知事からのメッセージ 令和5年5月1日

令和5年5月1日のメッセージ 広報紙「県民の友5月号」掲載分

学校教育の未来

 誰にとっても学校生活の思い出はかけがえのないものです。一方で、いろんな理由で学校に行けなかったつらい思い出をお持ちの人もいるでしょう。県民みんなで学び、幸せで活力ある和歌山県にするにはどうすればよいのか、これから挑戦していきます。
 知事に就任して、4つの学校の卒業式に出席しました。県立和歌山工業高校では土木や機械、電気といった専門の学科を学び、就職や進学の道に進む皆さんを送り出しました。就職の場合、生徒一人に15社が求人の引っ張りだこと聞きました。専門の学科を学ぶ意義を感じました。
 県立の盲学校とろう学校の卒業式にも出席。盲学校の3人の卒業生の中には、中途障害で年齢の高い方もおられましたが、それぞれに新しい道に挑戦される姿に感銘を受けました。ろう学校の卒業生も3人でした。皆さん、明るい笑顔でこれまでの学生生活の報告と前途への希望を語られ、こちらまで勇気をいただきました。両校ともに、教職員の皆さんの愛情をたっぷり受けて育てられた雰囲気を感じることができました。関係者の皆さんには感謝しかありません。
 私立のりら創造芸術高等学校の卒業式も、山上範子校長先生の紹介の後、13人の卒業生の皆さん一人一人のスピーチがあり、不登校から立ち直り、仲間とともに成長していく物語など感動的でした。皆さんが保護者への感謝の思いを語る姿に学校の教育方針の素晴らしさを感じました。チャレンジド(障がい者)としての専門教育や、工業、芸術など専門の学科を学ぶ生徒さんたちの後ろ姿から、たくさんのことを学ばせてもらいました。

このページの先頭へ