知事からのメッセージ 令和3年4月22日
知事からのメッセージを紹介します。
令和3年4月22日のメッセージ
新型コロナウイルス感染症対策(その61) 4月21日の知事定例記者会見
和歌山県もなかなかコロナの感染が止まりません。そこで、令和3年4月21日に記者会見を行いましたので、それを皆さんにお伝えします。記者さんの理解のために敢えて不必要な例示、強調をした部分は削除しましたが、ほぼそのまま以下に述べます。
新型コロナの感染がなかなか止まりませんので、県民の皆様へのお願いを、不本意ではありますが、(レベルを)上げざるをえません。ということで、次のようにしたいと思います。
<図1>
まず、図-1はもう皆さんよくご存知ですが、感染が、右の方を見ていただきますと、大変高くなっているし、入院患者もどんどん増えていきますから、今400床ぐらい、大体確保しつつあるんですけども、かなり窮屈になっています。従って、これは容易ならざることだというふうに思いますので、県民の皆様へのお願いを高くしたいと思います。それから、もう言わずもがなですが、このように感染者がどんどん増えている。従って入院患者も増えているということが、この図-2から分かります。
<図2>
それで、言いたいことですが、このようにお願いしたいと思います。不要不急の外出を控えるというのが、4月14日から、紀北に限って、4月25日までお願いしますというふうに言っておりましたが、25日の時点で、これが収束するとは到底思えなくなってきておりますので、5月9日まで延長したいと思います。それから、最近は、田辺あるいは御坊にも、結構感染者が広がりつつあるということが明らかでありますので、従って、県全域にこれは拡大したい。これは、本日から県全域に拡大して、5月9日まで延長するということでお願いをしたいというふうに思います。県民の皆さんには、不自由をかけるというふうに思いますけども、ご理解いただいて、ぜひ、不自由を忍んでもらいたいというふうに思います。不要不急の外出を控えるということをお願いしたい。
もう一つは、イベントとか催し物については、「感染防止策が徹底されないイベントの開催の延期・自粛」、「大規模集客施設・小売店での催物・バーゲン等は延期・自粛」ということを、お願いしたいと思います。この二段目については、実は内閣官房から要請がありまして、これはごもっともだというふうに我々も思いますし、和歌山もその段階に来ていると思いますから、このようにさせていただきたいというふうに思います。すべてのイベントを中止する必要はないと思いますが、感染が少なくとも、これは高まるなと思うようなイベントがあります。人が動き回って接触しまくるとか、そういうイベントについては、この際ちょっとしばらくは止めていただくということをお願いしたいというふうに思っております。
もう一つ、学校の部活動は、学校で部活動を通じてクラスターが起こり、県内は認めていたんですけど、県内の他の学校に感染が広がったということで、これはやっぱりもうちょっと危ないということです。従って、全国大会あるいは近畿大会に繋がる大会はやってもいいけれども、それ以外は原則、延期または中止ということです。前者である全国大会や近畿大会に繋がるような大会が、今あるかというと、ありません。夏ぐらいになると、結構あるらしいんですが、それまで、例えば、中学校の県内の大会は、原則として延期または中止ということにしたいと思います。実態を踏まえて、この競技だったら、屋外で人がバラバラだし大丈夫かなというようなものについては、教育委員会と実施主体が相談をして、認めることもあるということです。それから、練習を別に制限していたわけではないんですが、これについても、感染防止対策に応じて、活動内容の制限を設けたいというふうに思います。競技によっては練習時ものすごく顔と顔が接近するので、一人の人がうつっていたら、次の人にもうつる可能性があるから、そういうのは、例えば、練習を離れてやるとかしてくださいということで、注意をしてもらう。すべての練習が全部駄目というわけではなく、トレーニングはしてもらっていいんですが、活動内容の制限を設ける。これは、教育委員会から昨日発表していると思いますので、私からも改めて申し上げたいと思います。
そんなことで、なかなか、今、大変な事態になってきておりまして、和歌山県では、基本的に、あまり生活とか経済を制限し過ぎると、別の意味での命に関わるようなことがいっぱい出てくるから、保健医療行政、保健所の活躍とかそういうので頑張り、医療機関に協力してもらって、何とか抑え込みをしていこうということで、生活や経済をあんまり制限しないということをしていました。しかし、どうもこれは、それだけでは防ぎきれない。変異株の感染力は、ちょっと想像を絶するようなものがあるので、県民の皆さんは、これは今までのこの一年間とは違うんだということをよく分かっていただいて、我々がお願いしていることに協力してもらいたいというふうに思います。全国的に大変なことに今なりつつありますけど、和歌山県も、昔のように無縁ではありませんということです。
なお、入院のところについて言えば、別にだから良いというわけではないのですが、和歌山県は、極めて理想の高い対応をしています。つまり全員入院。これは島根県と和歌山県しか、今存在しない。島根県はあんまり(感染者が)出てないので、たくさん入院患者が出ながら全員入院を目指しているというのは、和歌山県しかありません。他県では、軽症者を自宅療養ないしは自宅待機というのは圧倒的に多いんですけど、こういうことをすると、やっぱり重症化リスク、あるいは命に関わるリスクがすごく高いので、我々は理想を追求しているわけです。従って、新型コロナ患者による病床占有率は結構高いんですが、中身は全く違います。全国的に和歌山だけものすごく病床が逼迫しているというふうなのとはちょっと違う。しかし、我々はやっぱりこの理想を追求したい。なぜならば危ないから。だから、理想を追求するためには、やっぱり感染者を抑え込んでいかなきゃいけない。そのためには、保健医療行政だけでは、もう到底歯向かえないので、従って、県民の皆さんに協力をしていただく。全面的に、不要不急の外出は自粛ということでお願いしたいということです。
なお、まん延防止等重点措置地域又は緊急事態宣言地域への要請をするかという質問があり、本日時点では、実質的な実態が他県と比べて政府にそう認定される可能性はないだろうということと、現状では両地域とも許される措置は時短が中心で、和歌山県の実態上あまり意味がないのではないかという理由で、そうしないという回答をしました。しかし、事態は刻々変わるので、将来の対応についてはわからないとも付言しておきました。