知事からのメッセージ 令和3年4月14日

知事からのメッセージを紹介します。

令和3年4月14日のメッセージ  

新型コロナウィルス感染症対策(その60) 県民の皆さんにお詫び

 和歌山県は、本日、コロナ対策に関する県民の皆様へのお願いをレベルアップして、
 

  1. 紀北地域にお住まいの方は、不要不急の外出自粛を!(4月25日まで)
     
  2. 在宅勤務(テレワーク)の積極的活用を!
     
  3. カラオケ・ダンス等の大規模な催しへの参加を控える!
     

ということにしました。
 

 昨年の緊急事態宣言の解除後、和歌山県は、コロナの感染拡大防止は基本的に県が保健医療行政を駆使して対応し、県民の皆様への行動の制約はできるだけ少なくし、最低限のお願いとしてお示ししているルールを守っていただければ、生活や経済活動を追求していただいて結構ですという方針を貫いてきました。コロナの拡大防止は大変重要ですが、あまり生活や経済を制限すると、その結果、コロナ以外の疾病や精神的ストレス、生活苦、ビジネスの不調などにより、かえって県民の命を縮めてしまうようなことが起こるのではないかということを懸念したからであります。和歌山県がお示ししている県民の皆様への最低限のお願いのレベルは、全国でも極めて異例の低い水準でありました。典型的な例としては、不要不急の外出の自粛を一般的にお願いをしているわけではありませんでした。ただ、その際、あまりにも感染が猛威を奮い、もはや保健医療行政だけでは対応できなくなったら、県民の皆さんに相応の自粛をお願いせざるを得なくなると思うが、そうなったら、県民の皆さんの生活や仕事に大いに影響を与えることになるのだから謝りますと宣言していました。(本メッセージ「新型コロナウィルス感染症対策(その46)」他参照)
 

 このところの感染の拡大はすさまじく、全国的にも定評のあった和歌山県の保健医療と言えども、単独では防遏できなくなりましたので、上記、県民の皆様へのお願いの強化に至ったのです。こうなるのを防ぐために、野尻孝子技監をトップとする保健所などの保健医療チームとコロナ患者の入院している病院を始めとする医療関係者は、400日以上休み無しで、完璧な技術と熱意によってコロナの感染をコントロールし、多くの人々の命を救ってくれました。

 しかし、最近の変異株の余りの猛威と、いち早くこの猛威の前に感染が急拡大している大阪府との密接な関連、それにカラオケ・クラスターの大爆発のために、感染者が余りにも続出して、きちんとフォローをすることも段々と難しくなり、仮にそれが出来たとしても今度は入院のための病床が足りなくなって、大変なことになりそうなのです。
 

 県民の皆様におかれては、以上の事情をご理解の上、自ら感染をなさらないように、紀北地域の方々は不要不急の外出を自粛するようお願いします。一応のお願いのめどは4月25日までとしました。10日ぐらい様子を見て、感染が収まれば撤回するし、更にこれが手がつけられなくなると、特措法の様々な手段を政府にお願いせざるを得なくなるかもしれません。
 

 さらに大阪府に通勤しておられる方、逆に大阪府から和歌山県の職場に通ってる方がたくさんおられますが、最近は普通に通勤しているだけの人が感染を持ち込んだように思われるケースが多くなっています。ここはテレワークで何とかしのげないか、ご検討下さい。
 

 また、従来「高齢者は、カラオケ・ダンス等の大規模な催しへの参加を控える」という注意をしておりましたが、同様な行為をする、より若年者へのリスクも急激に高まっていますので「高齢者は」という限定を削除して、全県民へのお願いと致しました。特に室内においてのリスクが高いということを申し上げたいと思います。

 また昨日(令和3年4月13日)記者会見で申し上げました、県民の皆様へのお願いの5項目は本日時点でも、とりわけ重要ですから、是非守っていただきたいと思います。
 

◎ “大阪”などへの外出を控える!
 

◎ 飲食はさらに注意を!
 

◎ 家族以外とのカラオケを控える!
 

◎ より早くクリニックへの受診を!
 

◎ 医療・福祉施設関係者は一層の感染予防対策を!
 

 「大阪などへの外出を控える」については先に述べました。

 「飲食はさらに注意」とありますのは、一般的にという意味で、飲食をすべて禁止するというわけではありませんが、飲食時の感染リスクは特に高いので、どなた様も細心の上にも細心にという意味であります。

 そして、それに劣らず大事なことは「より早くクリニックへの受診を」であります。何せ変異株は感染力が強く感染スピードが速いので、体調の悪い人ががんばってしまって通勤などをしてしまうと、広範な人にうつしてしまいます。従って、今はこれほど感染が拡がっている時期ですから、体調が悪い時、まずはコロナを疑って、クリニックでPCR検査をすぐ受けてください。少なくとも症状がある人は、PCR検査は無料です。

 そして、その感染している人の勤務先が医療福祉施設であったら最悪で、体の弱い人、お年寄りにうつってしまうと大変危険なことになります。従って、そういう関係者は一般的な注意に加えて、県で配付してあるPCR検査装置、抗原検査キットなどを最大限活用して感染を引き込まないように是非お願いします。
 

 以上、こういう事態に立ち至っていることを県民の皆様にお詫び申し上げるとともに、お願いを守ってくださるようにお願いします。
 今、保健医療行政は感染拡大防止のために必死で立ち向かい、県民の命と暮らしを守るために全力を尽くしております。県民の皆様もコロナ対策を徹底いただくことで、保健医療関係者の負担も軽減されるのです。

 なお、状況は刻一刻と変わります。コロナの拡大を抑えて、和歌山県と和歌山県民を守るため、ひょっとしたら今以上の最善の方法を、なり振り構わず追求して参ります。

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