちょっと時期尚早です。他の基準がたくさんあり、地域だけで言えないようなものもあります。例えば、入院の病床数は、技監が、全県であっち行ったりこっち行ったり(工夫)してもらってるんで、地域だけで考えるのはちょっとおかしい。

 実際に、ステージなんぼと決めるのは、全県しかあり得ないと思うけど、その内の一つの基準として、1週間に10万人当たり15人を超えるとステージ3に相当しますというのが載ってるので、わざわざそういうふうな資料の作り方をしたということです。

時事:おっしゃる通り、ステージ3には、病床の逼迫率や10万人当たりの療養者数とかいろいろある中で、これは、あくまで10万人当たりの新規感染者数のみの話であり、知事としては、ステージ3に橋本保健所管内が当たってるとは判断しない。

知事:そこまでは言い過ぎです。

時事:そうすると、分科会が提示しているステージ3に至ったところは、感染対策ができていなければ、往来自粛をとかGoToの除外をという話がありますが、それも全く当たらないということですか。

知事:まあそうです。何だから何だと言って、あんまりそこは杓子定規に決める必要はないと思ってます。一応、注意をすべき水準だと思っているので、後は、状況を見ながら必要なことは手を打っていく。今回は、特にお年寄りに、感染によって大変なリスクが発生したらまずいので注意をいたしましたが、これで止まるかどうかは状況を見ながらやるしかない。基本線は、今のところ変える必要はないけども、状況を見ながら、また変えなければいけない時は変えます。

毎日:重ねてコロナのことでお伺いします。今現在の指標で言うと、橋本が一番感染者が多いということですが、背景としては、カラオケのクラスターとかが橋本保健所管内で起きてるからということで、見られてるということですか。

知事:実際はそうです。ただ、一つだけではなくて、皆さん一個一個の事例を追っておられるとお分かりだと思いますが、結構あれはクラスターなんで、多くの人が一辺にボンと出たんですけど、それ以外にも、割合、橋本保健所管内で新規に発見されたのは、結構多かった。そういう意味では、割合、他に比較してちょっと感染が多いところというふうに思ったらいいと思います。基本的には、やっぱり大阪との関連を一番考えたらいいと思います。(橋本は)非常に関係の強いとこで、もう一つは和歌山、岩出ですが、その辺が大阪の影響を一番最初に受けやすいところです。そういう意味では、橋本がちょっと多いのは分かるんですが、橋本だけ何かしなければいけないということではなく、全体として、先ほど言ったような注意を守ってもらいたい。

毎日:今おっしゃってたように、橋本保健所管内だけ特別に、こういうことをしてくださいという呼びかけは、今のところはされない。

知事:そうです。前にちょっと田辺でやりました。あれは、市中の何か分からんところで広がってるんではないかという分からなさがあったので、ああいうふうにしました。今後もそういうことはあり得るかもしれません。だけど、あの時には、ああだからと説明してやってもらったんで、橋本が多いからいきなり全部止めろと言う必要は、必ずしもない。サークルに参加しておられた人も、名簿で全部分かっていて、今必死になって全部をトレースしています。それで良いわけで、それがバンバンバンバンと(増えて)いってたら、これはちょっと危ないということに、次はまたなります。

共同:ちょっと話が変わりますが、私が聞き落としてたら申し訳ないのですが、副連合長に西脇知事を選ばれた理由がありましたら、お願いします。

知事:堂々とした理由は、人物、識見とも一番ふさわしいというふうになるでしょう。そのように説明したいと思いますが、実は、私が広域連合長になった経緯も、まだちょっと皆さんには言えないような、いろんな事情があります。そういうこともあり、次期広域連合長に選任された時に、どこかの新聞社の方から、あなたはいつも、京阪神の人口の多いところの方が連合長になった方が良いと言っておられましたよねと言われましたが、実は有り体に言うと、私は今でもそう思ってます。だけど、それが許されない状況だろうと思うので、お引き受けする事にしました。詳細は、追い追い分かってくると思いますが、別にベラベラ喋るわけにはいきません。そういう理想があるので、どちらかというと、人口の多いところの、私より当選回数の少ない方で、やってくれそうな方にお願いしてご快諾いただいた、こういうふうにご理解いただきたいと思います。

朝日:関西広域連合について、今は、県職員を事務局に5人出していたと思いますが、連合長就任にあたり、その人数が変動するようなことはありますか。

知事:とりあえず、和歌山県だけではなくて、各府県の人事のローテーションを考えると、4月に一斉に替わります。ですから、12月4日にいきなり人事異動をする必要は、私はないと思います。井戸連合長からも、兵庫県から少し多めに連れてきてるけど、遠慮なくそのまま置いといて、使っていただいたらいいというふうに言われています。ですから、私はそうしたいと思います。

 ただ、4月以降は、ひょっとしたら人事異動か、あるいはひょっとしたら和歌山県の人を増やすことはあるかもしれません。それはその時の話で、今はとりあえず現有勢力で頑張ってもらおうというふうに思ってます。

