知事からのメッセージ 令和2年8月1日
知事からのメッセージを紹介します。
令和2年8月1日のメッセージ (広報紙「県民の友令和2年8月号」掲載)
再生
世界中に新型コロナウイルス感染症の猛威が吹き荒れ、和歌山県も大変な影響を受け、今までうまくいきそうになっていたものが次々と打撃を受け、ここからの再生が大きな課題となりました。単にコロナの予防だけをがんばればよいというわけではありません。
それではどうやって再生をしていったらいいでしょう。
まず、コロナの収束を期待しつつ耐えるということです。このため、県では、国の施策も活用しながら、独自の支援策を広範に展開しているところです。その中でも、どん底なのは観光業ですが、何年か後には必ず日本にまた行ってみようということになります。その時、行き先は和歌山だというように思ってもらえるように我々の資産に「みがき」をかけ、PRをしておくことです。また、ずっと進めてきたインフラの整備なども、こういう時期だからこそ急いでおくべきでしょう。
第2に未来のための投資です。ロケット発射場、IRの実現、ワーケーションなど、日本の中でも一番着々と進行しているのが、実は和歌山です。これらの投資による需要と雇用創出が、コロナで痛めつけられた和歌山県を盛り返す材料になってくれることが期待されます。これらばかりでなく、各企業が取り組んできた技術開発や、経営革新、スマート農業への投資なども、和歌山県の栄養となるはずです。
第3はコロナ後の新世界です。コロナ対策であれだけ進まなかったテレワークが一挙に進みました。オンライン取引も配達サービスも飛躍的に伸びました。おそらく東京などの大都市のあんな過密で高コストの所に、すべての人材を集める愚が意識されるようになるでしょう。製造過程は、すべて中国など外国へという流れも国内へとより戻しがあるでしょう。そういった時に、この新世界に和歌山がいかに適応してチャンスをものにできるか、これから正念場です。
コロナと戦うのと同じように困難な道のりですが、うまく歩めば、中々よい未来が待っているかもしれません。