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和歌山の人、もの、地域 和 nagomi 発祥の地、和歌山 2014 vol.23

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伝統の巧手

紀州漆器
代表的にな根来塗(左)から、金粉をあしらった花鳥風月の蒔絵まで。モダンなデザインのものは女性に人気という。

つややかに光る、伝統美 手にすればわかる巧みの技

 なめらかで、奥ゆきある光沢。研ぎ澄まされた「和」の伝統美が、見る者に心地よい緊張感を与えてくれる。
 日本三大漆器のひとつとして有名な紀州漆器の歴史は室町時代まで遡る。紀州ヒノキの椀に柿渋で下地を施していたのが漆器に発展したとされる。朱色の表面から下地の黒が浮き出た根来塗は、僧兵で有名な根来寺で作られていた器で、紀州漆器の代表格。長年使われることで黒地が浮き出し、それが落ち着いた「味わい」として愛好されるようになった。
 漆を塗り、乾燥させる工程を何度も繰り返し、漆を積み重ねる。研ぎの仕上げに、鹿角の粉を混ぜた油を手に付けて磨き上げると、表面は艶やかさを帯びる。下地の黒をあたかも使い込んだように自然に研ぎ出すのに何度もこの作業を繰り返すこととなる。また緻密な蒔絵を施すとなると、2年以上かかるものもあるという。
   温もりある手触りにやわらかい口あたり。使う度に本物であることを感じる。長い歴史と継承された技術が生み出す本物の感動である。

この伝統マークを使った伝統証紙が貼られている工芸品は、産地組合等が実施する検査に合格した経済産業大臣指定伝統的工芸品です。

作業風景/伝統マーク
職人 谷岡公美子

谷岡公美子
職人歴20年
谷岡漆芸店/海南市岡田296
漆器卸町1-3
電話/073-483-2406

4代目の父、敏史さんのもとで、幼少時から家業を手伝う。大学院で経済学を学び、いったん別の道を目指すが、「外に出て、地元のよさがわかった」と職人に。平成22年、県内初の女性伝統工芸士に。繊細な蒔絵の小物も得意。「『これ、いいね』と言われると苦労も吹き飛びます」

若き伝承者

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