知事からのメッセージ 令和3年8月1日

知事からのメッセージを紹介します。

令和3年8月1日のメッセージ (広報紙 県民の友8月号掲載分)

行政のデジタル化とマイナンバーカード

 この間マイナンバーカードの各県別取得率が公表されました。和歌山県は近畿でビリ、全国でも少し下のほうにあります。昨年のコロナ対策の一律10万円給付も、全国的には随分混乱が生じ、遅れが目立ちました。国民一人10万円と決まっているので、別に審査をする必要もなく、マイナンバーカードに預貯金口座を登録しておいて、カードリーダーにピコッと入れるとすぐストンと10万円がその口座に入るというのは簡単なはずなのになあと思いました。私は昔、通商産業省で情報化の旗を振っていて、その頃は日本は間違いなく情報化の先頭を走っているグループに属していたのに、世界中にデジタル化の波がとうとうと流れている中で、我が日本は何ということだと思うわけです。

 政府もこれはいかんと菅総理のお声掛かりでデジタル庁を作って、例えば行政手続きのデジタル化を強力に進めるのだと言い始めましたが、和歌山県でも県民の利便性を向上させるために、県ばかりではなく、特に市町村に多い定型的行政手続きをデジタル化して便利にしようと、県の総務部が中心になって県と市町村が一緒に行政のデジタル化を進めようという動きを起こそうとしています。ワクチン接種を全県的に速めたのと同じ趣向ですが、まとまってやると、それぞれのシステムが互いに互換性が高まるし、コストもうんと安くなるだろうという見込みもあります。

 しかし、そのためには、県民の皆さんがマイナンバーカードを持っていてもらわないといけません。よく「利便性が感じられない」と申請を後のばしにしている方もいますが、行政のデジタル化が始まって簡単に手続きができるという得をするためには、早く持っていただいた方が絶対にいいと思います。いずれ国レベルでも、健康保険証や運転免許証などに適用が始まるでしょう。既に県庁職員だけは、ほとんど全員が持っており、全国の県庁の中ではトップクラスです。どうか、県庁に続いてください。
 

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