知事からのメッセージ 平成25年6月
知事からのメッセージを紹介します。
平成25年6月のメッセージ
平成25年6月
ロボカップ
『ロボカップジャパンオープン2013東京』という、自分で考えて動く自律移動型ロボットの全国大会(ロボカップ)があります。この大会に出場した県立桐蔭高等学校1年の中井雅人君と智辯学園和歌山中学校2年の中尾渓人君のペアが見事、ジュニアサッカーチャレンジAライトウェイトリーグで準優勝に輝き、26日から行われる世界大会に出場することが決まりました。素晴らしい快挙なので、出発前に是非会って励ましてやってほしいと依頼があり、先週12日に知事室でお会いしました。
今回のテーマは2台のマシンで行うサッカーゲームとかで、マシンも手作りなら、その動かし方のコンピュータプログラムも手作りというわけです。二人は、どっしりとした円筒型のマシンを持って現れましたが、色々お聞きしてみて、あまりのすごさに大いに感嘆しました。中尾君は幼少の頃から工作が大好きで、5才で発電機を製作し、電子工作に目覚めたんですとのことで、ロボットの機体を製作する役割です。中井君はこの名作ロボットの制御プログラムを作る役で、ハードの中尾君とソフトの中井君の名コンビが、今回の快挙の原動力でした。二人が知り合ったのは、桐蔭高校の先生が学校の垣根を超えて開いたロボット教室の場で、中井君は、中尾君という小さい頃から活躍しているすごい子がいることをそこで知り、以来、二人の名コンビが生まれたと言うことです。そういう意味で二人の快挙は、もちろんこの二人の少年の才能と努力もすごいが、指導者がいい機会と刺激を与えてくれたことも立派だと考え、感謝しています。
二人は、今ロボットの機能の一層のバージョンアップのために寝食を忘れて努力中だということですが、その説明をする二人の目はらんらんと輝き、そのことに打ち込んでいる情熱に心から共感を持ちました。その中で、これはすごいという言葉がありました。
「ロボットは、これが究極というものがないから打ち込める。もうここまで行ったら終わりだというのがなくて、改良をしていけばきりがないところが大好きです。」
これは人生の達人の言葉だと思いました。
すごい。