知事からのメッセージ 平成28年6月 地方創生総合戦略と長期総合計画
地方創生総合戦略と長期総合計画
日本は、ずっと出生率が低下してきたため、本格的な高齢化社会と人口減少の時期を迎えています。日本全体でも、我々が享受してきた企業経営や人材養成、さらには医療や福祉の数々の誇るべき制度が危機を迎えていますし、特に人口減少の激しい地方は、「消滅自治体」などと名付けられなくても、生き残りのため胸突き八丁の時を迎えています。そのため、「地方創生」が大きな政策テーマとなり、国でも法律ができ、国版の「まち・ひと・しごと創生総合戦略」が作られ、数々の地方支援政策がうたれていますが、和歌山県でも昨年6月8日県版の総合戦略を作り、今年度はその初年度として野心的な新政策を作り、これから実施に移そうとしている所です。
産業振興や若者へのアピールにより県内の雇用を増やし、人口の社会減を少なくするとともに、少子化対策をうんと厚くして、子どもさんを多く産み育ててもらおうとしています。もちろん人の生き方はそれぞれの人が決めるべき事でありますので、他人がとやかく言うのは間違いですが、少なくとも何らかの理由で、子どもを持てない、育てられないという障害だけは、できるだけ除いていこうとしているのです。
一方、和歌山県が、これから長い目で見てどういう風に生きていこうか、人々をどう幸せにしていこうか、将来を見据えて、10年間ぐらいの目標とその実行計画を定めるのが長期総合計画です。現行の計画は平成20年度から平成29年度。平成19年度にこれを県庁の皆で議論をした時の熱気は今でも思い出されます。色々な時代の変わり目がたくさん予測される今こそ、次なる和歌山県の長期計画を議論すべき時期です。
4月7日、その作業がスタートしました。県民全ての方々を巻き込んで、今後10年間我々が依るべき立派な長期計画を作り上げたいと思います。