知事記者会見 令和2年1月21日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

令和2年1月21日 知事記者会見

令和2年1月21日 記者会見室

第14回わかやま産品商談会in大阪を開催します

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 今日は発表事項が二つでして、これはもう14回目になりますが、「わかやま産品商談会in大阪」を実施いたします。いつものように、大阪マーチャンダイズ・マート2階で1月28日にやりますので、ぜひ取材してください。バイヤーがいっぱい来ますが、県の出展事業者が80社でどんどん入れ替わったりしているので新規は17社になります。皆さんよろしくお願いします。

知事監視製品の新規指定をします

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 それから、またまた知事監視製品の新規指定をせざるを得ないということで、もう誰か根っこのところで手入れして逮捕してもらいたいと思っておりますが、県としては、防衛的に知事監視製品に指定して、これをみだりに扱った人、みだりとざっくり言いましたけど、みだりに吸引したりする人は、消費者といえどもアウトになりますので、皆さん注意をしてくださいということです。

 以上です。

質問と回答

毎日:和歌山市で水道管の工事に伴う断水騒動がありました。2点伺いたいのですが、まず、和歌山県として対応することが何かあったのか。もう1点は、今回の騒動は、例えばインフラの老朽化や行政の緊急事態への対応の仕方など、いろいろな側面が浮き彫りになっている部分もありますが、その辺りを踏まえて、今回の騒動をどのように受け止めていますか。

知事:割と和歌山県は、危機におよんだ時はちゃんと行動しています。今回、何をやっていたかと言うと、実は市役所の裏側にベタッと張り付いて助けていました。

 例えば、給水車は市役所の人が一生懸命考えて、どこに何台と考えますが、当初聞いていたら、自分が手当を出来る台数を考えて割り振りをしようと思っていた。そうすると不足が出る可能性がある。そういう意味で、本当に何台要るのかを考えて、全部手当してあげるから言ってくださいということで、食品・生活衛生課が一生懸命頑張りまして、国土交通省からあるいは近隣の市町村から来てもらった。特に市長から要請があったのは、よく考えたら路地に入って行くのに給水車では入らないので、大型のポリタンクを積んだ軽トラみたいなものが一番良いということで、近隣から20台ぐらい運転手付きで手配をして、来てもらって待機してもらったということもあります。

 その他に、それぞれの部署部署でいろいろ対応していて、特に和歌山県は、市役所との関係で所管の業種や施設がある。それは和歌山市にあるから市役所にお任せとはいかないので、例えば、高齢者福祉施設や保育園は、所管が市役所主導の施設とか、県主導の施設とかいろいろありますが、そういうものを全部チェックして悉皆(しっかい)コントロールしていました。もちろん学校もそうです。そのようなことをずっとやってきましたので、実はオペレーションに影で参加し、私も全部知っています。これが第1です。第2は何でしたか。

毎日:今回の騒動で、報道的には課題がいくつか浮き彫りになっていて、特にインフラが全国で老朽化している部分、あるいは和歌山市の住民に対する対応として、発表やサポート方針を決めるのが遅いのではないかなど、ちょっと対応が後手に回ったような印象もあり、その辺りを含めて、広く今回の事態をどのように受けとめていますか。

知事:濁り水が出ていますからまだ完全に収束していませんが、割とこういう事件が起こりますと、いつも県庁では担当の幹部が集まって反省会をやります。その幹部はまた司司(つかさつかさ)でみんなを集めて、情報収集した結果を基にして、欠けているところや上手くいったところを常にチェックすることにしています。今回は大騒動になる前に収束しましたから、そういう意味で情報量は少ないのですが、随分たくさんの問題点は浮き彫りになっています。

 まずその前に、今回のマスコミの報道を見ていると、割合市役所はけしからんというふうに言ってやろうという有り有りの報道が、テレビではあった。珍しくNHKはあんまり無かった感じはしますが、民放なんかはあったと思います。その民放をじっと見ていますと、本当の専門家で技術的な専門家の人、消防の専門家が出てきたり、災害の専門家が出てきたりしましたが、極めて和歌山市を評価する言い方をしていました。一番端的な例でいうと、見逃し三振は絶対いけませんが、空振り三振は良いと言っている本当の専門家がいました。今回もそういう意味で、私は、和歌山市役所はよくやったのではないかと。市長さんはもちろんですが、市役所の職員を私は評価します。褒めてあげたいという気持ちです。

