知事からのメッセージ 平成29年10月
知事からのメッセージを紹介します。
平成29年10月のメッセージ
平成29年10月
君の行く道は果てしなく遠い
昔は音楽愛好からほど遠い生活を送っていた私ですが、最近は、中々音楽も良いなあと思い始め、クラシックの演奏を時々聴きに行き、私たちの若い頃流行ったニューミュージック、歌謡曲のCDを買い込んで時々聴いています。
そういう曲の中に、あ、これはと思う曲がありました。ザ・ブロードサイド・フォーというグループの歌っていた「若者たち」という曲です。「君の行く道は果てしなく遠い、だのになぜ歯をくいしばり、君は行くのか、そんなにしてまで」という詞が心にしみる中々良い曲です。実は、この曲を、私は高校3年の時の文化祭で3年E組の出し物として合唱をしました。音楽好きのクラスメイトがリーダーシップを取り、クラス50人全員が役割を持たされ、よく練習をしました。
当時高校3年生、それまでは何となくモラトリアムであんまり考えることなく、のほほんと育ってきた私ですが、これからの自分の行く道に思いを馳せたりして、希望2割不安8割の日々を送るようになっていました。その時に、この歌の歌詞は胸にしみました。
実は恥ずかしながら私はこの歌を学校でしか聴いたことがありませんでした。そこで熱心に皆をリードしてくれる学友の作詞作曲なんだろうと勝手に推測していました。でも歌は頭に残っていました。そこでCDを聴いて、そういうことだったのかと初めて作詞作曲者、歌手の名が分かりました。高校生活のあの一コマが脳裏に浮かび、楽しい高校生活を送らせてくれた懐かしい仲間に感謝します。
今から考えても、私たちの来た道は果てしなく遠かったなあと思うのですが、何故か分からないが、そんなにしてまで一生懸命やってきたなあとも思います。でも、まだ「君の行く道」は果てしなく遠いんだろうなあとも思います。和歌山県政の行方も果てしなく遠く、その道も果てしなく遠いという感を毎日毎日感じています。しかし、行かなければなりません。そんなにしてまでも。