知事からのメッセージ 令和3年9月1日
知事からのメッセージを紹介します。
令和3年9月1日のメッセージ (広報紙 県民の友9月号掲載分)
若者よ、様々な分野に関心を持とう
オリンピックが感動のうちに終わりました。メダルを取る取らぬにかかわらず、アスリートが全力を尽くす姿に感動しました。とりわけ、10代の中高生の選手の活躍も目を引きました。また、甲子園での高校野球も今年は開催され、長い、きつい練習を積み重ねてきた選手達の熱闘が繰り広げられました。和歌山では紀の国わかやま総文2021(全国高等学校総合文化祭)が和歌山の高校生自身の企画、運営で展開され数々の感動を生みました。苦労は多かったと思いますが、こういう機会にめぐり合わせた若者はつくづく幸せだなあと思います。
人口は少々減りつつあるとはいえ、和歌山でも若者はどんどん生まれ、成長しています。上記のような機会に主役として直接参加できなかった諸君も、何がしかの経験と見聞と感動を得たはずであります。
教育と文化とスポーツがうまくいっているのは、地域づくりの理想だと私は思っていますが、特に若者を立派に育てる教育(行政)には特段の努力をしてきました。
学力をつけるために教え方の研鑽をし、授業についていけなくなった子を個別補習で支え、様々な工夫で体力を向上させ、道徳教育と郷土教育を施し、いじめや不登校を解決する工夫をし、学校と地域が力を合わせるコミュニティスクールを整備し…と様々な取組をしてまいりましたが、オリンピックや総文祭を見ていますと、中高生諸君に大いなる刺激を与えることも大事だなあと思います。
ロケットが串本に来る、それなら宇宙に関心を持つ様々な機会を作ろう。アジア・オセアニア高校生フォーラムを機に外国語や海外に関心を持ってもらおう。ジオパーク探偵団に入ってもらって、地球の成り立ちや紀伊半島の魅力に関心を持ってもらおう。読書も大事だし、自然に興味を持って関心分野の研究をするのも大事だから、全県的にコンクールをして優秀者を讃えよう…。
このように子供達に刺激を与える様々な工夫をしてその関心を高め、彼らの未来を大きくしていくのが我々行政の務めです。