 その上で、じゃもう全部100点かというとそんなことは無いので、和歌山県の問題に即して言う前に、遅かったかどうかという点について言うと、これは市長さんから直接聞いたのですが、断水しないで直せないか、方法をずっと考えていた。どこかのテレビ局の専門家が言っていましたが、機械的には上からいろいろ探査しただけでは、どこが漏れているか本当は分からない。非破壊検査ぐらいで分かるのではないかと思いますが、やっぱり分からないそうです。だから、掘ってみないと分からないので仕様がないのですが、掘って直す時も断水をしないで直す方法がある。尾花市長は土木の専門家ですからそれを追求したみたいですが、機械が無かった。機械というか全部合わせた装置を一つ作ってもらうためには1ヶ月かかるので、断水して直すのを待ってくれないかと国土交通省と交渉したらしいのですが、国土交通省に激しく叱責された。その間に水がたくさん漏れて穴なんか空いたらどうするのですかと言われて、それもそうだなということで、決断をしたのが15日ぐらいだったのではないかと思います。そういうことをあまり言わないからみんな分からないけど、別に16日までボーッとしていたのでは無いのは、もっと分かってあげた方が良いのではないかと思います。

 さらに、(言ったのは)3日前でしたが、前の日に言ったら大変ですが、1週間も10日も前から言ったら、同じように誰も何か言わなかったかと言うと、そうでもないと思います。ひょっとしたら風評被害で、観光などがもっと打撃を受けた可能性もある。だから、そんなに遅くなかったのではないかと私は評価しています。もうちょっと早くても良かったかもしれないけど、それを出来なかったということは理解してあげたいと思います。

 その次に、我々の問題としてどうかというと、市役所からずっと事情は聞いていますし漏水もちゃんと把握していますから、交通(渋滞)の問題としてこれはいけないということで常にウォッチしていましたが、断水になったらこうなるということについての想像力が十分だったかと言うと、私も含めて県庁自身もイマイチだった気がします。だから、断水になってあそこを止めたらどうなるかを全部初めから把握していて、これは大変だと固唾を飲んで見ているというような緊張感が無かった感じはあります。聞いて初めて、これはいけないと言って応援に行ったので、そういう意味ではあんまり褒められたことでは無かった。もっと想像力を持って考えなければいけないということが大事です。

 次に、給水車はもともとみんな考えていて、全国の水道協会が協定を結んでいて、費用負担も含めていろいろ貸し借りをする。この関係で、和歌山市が集めてきたのが当初40数台あって、ちょっと増えて56台ぐらいでしたが、実際に現場で必要になったのは、ポリタンク付きの軽トラです。これは、和歌山市のような都会ではなく地方に行くと結構装備しているところがあって、県がお願いをして借りてきて和歌山市に提供した。そういうことについても、水道協会の貸し借りの対象にきちんとしておけば、自動的に集められるので、もうちょっと話が早かったかもしれないと思います。これも想像力が入っていますが、協定に入っているかいないかで、初動が随分と違います。

 二つ目は、福祉保健部は全ての施設を本当にあっという間に調べて、いろいろどうなるかということをしましたが、保育所は学校と違って閉められない。なぜかというと、保護者の仕事を奪ってしまいますから、保育所は開ける。開けるとどうなるかと言うと、食事はある程度良いとして、飲料水も買って備蓄すれば良いので、子供ですからそんなに(多くの量が必要では無いので)大したことは無いのですが、問題はトイレです。保育所はそんなに大きくないので、平屋建ての保育所だったら、水道管から直接トイレに入っているのが多くて、屋上のポリタンクにたくさん溜めておくのはなかなか難しい。そうすると、庭に給水車を置いてバケツに入れて、先生が1個1個流すことが必要になるので、小さくても良いから、給水のタンクか給水車を持っていかないといけないことが分かってきましたが、後で考えたらいろいろ他に手がある。一つは、出初め式なんかで使う500リットル溜まる組み立て式のタンクがあります。今回は3日とか4日前からですから、あれを借りてきても良かったし、数万円ぐらいで買えるらしいので、装備しておいて水を入れれば、別にその時点で給水車はいらない。あるいは、保育所とか幼稚園ではビニールプールを使っていることが多いので、この際それを出してトイレ用に水を溜めておけば良かったと思います。それから、昔よくあったバケツを逆さにしたような形で、出口の部分を押すと水がちょっと出てくるようなものもあり、節水型としてはちょうど良いかもしれないので、ああいうのを装備しておいてもらうようなことを、今ちょっと考えています。

 それから、給水管については、老朽化という一般的な問題がものすごくあります。それに加えて、和歌山市もこの地域が実はそうで、市長さんもおかしいと言っていましたが、ループが無かった。仮に、こっちが止まってもこっちから補助的に水が流れてくるスタイルであれば、節水はしてもらわないといけないかもしれないけど、断水にはならなかったかもしれない。和歌山市もよく調べたら、他の地域はそれでいけることになっているらしいのですが、たまたまあそこが単一の系統樹になっていて、横から入ってくるループが無かった。それはやっぱり作っておかないといけないと思っていて、これは和歌山市だけの問題では無いかもしれません。和歌山市ももちろん和歌山市でやるのでしょうが、ちょっといろいろ注意喚起をして、県内の系統をきちんと調べておかないといけないと思っていて、近く着手します。

 それから、道の下がどうなっているかというのも、ちゃんと把握しておかないといけない。今回みたいに大きいものが道の下に入っているのがどこにどうあって、それに不具合が生じたときに、大きいループが必ず要るとか、水道は市町村の問題ですが、そういう設計が我々としてもちょっと抜かっていて、これもよく調べようという感じです。

