知事からのメッセージ 平成20年9月 お祭り

知事からのメッセージを紹介します。

平成20年 9月のメッセージ

平成20年9月1日

「お祭り」

 暑い夏が過ぎて、いささか過ごしやすい季節になりました。県民の皆さんいかがお過ごしですか。
 夏になると、各地で色々なお祭りがあり、時間の空いている限り行かせていただくことを楽しみにしています。各地ともお祭りの準備は大変です。数え切れないほどの人々のご努力で、各地の自慢のお祭りが維持されています。資金集めから、会場整理、それから出演、最後は後片付けと関係者の人々は本当に大変です。おかげ様で、地元の方々はもちろん、帰省の人、観光客も楽しく過ごさせてもらいました。心から感謝したいと思います。
 そのうちの1つ、今年で5周年を迎えた紀州よさこい祭り「おどるんや」は、大いに盛り上がりました。このお祭りは、5年前和歌山の若い人々が「5年後に和歌山は変わる」という決意のもと、県庁や市役所にも頼らず、自分達の努力だけで始めたもので、まさに「がんばればできる」を絵に描いたような快挙であると思います。後が汚くならないようにゴミ拾いもきっちり工夫し、マナーを守って立派に運営されていました。公共機関には頼らないとはいえ、警察の方々も意気に感じ、協力し、県庁の有志諸君もボランティアで会場整理などに参加しました。踊りがダイナミックですから、若い人々ばかりかなと思っていたら、よく見ると元若者であった方々も、これから若者になるおちびちゃんも参加しておられました。
 一方、橋本市の「紀の川祭」は今年59周年を迎えました。河川敷にものすごく多くの屋台が出て、昔懐かしいお化け屋敷までがありました。橋本市はもちろん、県外からのお客さんで広い会場があふれんばかりの人でした。真言宗のお坊様のお声明に合わせて灯籠流しも行われ、お聞きするところによると、流した灯籠は下流で回収するとか。大変なご努力だと思います。また、千何百発という花火が夜空をにぎわし、空を見上げてその妙技に酔いしれました。今年は「紀ノ川」というすばらしい歌を発表された坂本冬美さんが特別出演してくれて、すばらしい絶唱と軽妙なトークで我々を楽しませてくれました。故郷を大事にしてくださる坂本冬美さんには、和歌山の顔として、8月末から始めるインターネット放送のトップページを飾っていただいております。ただ、中心になってこのお祭りを支えてくださっている人々にお聞きしたところ、だんだんと寄付を集めるのが難しくなってきているとのこと。このことは和歌山の港の夜空を花火で埋め尽くす「港まつり花火大会」の時もお聞きしました。「紀の川祭」の場合は、有料の桟敷席を設けておられましたが、この種のものにはこうした何らかの工夫も必要になってくるものと考えます。それよりも、昔日のように寄付に快く応じられる元気な企業、経済人を和歌山で育成し、和歌山に誘致しないといけないと思いました。
 ともあれ、このような催しに参加させていただくと力をもらえます。お祭りで楽しんだら、そして大いに踊って充実の時間を過ごしたら、また来年を楽しみにして仕事や勉学や運動に打ち込めると思います。和歌山はがんばるんや。

このページの先頭へ