知事からのメッセージ 平成30年6月

知事からのメッセージを紹介します。

平成30年6月のメッセージ

平成30年6月

効く政策、効かない政策

 和歌山県庁は、県民の幸せを増進させるため、大変多岐にわたる分野について様々な政策を遂行しています。私ももちろん一生懸命ですが、県職員も皆大いに頑張っています。政策には、全て目的があるわけですから、それぞれの政策はすべからくその目的をできるだけ効果的に達成できるように考えられたものでなければなりません。政策の方法は様々なものがあって、啓蒙(けいもう)PR、規制・取締、補助金、金融、イベント、公共事業、調達等々と多種多様ですが上記の見地から、これはあんまり効いていないなあと思う政策もあります。

 担当している職員は一生懸命なのですから、私のような立場にある人は、目的達成のためによく効く政策を構想して、そちらにシフトしていくか、同じ政策を遂行するにしてもよく効くよう運用していくように指導をしていくべきであります。

 例えば、ある政策課題をよく理解してもらって、共感を持ってもらうために、啓蒙活動としてセミナーを考えたとします。その時、聴衆として来てくださった人が余りにも少ないと政策効果は小さいし、その人々が実は既にその分野はよく分かっていて共感を持ってくださっている人ばかりだったらよけい政策効果がないと言わざるを得ません。公共事業の箇所付けなどは、それによって県民活動にどんなプラスの効果が期待できるかによって順番を付けていかなければなりません。補助金を用意していますと言っても、それを交付することによってそれをもらう人が県にとって好ましい行動に出てもらわないといけないのですが、助成額や率があまりにも小さいと人を動かす力にならないという事も考えられます。

 したがって、政策を考える我々は、本当に効く政策を考え出して果断に実行しなければならないのであって、そういう事を考えないで、政策は用意していますから私は責任を果たしていますよと言って構えていることは許されません。

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