知事からのメッセージ 平成31年4月30日

知事からのメッセージを紹介します。

平成31年4月30日のメッセージ

大御心(おおみこころ)大御宝(おおみたから)

 今上天皇陛下は御在位30年を経て御退位になり、皇太子殿下がこの5月1日から天皇陛下として即位されます。今多くの手続きが各方面で行われているところです。
 2月24日天皇陛下御在位30年をお祝いする記念式典が、天皇、皇后両陛下をお迎えして、東京の国立劇場で開かれました。私も出席させていただきましたが、両陛下の作詞、作曲された歌が披露されるなど、両陛下のお人柄を反映して心温まる素晴らしい式典だったと思います。
 その中で、天皇陛下が感謝のお言葉を述べられましたが、全てが素晴らしいお言葉の数々で埋められている中で、特に私の胸にしみ通った言葉がありました。陛下は、こう述べられました。「私がこれまで果たすべき務めを果たしてこられたのは、その統合の象徴であることに、誇りと喜びを持つことのできるこの国の人々の存在と、過去から今に至る長い年月に、日本人がつくり上げてきた、この国の持つ民度のお陰でした。」とおっしゃってくださったことでした。天皇陛下はやはり、我々国民を、古来からそうであったように「大御宝」として大事に、そして誇りに思ってくれているんだ、これこそ天皇陛下の「大御心」だと私は思いました。
 私がこれまでの人生に見てきた地球上のどの国の元首に比してもなお比類なき御見識と気品、そして災害など国民の痛みに常に寄り添ってくださるそのお姿を見るにつけ、私は日本人で良かったとしみじみ思います。天皇陛下ありがとうございました。
(本稿は3月に入稿したものであります。)

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