 大体そんなことですが、私が感想として思うのは、一番初めに市長さんが今までの事情も含めて記者会見をしたら良かったと思います。もちろん後でどんどん出てきますが、一番初めは通知だけでしたから。

 最後の点は反省ではありませんが、我々の反省としては、今まで申し上げたようなことがちょっと抜かっていたのと、次からはもっと上手くやろうと思っています。

 それから老朽化の問題について、水道の世界は、設置主体や権限やお金などで、県が直接関与しているところが無い。市町村の上は厚生労働省になりますが、我々は水道ビジョンを作っていて、そこで何を言っているかというと、老朽化がものすごく進むうえに、人口が減っていくので水道の採算がもっと悪くなる。水道の採算が良ければ、老朽化のためにお金を貯めておいて直していくという、普通の企業経営みたいな形になりますが、それがなかなか出来そうにないという問題を、日本全国で抱えています。どうしたら良いかと言うと、少しでも効率的にやったら良いので、お金が掛かるところ、例えば、浄水場は1市町村が必ず一つ持っている体制で無くても良い。老朽化したら、近隣でお金を出し合ってちょっと効率的な施設を1個作ってやっていくことにしたら、随分と採算が良くなるのではないかなどをビジョンに掲げて、食品・生活衛生課が市町村に話をして、いろいろアレンジをしていく。命令は出来ないので説得していくのが我々の仕事かなと思っています。

時事:IRについてですが、各社の報道でIR汚職の影響を見て、国が今月に出す予定だった基本方針の先送りを検討しているという報道がありますが、知事は前回の会見で、汚職があるからといってカジノを止めようという人はちょっと見当違いだという話もありました。その見当違いの意見をある意味聞いてしまったような感じになりますが、これについてはいかがですが。

知事:ある意味と感じという言葉がありました。日本語は便利で、論理的に正しくないことも自信が無いことも、ちょっと言ってみて、ある意味と感じをつけると、言ったような言わないような感じになる。そういうふうに思います。これでは答えにならないので、ちょっと冷やかしただけですが、実は見当違いと言ったのは議事録を見ていただきますと、例えば、公共事業で汚職があったら公共事業を止めることをしない。だから、公共事業が良いことか悪いことかと、汚職をしてはいけないというのは別問題ですと言ったのです。今度のIRの問題も、IRが良いものかどうか、あるいは許して良いものかどうかが一つの議論であり、汚職が出たから急に止めましょうというのは違うのではないかと。これは、汚職を止めましょうという方向へ走るべきなのではないかと申し上げた次第です。汚職を止めよう、もっと気を付けようと言うのは正しい。与党が言おうと野党が言おうと我々も気を付けているし、それは正しいと思います。和歌山県も他に負けないように、特にIRについては汚職だと言われないように、ものすごく気を付けています。例えば、和歌山県の職員は倫理規則の下にありますが、IRについてはその倫理規則をさらに特別に強化していて、例えば業者と会うなと言うのはナンセンスですから会いますが、普通(IR以外の業務)は会う時には1人で会っても良いけど、2人以上で会うことにしましょうとか、あるいは1回1回報告書を作りましょうとかを、IR事業に携わる職員には課しています。だから、少なくとも和歌山県に関して、ああいうへんちくりんな人につけ込まれることは無いはずです。そういうようなことを、政府がもっと力を入れようと言うのは別に悪いことでは無いし、私の理解によれば、新聞の報道もそういうふうに出ていましたが、基本方針は出来上がっていると思いますが、ちょっと待てと言って、そういう部分を付け加えるような検討をしているのは、別に悪いことでは無いと思います。ただ、時事通信が今おっしゃったように、ある意味と感じを除いてそれが繋がっている場合は、ちょっと見当違いではないかと思います。

読売:関連してですが、1月末に決定するとなっていた国の基本方針が、もうちょっと後にずれるのではないかという話が昨日出た段階で、それに伴って県が作る業者選定に伴う実施方針の策定時期がずれるなどといった、県が想定しているスケジュールへの影響については、どのように考えていますか。

知事:基本方針はこんなことを書いてくるだろうと何となく分かっていて、何となく想像していて、我々は、名前は違いますが基本方針に匹敵する、あるいはもうちょっと進んだ形になっている基本構想を2回も出しています。そうすると、我々が実施方針でやることは、基本方針をじっくり見て、我々が元々考えていることに漏れなくちゃんと足りないところが無いかを、チェックする時間になると思います。ですから、基本方針が出たら次の日でも多分出せると思います。ちょっと言い過ぎですが。だから、我々が自動的にうんと後ろへ倒れることは無い。だけど、国が今度はスケジュールを設定してきます。私は別に少しぐらい基本方針が遅れても、物理的に他の作業を変える必要は無いような気がしますし、そうならないことを望みます。だけど、国がおやりになることですから、それに従って最善なことをやるしかありません。

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