知事からのメッセージ 令和8年2月2日
知事からのメッセージを紹介します。
令和8年2月2日のメッセージ 広報紙「県民の友2月号」掲載分
貴志川線存続への新たな挑戦
貴志川線は、和歌山市と紀の川市を結ぶローカル鉄道で、地域住民の日常生活を支える交通手段として、また、「たま駅長」で有名な県を代表する観光資源として、海外でも注目を集め、年間約170万人の方が利用しています。
20年前に、運行事業者の撤退により貴志川線は廃線の危機に晒(さら)されました。そこでまず、「貴志川線の未来を“つくる”会」による地道で熱心な活用促進等の活動。さらには、和歌山電鐵(てつ)の参入による再生。加えて、和歌山市、紀の川市及び県による鉄道施設の修繕への支援などにより最近まで運行を行ってきたところです。
コロナ禍以降、近年は通勤・通学利用者の減少に加え、物価高による運営費の増大などにより、和歌山電鐵の経営は厳しい状況となっています。そういった中、今後も地域住民の生活交通を守る必要があります。そこで、列車の運行(上)は鉄道事業者が行い、線路や駅舎といった鉄道施設(下)は自治体が保有・管理する「上下分離方式」への移行をめざし、和歌山電鐵、和歌山市、紀の川市及び県の4者で協議を開始しました。
「上下分離方式」により鉄道事業者は安全運行に専念することが可能となり、民間の発想でサービス向上や観光誘客などをより一層充実することができます。貴志川線を単に残すのではなく、貴志川線を活(い)かした沿線のまちづくりに寄与されることを期待しています。また、皆様方にも「乗って残そう」の思いを持ち続け、日々の生活のなかで積極的に鉄道を利用していただきたいと思います。
地域、事業者、行政が一体となった貴志川線存続への新たな挑戦が始まります。


