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和歌山の人、もの、地域 和 nagomi 果実王国、和歌山の挑戦 2017 vol.32

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わかやまに恋した人々

日高川町 安大 豊子さん 大阪から移住
高校の同級生だったという安大さん夫妻。40年を経た今も、仲睦まじくパンを焼く。もともとは趣味のパン作りのために建てたというログハウスを改造したお店の前で。
大好きだったパン作りを夫婦で仕事に青い空と清流、緑の山々に魅せられて

 澄んだ流れの中をアユやアマゴが泳ぐ自然豊かな日高川のほとり。旧川中第一小学校裏にたたずむログハウスの真っ赤な扉を開けると、焼きたてのパンの香ばしいかおりが漂ってきた。
 「最初は趣味で始めたパン作り。それが、野菜やくだものと物々交換しているうちに、仕事になり、今では県外から車で買いに来てくれる人もいます」。和歌山県の中ほどに位置する日高川町で、夫の孝夫(たかお)さんとともに「パン工房 こむぎっ子」を営む安大豊子(あんだいとよこ)さんは笑顔で出迎えてくれた。店の棚には、天然酵母や天日塩など素材にこだわった食パンやロールパンが並ぶ。
 大阪府交野市に住んでいた夫妻が3人の子供とともに移住したのは平成5年。小学校に入学した長女がアトピー性皮膚炎だったことから、「自然がきれいな田舎で暮らしたい」と思うように。たまたまテレビで、日高川町の移住者が紹介されているのを目にし、現地へ。「山や川の美しさに一目ぼれ」し、即決した。店は豊子さんが平成11年にオープン。その後、養護学校の教師として県外に遠距離通勤していた孝夫さんも退職し、店を手伝うようになった。 
 パン作りの朝は早い。午前1時から準備し、袋詰めを終えるのが7時。日中も仕込みに追われる。平成23年9月の紀伊半島大水害では、床上60センチまで浸水し、オーブン一台が壊れた。楽なことばかりではないが、「パン、おいしかったよ」のひとことが励みになる。
 「春には山桜、夏にはホタルが家の中まで飛んでくる。ここには四季折々の楽しみがある。今では、もう都会に戻れません」。田舎暮らしの魅力は増すばかりだ。

パン工房 こむぎっ子 町の風景と2人
移住したときは子供3人と5人暮らしだったが、その後二男が生まれ、一時は6人の大所帯に。その後、長女らは独立し、今は二男と3人暮らし。日高川町には一家の歴史が詰まっている。
夫がパン生地を作りその横では妻がケーキ作り
二人で作業する様子

母屋に増築した真新しい工房は、ケーキの販売や、ケーキ作り教室を主催する豊子さんが主に使う。陽光が差し込む明るい空間に、オーブンやボウルなどの調理器具が整然と並ぶ。お気に入りの音楽を流しながら、作業をすることが多いという。孝夫さんは「パンやケーキ作りは、妻が先輩で、まだまだ指導されることも多い」と笑う。

パン工房 こむぎっ子
住所/日高郡日高川町田尻258
電話/0738-55-0646
http://ameblo.jp/komugikopaan/
月木曜休み。水金曜は予約販売のみ、火土日曜は通常営業と曜日ごとに決まっている。
天然素材にこだわり安心して食べられるパンを
やさしい木の感触が心地よい店内。パン焼き用の大型のオーブンが2段に並び、商品棚には常に10種類以上のパンが並ぶ。増築したカフェスペースにはテーブル席がもうけられ、購入したパンをいただくこともできる。
1/天然酵母使用の主力製品「こむぎっち」は、バターなどの乳製品を使わないので、アレルギーのある人にも人気。
2/チーズやチョコ、いちじくなど10種類以上のパンが並ぶ。クランベリーにクリームチーズを合わせた「赤ずきんちゃん」などネーミングも楽しい。
わかやまでの日々の暮らしとまちブラ日記
日高川町は移住者の受け入れにも積極的です
1/月曜と土日には、近くの道の駅「SanPin中津」でも、パンを販売している。新鮮な野菜や紀州備長炭なども人気。

2/健康のためにロードレーサーを購入した孝夫さん。「仕事の後に、川沿いの道を走ると気持ちいいですね」。

3/山間をぬうように流れる日高川は、和歌山県最高峰の龍神岳から注ぐ長さ115キロの日本一長い二級河川として知られる。

4/店のすぐ近くにかかる橋。見渡せば青い山々と日高川。最高の眺めだ。
畑ではネギやニンニクを育てている
隣の畑では、ネギやニンニクを育てている。畑で採れたニンニクは、パンの材料に使うことも。パン作りに使った卵のからなどを堆肥として利用している。
受け入れ施策 Come on!
和歌山県では移住者のサポートに向け、さまざまな支援制度を設けている。40歳未満の若年移住者への奨励金(最大250万円/世帯)や、移住後に起業する人を対象にした移住者起業補助金(最大100万円)、空き家改修補助(最大80万円)などのほか、移住希望者を対象にした現地体験会も定期的に開催している。
詳しくは→http://www.wakayamagurashi.jp/how-to/support/

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