知事からのメッセージ 平成29年2月 世界

世界

 世界農業遺産認定、「世界津波の日」制定、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」追加登録、世界(ワールド)マスターズゲームズ関西開催地決定、世界からの観光客(インバウンド客)急増...と2016年は、ここ和歌山も世界との関係で、多くのことがありました。これらはすべて、和歌山に力を与えてくれるような、いい話ばかりで、今後我々はこのようなチャンスをどう生かして、本当の自分たちの繁栄と幸せに結びつけていくかが問われています。
 和歌山県でどんな産業に従事していようとも、今やその産業の世界における位置取りが常に問われていて、日本だけを考えると安泰と思っていても、国際競争力がないと苦しくなるし、納入先が国内なので関係ないと思っている企業もその納入先が国際的な競争の中で影響を受けたら、その影響は直ちにこちらに響いてきます。でも逆に、世界は広いですし、日本以上に発展していますから、自らの市場が世界の中で一挙に拡大することもいくらでもあり得ることです。農林水産業の世界でも同様です。特に途上国はもちろん、欧米諸国においても、メイド・イン・ジャパンに対する信奉、特に豪華で美味で安全な日本の食品、農産物、水産物に対する信奉は著しいものがあるのですから、このチャンスを生かさない手はありません。
 私や県庁の職員が業界の人をお誘いして世界中にセールスに飛び回るのもそういう背景があります。また、これからは世界に通用する人を育てていかねばなりません。一番いけないのは、外国や外国人というと尻込みをすることです。積極的に対応していれば人は育っていきます。さらにそこからもう一段と進めて積極的に世界に通用する若い人を育てていかないといけません。
 県庁も、語学の能力もあって世界に飛び出せるような若手をどんどん養成してきました。学校教育にも国際化の要素をどんどん取り入れています。アジア・オセアニア高校生フォーラムで世界中の高校生を呼んで和歌山の高校生と交流をしてもらっているのもその一例です。  こうして頑張っていけば世界の中で和歌山がブレークする日が近いと私は確信しています。

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