毎日:関西広域連合のことで重ねてお伺いします。昨日の委員会の中では、事務局から、京都府の西脇知事には、副連合長になることを持ち帰ってお願いしてくださいというお話があったと思いますが、その後、正式に快諾をいただいたという認識でいいですか。

知事:1時間後ぐらいに、携帯に電話をいただきました。

毎日:事務局としても、副連合長は京都府の西脇知事ということで、もう決定事項ということですか。

知事:決定事項です。

時事:同じく関西広域連合に関してですが、ご指摘のあった記事そのものの話は一旦置いておくとして、仁坂知事が連合長になられることで、県庁としての事務作業がどれぐらい増えるかというところですが、実際に負担は大きくなるんですか。

知事:多少はなるでしょう。だから私は、(負担に)なるなあと思って、さっき言いましたように、自分として懸念は持ってましたし、持ってます。ただ、ものすごく増えるかというと、そんなことはないし、ないようにするということです。別に兵庫県だけが、全て担ってくれたわけではない。ただ、いろんな調整とか、打ち合わせの話とか、連合長の意向をどう反映するかとか、そういう点で兵庫県の方は、他県の人よりもより働いてくれたと思います。だから、和歌山県の人は、これからちょっとより働いてもらわないといけないと思うから、今までと同じですとは言えない。だからちょっと増えますが、それが殺人的に増えるようなものではない。

時事:今、兵庫県から本部事務局長を出していて、なかなか負担が大きい面もあると思います。それが、和歌山県の職員だからできないとは決して思わないんですが、職員の数から見ても、かなり兵庫と和歌山では差があるので、そういうところは、和歌山県でも負担が少なくなるように調整していくということですか。

知事:いやいや、調整しようがない。

時事:今、兵庫県が担っているレベルの負担を、同じように引き継ぎますか。

知事:そういう意味では、人事をどういうふうにするかは、これからみんなで相談して決めます。4月以降の人事をどうするかは決めます。それまでは現有勢力でやるので、別に、本部事務局に和歌山県の人をすぐ送る必要はないように思いますが、あったら躊躇なくやります。とりあえずは無いような気がするということで、気がするぐらいです。

時事:今、兵庫県から出している職員のポストや人員を、4月以降、和歌山がそのまま引き継ぐという話ではない。

知事:そこは、必ずしもそういうふうにピシッと決める必要はない。和歌山県も、ちゃんと幹部職員を1人出して立派に働いてくれてます。じゃあ担当をどうするかについては、これから他の県と相談して考えたらいいということで、多少は増えると思うけどフレキシブルです。どこのポストが和歌山県でなければいけないと、そんなことはないというふうに思います。

紀伊民報:コロナの関係で、お2人がお亡くなりになったということに関連して、詳しくは夕方ということですが、いつお亡くなりになったかは教えていただけませんか。

知事:詳しくは夕方。

紀伊民報:どこの管内の方かというのも。

知事:詳しくは夕方。

読売:県民へのお願いの中で、高齢者は大規模な催しへの参加を控えるとありますが、大規模というのは、具体的にどれくらいの人数を想定したらよろしいんでしょうか。

知事:あんまり、何人というのはちょっと言いにくい。一つのテーブルを囲む4、5人ぐらいが、大規模であるはずがない。だけど、10人と11人でどうかと言われたら、ちょっと分かりません。100人未満だったら良いのかとかも分かりません。だから、その時の対応と、そういうことをご自身で考えて、みんな集まって大規模にやるといったら、ちょっとそれは後にしようかと。とりあえず、それぞれのところで上手く運用してくれたら良いと思います。

読売:県民のそれぞれの良心というか、そういったものに任せる。

知事:ご判断にお任せします。

時事:ジビエに関連して、豚熱についてお伺いします。豚熱が、先月の末から今月にかけて、和歌山県内でちょっと多くなっていて、家畜についてはワクチン接種済みなので心配ないという説明が担当課からありましたが、感染していたイノシシが見つかったところの半径10キロ以内では、イノシシの出荷も止めるという対応を取っているかと思います。一方で、ジビエは、和歌山は推していきたいところなので、そこへの影響はいかがでしょうか。

知事:ちょっと難しいところですが、まず、一番初めに家畜は大丈夫ですと言われましたが、必ずしも大丈夫ではない。ワクチンは全部打っているし、全国に比べると、和歌山県は豚をあんまり飼っていない。そういう意味では、量としてのリスクは少ない県ですが、個々のケースで言うと、実はワクチンの効かない豚もいて、100%安全とは限らない。従って、そうなったらそれこそ大変なんで、豚舎の防護は一生懸命やっておかないといけないので、それはもう一生懸命やってます。それから、野生のイノシシがどうのこうのというのは難しいんですが、少なくとも、ちゃんと検査をして出荷していますから、出荷されてるものは安全だというふうに考えていただきたいと思います。半径なんぼと言っても、野生のものはウロウロしますから、ちょっとその辺は難しい。

時事:ジビエの流通や、県内のジビエの経済効果みたいなものへの影響はありますか。

知事:それは、ちょっと分かりません。私が分からないだけですが、分かりません。

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