知事からのメッセージ 平成30年6月
知事からのメッセージを紹介します。
平成30年6月のメッセージ
平成30年6月
和歌山市の職員は最近ようなったでー
私は県下いろいろな所で出かけます。会合も多いし、いろいろなお店にも入るし、お昼ご飯を食べたりします。その時色々な人が色々なお話をしてくれます。その中で最近いい話を聞きました。
曰ク、こうです。「最近は和歌山市の職員はようなったでー。この間飼っていた犬が老衰で死んだんで、市の焼却場へ持って行ったんやけど、職員さんが親切で本当に感心したわ。生き物の死体にちゃんと敬意を表してくれたし、骨は拾えるんかと聞いたら、かくかくしかじかのやり方しかできないので、他の犬猫と混じってしまいますので、無理なんです。ほんまにすいませんなあ、とちゃんと説明してくれた。和歌山市もようなったわあ。以前とは大違いや。前は県庁の職員はしっかりしていたけど、和歌山市の職員は全く態度悪かったけどなあ。」
最後の言葉にあるように、私は以前からよく和歌山市在住の人から県庁の職員はちゃんとしてるけど、和歌山市の職員は出来が悪いというようなことを聞きました。これは多分私が県庁のトップなので若干のおもねりもあって言って下さっているのだろうなと思っていたし、自分では、和歌山市の職員で話をした人で中々の人だなあと思う人も老若を問わずたくさんいたので、「そうでもないんじゃないですか。和歌山市も立派な人がいっぱいいますよ」と少し逆らってみた事もたびたびでした。本当にそう思っていたからです。ただ、一度だけ市の幹部が当時の市長さんに示した態度が、それはいけないなあと思うような無礼だったのでびっくりした事がありましたし、少々やる事、決める事が遅いなあと思う事もありました。これは今でもあります。しかし、このように市が中々よくなってきたぞという話は、このところ段々と耳に入るようになってきています。やはり、指導者のリーダーシップが段々と組織の文化を変えていっているのでしょうか。私が県庁の職員を褒められると嬉しいように、市長さんも、こういう職員の良い評価が耳に入るとさぞや嬉しいことと思います。
和歌山市を離れて考えると、和歌山県の30市町村は皆それぞれすごく頑張っておられるところが、たくさん見えます。しかも人口の少ない町村は、職員の数も少なく、首長さんも大変ですが職員の方々もそれぞれがたくさんの仕事をこなさないといけないと思いますが、よくやっておられると思います。首長さんもそうやって威令を行き届かせようとするのは本当に大変だと思います。県庁もボヤボヤしていてはいけないので、大変立派と見える市町村には若手職員を研修目的で派遣して「丁稚奉公」をして来いと言っています。
これからも、和歌山県全体をよくするために、県庁も市町村役場も、トップはもちろん、職員一人一人に至るまで切磋琢磨しつつ、力を合わせて努力していかねばならないと思いました。